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一章 祖ですね
祖である私は説明しようと思う
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私が知らないはずの事を知っていて混乱してしまった子供達の為に私が何故知っているのかを説明するために話をする。
(混乱させて悪かったな。今度は混乱させないために封印されてた時の事を話そう)
「封印されていた私は確かに眠っていたよ。けれどたまに意識だけが目覚めるんだよ」
「意識だけが?」
「うん、最初は精神的に傷ついてた私は何も思わず目が覚めただけの状態だったんだ。
けれど、だんだん意識が目覚める事が多くなって意識がはっきりしてきたんだ」
本当はこの世界で生まれた私の精神が傷つき壊れていて何故かは分からないけど何故か前世を思い出して精神が強かった(鋼級かも)前世の私が表に出て意識がはっきりしたんだけどそこは言えないからぼかした。
「意識がはっきりしてきたのは最近だけれど君たちの事は知っているよ。いつも挨拶と自己紹介をしてくれていたからね。
君たちが二代目の天光の天氷くんと天雷くん。
そして君たちが三代目の光星の星嵐くんと星輪くんだろう?」
「あ、ああ、そうだ」
「そして私が兄達がもう居ないと知っていたのも同じ事だよ。意識がはっきりしていなくても覚えているからね、、、いつも側に居てくれた兄達をここ400年全く見て居ないからなんとなくは分かっていたんだ」
「そうか、、、」
そう話し終わるとみんな少し悲しそうな顔をしたので少し話題を変える事にした。
(あ~!そんな悲しそうな顔しないで!どうしよう、、、あ!そういえばアレ謝ってなかったからその話をしよう!)
「それと君たちに謝らなければいけない事があるんだ」
「謝らなければいけない事?」
「そう、私が封印されていた場所の岩場の事だよ」
「あ!あの、祖が封印されていた岩に、」
「うん、それ私のせいなんだ」
「え?」
みんな驚いた顔をしてこっちを見た。
(驚くのは当たり前だよね)
「あれは私が精神体で外に出たのがいけなかったんだ」
「精神体?」
「うん、意識がはっきりしてきた時に体から精神が離れられる様になっていてね?どのくらい自分の体と離れても大丈夫か試していたんだ。精神は力そのものみたいなモノなのに制御も何もしなく私が精神体でそのまま外に出た結果がアレなんだ。不安にさせてごめんね?」
「い、いえ!祖が無事なら良いんだ。それに他の要因でもなかったのは良かったよ」
私が謝ると氷くんがフォローしてくれそれにみんなが頷いていた。
(みんな良い子だな)
「ありがとう。
まぁ、だから知っている事もあるのだけれど今の外の事はほとんど知らないからこれからゆっくり教えて欲しいな」
「もちろん、祖が望むなら教えよう」
「ふふ、ありがとう」
氷くんがそう言ってくれてみんなも頷いていた。
(やっぱり一番年上の氷くんがリーダーみたいなものなんだ)
(混乱させて悪かったな。今度は混乱させないために封印されてた時の事を話そう)
「封印されていた私は確かに眠っていたよ。けれどたまに意識だけが目覚めるんだよ」
「意識だけが?」
「うん、最初は精神的に傷ついてた私は何も思わず目が覚めただけの状態だったんだ。
けれど、だんだん意識が目覚める事が多くなって意識がはっきりしてきたんだ」
本当はこの世界で生まれた私の精神が傷つき壊れていて何故かは分からないけど何故か前世を思い出して精神が強かった(鋼級かも)前世の私が表に出て意識がはっきりしたんだけどそこは言えないからぼかした。
「意識がはっきりしてきたのは最近だけれど君たちの事は知っているよ。いつも挨拶と自己紹介をしてくれていたからね。
君たちが二代目の天光の天氷くんと天雷くん。
そして君たちが三代目の光星の星嵐くんと星輪くんだろう?」
「あ、ああ、そうだ」
「そして私が兄達がもう居ないと知っていたのも同じ事だよ。意識がはっきりしていなくても覚えているからね、、、いつも側に居てくれた兄達をここ400年全く見て居ないからなんとなくは分かっていたんだ」
「そうか、、、」
そう話し終わるとみんな少し悲しそうな顔をしたので少し話題を変える事にした。
(あ~!そんな悲しそうな顔しないで!どうしよう、、、あ!そういえばアレ謝ってなかったからその話をしよう!)
「それと君たちに謝らなければいけない事があるんだ」
「謝らなければいけない事?」
「そう、私が封印されていた場所の岩場の事だよ」
「あ!あの、祖が封印されていた岩に、」
「うん、それ私のせいなんだ」
「え?」
みんな驚いた顔をしてこっちを見た。
(驚くのは当たり前だよね)
「あれは私が精神体で外に出たのがいけなかったんだ」
「精神体?」
「うん、意識がはっきりしてきた時に体から精神が離れられる様になっていてね?どのくらい自分の体と離れても大丈夫か試していたんだ。精神は力そのものみたいなモノなのに制御も何もしなく私が精神体でそのまま外に出た結果がアレなんだ。不安にさせてごめんね?」
「い、いえ!祖が無事なら良いんだ。それに他の要因でもなかったのは良かったよ」
私が謝ると氷くんがフォローしてくれそれにみんなが頷いていた。
(みんな良い子だな)
「ありがとう。
まぁ、だから知っている事もあるのだけれど今の外の事はほとんど知らないからこれからゆっくり教えて欲しいな」
「もちろん、祖が望むなら教えよう」
「ふふ、ありがとう」
氷くんがそう言ってくれてみんなも頷いていた。
(やっぱり一番年上の氷くんがリーダーみたいなものなんだ)
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