オムニバス 〜恋愛短編集〜

さの茶丸

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任務中に異世界転移していた (美醜逆転、R15?も無い程度の下表現)

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一軒家の二階の窓から忍び込んだはずが
中豪華すぎない?
外見るとあれ?豪邸にしか見えないんだけど
もしかしたら見間違えて入った?
でも地図はここであってるはず

とりあえず私のすることは一つ
対象を捕まえて拷問して機密情報を聞き出すこと
麻痺や睡眠魔法は得意中の得意
そんでもって最後に記憶を曖昧にする魔法で
自分の存在を知られることなく情報だけを得られるって寸法


「パラライズ」

「...っ!?」


「夜分遅くにごめんなさいね~貴方に恨みはないけどこれも仕事だ..から...」


麻痺して動きが鈍くなっている対象者を見てビックリ
強面系イケメンが目の前にいたからだ

うそでしょ!?私のドストライク!
堅そうな黒い短髪も
ゴツゴツとした男らしい手も
力強い瞳も
傷だらけの顔も


...どうせ忘れるんならいいよね?


「こーんなカッコいいお兄さん目の前にして何もしないなんて据え膳食わぬは女の恥よね♪」


「!?」


お兄さんは驚きに目を見開いている
いきなり体が動かなくなって
突然出てきた女が意味わからないこと言ってるんだからそんなもんか


私は仕事を放棄して
彼の唇を奪った
最初は啄むようなキスをしていたが
彼が何か言おうと少し口を開けた瞬間に
舌を滑り込ませた
彼の見た目からして経験値もテクニックも負けていそうだけど
気にせず舌を絡ませた
驚きに目を開きつつも
少しずつキスに夢中になっていく彼は可愛かった

厚い胸板に頬擦りしたり
衣服の隙間から手を滑り込ませて
撫で回した後
ギュッと抱きしめたり
そのまま手を下に...


痴女さながらに好き勝手した後
記憶が曖昧になる魔法をかけその場を後にした


「幸せな時間をくれたお返しに見逃してあげる♪じゃあね素敵なお兄さん♪」


そう言って去った私は知らなかった
窓から入った瞬間異世界に迷い込んだこと
美醜逆転した世界で彼は醜いケダモノと忌み嫌われていた事
辛い環境の中で状態異常に耐性ができ動けないフリをしていた事
その為私の事を忘れる事なく、手に入れるために血眼になって探している事

そしてそんな事を夢にも思っていない私が彼に捕まるまであと...

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