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女神と神使

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天界のフェリシアのプライベートルーム──。
そこは現代風の部屋で、パソコンのモニターや周辺機器の数々、棚にはライキとリーネのフィギュアが何体も飾ってあり、壁にはライキとリーネが空を飛んでいる姿のポスターが貼ってあった。
そして眼鏡にネグリジェ姿のフェリシアが、大きなモニターに映されたライキとリーネの触れ合いをベッドに横になりながら鑑賞していた。
「あっ、あっ・・・ライキぃ♥
あっ、ああっ♡あっ、あっ、はあっ♥
あっ、ああっ♡気持ちいいよぉ・・・っ♥」
フェリシアはそれを見ながらお尻をムズムズさせつつも、リモコンを手に、
「あっ、今のリーネの蕩けた顔もう一回!」
と言って巻き戻した。
そこへ風呂上がりで髪をおろし、上半身裸のヴィセルテが部屋に入って来ると、無言でフェリシアのお尻に手を伸ばし、ショーツの隙間から指を入れて秘部を弄ると口を開いた。
「可愛いつがいのいやらしいところを見てこんなにベチャベチャにするだなんて・・・。
ほんとに君って変態だな。」
「あっ、ヴィー!
言わないで・・・。
あの子達のエッチな姿が楽しみだから神様頑張れてるだなんて知られたら、私っ・・・!」
「言いつけ通り、僕が風呂に入っている間弄らずに我慢していたか?」
といい彼女の指を手に取り確認する。
「う、うん・・・。」
「嘘はついていないようだな。
それじゃあご褒美をあげないとな・・・♥」
と言って彼女のパンツを引き下げると自分のものを取り出し、彼女の熱く濡れた花弁の周囲をつついて焦らす。
「お、お願い!・・・早く頂戴・・・!
も、もう私限界なのっ・・・!」
「何が欲しいんだ?
ちゃんと言ってくれなきゃわからないな。」
「ヴィーの、硬くなったペニスを・・・私の・・・いやらしく濡れたヴァギナに・・・挿れてぇ・・・!!」
羞恥に震えながら涙目でせがむフェリシアを眺めたヴィセルテは、その金の目を細めてからゆっくりと満足そうに口角を上げた。
「よく言った・・・!
お望みのものをやるよ!!」
そう言い終えると同時にヴィセルテは愛しの妻に勢い良く後ろから突っ込んだ。
「あっ、あっ、あっ♡気持ちいいっ、ヴィー・・・♥
あっああんあっあっあっああっ♥」
「フェリシア・・・僕のフェリシア・・・!」
フェリシアを犯しながら尻を軽く叩くヴィセルテ。
目の前のモニターには彼女が寵愛を与えたつがいたちも快楽のピークにあり、甘い声が2つ重なり部屋の中で反響する。
「あっ♡ライキィ♥もっ・・・イっちゃう♡あっあっやあっああっ♥
アアッあっあっあぁあぁーーーー♥v♥」
「あっ!ヴィー・・・!
あっ♥あぁあっ♥・・・あっあっああぁーーーーっ♥♡♥!」

そしてモニター越しのつがいの身体がスッ・・・と透き通り夜空に浮かぶのを見たフェリシアは、まだ荒い息をつきながらリモコンの”通話ボタン”を押して彼らに話しかけた。
「はあっ、はあっ・・・こっ、こんばんは!
私の可愛いつがいたち♥」
モニターの向こうの彼らはTV中継のような形で映し出された状態で、声に気がついてこちらを見た。
「フェリシア様!こんばんは!」
まずリーネが明るく挨拶した。
「・・・こ、こんばんは・・・。」
続いてライキか真っ赤になって目を逸らし、小さな声でポソッと挨拶を返した。
この頃のライキはヴィセルテとの修業の際、「いつもフェリシア様があなた達の触れ合いを楽しみに見ていますよ。」と打ち明けられた直後だったため、彼は自分達の触れ合いを見られることにまだ慣れていない時期だった。
フェリシアは、ヴィセルテがライキに”エッチなことをしているところまでバッチリ見ている(むしろそれがメインである)”と話してしまったことで、彼がありのままのエッチな姿を見せてくれなくなるのでは?と最初は心配したが、ヴィセルテは、
「大丈夫だ。
彼は元々裸を見られることには抵抗がないタイプだ。
流石に性器や行為を見られるのは恥ずかしいようだが、それらの羞恥よりも彼女への欲のほうが強いからな。
一度情欲に火がついてしまえば、行為に影響は無いだろう。
事後には我に返って恥じらっているようだが、そんな姿も君は可愛いと思うのだろう?
彼女の方は触れ合いを見られていると知ったらありのままを見せてくれなくなるだろうが、彼もそれに気がついて彼女には言わないでいる。
彼女の特別な姿を見たいのはフェリシア、君と同じだからな。
それくらいは僕の力を使わなくても想像は容易い。」
と金の目を光らせないままで言った。
(ヴィーの言った通りね。
真っ赤になってるライキ、可愛い♡)
フェリシアは少し前の彼との会話を思い出して1人頷いていた。
「あのっ、フェリシア様!
前々からお聞きしたかったことがあるんですけど・・・良いでしょうか?」
リーネが遠慮がちに切り出した。
「なぁに?
話してご覧?」
フェリシアは可愛い駒鳥に笑いかけた。
「・・・あの・・・フェリシア様とヴィセルテさんは夫婦なんですよね?
お二人の馴れ初めって?」
「キャッ♡訊いちゃった!」とライキに向けて小さくはしゃぎながら、返事を期待してワクワクと表情を弾ませるリーネだった。
ライキは、(銀色狼シリーズを頂いたとはいえ、いつも俺らのプライベート(特にエロいことをしてるところ!)を見てるんだし、いくら神様とはいえ、そっちも少しくらいプライベートなところを晒してもいい筈だ・・・。
じゃないとフェアじゃない!)
等と思っていた為、リーネがこの質問を切り出したときには内心、
(いいぞリーネ!
もっと突っ込んだことを聞いてやれ!)
と、エールを送ったのだった。
「えっ、私達のこと?
・・・ヴィー、話しても良いかしら?」
フェリシアは隣の夫に視線を送った。
「えぇ。
別に構いませんよ。」
彼らを意識してか執事の時の口調に戻った彼が、ベットに寝そべった姿勢でそう言い頷いた。
モニターの向こうの彼らにもヴィセルテの声が聞こえたようで、リーネは、
「ヴィセルテさんも今隣におられるんですね!
今晩は!」
と挨拶し、ライキは、
「師匠、どうも・・・。」
幾らか恥じらいは抜けたのか、少し顔の熱を残しながらもこちらを見て頭をペコリと下げた。
「今晩は、お二人さん。」
ヴィセルテはそう答えると彼の妻の背中をポンッと叩いてリーネの質問に答えるよう促した。
「私達の馴れ初め・・・大して面白い話でもないと思うけど、いい?」
「はい!」
リーネが元気よく返事をし、隣のライキも頷いて顔を向けた。
「あれは今から千年ほど前の話になるわ。
まだ人類が魔法を使えた旧時代──。
私は土地神としてこの地に就任してまだ500年程の新人だったわ。
その頃はつがいや祝福といった、この国独自の仕組みもまだ無くてね。
一応私の像を祀った10箇所の教会だけは存在していたのだけど、私の力も今よりずっと小さくて、信仰も弱かった。
その所為か国中でいつも小さな小競り合いが起こっていて、仕事を手伝ってくれる神使も居なかったし、一人で国を見るのが本当に大変だったわ。」
「・・・・・・。」
ライキとリーネは今の穏やかな国からはとても想像が出来ないと顔を見合わせた。
「先に土地神をやっていた兄や姉からは、仕事の補佐をしてくれる神使を作るといいと言われていたけれど、神使にする前段階の”寵愛”を与えてみようと思えるキュンとくる出会いもなかなか無かったのよ・・・。
5英雄の一人、ヘイズ・ハントの末裔がこの国にはいるのだから、彼を神使にしたらどうかと姉は言うけれど、ハント家だけじゃなく、5英雄の末裔は何処もそうなのだけど、お父様(創造神)からの遺伝子の調整が多少入っているから、子供を遺しにくくなっているのよ。
ハント家の子は確かにとても優秀だけど、その調整の為に当時のハント家は血筋を繋いでいくのが精一杯で、そんな彼等から神使を選ぶわけにはいかなかったわ。
神使に迎えてしまうと世の輪廻から外れてしまうから、そこで彼らの血が途絶えてしまうからね。
そうしなくて正解だったと思っているわ。
だってライキ・・・1000年後の未来で今こうしてあなたに出会えたんですもの。」
フェリシアは優しくライキを見ながら言った。
「はい・・・そうですね・・・!
俺もそう言ってくださって嬉しく思います。
でも・・・さっき言われてたことなんですが・・・ハント家って、創造神様の遺伝子の調整?とかで、子供を遺しにくいのですか?」
ライキが眉を寄せて不安気に尋ねてきた。
「えぇ・・・。
あまり強すぎる民が増えても世界の調和が乱れるから、そこを心配してのお父様の配慮なのでしょう。
その影響でハント家を始めとした5英雄の子孫たちは、成熟すると共に子を生しにくくなっているの。
私があなた達に早く結婚することを勧めたのはその辺りの事情もあったのだけど、貴方達は祝福を受けたらすぐに結婚するでしょう?
それなら充分に子孫を遺す時間があるから、心配しなくてもいいわ!」
ライキはホッと安堵のため息をついた。
「そうですか・・・。
良かった・・・。」
ライキとリーネは毛布に包まったままはにかんで笑い合った。
「それで、お話の続きだけどね。
私、暫くは一人で土地神の仕事を頑張っていたのだけど、ある日、教会に捨てられている赤子がいると神官から報告を受けたの。
それがヴィー・・・ヴィセルテだったわ。」
(師匠、捨て子だったのか・・・。
何処か高貴な生まれかと勝手に思ってたけど意外だな・・・。)
ライキは心の中でそう思った。
するとその心の声を見られたのか、ヴィセルテが金の目をチカッと光らせて横から説明をした。
「・・・えぇ。
今貴方の思った通り、貴族の血筋ではあるのです。」
(あっ・・・読まれてた・・・)と汗をかくライキ。
「・・・とはいえ、父親である貴族と娼婦の間に産まれた隠し子・・・忌むべき存在だったのですが。
私は母と共に逆上した父親の妻に殺されそうだったのですが、母は胸を刺されながらも教会へ私を捨てるという形で託し、そのまま息を引き取ったというわけです。」
「・・・そうだったんですね・・・。
・・・あの・・・師匠・・・。
続きをお聞きしても大丈夫ですか?」
ライキが師に配慮して心配そうに伺う。
リーネも心配そうに彼の腕に掴まって眉をひそめてこちらを見つめていた。
「えぇ、別に遠に昔の事ですし、全然構いませんよ。
フェリシア様、話して差し上げてください。」
「えぇ・・・。」
フェリシアはヴィセルテの隣に寄り添うと、その手を優しく握りながら続きを話した。
「教会から知らせを受けて赤ちゃんのヴィーを見たとき、私、生まれて初めて胸がビビッ!キュンキュン!と来たの!!
夜空のように艷やかな黒い髪に黒曜石のような瞳、顔立ちもとても綺麗な赤ちゃんだったし、何か、その魂にもとても惹かれるものがあったわ・・・!
今だからわかるけれど、あれは運命の出会いだったのね。
そして、私の神力でヴィーの人生を見たとき、とても綺麗な青年に成長することがわかったし、卓越した素晴らしい魔法の才能を持っていることもわかった・・・。
だけどそれ故に、孤児であるヴィーは将来において争いごとに都合の良いように利用され、とても不運な運命に見舞われることになっていた・・・。
だから私、ヴィーが自ら最善の道を選択し、人生を切り開いて行けるように、”寵愛”を授けることにしたわ。
”千里眼”の力を付与してね。
そしてヴィーの瞳は金色になった──。
名前は、人生において勝利する者という願いを込めて”ヴィセルテ”と名付けたわ。
ヴィーはその千里眼の力によって、自ら最善の道を選び、不運に見舞われる運命から脱することが出来たの。」
(そうか。
師匠の寵愛は俺達みたいな発動条件がないから、物心ついた時から発動することが出来たんだな・・・。)
と、ライキは思った。
「私はそんなヴィーの成長を天界からずっと見守っていたの。
神使候補の子なら、特別な理由が無くても年に一度程度なら天界に招くことが出来たのだけど、私はそれをしなかった。
何故なら、不幸な運命を脱したヴィーには、神使にならなくても人として幸せになる道があると思ったから。
ヴィーが幸せなら、私のことなんて雲の上の存在で良かったのよ。
だけどある日──。
ヴィーは自分を拾い育ててくれた神官が老衰で倒れて看取るとき、偶然彼の走馬灯を千里眼の力で見てしまったの。
そして彼の記憶を通して私の存在が自分の側にあること、そして千里眼の力を与えし者だと言うことにも気がついてしまった。
それからよ。
ヴィーが私を変に心酔するようになったのは・・・。
まず、周囲に神官になると宣言をし、正式に神官見習いとなった。
神官としての位が上がれば私と繋がりのある連絡役を担うことになるからと、修業に勤しんだ。
その一方で色々な手段を使って私の気を引こうともしてきたわ。
時に目も当てられないようなことをすることもあったわね・・・。」
フェリシアは顔を赤く染め汗をかきながら言った。
「えぇ。
貴方が天界から私を見ていることを知っていたので、教会の壁にいやらしいフェリシア様を描いたり、女神像に向けて射精したりしてました。
私がまだ13歳・・・少年の時の話です。」
ヴィセルテがフフフッと笑った。
「し、師匠・・・・・。」
ライキは少年期の師の悪戯っぷりに困惑し、赤くなり汗をかいた。
リーネも頬を赤く染めて汗をかき、ライキの胸にぽすっと顔を埋めた。
「ヴィーにとっての私は母親みたいなもので、思春期における反抗心の現れみたいなものだったのでしょうけど、あの頃の私は見た目は今と変わらないけど、まだ心は乙女だったから、ヴィーのそれらの行為はとても刺激的で、見るに耐えなかった。
だから、まだ神使候補でもないヴィーを、悪戯を咎める目的で、天界へと招いちゃったのよね・・・。
それがヴィーの真の目的だとも気付かずに・・・。」
フェリシアは頬を染め顔を布団で隠しながら語った。
隣のヴィセルテはクツクツと笑いながら彼女に擦り寄った。
「私にとっての貴女は思慕の対象であり、女の全てでしたよ?
母親に対して射精しようとは思いませんから。
でも、念願叶って貴女に会うことに成功しました。」
「えぇ・・・。
でも、ヴィーは私のお説教なんて全然聞いちゃいなくて、ずっとニヤニヤと私を見てくるだけ・・・。
怒った私がもう帰ってというと、突然キスをして来るし・・・。
しかも、また会うと約束するまではキスをやめないと言ったわ。
仕方なく神使候補としてお父様に届け出を行い、年に一度天界へ招く約束をして下界へと帰したの・・・。」
「キャッ♡ヴィセルテさん、大胆!」
と、リーネが歓喜の声を漏らした。
「リーネ、そんなときめく状況じゃなかったのよ?
ホントあの時のヴィーは訳がわからなくて、私、凄く困ったんだから・・・。」
フェリシアはそう言うとため息をついた。
「そうですか?
とてもわかり易いと思いますけど。
実際にお会いした貴女が想像よりずっと可愛らしい人で、もっともっと好きになってしまっただけのことですよ。
それに、貴女の心だけは僕の力でも読むことが出来なかったですし、そこにも興味を惹かれました。
兎に角1秒でも長くその姿を目に焼き付けておきたかったから見つめていたのです。
そして、僕の存在を貴女の心に徹底的に刻みつけて、次の約束に何としても繋げたかったからキスをしたのです。
単純なことですよ。」
彼はそう説明してフェリシアの頬にキスを落とした。
フェリシアは瞬時に耳まで赤く染めた。
「・・・・・まぁ・・・初めて会ったヴィーの印象は最悪だったけれど、同時にとても気になる存在にもなったけれどね・・・。
その後のヴィーは神官になるための勉強により一層真面目に取り組んでいた・・・。
魔法の修業も凄く頑張っていたわね・・・。」
「えぇ、当時は魔法の力が強いほうが神官の位を上げるのに有利でしたしね。
僕が教会に捨てられていた忌むべき日は、年に一度フェリシア様と会える素晴らしい日となりました。
その時に褒めてもらいたくてとにかく必死で努力したのです。」
「ヴィーは会う度に綺麗な青年へと成長していって、ドキドキしたわ。
そして私に愛を囁き心をかき乱して帰っていくの。
私、いつの間にか本当にヴィーを神使として欲しくなってしまった・・・。
でもそうすればヴィーは世の輪廻から外れてしまうことになるから、そのことを心苦しく思ったけれど・・・ヴィーはそれを強く望んでくれた。」
「ですが、教会が許しませんでしたね・・・。」
ヴィセルテが渋い顔で呟いた。
「えぇ・・・。
当時の神官は自分達の上に立つ存在である神使に英雄を求めていたの。
神使になる者には、それなりの実績が無いと納得が出来ないってことね。」
「・・・それで、師匠はどうされたんですか?」
ライキが眉を寄せて心配そうに尋ねた。
「必死で実績を作りましたよ。
まずは、各地で起こっていた紛争を魔法の力で制圧し、和平を結ばせました。
それから、紛争で怪我した人を光の魔法で治癒して回りました。
それに数年費やし、数々の命の危機もありましたが・・・フェリシア様を手に入れるためと頑張りました。」
「その時のヴィーの活躍のお陰で、私を信仰してくれる人々が沢山増えたの。
凄く感謝しているわ。」
「いえ、貴女のためならそれくらい。
それでも、千里眼の力をフェリシア様から頂いているのだから、それくらい出来て当然だと抜かし、私が神使になることを反対する嫉妬深い年寄りの神官共もいましたがね・・・。
ですが、私が各地で助けてきた人達が私が神使になることに賛同してくれました。」
「「良かった・・・!」」
ライキとリーネが同時に安堵し、微笑んだ。
「・・・えぇ!
そして、私はヴィーを神使に迎えた。
それと同時にヴィーがプロポーズをしてくれて・・・・・。
・・・・・・・今に至ります。」
フェリシアは真っ赤になってはにかみ、夫をギュッと抱きしめ、頬ずりした。
抱きしめられたヴィセルテは頬を染め、口角を上げて言った。
「・・・・・またしたくなった・・・・・。
僕の可愛い奥さん・・・♥」
「えっ・・・あっ・・・ちょっと・・・!!」
フェリシアからリモコンを奪い、プツッと通話ボタンを切るヴィセルテ。
天界からの通話が突然途切れたため、事情を察した銀色狼と空駒鳥のつがいは顔を見合わせてはにかんだ。
「うふふ・・・お熱いね・・・。」
「・・・・・だな。
・・・俺らも帰ってもう一回する?」
「っ・・・ライキのエッチ・・・。」
「・・・そうですけど何か?」
二人は夜空に浮かんだまま笑い合うと、シュン!と姿を消した。
部屋に戻った二人はすぐにまた触れ合いを再開する。
その姿を映し出すモニターを横目に、神様と神使はシーツの中で再び体を重ねるのだった♥
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