71 / 77
五章
第71話 逃げないことが恥になる時もある
しおりを挟む
闘技大会なるものは、学園の一大行事なのだとか。
開催期間中はお祭りも催され、観光客も多く訪れる。
僕は衆人環視の中で生き恥を晒すどころか、ボロ雑巾にされなければならないらしい。
ちょっと流石に勘弁してほしい。
覚醒の時を迎えることができれば良いのだが、そんなに都合良くはいかないだろう。
十中八九、第一回戦でモブにボコボコにされることになる。
そんなことは絶対に許されない!
戦いから逃げることは恥だという意見もあるだろう。
しかし、逃げないことが恥になる時もあるのだ。
どちらも恥というのなら、逃げるが勝ちだ。
僕は逃げるぞ!絶対に!
そんな風に逃げる算段を企てながら、ティーナと一緒に王都のお祭りを散策していた。
決してお祭りを楽しみにしていたわけではない。
裏路地の闇商人が露店を出すと言っていたので、来てやろうと思ったのだ。
「来たよ」
「お、来やがりましたね、お客様」
ニィッと黄ばんだ歯を見せつける闇商人。
こんな怪しい人間が大っぴらに店を構えても良いのか疑問に思うが、前世でも反社会的勢力の人たちがお祭りで出店をやっていたから、恐らくそれと同じことなのだろう。
「親父さんごきげんようですわ!」
何度か利用していることもあり、ティーナも大分打ち解けていた。
「お嬢!椅子あるから座ってな!疲れたろう?」
「ありがとうございますわ!でも全然疲れていませんわ!」
「まあまあ……ゆっくりしていってくれや! お嬢には普段からお世話になってるからよ!」
ティーナに座るよう迫るオヤジ。
傍から見たら、悪漢に襲われる少女にしか見えない。
「そんな……悪いですわ!」
「ねぇ、何売ってるの?」
オヤジが齢十二の少女にデレデレとしているのを見ている趣味はないので、話に割って入る。
「今お嬢と喋ってんだろうが!!」
態度が全然違うのは何故だ!
不公平じゃないか!僕は客だぞ!?
「店を出すって言うから見に来てあげたのに……」
「……ちっ……しょうがねぇ…… 売ってるもんなんか見ればわかるだろ? 祭りといえばこれだ!」
得意げに天狗のお面を掲げている。
「なんか効果でもあるの?」
「あるかもしれねぇし、ないかもしれねぇなぁ?」
ニヤニヤとするオヤジが腹立たしい。
「どっちなのさ?」
「そりゃおめぇ祭りといえば、くじ引きだろう? 当たりか外れかは運次第ってとこだな!ヒヒヒ」
気持ちの悪い笑みを浮かべるオヤジ。
でも面白そうだな。一回だけやってみようかな。
「じゃあ一回引いてもいい?」
「ニアさんギャンブルは良くないですわ!」
「一回だけなら大丈夫だよ。それにギャンブルじゃなくて運試しだよ! おみくじみたいなもんだよ!」
「……おみくじ……ってなんですの?」
「おみくじはね、未来の運勢を占う神聖なものなんだよ!」
「そうなのですか! それなら沢山やった方が良いですわ!」
「いや、おみくじは一回だけやるのが醍醐味なんだよ!」
何度も引くと、なんだかご利益が無くなる気がするのだ。
「そうですの? じゃあワタクシも一回だけ引きますわ!」
「二人分だな!十万シスタ毎度あり!」
流石に十万は高すぎではないだろうか。
以前に結構な量の買い物をしたときは二万とかだったと思うけど、こんなお面一つ五万とはぼったくりにもほどがある。
「高くない?」
「なに言ってんだ! 当たりを引けば五十万シスタはくだらねぇ代物だってあるんだぜ?」
「そう言って当たりなんか入ってないんじゃないの?」
お祭りのくじには、当たりが入っていないと聞いたことがある。
「失礼な奴だ!こっちも商売でやってんだ!嫌なら帰れ!」
「すいません、二人分でお願いします」
「毎度ありぃ!!」
怒っていたかと思えば、僕が買うと言ったら急に満面の笑顔になる。
オヤジの貼り付けたような笑みが、本当にお面みたいだなと思う。
ティーナが支払いを済ませると、オヤジは棒が幾つも入ったコップを持ってきた。
この中から一本引けと言うのだろう。
ティーナと一緒に一本ずつ引くと、棒の先には番号が書かれていた。
「引けたな?じゃあ番号を教えてくれ」
どうやら番号に対応するお面を渡してくれるのだろう。
僕たちが番号を伝えると、大きめの木箱をゴソゴソと漁る。
「お嬢はこれだな! 残念!ただのお面だな!」
「ウサギさんですわ! かわいいですわ!」
どうやら、効果が無いお面を当てたようだ。
まあ、本人は喜んでいるようだし良いか。
「お前はこれだな! 当たりだぜ!」
数本のラインが入ったシンプルな装飾が施され、どことなくサイバー感があるお面だ。ちょっと格好良いかも。
だが僕は、見た目よりも中身を重視するタイプなのだ。
「効果はあるの?」
「それは知らん! だが、魔道具であることは間違いねぇ! 盗品だから鑑定なんてリスクは犯せねぇからな! まあ、売れば最低でも一万シスタぐらいで売れると思うぜ?」
効果の分からない魔道具を使用するのは危険なので、必ず鑑定をして効果が判明してから使うのが基本だ。
しかし、このオヤジはそれをしていないと言う。
効果の分からない代物を売り付けるなど、どうかしてる!
鑑定するのだってタダではないのだ!
五万シスタも支払った上、鑑定料も自腹を切らないといけないなんて……
「詐欺だ!!こっちは合計十万も支払ったのに、価値の無いお面しか貰えないなんて!!」
僕が喚き散らすと、客の中に潜んでいる用心棒から殺気が放たれる。
「……な、なーんちゃって! ありがとうね!またくるよ!」
「毎度ありぃ!! お嬢、無理に買い物なんかしなくても、気軽に来てくれて良いからな!」
「ありがとうございますわ! このお面とても気に入りましたわ!」
ちくしょう……!
やっぱり当たりなんか入ってなかったんだ!
その後は例の如くティーナにお金を払ってもらい、食べ歩きをしてお祭りを楽しんだ。
*
深夜、同室のダンが大いびきをかきだした頃、学園からずらかるために荷造りをしていた。
「よーし!大体詰め終わったな!」
パンパンになったリュックを見て満足そうにする。
「後は……」
夜逃げをする前に置手紙を書いておく。
「えーと、旅に出ます、と…… うーんと、北の方に行こうと思います、と…… よし!こんな感じでいいかな」
とりあえず南の方に行こうと思う。きっと温かくて過ごしやすいはずだ。
恐らくユーリに気付かれても時間を稼げるだろう。
僕の気配を感知できるミスラちゃんについては、最悪付いて来てしまっても問題はない。
僕の護衛をしてもらうのも良いかもしれない。
妹に守られるというのは情けないことではあるが、人にはそれぞれ役割というものがある。
僕の頭脳でミスラちゃんの足りない頭を補うのだ。
お互いに助け合い、求め合い、そして二人は生まれたままの姿で一つになる。
それが、お兄ちゃんと妹の正しい在り方である。
とっとと荷物を纏めて王都を出てしまおう。
*
王都を出て二時間程経ったが、早くも後悔していた。
「馬車もないし、そもそも金もない…… 食料だけは学園の食堂から根こそぎもらってきてはいるけど、流石に疲れたなぁ……」
何もない道をひたすらあるくというのは肉体的にも精神的にも疲労が溜まってくる。
少し休憩しようかと腰を下ろすと、
「見つけたっすよ! ニアさん!」
野生のミザリーが現れた。
「こんばんは、ミザリー」
「ニアさん酷いっすよ! 自分を見捨てるなんて! 自分とニアさんは一心同体じゃないっすか!」
どういうことだろう。
確かに復讐を果たすために一時的に手を組みはしたが、それ以上でも以下でもないはずだ。
僕と一心同体なのはこの世の妹たち全てであり、決してミザリーではない。
確かに顔は合格だが、リッチさんを虐待する猟奇的な性格と僕を厄介事に巻き込もうとするところが不合格だ。
妹としての資格を持たない者が、僕と運命を共にすることなどできるはずもない。身の程を知ってほしい。
「騎士団に捕まったんじゃないの?」
「逃げてきたっす! 一応騎士団にちょっとした伝手があるっす! ……自分のことは良いっす! それよりもやばいんすよ!」
まただよ……。
僕を巻き込むのは本当にやめてほしい。
「どうしたの? 言っておくけど僕にできることなんかないよ」
「なんでそんなこと言うんすか! 一心同体!一心同体じゃないっすか!」
何度言われようと、厄介事を持ってくるような奴は僕の一心同体リストには入っていない。
「自分……もうどうしたらいいか…… ニアさん助けてくださいっす!お願いしますっすぅ……!」
ミザリーが涙をポロポロと流して訴えてくる。
その様子を見てちょっとかわいそうになってきた。
僕は女の子の涙に弱いのだ。
「うーん……しょうがいないなぁ……」
「ほんとっすか!? ありがとうございますっすぅぅぅううう!」
僕に縋り付いてくるミザリーの匂いが僕の鼻腔をくすぐる。
むぅ……これはなかなか……
僕がミザリーの体に顔を埋めようとすると、ミザリーが突然立ち上がった。
ぶへぇ!!僕の鼻がぁ!!
顔を近づけていたため、勢い良く立ち上がったミザリーの肩に鼻がぶつかった。
急に立ち上がるんじゃない!
「もう嗅ぎ付けられたっすか!」
まだ嗅いでない!
なんだか、よく分からないがピンチなのかもしれない……。
やっぱり関わり合いになりたくない!
そんな僕の願いも虚しく、ミザリーに引きずられていくのだった。
開催期間中はお祭りも催され、観光客も多く訪れる。
僕は衆人環視の中で生き恥を晒すどころか、ボロ雑巾にされなければならないらしい。
ちょっと流石に勘弁してほしい。
覚醒の時を迎えることができれば良いのだが、そんなに都合良くはいかないだろう。
十中八九、第一回戦でモブにボコボコにされることになる。
そんなことは絶対に許されない!
戦いから逃げることは恥だという意見もあるだろう。
しかし、逃げないことが恥になる時もあるのだ。
どちらも恥というのなら、逃げるが勝ちだ。
僕は逃げるぞ!絶対に!
そんな風に逃げる算段を企てながら、ティーナと一緒に王都のお祭りを散策していた。
決してお祭りを楽しみにしていたわけではない。
裏路地の闇商人が露店を出すと言っていたので、来てやろうと思ったのだ。
「来たよ」
「お、来やがりましたね、お客様」
ニィッと黄ばんだ歯を見せつける闇商人。
こんな怪しい人間が大っぴらに店を構えても良いのか疑問に思うが、前世でも反社会的勢力の人たちがお祭りで出店をやっていたから、恐らくそれと同じことなのだろう。
「親父さんごきげんようですわ!」
何度か利用していることもあり、ティーナも大分打ち解けていた。
「お嬢!椅子あるから座ってな!疲れたろう?」
「ありがとうございますわ!でも全然疲れていませんわ!」
「まあまあ……ゆっくりしていってくれや! お嬢には普段からお世話になってるからよ!」
ティーナに座るよう迫るオヤジ。
傍から見たら、悪漢に襲われる少女にしか見えない。
「そんな……悪いですわ!」
「ねぇ、何売ってるの?」
オヤジが齢十二の少女にデレデレとしているのを見ている趣味はないので、話に割って入る。
「今お嬢と喋ってんだろうが!!」
態度が全然違うのは何故だ!
不公平じゃないか!僕は客だぞ!?
「店を出すって言うから見に来てあげたのに……」
「……ちっ……しょうがねぇ…… 売ってるもんなんか見ればわかるだろ? 祭りといえばこれだ!」
得意げに天狗のお面を掲げている。
「なんか効果でもあるの?」
「あるかもしれねぇし、ないかもしれねぇなぁ?」
ニヤニヤとするオヤジが腹立たしい。
「どっちなのさ?」
「そりゃおめぇ祭りといえば、くじ引きだろう? 当たりか外れかは運次第ってとこだな!ヒヒヒ」
気持ちの悪い笑みを浮かべるオヤジ。
でも面白そうだな。一回だけやってみようかな。
「じゃあ一回引いてもいい?」
「ニアさんギャンブルは良くないですわ!」
「一回だけなら大丈夫だよ。それにギャンブルじゃなくて運試しだよ! おみくじみたいなもんだよ!」
「……おみくじ……ってなんですの?」
「おみくじはね、未来の運勢を占う神聖なものなんだよ!」
「そうなのですか! それなら沢山やった方が良いですわ!」
「いや、おみくじは一回だけやるのが醍醐味なんだよ!」
何度も引くと、なんだかご利益が無くなる気がするのだ。
「そうですの? じゃあワタクシも一回だけ引きますわ!」
「二人分だな!十万シスタ毎度あり!」
流石に十万は高すぎではないだろうか。
以前に結構な量の買い物をしたときは二万とかだったと思うけど、こんなお面一つ五万とはぼったくりにもほどがある。
「高くない?」
「なに言ってんだ! 当たりを引けば五十万シスタはくだらねぇ代物だってあるんだぜ?」
「そう言って当たりなんか入ってないんじゃないの?」
お祭りのくじには、当たりが入っていないと聞いたことがある。
「失礼な奴だ!こっちも商売でやってんだ!嫌なら帰れ!」
「すいません、二人分でお願いします」
「毎度ありぃ!!」
怒っていたかと思えば、僕が買うと言ったら急に満面の笑顔になる。
オヤジの貼り付けたような笑みが、本当にお面みたいだなと思う。
ティーナが支払いを済ませると、オヤジは棒が幾つも入ったコップを持ってきた。
この中から一本引けと言うのだろう。
ティーナと一緒に一本ずつ引くと、棒の先には番号が書かれていた。
「引けたな?じゃあ番号を教えてくれ」
どうやら番号に対応するお面を渡してくれるのだろう。
僕たちが番号を伝えると、大きめの木箱をゴソゴソと漁る。
「お嬢はこれだな! 残念!ただのお面だな!」
「ウサギさんですわ! かわいいですわ!」
どうやら、効果が無いお面を当てたようだ。
まあ、本人は喜んでいるようだし良いか。
「お前はこれだな! 当たりだぜ!」
数本のラインが入ったシンプルな装飾が施され、どことなくサイバー感があるお面だ。ちょっと格好良いかも。
だが僕は、見た目よりも中身を重視するタイプなのだ。
「効果はあるの?」
「それは知らん! だが、魔道具であることは間違いねぇ! 盗品だから鑑定なんてリスクは犯せねぇからな! まあ、売れば最低でも一万シスタぐらいで売れると思うぜ?」
効果の分からない魔道具を使用するのは危険なので、必ず鑑定をして効果が判明してから使うのが基本だ。
しかし、このオヤジはそれをしていないと言う。
効果の分からない代物を売り付けるなど、どうかしてる!
鑑定するのだってタダではないのだ!
五万シスタも支払った上、鑑定料も自腹を切らないといけないなんて……
「詐欺だ!!こっちは合計十万も支払ったのに、価値の無いお面しか貰えないなんて!!」
僕が喚き散らすと、客の中に潜んでいる用心棒から殺気が放たれる。
「……な、なーんちゃって! ありがとうね!またくるよ!」
「毎度ありぃ!! お嬢、無理に買い物なんかしなくても、気軽に来てくれて良いからな!」
「ありがとうございますわ! このお面とても気に入りましたわ!」
ちくしょう……!
やっぱり当たりなんか入ってなかったんだ!
その後は例の如くティーナにお金を払ってもらい、食べ歩きをしてお祭りを楽しんだ。
*
深夜、同室のダンが大いびきをかきだした頃、学園からずらかるために荷造りをしていた。
「よーし!大体詰め終わったな!」
パンパンになったリュックを見て満足そうにする。
「後は……」
夜逃げをする前に置手紙を書いておく。
「えーと、旅に出ます、と…… うーんと、北の方に行こうと思います、と…… よし!こんな感じでいいかな」
とりあえず南の方に行こうと思う。きっと温かくて過ごしやすいはずだ。
恐らくユーリに気付かれても時間を稼げるだろう。
僕の気配を感知できるミスラちゃんについては、最悪付いて来てしまっても問題はない。
僕の護衛をしてもらうのも良いかもしれない。
妹に守られるというのは情けないことではあるが、人にはそれぞれ役割というものがある。
僕の頭脳でミスラちゃんの足りない頭を補うのだ。
お互いに助け合い、求め合い、そして二人は生まれたままの姿で一つになる。
それが、お兄ちゃんと妹の正しい在り方である。
とっとと荷物を纏めて王都を出てしまおう。
*
王都を出て二時間程経ったが、早くも後悔していた。
「馬車もないし、そもそも金もない…… 食料だけは学園の食堂から根こそぎもらってきてはいるけど、流石に疲れたなぁ……」
何もない道をひたすらあるくというのは肉体的にも精神的にも疲労が溜まってくる。
少し休憩しようかと腰を下ろすと、
「見つけたっすよ! ニアさん!」
野生のミザリーが現れた。
「こんばんは、ミザリー」
「ニアさん酷いっすよ! 自分を見捨てるなんて! 自分とニアさんは一心同体じゃないっすか!」
どういうことだろう。
確かに復讐を果たすために一時的に手を組みはしたが、それ以上でも以下でもないはずだ。
僕と一心同体なのはこの世の妹たち全てであり、決してミザリーではない。
確かに顔は合格だが、リッチさんを虐待する猟奇的な性格と僕を厄介事に巻き込もうとするところが不合格だ。
妹としての資格を持たない者が、僕と運命を共にすることなどできるはずもない。身の程を知ってほしい。
「騎士団に捕まったんじゃないの?」
「逃げてきたっす! 一応騎士団にちょっとした伝手があるっす! ……自分のことは良いっす! それよりもやばいんすよ!」
まただよ……。
僕を巻き込むのは本当にやめてほしい。
「どうしたの? 言っておくけど僕にできることなんかないよ」
「なんでそんなこと言うんすか! 一心同体!一心同体じゃないっすか!」
何度言われようと、厄介事を持ってくるような奴は僕の一心同体リストには入っていない。
「自分……もうどうしたらいいか…… ニアさん助けてくださいっす!お願いしますっすぅ……!」
ミザリーが涙をポロポロと流して訴えてくる。
その様子を見てちょっとかわいそうになってきた。
僕は女の子の涙に弱いのだ。
「うーん……しょうがいないなぁ……」
「ほんとっすか!? ありがとうございますっすぅぅぅううう!」
僕に縋り付いてくるミザリーの匂いが僕の鼻腔をくすぐる。
むぅ……これはなかなか……
僕がミザリーの体に顔を埋めようとすると、ミザリーが突然立ち上がった。
ぶへぇ!!僕の鼻がぁ!!
顔を近づけていたため、勢い良く立ち上がったミザリーの肩に鼻がぶつかった。
急に立ち上がるんじゃない!
「もう嗅ぎ付けられたっすか!」
まだ嗅いでない!
なんだか、よく分からないがピンチなのかもしれない……。
やっぱり関わり合いになりたくない!
そんな僕の願いも虚しく、ミザリーに引きずられていくのだった。
0
あなたにおすすめの小説
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚
熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。
しかし職業は最強!?
自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!?
ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる