149 / 225
ロイヤルと観光
しおりを挟む
サルディーニャの姫殿下にアスタリア王都を案内するための馬車によるお出まし、その随伴者にご指名を受けたのは再会から二日後のこと。
馬車に乗るのはカタリーナ様、僕、ルイージ君と女公爵さま。四人乗りなのでフラヴィオはお留守番だ。
「サルディーニャぶりです公爵様」
「ホホホ、それが本当の姿なのねエヴァ、いいえイヴァーノ」
「ええまあ…あれ?初めてでしたっけ?」
「そうよ。お義母様がお越しくださったのはパンクラツィオの帰還と同時ですもの」
そーだそーだ。そうだった。
「イヴァーノ、これまで息子をよく守ってくれましたね。改めて礼を言いますよ」
「いえいえ、こちらこそ推し活みたいなものでしたから。それより帰りの船は大丈夫でしたか?」
「幸い海が静かで助かりました。…そう言えば息子も世話になったようですね」
「お母様!」
「ふっ、このゴールデンフィンガーにかかれば朝飯前ですよ」
くだらない挨拶はさておき。
「今日はわたくしがあなた方に貴族街を案内して差し上げましょう。車窓からですけれどね」
そう。これだけロイヤルなメンバーが揃い踏みではとても歩いて貴族街を散策…とはいかないわけで。
〝カタリーナ様とコスって王都ショッピングツアー”の夢はあっさりと打ち砕かれた。
と言うわけで、この王都見学ツアーは馬車二台(後ろ侍女軍団)前後に騎馬護衛、という豪華版だ。
「やっぱり庶民街と違ってほとんどのお店が普通に開いてるんですね」
「ええ。けれど物資の不足から国の政策として売り場は半分に制限されていてよ」
こっちもか!
どうしてそんなに物が無いのかとアレクサ様に問えば答えは四つ。
そもそもここはもともと資源に恵まれた国ではないってこと。
なのに内乱で国土を荒らして収穫高まで下げてしまったこと。
輸入に頼りたくても大きな国々のある北側からはいくつもの山越えがあるため、荷馬車を何台も引いた大きな商隊は来たがらないってこと。
だから徒歩の物売りさんしか来ないのか…
「唯一国策として物資を融通していたのがわたくしの母国カステーラです。ですがわたくしとルイージの命を狙ったことで父は支援を止めてしまわれました。ルイージの即位に合わせ直に再開されるでしょうが」
…これが四つめ。
「いずれカステーラ以外からも商隊を引き入れなければなりませんわね」
「ルイージ、それに必要なものは何かしら」
「交易路の整備です」
「カタリーナ、それは我が国だけでは出来ないのですよ」
確かゲーム内イベントに出てきたこの国は〝山々に囲まれた他国より何の干渉も受けない小さな国”という説明で、ここでいう山々とはいわゆる山脈のことだ。こういった場合国境とは山のなかにあって、二国間で同意しないと道は繋がらない。
「この近隣はどこもアスタリア以上に小さな国ばかり。そんな余裕などないでしょう」
どうやらこの観光は若い二人への講義も兼ねているようだ。
「そういえば船からここに来る道もすごくガタガタでした」
「アスタリア友好国の一つ、海洋国シブラールタの山ですね」
初出の国だが、そこは海に面した海岸線を持つ細長い小さな国なのだとか。
「正直…あれには参りました」
「ホホ、ルイージ。あれはもともと海からの恵みをアスタリアへと運ぶための路。貴人を乗せた馬車など想定していないのですよ」
「一番きれいな道はどこですか?」
「アスタリアとカステーラ両国を繋ぐ交易路は立派ですよ」
「じゃあカステーラは豊かなんですね」
「サルディーニャの足元にも及ばなくてよ。ですが海に面したカステーラは海原の彼方向こうに可能性を見出しました。その結果が今の繁栄。ふふ、わたくしの曽祖父様よ」
「へー!」
「その曽祖父の時代からアスタリアとは国交を結んでいるの。だからこの国は山に囲まれていながらカステーラと文化を同じくしているのです」
そういうことだったのか…不思議だったんだよね。世間から切り離された小国に貴族社会が生まれるってのが。
面倒な話はさておき、結局この国に無いのは言葉通り先立つ物資ってことか。
そこをなんとかしないとイヴァーノ・モードの繁盛もファッション革命もない。
それはあまりにも理不尽じゃないだろうか。僕は文字通り身体を張ってまでプロモーションに励んだのに。
視線を落とせばそこにはテーピングされた足首がある。僕はこの負傷をけっして無駄にはしない!ふむ…
「あっ!洋品店だ!ブティックがありましたよ!」
もちろんここでいうブティックとはオーダーメイドの店である。
「あら、公爵邸へ出入りするマダムの店ではないの。イヴァーノ、せっかくですもの一ヵ所くらいは立ち寄りましょうか。あなたは衣服が好きなのでしょう?」
「や、貴族街のブティックで買い物はちょっと…」
いくら僕が小金を溜め込んだといってもまだ貴族街で豪遊するほどじゃない。
「馬鹿ね。これはわたくしからのささやかな贈り物です。好きなものを仕立てなさいな。帰国に間に合わねば後日送らせましょう」
マジすか!
サルディーニャでも外からしか眺めたことのない(貴族なのに…)富裕層向けのお高いブティック…
まさか異国で買い物出来るなんて!
「えーと、目移りしちゃうな…」
けどアレクサ様はまだお分かりでないようだが、僕はただ服が好きなのでなく、イメージ通りの服を作るのが好きなのである。
「アレクサ様、仕立てはいらないのでこれとこの布地をロールで欲しいです」
「欲のない子ね…マダム、いいかしら?」
「困りましたわね…今は生地の在庫が少のうございますの」
「あっ、あのっ!無理言ってスミマセン。ダメだったらいいです」
散々物が無いとか聞いた後にワガママはちょっとね…
「良いのよイヴァーノ。マダム、彼はわたくしにとって大恩ある方。汲んで頂戴」
「分かりました。アレクサ様がそうまで仰るのでしたら」
「ホントに良いんですか?じゃあ…代わりにこれどうぞ」
抜かりなく手渡したのはイヴァーノ・モードのチラシである。僕はどんなビジネスチャンスも見逃さない!
「まあイヴァーノったら!マダムを顧客にするつもり!」
「カタリーナ様そうじゃありません。これは代理店契約のお誘いです」
「代理店?」
そう。僕はさっきから考えていた。
今回僕は支店の下見、という体で旅費を経費で落としている。なのに何の収穫もないんじゃマッティオ氏に合わせる顔が無いじゃないかって!
でもこの国の現状で新規に出店するのは色々現実的じゃない。かかる経費が多すぎる。
そこで浮かんだのが代理店契約ってやつだ。マッティオ氏はサルディーニャで作った既製服を運び入れるだけでいい。
多少利幅は下がるが、代りにこの店には〝王族御用達”の称号が与えられる(予定)はずだしわりと儲かるんじゃないだろうか?現に話を聞いたマダムの顔は満更でもない。
「高級既製服…大変興味深いわ」
「じゃあ近々担当者を寄こしますね」
ふー…、任務完了!
帰りの馬車内、カタリーナ様はすこし頬を赤らめながら小さな包みを取り出した。
「イヴァーノ、これをわたくしから」
「え…何ですかこれ。…お財布?」
「わたくしとあなたと、お揃いよ。わたくしこれを自分自身で支払ったの」
一見普通に聞こえるだろうがこれはかなり驚くべきことだ。何故なら貴人とは自分でお金を払うなんてしないからだ。なんならお金なんて見たことないんじゃないだろうか?
「受け取ってくれるでしょう?」
「カタリーナ様…」
「初めて歩いたサルディーニャの貴族街で…あなたが手製の財布からお金を出してリボンを買う姿が忘れられなかったの。ふふ、この財布は自立の象徴なのよ」
自立を夢みたお姫さまの、これは宣誓ってことか!
カタリーナ様、離れ離れになっても僕は〝自分らしく生きる者”の味方だからね!いつだって!
馬車に乗るのはカタリーナ様、僕、ルイージ君と女公爵さま。四人乗りなのでフラヴィオはお留守番だ。
「サルディーニャぶりです公爵様」
「ホホホ、それが本当の姿なのねエヴァ、いいえイヴァーノ」
「ええまあ…あれ?初めてでしたっけ?」
「そうよ。お義母様がお越しくださったのはパンクラツィオの帰還と同時ですもの」
そーだそーだ。そうだった。
「イヴァーノ、これまで息子をよく守ってくれましたね。改めて礼を言いますよ」
「いえいえ、こちらこそ推し活みたいなものでしたから。それより帰りの船は大丈夫でしたか?」
「幸い海が静かで助かりました。…そう言えば息子も世話になったようですね」
「お母様!」
「ふっ、このゴールデンフィンガーにかかれば朝飯前ですよ」
くだらない挨拶はさておき。
「今日はわたくしがあなた方に貴族街を案内して差し上げましょう。車窓からですけれどね」
そう。これだけロイヤルなメンバーが揃い踏みではとても歩いて貴族街を散策…とはいかないわけで。
〝カタリーナ様とコスって王都ショッピングツアー”の夢はあっさりと打ち砕かれた。
と言うわけで、この王都見学ツアーは馬車二台(後ろ侍女軍団)前後に騎馬護衛、という豪華版だ。
「やっぱり庶民街と違ってほとんどのお店が普通に開いてるんですね」
「ええ。けれど物資の不足から国の政策として売り場は半分に制限されていてよ」
こっちもか!
どうしてそんなに物が無いのかとアレクサ様に問えば答えは四つ。
そもそもここはもともと資源に恵まれた国ではないってこと。
なのに内乱で国土を荒らして収穫高まで下げてしまったこと。
輸入に頼りたくても大きな国々のある北側からはいくつもの山越えがあるため、荷馬車を何台も引いた大きな商隊は来たがらないってこと。
だから徒歩の物売りさんしか来ないのか…
「唯一国策として物資を融通していたのがわたくしの母国カステーラです。ですがわたくしとルイージの命を狙ったことで父は支援を止めてしまわれました。ルイージの即位に合わせ直に再開されるでしょうが」
…これが四つめ。
「いずれカステーラ以外からも商隊を引き入れなければなりませんわね」
「ルイージ、それに必要なものは何かしら」
「交易路の整備です」
「カタリーナ、それは我が国だけでは出来ないのですよ」
確かゲーム内イベントに出てきたこの国は〝山々に囲まれた他国より何の干渉も受けない小さな国”という説明で、ここでいう山々とはいわゆる山脈のことだ。こういった場合国境とは山のなかにあって、二国間で同意しないと道は繋がらない。
「この近隣はどこもアスタリア以上に小さな国ばかり。そんな余裕などないでしょう」
どうやらこの観光は若い二人への講義も兼ねているようだ。
「そういえば船からここに来る道もすごくガタガタでした」
「アスタリア友好国の一つ、海洋国シブラールタの山ですね」
初出の国だが、そこは海に面した海岸線を持つ細長い小さな国なのだとか。
「正直…あれには参りました」
「ホホ、ルイージ。あれはもともと海からの恵みをアスタリアへと運ぶための路。貴人を乗せた馬車など想定していないのですよ」
「一番きれいな道はどこですか?」
「アスタリアとカステーラ両国を繋ぐ交易路は立派ですよ」
「じゃあカステーラは豊かなんですね」
「サルディーニャの足元にも及ばなくてよ。ですが海に面したカステーラは海原の彼方向こうに可能性を見出しました。その結果が今の繁栄。ふふ、わたくしの曽祖父様よ」
「へー!」
「その曽祖父の時代からアスタリアとは国交を結んでいるの。だからこの国は山に囲まれていながらカステーラと文化を同じくしているのです」
そういうことだったのか…不思議だったんだよね。世間から切り離された小国に貴族社会が生まれるってのが。
面倒な話はさておき、結局この国に無いのは言葉通り先立つ物資ってことか。
そこをなんとかしないとイヴァーノ・モードの繁盛もファッション革命もない。
それはあまりにも理不尽じゃないだろうか。僕は文字通り身体を張ってまでプロモーションに励んだのに。
視線を落とせばそこにはテーピングされた足首がある。僕はこの負傷をけっして無駄にはしない!ふむ…
「あっ!洋品店だ!ブティックがありましたよ!」
もちろんここでいうブティックとはオーダーメイドの店である。
「あら、公爵邸へ出入りするマダムの店ではないの。イヴァーノ、せっかくですもの一ヵ所くらいは立ち寄りましょうか。あなたは衣服が好きなのでしょう?」
「や、貴族街のブティックで買い物はちょっと…」
いくら僕が小金を溜め込んだといってもまだ貴族街で豪遊するほどじゃない。
「馬鹿ね。これはわたくしからのささやかな贈り物です。好きなものを仕立てなさいな。帰国に間に合わねば後日送らせましょう」
マジすか!
サルディーニャでも外からしか眺めたことのない(貴族なのに…)富裕層向けのお高いブティック…
まさか異国で買い物出来るなんて!
「えーと、目移りしちゃうな…」
けどアレクサ様はまだお分かりでないようだが、僕はただ服が好きなのでなく、イメージ通りの服を作るのが好きなのである。
「アレクサ様、仕立てはいらないのでこれとこの布地をロールで欲しいです」
「欲のない子ね…マダム、いいかしら?」
「困りましたわね…今は生地の在庫が少のうございますの」
「あっ、あのっ!無理言ってスミマセン。ダメだったらいいです」
散々物が無いとか聞いた後にワガママはちょっとね…
「良いのよイヴァーノ。マダム、彼はわたくしにとって大恩ある方。汲んで頂戴」
「分かりました。アレクサ様がそうまで仰るのでしたら」
「ホントに良いんですか?じゃあ…代わりにこれどうぞ」
抜かりなく手渡したのはイヴァーノ・モードのチラシである。僕はどんなビジネスチャンスも見逃さない!
「まあイヴァーノったら!マダムを顧客にするつもり!」
「カタリーナ様そうじゃありません。これは代理店契約のお誘いです」
「代理店?」
そう。僕はさっきから考えていた。
今回僕は支店の下見、という体で旅費を経費で落としている。なのに何の収穫もないんじゃマッティオ氏に合わせる顔が無いじゃないかって!
でもこの国の現状で新規に出店するのは色々現実的じゃない。かかる経費が多すぎる。
そこで浮かんだのが代理店契約ってやつだ。マッティオ氏はサルディーニャで作った既製服を運び入れるだけでいい。
多少利幅は下がるが、代りにこの店には〝王族御用達”の称号が与えられる(予定)はずだしわりと儲かるんじゃないだろうか?現に話を聞いたマダムの顔は満更でもない。
「高級既製服…大変興味深いわ」
「じゃあ近々担当者を寄こしますね」
ふー…、任務完了!
帰りの馬車内、カタリーナ様はすこし頬を赤らめながら小さな包みを取り出した。
「イヴァーノ、これをわたくしから」
「え…何ですかこれ。…お財布?」
「わたくしとあなたと、お揃いよ。わたくしこれを自分自身で支払ったの」
一見普通に聞こえるだろうがこれはかなり驚くべきことだ。何故なら貴人とは自分でお金を払うなんてしないからだ。なんならお金なんて見たことないんじゃないだろうか?
「受け取ってくれるでしょう?」
「カタリーナ様…」
「初めて歩いたサルディーニャの貴族街で…あなたが手製の財布からお金を出してリボンを買う姿が忘れられなかったの。ふふ、この財布は自立の象徴なのよ」
自立を夢みたお姫さまの、これは宣誓ってことか!
カタリーナ様、離れ離れになっても僕は〝自分らしく生きる者”の味方だからね!いつだって!
1,029
あなたにおすすめの小説
溺愛の加速が尋常じゃない!?~味方作りに全振りしたら兄たちに溺愛されました~
液体猫(299)
BL
毎日投稿だけど時間は不定期
【《血の繋がりは"絶対"ではない。》この言葉を胸にクリスがひたすら愛され、大好きな兄と暮らす】
アルバディア王国の第五皇子クリスは冤罪によって処刑されてしまう。
次に目を覚ましたとき、九年前へと戻っていた。
巻き戻す前の世界とは異なるけれど同じ場所で、クリスは生き残るために知恵を振り絞る。
かわいい末っ子が過保護な兄たちに可愛がられ、溺愛されていく。
やり直しもほどほどに。罪を着せた者への復讐はついで。そんな気持ちで新たな人生を謳歌する、コミカル&シリアスなハッピーエンド確定物語。
主人公は後に18歳へと成長します(*・ω・)*_ _)ペコリ
⚠️濡れ場のサブタイトルに*のマークがついてます。冒頭のみ重い展開あり。それ以降はコミカルでほのぼの✌
⚠️本格的な塗れ場シーンは三章(18歳になって)からとなります。
お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
婚約破棄された婚活オメガの憂鬱な日々
月歌(ツキウタ)
BL
運命の番と巡り合う確率はとても低い。なのに、俺の婚約者のアルファが運命の番と巡り合ってしまった。運命の番が出逢った場合、二人が結ばれる措置として婚約破棄や離婚することが認められている。これは国の法律で、婚約破棄または離婚された人物には一生一人で生きていけるだけの年金が支給される。ただし、運命の番となった二人に関わることは一生禁じられ、破れば投獄されることも。
俺は年金をもらい実家暮らししている。だが、一人で暮らすのは辛いので婚活を始めることにした。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
悪役令息上等です。悪の華は可憐に咲き誇る
竜鳴躍
BL
異性間でも子どもが産まれにくくなった世界。
子どもは魔法の力を借りて同性間でも産めるようになったため、性別に関係なく結婚するようになった世界。
ファーマ王国のアレン=ファーメット公爵令息は、白銀に近い髪に真っ赤な瞳、真っ白な肌を持つ。
神秘的で美しい姿に王子に見初められた彼は公爵家の長男でありながら唯一の王子の婚約者に選ばれてしまった。どこに行くにも欠かせない大きな日傘。日に焼けると爛れてしまいかねない皮膚。
公爵家は両親とも黒髪黒目であるが、彼一人が色が違う。
それは彼が全てアルビノだったからなのに、成長した教養のない王子は、アレンを魔女扱いした上、聖女らしき男爵令嬢に現を抜かして婚約破棄の上スラム街に追放してしまう。
だが、王子は知らない。
アレンにも王位継承権があることを。
従者を一人連れてスラムに行ったアレンは、イケメンでスパダリな従者に溺愛されながらスラムを改革していって……!?
*誤字報告ありがとうございます!
*カエサル=プレート 修正しました。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
[離婚宣告]平凡オメガは結婚式当日にアルファから離婚されたのに反撃できません
月歌(ツキウタ)
BL
結婚式の当日に平凡オメガはアルファから離婚を切り出された。お色直しの衣装係がアルファの運命の番だったから、離婚してくれって酷くない?
☆表紙絵
AIピカソとAIイラストメーカーで作成しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる