涙袋 ~現代居酒屋千夜一夜物語~

与四季団地

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   第98夜・『女子中学生とロデオボーイ』

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 私は、プロフィール写真を見るとそれ程ではないと思われようが、実際はかなり肉付きがいい。

 デブだ。

 で、更に太ったりすると、ちょっと呼吸が息苦しくなる。

 それがバロメーターとなって、ちょっと食べるのを減らしたりする。

 最近、理不尽な職場を辞し、働きやすい職に就いた。

 すると、運動不足で更に太ってきた^^;

 運動をしたく、マラソンやるか! などとも思うのだが、ここ連日の寒さの中に躍り出ていくのは至難だ。

 居間を見回すと、ヴァージョン3まで発売されていて、もはや生産停止している<ロデオボーイ・初号機>があった。

   


 二,三ヶ月前に、大安売りの五千円で、母親が購入してきたのだ。

 これが、なかなかの優れもの^^

 乗ってるときは、それほどの運動感はないのだが、スイッチを止めると、身体中に余韻がジュワ~ッと染みてくるのだ^^

     #     #     #     #

 運動不足になった原因は、職場が家から自転車で5分のところにあるからだ。

 で、その通勤途中の5分にもロマンスがある。

 凄い可愛い女子中学生がいるのである。

 いつも、道の曲がり角で友だちを待っているのだ。

 例えるなら、頬に丸みがある<幼顔の佐藤寛子>^^

 その子は、クラブ活動をしているらしく、週の半分ほど早く家を出るらしく、私の通勤時間と重なり、すれ違う。

 お互いに必ず目が合う。

 今のところは、その視線にマイナスの感じはないが、このまま「アイコンタクト」だけを続けていたら、「いやらしく見つめてくるおじさん」と、そのJC(女子中学生)に思われてしまう。

 でも、その子に会うと、一日がハッピーになるので、時間をずらす訳にはいかない。

 困った、困った。

 困ったので、ロデオボーイに乗ろう。

   「ハイヨー!!」

                       ・・・(2008/01/22)
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