涙袋 ~現代居酒屋千夜一夜物語~

与四季団地

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第3章・風雲竜虎編

   第254夜・『美人奥さんvs煮ても焼いても食えねぇババァ』

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 昼間の職場の同僚たちは、いまいち、みんな、人生の諦観に染まっている方たちが多いので、あんまし仲良くないのだが、唯一、よく会話する奥さんがいる。

 特別な感情はないが、美人で、ママさんバレーをやっているのでサッパリしていて、仕事上のミスや事故も極めて少なく、何よりも話していて、会話の価値観みたいのが重なるので仲良くしている。

   


「会話の価値観」などと言っても大層なものでなく、職場の噂話などの笑いどころや「ウヘーッ^^;」って思うところが同じなだけである^^

 話変わるが、職場恋愛などをして別れると、だいたい、割を食うのは男のほうで、これまでの私も何度か窮地に陥ったものだ^^;

 そんな時、助けてくれたのが、この奥さんである。

 いや、奥さんは、屈託なく、私の愚痴を聞いてくれ、相槌を打ってくれるだけである。

 でも、それが、仕事がちゃんとできる美人さんであるがゆえに、こっちは100人の味方を得た気分にもなるのです。

 私はその恩をけして忘れてない。

 ・・・最近、そんな職場に、他の部署から不細工な女が異動してきた。

 他の部署では、それなりに仕事を覚えてきている不細工さんだ。

 不細工さんは、そして、その美人さんを、勝手に敵視し、突っ掛かり始めたのだ。

 なんか、職場での主導権を握ることに執念を燃やすタイプ・・・。

 美人さんは、これまで、おとなしく、淡々と仕事をこなしてきたタイプである。

 この不細工さんの思い込み及び、なんの非もない自分への、重箱の隅を突くような攻撃的言動に、美人さんは、次第に疲れて来ていた。

「イライラして、休みの日もずっとイライラしているよ・・・」

「それは良くない。真面目に普通に生活している君が、なんであんな糞ブスに生活を狂わせられなくちゃならないんだよ。・・・まずは、上司に言ったほうが良い、ああいうタイプは、上に言われると瞬間にシュンとなる。もし話が大きくなったら、俺が必ず助けますから」と言うのだった。

 美人さんは「はい、怒りが限界に達したら、上司に言います」と答えた。

 それが、先週水曜日(10/29)。

 そして、木曜日(10/30)が美人さん休みで、金曜(10/31)は私が休み、土曜日(11/01)は美人さん休みだけど、私は、不細工さんの職場での様子から何かが起こったことを察知した。

 私は、美人さんに会って、その話を聞きたかった。

 美人さんも、話すだけでグッと楽になると思ったのだ。

 が、日曜日(11/02)はみんな休み、月曜日(11/03)は私が有休、火曜日(11/04)も私が公休、水曜(11/05)・木曜(11/06)は美人さんが公休と有休、金曜日(11/07)は私が公休、土曜日(11/08)は、美人さんが公休。

 そして、今日(11/09)は、二人とも休み・・・。

 偶然が重なり、全然 会えてない・・・^^;

 相手が奥さんであるがゆえに、携帯の番号などを聞いているわけでもなく、この五年間、会社でしか話したことがない。

 でも、この有事には、話を聞くことが大事だと思うのだが、・・・心配、しんぱーい!!!^^;

 まあ、休まずに来ているので、最悪の状態ではないと思うが・・・。

                 ・・・(2014/11/09)
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