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第3章・風雲竜虎編
第231夜・『姪っ子エピ ① ジョーズ』
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第一話 「ジョーズ」(2009/03/17)
私の大きな姪は、今は中二になってしまったのだが、小さい頃は、それはもう、玉のように可愛かった。
母親(妹)が病気がちだったので、ずっと実家である我が家で育った。
2歳の頃のことだ。
私と姉は、いつものように、居間で姪をあやしていた。
テレビはつけっ放しで、夜9時を過ぎていて、テレビでは、金曜ロードショーかなんかで『ジョーズ』が放送されていた。
その時、私たちと遊んでいた姪の視線がはたと止まった。
視線の先はテレビで、そこには、人食い鮫に襲われ、沈んだ漁船を調べる主人公(?)が被害者を発見するシーンだった。
画面には溺死体がアップで映っていた。
私は、「やばい!」と思った。
こんなショッキングな映像は、子供のトラウマになってしまうかも知れない!
で、慌てて、
「あ、変なお人形さんだね。壊れたお人形さんだね^^;」
と、誤魔化した。
横にいた姉も、すぐに「お人形さん、お人形さん^^」と話をあわせて、姪の心がマイナスへ傾かない様に、その要因を封じた。
幸い、姪は、気にもかけないようで、すぐに注意をほかの事に移した。
私と姉は、お互いに安堵の視線を合わせた。
・・・さて、それから小一時間が経ち、姪を寝かせることにした。
ベッドに姪を横にし、私と姉は、姪が寝入るまで近くにいた。
ふと、姪を見ると、目を開けて宙を見つめている。
「どうちたの~?」
と、私と姉はユニゾンで問う。
どうちたの~? は、姪の口癖で、うちの家族全員が真似ていた^^;
すると、2歳の姪は、視線を宙に向けたまま言った。
「さっきのお人形さんについてなんだけど・・・」
私と姉は思った。
(こ、こいつ、覚えていやがった~ッ!!!)
しかも、その妙に大人びた物言いが、姪の心に強烈な印象を、「お人形さん」が残していたことを物語っていた・・・。
私の大きな姪は、今は中二になってしまったのだが、小さい頃は、それはもう、玉のように可愛かった。
母親(妹)が病気がちだったので、ずっと実家である我が家で育った。
2歳の頃のことだ。
私と姉は、いつものように、居間で姪をあやしていた。
テレビはつけっ放しで、夜9時を過ぎていて、テレビでは、金曜ロードショーかなんかで『ジョーズ』が放送されていた。
その時、私たちと遊んでいた姪の視線がはたと止まった。
視線の先はテレビで、そこには、人食い鮫に襲われ、沈んだ漁船を調べる主人公(?)が被害者を発見するシーンだった。
画面には溺死体がアップで映っていた。
私は、「やばい!」と思った。
こんなショッキングな映像は、子供のトラウマになってしまうかも知れない!
で、慌てて、
「あ、変なお人形さんだね。壊れたお人形さんだね^^;」
と、誤魔化した。
横にいた姉も、すぐに「お人形さん、お人形さん^^」と話をあわせて、姪の心がマイナスへ傾かない様に、その要因を封じた。
幸い、姪は、気にもかけないようで、すぐに注意をほかの事に移した。
私と姉は、お互いに安堵の視線を合わせた。
・・・さて、それから小一時間が経ち、姪を寝かせることにした。
ベッドに姪を横にし、私と姉は、姪が寝入るまで近くにいた。
ふと、姪を見ると、目を開けて宙を見つめている。
「どうちたの~?」
と、私と姉はユニゾンで問う。
どうちたの~? は、姪の口癖で、うちの家族全員が真似ていた^^;
すると、2歳の姪は、視線を宙に向けたまま言った。
「さっきのお人形さんについてなんだけど・・・」
私と姉は思った。
(こ、こいつ、覚えていやがった~ッ!!!)
しかも、その妙に大人びた物言いが、姪の心に強烈な印象を、「お人形さん」が残していたことを物語っていた・・・。
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