涙袋 ～現代居酒屋千夜一夜物語～

第１４夜・『恋の違和感(モコちゃん来襲！)』

　前日の暇とはうって変わって、お客さんが押し寄せ、店が満員になった。
　一組目は、○○市の市議会議員さん御一行。
　来週の土曜日は、先週の都議会議員選挙と同日選挙で行われた初当選の××市の議員さんが来るんだが、かち合わないで良かった。
　ちなみに、一週間前には、依然話した市長の秘書さんが来た。
　かち合わないで良かった＾＾
　で、二組目に、二人の女の子（幼女）を連れた夫婦がやってきた。
　女の子達はキャーキャーうるさいが、夫婦はしんみりとワインを飲んでいる。
　奥さんと話していると、奥さんが、「私は、この子らを連れて、いつもこの辺を犬の散歩している」と言うのだ。
「えッ！ えッ？」と、私は聞き直す。「犬って、黒いトイ・プードルですか？」
「ええ＾＾」
　うは！ 私、いつも見ていた、モコモコして可愛い妹「ときめき２歳児モコちゃん」が、家族で、この店に来てたのだ！
　彦星・団地クンのもとに、織姫モコちゃんがやってきたとデスカ！！！
　私は、それまで、お客さんの連れている娘に過ぎなかった幼女の小さいほうを、マジマジと「恋愛モード」で見る（←バカ）。
　しかし、私が、これまで見ていて、後は妄想補完していた幼女の姿とは異なっていた。
　いや、姉妹揃って可愛いのである。
　が、私の好きなショートカット美少女で例えるならば、広末（デビュー時）や能年玲奈の好きな私にとって、実際 対面してみたら、対象が、上戸彩もしくは剛力彩芽だったみたいな違和感・・・。
　・・・かくして、私の淡い恋は、終わったの、・・・か？＾＾；（2013/07/08）