涙袋 PART２ ～現代居酒屋千夜一夜物語～

「哀・戦士」編

第３３４夜・『インフル＆ピスタチオ』

☆・・・どうやら、インフルエンザに罹ってしまったようだ。

　我が家には、代わる代わるにインフルエンザＢ型になった姪や甥がやってきていたからなあ。

　小さい姪から罹り、大きい姪が最後に罹り、その隔離部屋に「調子はどうだ？」と聞きに行ったとき、その大気を吸い込んだ瞬間、私は「あっ、オレ、罹ったかも！」と実感してしまった。

　風邪とかって、妙に自分がなった瞬間が分かるじゃない？

　でも、このＢ型と言うのは、俺の場合、不調にはなるが寝込むほどではなく、動ける。

　今日は日曜日だが、トイレ掃除などをして過ごしている。

　日本教育再生機構の顧問である鍵山秀三郎（イエローハット相談役）の「日本を美しくする」という主張に沿った行動でもあり、ただの日々の家事でもある＾＾；

　映画を観に行くパワーはないわけではないが、映画『チェンジリング』と言う傑作を観た後では、なんか気がすすまなかった。

　今は、『ワンピース』のコミックを読みながら、ピスタチオを食いつつ、缶チューハイを飲んでいる。

　私は、「柿ピー」を酒のつまみに好んでいたのだが、最近、職場の上司にピスタチオのうまさを聞いて、早速、帰宅時に購入したら、これがうまくて、それから私は「ピスタチオ・イーター」になってしまった。

　香ばしくて、歯触りが良くて、その濃厚な味わいに夢中である。

　ただ、硬い殻に収まっているので、片手で漫画を読んでいると、残った手だけでは殻を取れないのだ。

　だから、『ワンピース』を１ページ見ては、それを伏せて、両手でピスタチオの殻を取って、口に放り込んで、また『ワンピース』を開いて・・・、と、まことに効率が悪い。

　いっぱい殻を取って、剥きピスタチオをいっぱい用意してから読書に集中するって手もあるのだが、それでは、ピスタチオの一粒ごとの殻取りの醍醐味がなくなってしまう。

　私もワガママである＾＾；

　そんな試行錯誤の果てに編み出したのが、「片手殻取り」の技である。

　ピスタチオのその香ばしさはローストされていることによって得られている。

　故に、その殻は、合わせ目でちょっと割れている。

　普通はそこに爪を入れて開くのだが、私の技は違う。

　片手で・・・、指でピスタチオをつまみ、その合わせ目の開いた部分を閉じるのだ！

　しかし、開こうとする力が抵抗してくる・・・、だが、閉める。

　作用・反作用・・・。

　それを繰り返す。

　すると、殻の合わせ目のくっついている部分（蝶番）が壊れる。

　そして、片手でも、ピスタチオの身にありつけると言う寸法だ！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2009/02/22）