涙袋 ~現代居酒屋千夜一夜物語~

与四季団地

文字の大きさ
112 / 299
第2章・この世界の片隅で

   第113夜・『世に棲む日々』

しおりを挟む
   8/16…日曜日
 暇かと思ったら、日曜日のみの午後一時の開店直後からザッキー母娘が来てくれて、おって、O島ファミリーが来てくれた。ナッチはやっぱ美人だが、この人はビジュアル系な人が好みらしい。うちにそんなV系の客は絶無! 世界を飛び回るお父さんは、来月はベルギー出張だそうだ^^ ・・・私は、いきなり忙しくなったので、なかなか波に乗れず、浮足立った営業になってしまった。なんか知らないが、いつもは土曜日に来る小学生女児・クレハちゃんがDVDを借りに来るし(『グレムリン2』を貸した^^)、私は同時に色んなことを考えられないのでパニクッた。そこへハイボーラーが来た。ハイボーラーとザッキーの組み合わせはどうだろうか? 私はいささかの不安があった。パニックはさらに増す。…のだが、二人は意気投合し、仲良しさんになった。そこへ更に来た、これまた、最高学府の理数系ゆえのKY男・まっさんに対し、共闘していた^^; みんなが帰ると、ちょいと寂しくなるが、中野の「まんだらけ」で買った『アオイホノオ(島本和彦著)』を読み進めていると、いいトコになると持ち帰りの注文が入った^^

   8/17…月曜日
 翌日に「自衛隊の富士総合火力演習予行」の観覧が迫っていて、この日にチケットが届くはずだったのだが、昼の仕事を終えていったん帰宅しても、ポストは空だった。「やばい…;;;」と、すぐさま、誘っていた人に断りの電話を入れる。と、夜間に、チケットをくれた自衛隊三佐の方から、「あちゃ~、料金不足で戻ってきてしまった」と電話、明日の朝に、富士の自衛隊学校の前で受け取ることになる。お店は暇で、それでも常連が数組来てくれたのは嬉しい限りだ。

   8/18…火曜日
 私にしては珍しく、予定よりも寝坊し、シャワーも浴びず、着の身着のまま、車も片づけず、ザッキーとの待ち合わせ場所に。昨夜、多くの人に演習観覧同行を断ってしまったので、二人での富士山行きとなったが、気を使わないでいい相手なので楽しく向かった。八王子インターチェンジで、私は、新宿方面に入ってしまうという、出かけるにあたっての、初っ端からシラケるミスを犯したのだが、すぐに国立インターでUターンし、ことなきを得た^^ ザッキーは天然っぽいトコもあるのだが、キチッとしているトコもあり、富士山への道行きをかっちりとナビしてくれた。ちょいとアイプリに性格が似てる。富士の自衛隊学校前では、迷彩服姿の三佐がチケットを手渡してくれた。受け取るとすぐに車を出したのだが、まだ三佐が離れていないときに、ザッキーは「(三佐が)メッチャ汗をかいていたね!^^」と言った。おいおい、聞こえるよ^^; ・・・とまあ、いろいろあって東京に戻ってきて、ザッキーを名残惜しくも送る。ザッキーは、これから夜勤だそうだ^^; さて、夜、店は暇だったが、来週に出産予定のユカちんちんが来た。女の子が生まれるとのことで、私は「名前はモカちんちんがいいよ!」と言ったのだが、ここにきて、子供が男の子の可能性もあるとのこと。アヴェールさんも来た。アヴェールさんは、安藤美姫をマイルドにした感じの美人だが、来るごとに痩せる^^; それから、今、安藤美姫の名前をど忘れし、「日本のアイススケート選手」で検索したのだが、「荒川静香」「浅田真央」「安藤美姫」とア行に有名選手が多いことが判明した! 苗字に「あ」のつく子はアイススケートをやりたまえ!! なお、アヴェールさんはカマGが所属しているメジャーバンドを知っていました。共通の友達がいるようなので、今度、このお店で顔合わせ!!

   8/19…水曜日
 忙しかった! カーディーラー女史たちや、「16歳ちゃん」のファミリー、舞台芸術家夫妻、ハイボーラー、タイヤマン父娘、ノミヤッチ! 月曜日火曜日とパッとしない客足だったので、嬉しかった。「16歳ちゃん」のお母さんが、故郷の青森に帰郷したとのことでシードルを買ってきてくれた。期待して包装を開くと、ニッカのシードルだった・・・。う~む、これはこっちのコンビニで売ってるからなぁ^^; でも、ありがとうがらし!!^^

     


   8/20…木曜日
 お客さんチラホラで暇でした。最終的には、サイゼでも来るかと思ったけど、一人寂しく帰りました^^; で、一人でサイゼリアで飲みました。GEOでマンガをレンタルしてきたので、『万能鑑定士Q』『新・テニスの王子様』『ライヤーゲーム』を読みつつ、野菜中心のメニューを食べました。ブタの骨付き肉はうまかった!

     


 最後の「エヴァ」アスカの写真は、フェイスブックの「エヴァ」グループに投稿しました。また、「いいね!」がたくさんもらえるでしょう^^v(現在は「いいね!」16人。目指せ、50人ッ!)

     


                  ・・・(2015/08/2)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

真面目な女性教師が眼鏡を掛けて誘惑してきた

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
仲良くしていた女性達が俺にだけ見せてくれた最も可愛い瞬間のほっこり実話です

処理中です...