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ルーシー⑭
しおりを挟む「……少しお話しませんか」
わたしが目の前に来るまで開いていた目を閉じてうつむき、ユラさんは震える手で前髪を掴んだ。
「じゃあ俺は荷物を、」と、挨拶したあと焦ったようにイグラムさんがいなくなる。
集合時間も聞いてきた。さっき鐘が鳴ったしストラトンへ向かう方向は町の中間地点だからあまり時間もないはず。
楽しい話でもないのだから、長くなくてちょうどいい。
ため息がきこえて視線を戻す。
それが空気まで震わせているような、頼りなげな声。
「……………ルーシー、」
「はい」
「…………元気だったか、?」
「……はい。ユラさんもお元気でしたか?」
「…………あぁ、」
「よかったです」
「………ルーシー、………」
「はい」
「……ジンに何か、言われたのか」
「自分の意思で会いに来ました」
「……ルーシー、」
「はい」
「…っ」
「…」
「……………ルーシー、…………っ」
ごめん、
「もういいんですよ、ユラさん」
「……ごめん、っ、…好きだった…っ今だって想ってる…っ、誰より愛してるのに、……最低なことをした……ルーシー、俺は、…………俺は、っ」
「……ユラさん、いいんです」
搾り出すように吐かれる言葉の最中に変化は始まって、ゆっくり剥がした長い爪の両手を見つめながらユラさんは絶望するように言った。
「………………なんで人間に、生まれなかったんだろう………………」
※お読みいただきありがとうございます!
短くてすみません。どうしてもここで次回にしたかったのでえへへゆるして怒んないで♡(媚売る)
で、
かずぽん様へ
承認不要とのことだったので読んでくださると信じてここでお礼を!
お優しいお言葉ありがとうございます(T_T)
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