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第一章『幼少期』
第16話『祝賀会の崩壊』
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アランとジャック兄の祝賀会の中盤に、エブゾフェア大公様の希望もあり祝賀会後半にプレゼントされる予定だった『真眼の水晶』をアランに使用した。 その結果アランのステータスの総合値が親すら超えているという事態に会場が盛り上がり歓声に包まれる中、それを良しと思わない貴族が数名いた。 その中には父フィリップやジャック兄も存在し、父フィリップは長男であるジャックに対して英才教育を施したのにも関わらず、殆ど何も教育していないアランが家督を継ぐ予定のジャックよりもずっと優秀である事に、普段クールであるフィリップも混乱と共にアランの能力に対して怒りを覚えてしまったのだ。
母や祖母との微笑ましいやり取りと歓声の中、ジャック兄が切羽詰まった様な顔をしながら駆け寄ってくるなり「アランが勇者のハズがない!何かの間違いだっ!」と怒りの声をあげながらエルザ叔母さんから水晶を奪い取った。
そしてステータスを確認したジャック兄が驚いた顔をしながらワナワナと震え始めたと思いきやアランはジャック兄に凄い眼力で睨まれた。
ジャック兄も帝国学校入試と家督を継ぐ為により貴族らしくなれるように幼少期から相当苦労していたのにも関わらず僅か3歳の弟に、いとも容易く段違いの能力差を見せつけられたのだ…俺も正直申し訳ないと思いながら二人から受ける視線に気まずくなった。
すると父フィリップはとんでもない事を言い出した。
「アラン……、この件はこの場に居る者だけの情報とし決して外に漏らさない様にする! 分かったな?」
一瞬父が言っていた事が理解できなかったがフィリップの真剣な顔と凄むような眼力に俺は 「あぁそうか、とうさまはジャック兄が一番優秀であって欲しいからこの件を隠蔽するんですね! ぼくはそれでもいいですよ~」とつい言ってしまった。
第一『予言の勇者』として持ち上げられてしまうと普通に暮らしたい俺にとって今後の私生活に影響が出かねないし長男が家督を継ぐ事が決まっているデュフォール家で俺は家督を継ぎたいとも思わない。俺は只々この世界では自由で有りたいだけなのだ。
そんな発言に父フィリップはとうとうキレてしまった。
「当たり前だっ!! 家督を継ぐのは優秀であるジャックただひとりだ! 産まれ持った運だけで成り上がれる程貴族社会は甘くないっ! 勇者認定を受けたお前はもはや『狙われてしまう貴族』という邪魔な存在なだけだ!理由はそれだけではないが、それに『転生者』なのだから魂と心は前世のモノなんだろう? 髪色もそれを物語っている! 極論お前は本当の『私の子』では無いっ!」
もう父フィリップは暴走状態だ。
「あなたっ!! それは違うわ! たとえ『転生者』であっても私たちの子である事は間違いないのよっ!」
母マリーナは必死に抗議していた。
「や~~っと本性出したね。 あんたが貴族に成り上がった頃からそうだった。自分の得にならないものは全て切り捨てて現実逃避をする。あんたが貴族になって冒険者を辞める頃にそうやって私の父と姉を見殺しにしたんじゃないか! あの謝罪も無いまま許可なくマリーナと結婚しおってろくに顔を出さない臆病で卑怯者なんだよあんたは! 当時私の祖母があんたを憎みながら死んだんだ!その時もマリーナは駆けつけてくれたけどあんたは理由をつけて来なかったよな? あんたは頭も良く、腕も立つが貴族に成り下がった時から人間のクズだよ。」
とうとうエルザ叔母さんが暴露してしまった。
父の冒険者時代にそんな事が有ったのか…父にどんな理由があろうと祖母の家族から逃亡していた事実は間違いなくあるのだろう…。
「黙れっ!! 過去に縛られたままではデュフォール家を発展させる事は出来ないっ! これは決定事項だ! ジャックを私の跡継ぎにし、アラン!今後お前はデュフォール家を発展させる為に裏方としてなすべき事やってもらうぞ!?」
「とうさま、いやです。 とうさまの過去を詳しくは知りませんが、とうさまは自分の為に今まで逃げてきたのですからぼくも自分の為にとうさまから逃げて自由に生きていきます。 これはとうさまと同じ行為ですから問題ないですよね?」
「ならん!! やはりお前は俺の子じゃ無い様だ! そんな屁理屈を教えた覚えはない!」
「屁理屈も何もとうさまと同じ行動をして何が悪いのでしょうか? まさか自分だけよくて他人は駄目という自己中な人間なのでしょうか?」
――てかこの言い争いに何故エブゾフェア大公様は無言で見ているだけなんだ? 父フィリップは貴族としてあるまじき行為だと思うんだけど…。しかも他の貴族の大半がはニヤニヤしながら成り行きを見ている。
「お前はこの3年間で何もかも上手くいって失敗や痛みを知らない!本当にお前は一度痛い思いをしないと分からないようだな…。」
父フィリップは『公の場』な事を忘れている程キレてしまっているのか、軽く手を胸元まで上げると手に炎を纏った。
おいおい!?まさか本当に俺に撃つ気じゃないだろうな? 俺は稽古や訓練で魔法は撃てるが実戦は未経験だぞ!?
狼狽えるアランに向かって父フィリップは魔法を放った!
「ファイアーボール!」
「やめてぇーーー!!!」 母マリーナの悲痛な叫びが聞こえる。
本気の威力じゃない事は分かるが当たったらひとたまりもない。
俺は狼狽えていたせいで身を守るための魔法を上手く練る事が出来ず目の前に炎が迫っていた!
「やばっ!」
俺は反射的に魔法を魔力だけを込めた手を下から上に振り上げると反動で足が滑り盛大に仰向けの状態で転んでしまった。
その転んだ目の前をファイアーボールが通過し壁に当たった。
俺はファイアーボールを避けた事でこの世界に来て初めて『運』の良さを実感した。
「上手く避けれたようだがお前が私の言う事を聞けないのなら『教育』するしかない!」
父フィリップはそう言うと再度手に炎を纏わせる。
するとアランを庇うようにエルザ叔母さんが立ちはだかった。
「あんたエブゾフェア大公様が見ている前でこんな不祥事を晒しちまっていいのかい? 息子に手を上げるなんて爵位を奪爵されちまっても仕方ない事をしているんだ! まぁマリーナと孫たちが無事なら私は構わないがね。」
「五月蠅い! アランの思考が変われば我がデュフォール家は安泰だ!」
「とうさま、平和的解決を模索する能力すら無いのですか? エブゾフェア大公様が無言でこの状況を見ている理由も気づかないのですか? とうさま、このままではデュフォール家が滅んでしまいます!」
「父様、御来賓の面前で流石にやりすぎです、抑えてください!」
ジャック兄がフォローに入る。
「ジャックよ、お前もアランやエルザの味方に付くのか? お前はアランの境遇に憎くないのか? どうにか蹴落として成り上がりたいという気概は無いのか? 別に殺すわけじゃない、痛みを知って『貴族』の在り方を教えるだけだ! ジャックお前は絶対に手を出すなよ?」
ジャック兄は父の言葉を聞くと無言で俯いた。
「ほお? あんたお得意の洗脳術かい? はぁ…呆れたもんだね。 やはりあんたにマリーナを任せるべきじゃなかった。」
「過去の事ばかり考えて先に進もうとしない叔母様には言われたくないですね。 このままアランを庇うというのなら本気で撃ちますよ?」
父フィリップは先程の数倍の大きさの炎を手に纏わせる。
「貴族を辞めたいならそれでも構わんよ。 私は可愛い孫たちを守るだけさ。」
対称的にエルザ叔母さんは杖を構えるだけだった。
「過去の因縁はこれで全て断ち切る! 『フレアー』!!」
父フィリップの手から特大の炎の弾がエルザ叔母さんと俺に飛んできた。
「はぁ…このババアも舐められたもんだ。 『ダイヤモンド・ダスト・ネオ』」
エルザ叔母さんは杖を掲げるとフレアーの軌道上のみに青白い霧を発生させ父が放ったフレアーを一瞬で消し去った。
軌道上にあった父側の壁が凍り付いていた。
エルザ叔母さんの魔法に周りの人達からどよめきの声が上がる。
母マリーナの『ダイヤモンド・ダスト』を見たことが有るがその上の『ネオ』は周辺全てではなく軌道上だけに絞る事によって魔力の濃度を圧縮し効果を上げているのか…フレアーを一瞬でかき消すのは凄いな。それにしてもエルザ叔母さんは一体何者なんだ?
「そこまでだ!!」
会場で人一倍大きな声が聞こえ、皆注目すると声の主はエブゾフェア大公様だった。
あーあこれデュフォール家終わったかな…なんて俺は思っていると大公様は発言した。
「それにしても良いモノを見せてもらった! ダイヤモンド・ダストの上位魔法の『ダイヤモンド・ダスト・ネオ』をこの場で見れるとは…。 流石噂に聞く元ルテイト魔術師団エルザ団長の腕前だ! スタンベルク伯爵、フィリップ・デュフォールよ。 これ以上醜態を晒すというのなら奪爵させるがよろしいかな? また今回のアラン・デュフォールのステータスの件はこの場にいる者のみの周知の事実とし、今後当分の間は他言は一切許さない! 理由は我がエブゾフェア公国は全体領土は大きいが他国と比べても戦力や経済力も小さい。 この件が漏れてしまうとスタンベルク伯爵が言う通りアランを巡って国家間での争いが発生する恐れがある。 また国家戦争が無くともアランが幼い内に他国からの刺客や誘拐という可能性が高くなる。 我がエブゾフェア公国にとっても『予言の子』の存在は名誉な事でもあるが幼い内は大きな爆弾でもあるのだ! だから当分の間…いや7歳の『祝福の儀』までは内密にするように! その後は帝国学校でも重宝されるだろうしその頃までに実力さえ付けておけば危害を企てる者も少なくなるだろう。 アランには申し訳ないがそういう事だから今は我慢してくれ。」
成程、そういうちゃんとした理由が有るなら異論は無い。てか7歳の『祝福の儀』で絶対に全世界にバレるって事だよね?嫌だなぁ…。
それにしてもさっきからジャック兄が俺を睨んでいるんだが俺にどうしろと……?
その後一連の騒動により祝いのムードではなくなり祝賀会は実質『崩壊』して終了したのであった。
母や祖母との微笑ましいやり取りと歓声の中、ジャック兄が切羽詰まった様な顔をしながら駆け寄ってくるなり「アランが勇者のハズがない!何かの間違いだっ!」と怒りの声をあげながらエルザ叔母さんから水晶を奪い取った。
そしてステータスを確認したジャック兄が驚いた顔をしながらワナワナと震え始めたと思いきやアランはジャック兄に凄い眼力で睨まれた。
ジャック兄も帝国学校入試と家督を継ぐ為により貴族らしくなれるように幼少期から相当苦労していたのにも関わらず僅か3歳の弟に、いとも容易く段違いの能力差を見せつけられたのだ…俺も正直申し訳ないと思いながら二人から受ける視線に気まずくなった。
すると父フィリップはとんでもない事を言い出した。
「アラン……、この件はこの場に居る者だけの情報とし決して外に漏らさない様にする! 分かったな?」
一瞬父が言っていた事が理解できなかったがフィリップの真剣な顔と凄むような眼力に俺は 「あぁそうか、とうさまはジャック兄が一番優秀であって欲しいからこの件を隠蔽するんですね! ぼくはそれでもいいですよ~」とつい言ってしまった。
第一『予言の勇者』として持ち上げられてしまうと普通に暮らしたい俺にとって今後の私生活に影響が出かねないし長男が家督を継ぐ事が決まっているデュフォール家で俺は家督を継ぎたいとも思わない。俺は只々この世界では自由で有りたいだけなのだ。
そんな発言に父フィリップはとうとうキレてしまった。
「当たり前だっ!! 家督を継ぐのは優秀であるジャックただひとりだ! 産まれ持った運だけで成り上がれる程貴族社会は甘くないっ! 勇者認定を受けたお前はもはや『狙われてしまう貴族』という邪魔な存在なだけだ!理由はそれだけではないが、それに『転生者』なのだから魂と心は前世のモノなんだろう? 髪色もそれを物語っている! 極論お前は本当の『私の子』では無いっ!」
もう父フィリップは暴走状態だ。
「あなたっ!! それは違うわ! たとえ『転生者』であっても私たちの子である事は間違いないのよっ!」
母マリーナは必死に抗議していた。
「や~~っと本性出したね。 あんたが貴族に成り上がった頃からそうだった。自分の得にならないものは全て切り捨てて現実逃避をする。あんたが貴族になって冒険者を辞める頃にそうやって私の父と姉を見殺しにしたんじゃないか! あの謝罪も無いまま許可なくマリーナと結婚しおってろくに顔を出さない臆病で卑怯者なんだよあんたは! 当時私の祖母があんたを憎みながら死んだんだ!その時もマリーナは駆けつけてくれたけどあんたは理由をつけて来なかったよな? あんたは頭も良く、腕も立つが貴族に成り下がった時から人間のクズだよ。」
とうとうエルザ叔母さんが暴露してしまった。
父の冒険者時代にそんな事が有ったのか…父にどんな理由があろうと祖母の家族から逃亡していた事実は間違いなくあるのだろう…。
「黙れっ!! 過去に縛られたままではデュフォール家を発展させる事は出来ないっ! これは決定事項だ! ジャックを私の跡継ぎにし、アラン!今後お前はデュフォール家を発展させる為に裏方としてなすべき事やってもらうぞ!?」
「とうさま、いやです。 とうさまの過去を詳しくは知りませんが、とうさまは自分の為に今まで逃げてきたのですからぼくも自分の為にとうさまから逃げて自由に生きていきます。 これはとうさまと同じ行為ですから問題ないですよね?」
「ならん!! やはりお前は俺の子じゃ無い様だ! そんな屁理屈を教えた覚えはない!」
「屁理屈も何もとうさまと同じ行動をして何が悪いのでしょうか? まさか自分だけよくて他人は駄目という自己中な人間なのでしょうか?」
――てかこの言い争いに何故エブゾフェア大公様は無言で見ているだけなんだ? 父フィリップは貴族としてあるまじき行為だと思うんだけど…。しかも他の貴族の大半がはニヤニヤしながら成り行きを見ている。
「お前はこの3年間で何もかも上手くいって失敗や痛みを知らない!本当にお前は一度痛い思いをしないと分からないようだな…。」
父フィリップは『公の場』な事を忘れている程キレてしまっているのか、軽く手を胸元まで上げると手に炎を纏った。
おいおい!?まさか本当に俺に撃つ気じゃないだろうな? 俺は稽古や訓練で魔法は撃てるが実戦は未経験だぞ!?
狼狽えるアランに向かって父フィリップは魔法を放った!
「ファイアーボール!」
「やめてぇーーー!!!」 母マリーナの悲痛な叫びが聞こえる。
本気の威力じゃない事は分かるが当たったらひとたまりもない。
俺は狼狽えていたせいで身を守るための魔法を上手く練る事が出来ず目の前に炎が迫っていた!
「やばっ!」
俺は反射的に魔法を魔力だけを込めた手を下から上に振り上げると反動で足が滑り盛大に仰向けの状態で転んでしまった。
その転んだ目の前をファイアーボールが通過し壁に当たった。
俺はファイアーボールを避けた事でこの世界に来て初めて『運』の良さを実感した。
「上手く避けれたようだがお前が私の言う事を聞けないのなら『教育』するしかない!」
父フィリップはそう言うと再度手に炎を纏わせる。
するとアランを庇うようにエルザ叔母さんが立ちはだかった。
「あんたエブゾフェア大公様が見ている前でこんな不祥事を晒しちまっていいのかい? 息子に手を上げるなんて爵位を奪爵されちまっても仕方ない事をしているんだ! まぁマリーナと孫たちが無事なら私は構わないがね。」
「五月蠅い! アランの思考が変われば我がデュフォール家は安泰だ!」
「とうさま、平和的解決を模索する能力すら無いのですか? エブゾフェア大公様が無言でこの状況を見ている理由も気づかないのですか? とうさま、このままではデュフォール家が滅んでしまいます!」
「父様、御来賓の面前で流石にやりすぎです、抑えてください!」
ジャック兄がフォローに入る。
「ジャックよ、お前もアランやエルザの味方に付くのか? お前はアランの境遇に憎くないのか? どうにか蹴落として成り上がりたいという気概は無いのか? 別に殺すわけじゃない、痛みを知って『貴族』の在り方を教えるだけだ! ジャックお前は絶対に手を出すなよ?」
ジャック兄は父の言葉を聞くと無言で俯いた。
「ほお? あんたお得意の洗脳術かい? はぁ…呆れたもんだね。 やはりあんたにマリーナを任せるべきじゃなかった。」
「過去の事ばかり考えて先に進もうとしない叔母様には言われたくないですね。 このままアランを庇うというのなら本気で撃ちますよ?」
父フィリップは先程の数倍の大きさの炎を手に纏わせる。
「貴族を辞めたいならそれでも構わんよ。 私は可愛い孫たちを守るだけさ。」
対称的にエルザ叔母さんは杖を構えるだけだった。
「過去の因縁はこれで全て断ち切る! 『フレアー』!!」
父フィリップの手から特大の炎の弾がエルザ叔母さんと俺に飛んできた。
「はぁ…このババアも舐められたもんだ。 『ダイヤモンド・ダスト・ネオ』」
エルザ叔母さんは杖を掲げるとフレアーの軌道上のみに青白い霧を発生させ父が放ったフレアーを一瞬で消し去った。
軌道上にあった父側の壁が凍り付いていた。
エルザ叔母さんの魔法に周りの人達からどよめきの声が上がる。
母マリーナの『ダイヤモンド・ダスト』を見たことが有るがその上の『ネオ』は周辺全てではなく軌道上だけに絞る事によって魔力の濃度を圧縮し効果を上げているのか…フレアーを一瞬でかき消すのは凄いな。それにしてもエルザ叔母さんは一体何者なんだ?
「そこまでだ!!」
会場で人一倍大きな声が聞こえ、皆注目すると声の主はエブゾフェア大公様だった。
あーあこれデュフォール家終わったかな…なんて俺は思っていると大公様は発言した。
「それにしても良いモノを見せてもらった! ダイヤモンド・ダストの上位魔法の『ダイヤモンド・ダスト・ネオ』をこの場で見れるとは…。 流石噂に聞く元ルテイト魔術師団エルザ団長の腕前だ! スタンベルク伯爵、フィリップ・デュフォールよ。 これ以上醜態を晒すというのなら奪爵させるがよろしいかな? また今回のアラン・デュフォールのステータスの件はこの場にいる者のみの周知の事実とし、今後当分の間は他言は一切許さない! 理由は我がエブゾフェア公国は全体領土は大きいが他国と比べても戦力や経済力も小さい。 この件が漏れてしまうとスタンベルク伯爵が言う通りアランを巡って国家間での争いが発生する恐れがある。 また国家戦争が無くともアランが幼い内に他国からの刺客や誘拐という可能性が高くなる。 我がエブゾフェア公国にとっても『予言の子』の存在は名誉な事でもあるが幼い内は大きな爆弾でもあるのだ! だから当分の間…いや7歳の『祝福の儀』までは内密にするように! その後は帝国学校でも重宝されるだろうしその頃までに実力さえ付けておけば危害を企てる者も少なくなるだろう。 アランには申し訳ないがそういう事だから今は我慢してくれ。」
成程、そういうちゃんとした理由が有るなら異論は無い。てか7歳の『祝福の儀』で絶対に全世界にバレるって事だよね?嫌だなぁ…。
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