89 / 299
第90夜・『フェロモンT子…校長先生篇(8)』
しおりを挟む
・・・一部の人間は、相手の気持ちを考えず、自分の気持ちを勝手に当て嵌めようとしてくる。
例えば、この、T子さんへの会社の考えは、あくまでもバイトとして仕事にまい進したいT子さんの考えと真っ向から反している。
が、会社側は、T子さんの気持ちを勝手に「謙虚」とでも解釈し、「本当の気持ちに素直になりなさい」「あなたにも向上心があるでしょう」と、勘違いのお仕着せをしてくるのだ。
世の中には、色んな齟齬がある。
ここでは、バイトと正社員の、それぞれの立場での「こころざし」の違いもある。
バイトのほうが劣るわけではない。
バイトはバイトでいる「理由」がある。
また、会社が、バイトに、バイト以上の作業行動を求める場合もあるし、
T子さんの場合は、会社がT子さんに多くを求めるのには、正社員にさせたい意図がある。
だが、T子さんには、そんな気はさらさらない。
何よりも、主婦業が大切で、旦那はさておき^^; 子供が第一だ。
また、会社がそこまで求めていないのに、張り切り過ぎるバイトなんてのもいる。
そこまで、会社は、バイトのあなたには求めていないよ、その頑張りにおいてのミスに、バイトのあなたは責任を取れるのか? ってパターン。
通常、正社員に対し、バイトは引け目を感じる必要はない。
だが、正社員になりたいと願い続け、だが、その素養・能力がなく、バイトでいるしかない者が、無責任を垂れ流し、空回りを繰り返している姿は滑稽なものだ。
つまり、T子さんのパターンと異なり、個人が会社に対し、勘違いをし続けているわけだ。
で、何が言いたいかと言うと、この場合は「仕事」についてだが、
これを「恋愛」にして、「個人が社会に勘違いし続ける」ってパターンがあり、・・・それが、ストーカーである。
◇
地元の雑貨屋チェーンのパートだったT子さんは、地元から車で一時間半離れた、府中のショッピングセンター内にある支店の店長に抜擢された。
休憩時間となり、さて、「ラーメンでも食べよう」とお店を出たら、
「おっ、偶然だね、T子さん」と、年配の男が現れた。
その年配の男は、かつて、T子がPTA役員をしていた時にお世話になった校長であった。
とても、親切にしてくれていたのだが、T子が地元の雑貨屋にパートに出てから、同僚が訝しむほどの来店を繰り返し、やや、嫌気がさしていた。
最初の内は、立ち話などもしていたのだが、それは次第になくなっていった。
ひとつ思い出すのは、何もなければ、さり気なく流せる、校長の何気ない一言、「僕は、ストーカーする人の気持ち、少しは分かるんだよね・・・」だ。
ゾゾゾゾゾーッ・・・!
そんな折、遠距離の支店の店長に抜擢され、
店長なんて責任ある役に付くのは嫌だったが、数少ない利点の一つが、この校長と会わないで済むと言うことだった。
・・・いや、このT子さんには、この校長だけでなく、似たような行動様式のお歴々が周囲にたくさんいるので、ささやかな利点に過ぎない・・・^^;
そう、ここは、一時間半も離れた場所なのである。
・・・(すぐに続く 2014/06/08)
例えば、この、T子さんへの会社の考えは、あくまでもバイトとして仕事にまい進したいT子さんの考えと真っ向から反している。
が、会社側は、T子さんの気持ちを勝手に「謙虚」とでも解釈し、「本当の気持ちに素直になりなさい」「あなたにも向上心があるでしょう」と、勘違いのお仕着せをしてくるのだ。
世の中には、色んな齟齬がある。
ここでは、バイトと正社員の、それぞれの立場での「こころざし」の違いもある。
バイトのほうが劣るわけではない。
バイトはバイトでいる「理由」がある。
また、会社が、バイトに、バイト以上の作業行動を求める場合もあるし、
T子さんの場合は、会社がT子さんに多くを求めるのには、正社員にさせたい意図がある。
だが、T子さんには、そんな気はさらさらない。
何よりも、主婦業が大切で、旦那はさておき^^; 子供が第一だ。
また、会社がそこまで求めていないのに、張り切り過ぎるバイトなんてのもいる。
そこまで、会社は、バイトのあなたには求めていないよ、その頑張りにおいてのミスに、バイトのあなたは責任を取れるのか? ってパターン。
通常、正社員に対し、バイトは引け目を感じる必要はない。
だが、正社員になりたいと願い続け、だが、その素養・能力がなく、バイトでいるしかない者が、無責任を垂れ流し、空回りを繰り返している姿は滑稽なものだ。
つまり、T子さんのパターンと異なり、個人が会社に対し、勘違いをし続けているわけだ。
で、何が言いたいかと言うと、この場合は「仕事」についてだが、
これを「恋愛」にして、「個人が社会に勘違いし続ける」ってパターンがあり、・・・それが、ストーカーである。
◇
地元の雑貨屋チェーンのパートだったT子さんは、地元から車で一時間半離れた、府中のショッピングセンター内にある支店の店長に抜擢された。
休憩時間となり、さて、「ラーメンでも食べよう」とお店を出たら、
「おっ、偶然だね、T子さん」と、年配の男が現れた。
その年配の男は、かつて、T子がPTA役員をしていた時にお世話になった校長であった。
とても、親切にしてくれていたのだが、T子が地元の雑貨屋にパートに出てから、同僚が訝しむほどの来店を繰り返し、やや、嫌気がさしていた。
最初の内は、立ち話などもしていたのだが、それは次第になくなっていった。
ひとつ思い出すのは、何もなければ、さり気なく流せる、校長の何気ない一言、「僕は、ストーカーする人の気持ち、少しは分かるんだよね・・・」だ。
ゾゾゾゾゾーッ・・・!
そんな折、遠距離の支店の店長に抜擢され、
店長なんて責任ある役に付くのは嫌だったが、数少ない利点の一つが、この校長と会わないで済むと言うことだった。
・・・いや、このT子さんには、この校長だけでなく、似たような行動様式のお歴々が周囲にたくさんいるので、ささやかな利点に過ぎない・・・^^;
そう、ここは、一時間半も離れた場所なのである。
・・・(すぐに続く 2014/06/08)
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる