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一章 学校に通うよ

何故この学校に通う事にしたか話すよ

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 入学式も無事?に終わり家に帰ってきた。
家には誰も居ないので私が一番早く入学式が終わったみたいだ。
私には三つ上の双子の兄と姉それと私と同い年の双子の兄が居る。
私の兄妹の三人は私とは違う学校、、、学園に入学した。
両親はそっちの入学式に行ったので家には誰も居ないのだ。
お昼ご飯も用意されていないので自分で作って食べる事にした。
(またあの二人(両親)は私の存在を忘れたみたいだな。ご飯くらいは用意して欲しいけど私の分、、、というか私の存在そのものをよく忘れられるからもうしょうがないか)

「ん~、、、材料が無いな。ご飯も無い、、、卵しか無いか。仕方ないそんなにお腹は空いてない無いし今日のお昼ご飯はゆで卵一つだけで良いか」

私の兄妹三人はとても優秀で両親の自慢なので、両親は三人を猫可愛がりしている。
三人は好かれているのは嬉しく思っているみたいだが、ほとんどはうざったく嫌そうに思っているみたいだ。
一番上の兄は頭が良くスポーツも出来て気さくで優しい上にイケメンなのでモテる。
かなり難しい学部を首位入学したので挨拶を考えるのが面倒だと言っていた。
その兄の双子の妹で私の姉は総合人気ナンバーワンのモデルをしている。
姉は芸能学科に入学したけど今の時期はとても忙しいので少しの間あまり通う事は出来無いだろう。
姉はおっとりして優しげな風貌とは違いカッコいい人で姐御といわれる様な性格をしている。
私の半身の双子の兄はモノ作りの天才で今は主にIAや機械の方に力を入れているみたいだ。
私の半身は本当に天才で中学生になる前から国内海外どちらからも、ぜひ来てこちらで学んでくれないか、働いてくれないかという誘いが今も続いている。
半身もかなりのイケメン、、、というか美人系な美少年だがほとんど他人には無表情で無口だ。
そして私は特に何か突飛しているモノは特に無い普通の人間なので、この兄妹の中に居ると影が薄いからかよく両親にも忘れられる。

両親は私の事を嫌いなわけでは無いが特に関心があるわけでも無い簡単にいえば無関心だ。
なのでよく存在を忘れられて思い出してもそんな子確かに居たなくらいの感情しか無い。
小さな頃はもう少し愛してもらった様な気がするが、優秀だったり全国的に人気だったり天才だったりしないごく普通の私にはだんだん関心が無くなってきたのだろう。
ちなみに、私は両親の事を嫌いでは無い。
どちらかというと好いている方だ。
こんな扱いで何故そう思えるのかというと、両親が私の兄妹をとても愛してるからだ。
そう、私はどこに出しても恥ずかしくないくらいにはブラコンでシスコンだ。
兄妹大好き
兄妹最高
兄妹が幸せなら特に言うことは無い 
兄妹をとても愛してくれてる両親も好きだ
という感じなので特に両親に関しては私の扱いが少し悪くてもなんとも思わない。

「食べ終わったけど、これからどうしよう。特にやること無いんだよな」

あ、それと私の喋り方が少し男っぽいのは兄妹の影響だ。
姉が居るけど姉は姐御みたいなカッコいい性格をしていて喋り方もカッコいいので女の子みたいに話すのは苦手なのだ。

「明日学校に持っていく物も特に無いし、、、しかしあの学校有名みたいだから誰にも入学する事を言わなくて良かった。言っていたら反対されていただろうからな」

私があの学校に入学する事を決めたのは家から近いって事以外は特に無い。
家族に近い学校に通うと言っているので私が何処に入学したかは知らない。
両親には入学に必要な書類を見せても私には関心が無いので特に気にする事なくさっさと書いてくれたので誰にもあの学校に入学する事はバレていない。
実は私達家族は私が幼稚園児の頃は東京に居たが、小学生になる前に引っ越して中学生の時つまりつい最近まで地方の方で暮らしていたが、兄妹が高校生又は大学生になるのを境に東京に戻って来た。
理由は色々と優秀な兄妹達を良い学校に通わせてあげたいからだ。
私は何処の学校に通う事になっても良いが、兄妹達と同じ学園に入学するのは辞めろと言われた為、家から近い学校を探してたらあの学校があったのであの学校に入学する事にした。
何故両親が私に兄妹と同じ所に通わせないかというと、他の兄妹達は優秀なのにただ一人何も出来ない出来損ないが兄妹だと分かると他の兄妹達に迷惑がかかるから同じ所に行くなと言ったのだ。
これは直接両親に念を押されながら言われたので間違い無い。
兄妹の迷惑になるのは嫌だったので両親の言葉に頷いて適当に家の近くのあの学校に入学する事にしたのだ。
ちなみに、私が入学した学校が不良が多い元男子校という事を知っていて入ったので喧嘩が起きたこと事態は特になんとも思っていない。

“ガチャ”

お、誰かが帰ってきたみたいだ。
兄妹の入学式がどうだったのか聞かないといけない。
私の事は誤魔化すとしても、そのうちあの学校に通って居る事がバレるだろうからその時どうするか考えないとな。

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