216 / 225
クロッシング イヴとイブ
しおりを挟む
カクン!
あ、あっぶな!
あ、あれ?落ちたと思ったのに落ちてない…というか、何かおかしい…何この違和感…
「イブ、大丈夫か?」
「あ、うん」
だ、誰だこれ?…っていうか…現代服⁉
「もーなにしてんのイブりん、早く!」
リンリンさん⁉
「あ、うん」
えー!えー!えー!よ、よくわからないけど、どうやら僕は現世に戻って来てしまったらしい!
まあ二度目ともなれば驚きはしないが、どこだここ?
よく見れば僕はイヴァーノの衣装を着ている。
微妙に見覚えの無い衣装…このボタンのつけかたは…お母さん作か!
「イヴァーノ様でも階段からコケることあるんですねー」
どっ!
状況把握も出来ないままどこかの舞台に立ち手渡されたのは一本のマイク。
えっ?マイク?えっ?えっ?こ、ここはイブじゃなくイヴァーノだよね?
「だ、だまれ!安っぽい階段が足に合わなかっただけだ!」
どっ!
「さすがはイヴァーノセレクションのイブりん、品質に厳しい!」
パッとバックスクリーンに映し出される何かの動画…これは…インスタライブか!
スクリーンの中では僕じゃない僕、つまりこっちに来たイヴァーノがイヴァーノのまま新作ラテの飲み比べをしている!
イヴァーノ!お前こんなことやってんのか!
「では歌ってもらいましょう!曲はこのコスプレサミット、オープニングアクトに相応しい…私の太陽!チーム『どきナイ』パフォーマンスお願いします!」
うっ!これコスサミ(本物)なのか!それも本選じゃないか!どういう事ー⁉
今のMCで分かった状況。どうやらイヴがバズって…それでコスサミのオープニングアクトに選ばれて…三人は僕を置いてヘッドマイクつけて中央に居るから…
僕はここでイヴァーノになってればいいんだな!
胸元にはイヴァーノのシンボルであるゴージャスな扇。アレクサ様というお手本を得て今の僕は本物の扇さばきを手に入れている!
バッ!パタパタパタ…
正解だったようだ。
心配そうにこっちを見た三人はホッとした顔で踊り出した。
バックスクリーンに映るのは同じ動きをするアニメーションの『ドキナイ』キャラ。ニコラにアマーディオにヴィットーレ。これはきっと噂されてた配信アニメなんだろう。
ここでやれなきゃ男がすたる!そうでしょ!だってこれは夢にまで見たコスプレサミット本選なんだから!
あっ!アマーディオ…じゃない!紫龍さん歌詞間違えた!
ツカツカツカ…パシッ!
どっ!
う、ウケてる…
ツカツカツカ
「マイクを貸せ!」
MCのマイクを奪い取りイヴァーノになりきって一言!
「庶民よ踊るがいい!」
うおぉぉぉ!
ウケた…
ああイヴァーノありがとう!僕の代わりに僕の夢を叶えてくれて!言いようのない熱狂。本選のステージに僕を立たせてくれて!
アスタリアのコスサミだってメチャクチャ感動したけど、でもこれは…
レイヤーなら誰もが夢見る栄光の舞台なんだから!!!
次のターゲットロックオン!目指すはニコラ、カノンさんだ!
ツカツカツカ パシッパシッ ええい!この僕を差し置いて真ん中に立つな!そこをお退き!
どっ!
ああ気持ちいい…
はっ!
目が合ったのはリンリンさん。あの事故の時も僕の隣に居た、僕の最も信頼すべき相棒!
…リンリンさんのヴィットーレ…クス…チョイスがパンキーじゃないのはきっとイヴァーノが嫌がったんだろう。
そっかイヴァーノ。満喫してんじゃん…伊吹のコスプレ。
ドキ!観客の中に見知った顔。あれは見間違えじゃない。僕の家族だ!愛すべき僕の家族!!!
腕を組んで仁王立ちしてパフォーマンスの終わりを待てば…
「みなさん!チーム『どきナイ』に大きな拍手をー!」
パチパチパチ…
鳴りやまない拍手。
数段降りたらそこは下界。ここからは魅せる側じゃなく見る側になる。
今からこのステージでは世界中の猛者たちによる真のパフォーマンスが始まるのだろう。
わずか数分のステージ。オープニングアクトな出番だけど、それでもきっと死ぬまで忘れられない記念のステージ。
ツン
「紫龍さん、カノンさん、先行ってて」
「はーい」
「リンリンさん…」
「もしかして本物のイブりんよね?」
「うんそう。よくわかんないけど戻っちゃって」
「う…」クスン「良かった会えて」
「僕も会えて嬉しかったリンリンさん。だけど僕帰らなきゃ」
「えっ?帰るつもりなの!せっかく戻れたのに?」
ここは大好きな人がいっぱい居る大好きな日本で…ずっとここに居たい、それは本心。でも…
「実はあっちに夫と子供(フェルたん)が居て」テレ…
「ええっ!!!」
「だからあっちに帰りたい。どうすればいいんだろう…」
ポン
「お、お父さん!お母さん!お姉!青葉!」
「すぐわかったわよ。伊吹だって」
「お母さん…」
「話は聞いたよ伊吹。向こうに家族が居るんだね」
「お父さん…」
「イブちゃん、俺付いてこーか?」
「よしなさい青葉」
「それより夫ってことは伊吹受けよね?夫ってどんな人!イケメン?イケメンなの!」
相変わらず腐ってんなお姉。
カサ…あ、これ…
胸元のロケットペンダントには写真が一枚。アスタリアから帰った後、ロデじいも入れて四人で撮った家族写真。
「お母さん、これあげる」
「…今の家族?」
「うん」
「なんか変な感じね。ほんとにイヴァーノなんだ」
「うん」
「どうよそっちは」
「いろいろあるけど…この顔でラッキー」
「ぷっ、…楽しくやってんのね?」
「うん」
「幸せなのね?」
「うん」
「…ならいい。どこにいたって繋がってるから好きなところに行きなさい」
「伊吹、僕たちは離れてたって家族だよ」
「う、うん」ウル…
ああ…僕の家族は最強だ!
ゴシゴシ「やっぱり帰りたい。帰らなきゃ」
「結婚してちゃね」
「お姉は?」バシ「イテ」
「うるさいわね」
「お姉…」
「なによ」
「イヴァーノをよろしく…」グス
「任せなさい、出来の悪い弟だけど」
「お父さんどうしたら帰れる?…どうにかして!」
イヴァーノ・モードの世界進出はまさにこれからで、デビューしたてのBKDには僕の力が必要で、ルイルイとカタリーナ様の婚礼衣装だって作らなきゃならないし…それに…
フラヴィオ!フラヴィオには僕が居なくちゃ!あの家族を養えるのは僕しか居ないんだから!
「大丈夫だ、お父さんに任せなさい。リンリンちゃん、そこのコンビニでイヴァーノの顔をA3サイズで二枚プリントしてきてくれるかい?」
「承知!」
「それから青葉、大木君を呼んできてくれるかい」
「オーキさーん!」
呼んだ先に居るのはさっき心配そうに僕を見ていた、年の頃二十四、五のカメラマンっぽい青年。彼は家族が置きっぱにした荷物の番を(ヒドイな)しているようだ。
コソ「伊吹、あの人イヴァーノの恋人」
「えっ⁉」
マジか⁉ なんか普通の真面目そうな人で…意外なんだけど。
「あれらの写真を分析して気付いたことがあるんだよ。あの写真…大きく拡大した伊吹の左右にはイヴァーノの紙袋を持った男性が写っていた」
あれは…企業ブースの会場限定グッズを買うための待機列で…あの列は…まさに『ドキナイ』の運営企業!配信アニメ化を記念して、あの日あの場所では『ドキナイ』の限定公式グッズが売られていた!
あの紙袋は確か…表にニコラとアマーディオが、そして裏面にイヴァーノの顔がアップで描かれていた。
「彼らは袋がつぶれないよう両手を高く上げ丁度ほんの一瞬、偶然イヴァーノの絵が伊吹の顔を左右から挟み込んでいたんだよ。それらから導き出される結論は…僕が思うに合わせ鏡のような状態になったんじゃないかな?そう考える」
合わせ鏡、それは死者を呼ぶとも悪魔を呼ぶとも言われる異界の入口。
お父さんは続けて言う。
この現象はきっと、あの場で魂が抜けかけた僕の「死にたくない!」と思う強い気持と、同じ服装同じ顔をしたイヴァーノの「消えて無くなりたい!」という強い感情がリンクした結果だろうって。
「向こうに戻りたいと強く願う気持ちが伊吹とイヴァーノ両方にあれば…きっと異界への道は開くさ」
「伊吹、イヴァーノならきっと大丈夫。あの子大木さんにベタ惚れだから。こっちに帰りたいって今頃ベソかいてるわよ」
へぇ?
「けれどそれだけじゃもちろん駄目だ。もう一つのファクター、それが写真、フィルムに姿を焼き付けることだ。魂を器に焼き付けて、それで初めて定着作業は完了する。最後の鍵は恐らく〝写真を撮る”行為だ」
「写真…」
「伊吹とイヴァーノ君の入れ替わりは奇跡のような偶然の積み重ねによる産物なんだよ」
「お父さん呼びましたか?」
お父さん呼び…家族公認か。やるなイヴァーノ。
「大木君、記念写真を一枚頼めるかな?」
あ、あっぶな!
あ、あれ?落ちたと思ったのに落ちてない…というか、何かおかしい…何この違和感…
「イブ、大丈夫か?」
「あ、うん」
だ、誰だこれ?…っていうか…現代服⁉
「もーなにしてんのイブりん、早く!」
リンリンさん⁉
「あ、うん」
えー!えー!えー!よ、よくわからないけど、どうやら僕は現世に戻って来てしまったらしい!
まあ二度目ともなれば驚きはしないが、どこだここ?
よく見れば僕はイヴァーノの衣装を着ている。
微妙に見覚えの無い衣装…このボタンのつけかたは…お母さん作か!
「イヴァーノ様でも階段からコケることあるんですねー」
どっ!
状況把握も出来ないままどこかの舞台に立ち手渡されたのは一本のマイク。
えっ?マイク?えっ?えっ?こ、ここはイブじゃなくイヴァーノだよね?
「だ、だまれ!安っぽい階段が足に合わなかっただけだ!」
どっ!
「さすがはイヴァーノセレクションのイブりん、品質に厳しい!」
パッとバックスクリーンに映し出される何かの動画…これは…インスタライブか!
スクリーンの中では僕じゃない僕、つまりこっちに来たイヴァーノがイヴァーノのまま新作ラテの飲み比べをしている!
イヴァーノ!お前こんなことやってんのか!
「では歌ってもらいましょう!曲はこのコスプレサミット、オープニングアクトに相応しい…私の太陽!チーム『どきナイ』パフォーマンスお願いします!」
うっ!これコスサミ(本物)なのか!それも本選じゃないか!どういう事ー⁉
今のMCで分かった状況。どうやらイヴがバズって…それでコスサミのオープニングアクトに選ばれて…三人は僕を置いてヘッドマイクつけて中央に居るから…
僕はここでイヴァーノになってればいいんだな!
胸元にはイヴァーノのシンボルであるゴージャスな扇。アレクサ様というお手本を得て今の僕は本物の扇さばきを手に入れている!
バッ!パタパタパタ…
正解だったようだ。
心配そうにこっちを見た三人はホッとした顔で踊り出した。
バックスクリーンに映るのは同じ動きをするアニメーションの『ドキナイ』キャラ。ニコラにアマーディオにヴィットーレ。これはきっと噂されてた配信アニメなんだろう。
ここでやれなきゃ男がすたる!そうでしょ!だってこれは夢にまで見たコスプレサミット本選なんだから!
あっ!アマーディオ…じゃない!紫龍さん歌詞間違えた!
ツカツカツカ…パシッ!
どっ!
う、ウケてる…
ツカツカツカ
「マイクを貸せ!」
MCのマイクを奪い取りイヴァーノになりきって一言!
「庶民よ踊るがいい!」
うおぉぉぉ!
ウケた…
ああイヴァーノありがとう!僕の代わりに僕の夢を叶えてくれて!言いようのない熱狂。本選のステージに僕を立たせてくれて!
アスタリアのコスサミだってメチャクチャ感動したけど、でもこれは…
レイヤーなら誰もが夢見る栄光の舞台なんだから!!!
次のターゲットロックオン!目指すはニコラ、カノンさんだ!
ツカツカツカ パシッパシッ ええい!この僕を差し置いて真ん中に立つな!そこをお退き!
どっ!
ああ気持ちいい…
はっ!
目が合ったのはリンリンさん。あの事故の時も僕の隣に居た、僕の最も信頼すべき相棒!
…リンリンさんのヴィットーレ…クス…チョイスがパンキーじゃないのはきっとイヴァーノが嫌がったんだろう。
そっかイヴァーノ。満喫してんじゃん…伊吹のコスプレ。
ドキ!観客の中に見知った顔。あれは見間違えじゃない。僕の家族だ!愛すべき僕の家族!!!
腕を組んで仁王立ちしてパフォーマンスの終わりを待てば…
「みなさん!チーム『どきナイ』に大きな拍手をー!」
パチパチパチ…
鳴りやまない拍手。
数段降りたらそこは下界。ここからは魅せる側じゃなく見る側になる。
今からこのステージでは世界中の猛者たちによる真のパフォーマンスが始まるのだろう。
わずか数分のステージ。オープニングアクトな出番だけど、それでもきっと死ぬまで忘れられない記念のステージ。
ツン
「紫龍さん、カノンさん、先行ってて」
「はーい」
「リンリンさん…」
「もしかして本物のイブりんよね?」
「うんそう。よくわかんないけど戻っちゃって」
「う…」クスン「良かった会えて」
「僕も会えて嬉しかったリンリンさん。だけど僕帰らなきゃ」
「えっ?帰るつもりなの!せっかく戻れたのに?」
ここは大好きな人がいっぱい居る大好きな日本で…ずっとここに居たい、それは本心。でも…
「実はあっちに夫と子供(フェルたん)が居て」テレ…
「ええっ!!!」
「だからあっちに帰りたい。どうすればいいんだろう…」
ポン
「お、お父さん!お母さん!お姉!青葉!」
「すぐわかったわよ。伊吹だって」
「お母さん…」
「話は聞いたよ伊吹。向こうに家族が居るんだね」
「お父さん…」
「イブちゃん、俺付いてこーか?」
「よしなさい青葉」
「それより夫ってことは伊吹受けよね?夫ってどんな人!イケメン?イケメンなの!」
相変わらず腐ってんなお姉。
カサ…あ、これ…
胸元のロケットペンダントには写真が一枚。アスタリアから帰った後、ロデじいも入れて四人で撮った家族写真。
「お母さん、これあげる」
「…今の家族?」
「うん」
「なんか変な感じね。ほんとにイヴァーノなんだ」
「うん」
「どうよそっちは」
「いろいろあるけど…この顔でラッキー」
「ぷっ、…楽しくやってんのね?」
「うん」
「幸せなのね?」
「うん」
「…ならいい。どこにいたって繋がってるから好きなところに行きなさい」
「伊吹、僕たちは離れてたって家族だよ」
「う、うん」ウル…
ああ…僕の家族は最強だ!
ゴシゴシ「やっぱり帰りたい。帰らなきゃ」
「結婚してちゃね」
「お姉は?」バシ「イテ」
「うるさいわね」
「お姉…」
「なによ」
「イヴァーノをよろしく…」グス
「任せなさい、出来の悪い弟だけど」
「お父さんどうしたら帰れる?…どうにかして!」
イヴァーノ・モードの世界進出はまさにこれからで、デビューしたてのBKDには僕の力が必要で、ルイルイとカタリーナ様の婚礼衣装だって作らなきゃならないし…それに…
フラヴィオ!フラヴィオには僕が居なくちゃ!あの家族を養えるのは僕しか居ないんだから!
「大丈夫だ、お父さんに任せなさい。リンリンちゃん、そこのコンビニでイヴァーノの顔をA3サイズで二枚プリントしてきてくれるかい?」
「承知!」
「それから青葉、大木君を呼んできてくれるかい」
「オーキさーん!」
呼んだ先に居るのはさっき心配そうに僕を見ていた、年の頃二十四、五のカメラマンっぽい青年。彼は家族が置きっぱにした荷物の番を(ヒドイな)しているようだ。
コソ「伊吹、あの人イヴァーノの恋人」
「えっ⁉」
マジか⁉ なんか普通の真面目そうな人で…意外なんだけど。
「あれらの写真を分析して気付いたことがあるんだよ。あの写真…大きく拡大した伊吹の左右にはイヴァーノの紙袋を持った男性が写っていた」
あれは…企業ブースの会場限定グッズを買うための待機列で…あの列は…まさに『ドキナイ』の運営企業!配信アニメ化を記念して、あの日あの場所では『ドキナイ』の限定公式グッズが売られていた!
あの紙袋は確か…表にニコラとアマーディオが、そして裏面にイヴァーノの顔がアップで描かれていた。
「彼らは袋がつぶれないよう両手を高く上げ丁度ほんの一瞬、偶然イヴァーノの絵が伊吹の顔を左右から挟み込んでいたんだよ。それらから導き出される結論は…僕が思うに合わせ鏡のような状態になったんじゃないかな?そう考える」
合わせ鏡、それは死者を呼ぶとも悪魔を呼ぶとも言われる異界の入口。
お父さんは続けて言う。
この現象はきっと、あの場で魂が抜けかけた僕の「死にたくない!」と思う強い気持と、同じ服装同じ顔をしたイヴァーノの「消えて無くなりたい!」という強い感情がリンクした結果だろうって。
「向こうに戻りたいと強く願う気持ちが伊吹とイヴァーノ両方にあれば…きっと異界への道は開くさ」
「伊吹、イヴァーノならきっと大丈夫。あの子大木さんにベタ惚れだから。こっちに帰りたいって今頃ベソかいてるわよ」
へぇ?
「けれどそれだけじゃもちろん駄目だ。もう一つのファクター、それが写真、フィルムに姿を焼き付けることだ。魂を器に焼き付けて、それで初めて定着作業は完了する。最後の鍵は恐らく〝写真を撮る”行為だ」
「写真…」
「伊吹とイヴァーノ君の入れ替わりは奇跡のような偶然の積み重ねによる産物なんだよ」
「お父さん呼びましたか?」
お父さん呼び…家族公認か。やるなイヴァーノ。
「大木君、記念写真を一枚頼めるかな?」
956
あなたにおすすめの小説
溺愛の加速が尋常じゃない!?~味方作りに全振りしたら兄たちに溺愛されました~
液体猫(299)
BL
毎日投稿だけど時間は不定期
【《血の繋がりは"絶対"ではない。》この言葉を胸にクリスがひたすら愛され、大好きな兄と暮らす】
アルバディア王国の第五皇子クリスは冤罪によって処刑されてしまう。
次に目を覚ましたとき、九年前へと戻っていた。
巻き戻す前の世界とは異なるけれど同じ場所で、クリスは生き残るために知恵を振り絞る。
かわいい末っ子が過保護な兄たちに可愛がられ、溺愛されていく。
やり直しもほどほどに。罪を着せた者への復讐はついで。そんな気持ちで新たな人生を謳歌する、コミカル&シリアスなハッピーエンド確定物語。
主人公は後に18歳へと成長します(*・ω・)*_ _)ペコリ
⚠️濡れ場のサブタイトルに*のマークがついてます。冒頭のみ重い展開あり。それ以降はコミカルでほのぼの✌
⚠️本格的な塗れ場シーンは三章(18歳になって)からとなります。
婚約破棄された婚活オメガの憂鬱な日々
月歌(ツキウタ)
BL
運命の番と巡り合う確率はとても低い。なのに、俺の婚約者のアルファが運命の番と巡り合ってしまった。運命の番が出逢った場合、二人が結ばれる措置として婚約破棄や離婚することが認められている。これは国の法律で、婚約破棄または離婚された人物には一生一人で生きていけるだけの年金が支給される。ただし、運命の番となった二人に関わることは一生禁じられ、破れば投獄されることも。
俺は年金をもらい実家暮らししている。だが、一人で暮らすのは辛いので婚活を始めることにした。
お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
【更新再開】ショコラ伯爵の悩ましい日常〜イケメン騎士様とのBL営業が甘すぎる!〜
あさひてまり
BL
コンフォール伯爵家の三男シエラはある日、口にした「薬」によって前世である日本人としての記憶を思い出す。
「これ、チョコじゃん!!」
甘いチョコレートが無い今世を憂いたシエラは、人々に広めようとショコラトリーをオープン。
「ショコラ伯爵」の通り名で知られるようになるが、ショコラを口にするのは貴族ばかり。
どうにか庶民にも広めたい!
それにはインパクトあるプロモーションを考えないと…。
え、BL営業⁉︎……それだ!!
女子に大人気のイケメン騎士の協力を得るも、相手役はまさかのシエラ自身。
お互いの利害が一致したニセモノの「恋人」だったけど…あれ?何だろうこの気持ち。
え、ちょっと待って!距離近くない⁉︎
溺愛系イケメン騎士(21)×チョコマニアの無自覚美人(19)
たまに魔法の描写がありますが、恋愛には関係ありません。
☆23話「碧」あたりから少しずつ恋愛要素が入ってきます。
初投稿です!お楽しみいただけますように(^^)
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。
[離婚宣告]平凡オメガは結婚式当日にアルファから離婚されたのに反撃できません
月歌(ツキウタ)
BL
結婚式の当日に平凡オメガはアルファから離婚を切り出された。お色直しの衣装係がアルファの運命の番だったから、離婚してくれって酷くない?
☆表紙絵
AIピカソとAIイラストメーカーで作成しました。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
【完結】塩対応の同室騎士は言葉が足らない
ゆうきぼし/優輝星
BL
騎士団養成の寄宿学校に通うアルベルトは幼いころのトラウマで閉所恐怖症の発作を抱えていた。やっと広い二人部屋に移動になるが同室のサミュエルは塩対応だった。実はサミュエルは継承争いで義母から命を狙われていたのだ。サミュエルは無口で無表情だがアルベルトの優しさにふれ少しづつ二人に変化が訪れる。
元のあらすじは塩彼氏アンソロ(2022年8月)寄稿作品です。公開終了後、大幅改稿+書き下ろし。
無口俺様攻め×美形世話好き
*マークがついた回には性的描写が含まれます。表紙はpome村さま
他サイトも転載してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる