涙袋 ~現代居酒屋千夜一夜物語~

与四季団地

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第3章・風雲竜虎編

   第264夜・『いいから取っといて』

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 最近、お店でのお客さんマッチングが面白くなってきた。
 アイプリ(アイドル的プリティ)君が転職したことにより、生活パターンが変わり、来店曜日も変わり、あったことのなかった常連、繭さんやリトミッピ、コズミックやオノッチ、ユカリママンなどと会うのだった!
 アイプリ君は、誰からも好かれるので安心٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
 アイプリ君、結婚してから、なーんか若返っている(^-^)
 それにも増して、今週は、繭さんの活躍が凄かった。
 今週は3日ほど来店したのだが、3日とも、他のお客さんと盛り上がった!
 タイヤマンファミリー、接待マン、ミッピィたち。
 「繭無双」状態だった(^o^)
 特に金曜日は、リトミちゃんと重なり、リトミちゃんもめっぽう面白いネタを引っさげて来たのだが、かなり話す相手を選ぶ内容だったために、繭さんの「投げやりな韓国エステ」の話で盛り上がった(^∇^)
 やっぱ、場が盛り上がると、売上げも格段にあがるんだよね(^.^)
 昨夜は、オノッチが3日連続で顔を出した。
 俺もなんかおもしろい話をしたいのだが、いつも、誰かしら他の客がいるので、ゆっくり語れない^_^;
 サイゼ君も美容師仲間と、かなり泥酔したコズもボーイフレンドと登場し、
 うちの店はつくづく女性客で盛り上がっていると思うのだ。
 コズとボーイフレンドなんて、かなり酔っているので、ウーロン茶をそれぞれ1杯飲んだだけでお会計600円なのに3000円を置いていこうとする。
「いや、こまります」
「いいから取っといて」
「いや、僕、そういうの困りますから」
「閉店間際に無理矢理きたから、これぐらい取っておいて」
「いや、困りますぅ」
「いいから、いいから」
「う~、今度きたとき、いっぱい飲み食べして頂きますから、今日はいらないですよ」
「まあ、取っといて!」
「う~」
「気にしないで!」
「う~、……、…では頂きます!」
 心の中、「嬉し~!」٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

        ・・・(2018/04/28)
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