腐男子な俺、サラリーマンやってたけど異世界で溺愛されちゃう件

ノリたま

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暖かなひかり

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 「んふんふーんふーんーーふふふん、ふんふーん、ふーー~、、」

 朝早くから朝食のお手伝いをする子供たちの中をすり抜けて走る子供がひとり。

 このクラーン教会の最年少組と呼ばれる13人の子供達をまとめる新しいリーダーになったばかりのランである。

 1週間前、新しい子がこの教会にきたことに伴ってランが新しく最年少組のリーダーとなることとなった。その報告を聞いた時ランは飛び上がってとても喜んだ。ずっとリーダーになることを目標としてお手伝いも毎日頑張ってきたからだ。
 
 そして今日、その新しくきた子と顔合わせができる日。
 
 ご機嫌に鼻歌交じりのスキップをしながらクラーン教会の中で最高権力者であるミネル先生がいる部屋へと向かう。食堂を少し通り過ぎた階段前の廊下で高めの明るいが咎めるような声がランを呼び止めた。

 「あっ、、ちょっと!ラン!、、あんまり走らないでよね~、、前みたいに、ぶつけて朝食がダメになったらどうするのよ」
 
 焦茶色の髪に橙色の目、そばかすがチャームポイントのレニーだ。数年前は正義感がありすぎて、今は結構強気な性格に変わり、ランが得意ではないタイプとなってしまった。

 毎日ご飯を教会の全員で食べる際、調理場からその日の食事当番の子が総出で出来上がった料理を教会にいる人全員が余裕で入る大きな食堂に食事の時間に間に合うように運び入れるのだ。その運び入れる作業は毎回大忙しで、もし、そんな急いでる食事当番の誰かにぶつかってしまったらと、、考えるだけで恐ろしい。

 (レニーは元々あんまり好きじゃないけど、、、ミネル先生に色々告げ口するからなぁ、、)
 
 レニーに聞こえないようにちょっとため息をついて、くるりとランは振り返った。
 
 「なんだよ、良いじゃないか。俺がリーダーになってから初めての新しい子との顔合わせだよ?」

 俺の心情も知らないで、注意する資格なんぞないだろうと呆れた顔をしてレニーを見やる。
 
 「知ってるわよ?でもね、朝っぱらからなにはしゃいでるのよ、リーダーだったらどっしりかまえているくらいできないの?」
 
 俺の呆れ顔に反抗してため息をつき首をゆっくりと左右に振りこちらを見てくる。
実に余計なお世話だ。俺がリーダーになったのだから俺のやりたいようにするんだと言いたいけど、、我慢だ、、1週間前の俺とは違うからな、、俺はリーダーだからな、そんなことで言い返すことなんてしないんだ、、

 ぷるぷると身体を震わせて反論したいのを必死に我慢していたとき、爽やかな朝の風と共にあいつがきた。
サラサラな焦茶の髪に優しげな濃い緑色の目をしてる、最年長組のリーダーでみんなに尊敬されてるリースだ。
 
 にこやかな笑顔を浮かべ周りの子に挨拶をしながらこっちに向かってきた。
 
 「おはよう、どうしたんだい?こんなところで話して、、レニーは今日の食事当番だろう?みんなが君を探していたよ」
 
 その彼の笑顔はさっきまであった険悪な雰囲気を少しの会話で霧散させてしまった。

 「え、ええ。分かったわ、行ってくるわ。」
 
 リースがこちらにきて自分たちを注意すると思わなかったのか少し気まずそうに目を伏せ足早に去っていった。まぁ、最後にリースに気づかれないように俺をひと睨みして行ったけど、、、

 (リースみたいなこういうやつがいいとこのお貴族様に引き取られるんだろうな、、)
 
 焦茶の髪を風になびかせ笑顔でレニーを見送る頭ひとつ分背の高いリースを見てふとそう思った。
 
 「、、ん?そういえば、ランはミネル先生の元に行くのだったよね?」
 
 こちらを向きまたあの笑顔だ。俺はリースの笑顔は好きじゃない。性格は悪いやつじゃないが作ってる笑顔で胡散臭いからな。そんな笑顔作ったって意味ないだろ。
 ふんっと鼻を鳴らし自慢げに胸を逸らしリースを見上げた。
 
 「そうだ!俺はリーダーだからな!今からミネル先生のとこに行ってくるんだ!」
 
 「そうだね、じゃ、僕も一緒に行こうかな、、、顔合わせでしょう?」
 
 リースもミネル先生に顔合わせの約束をされているなんて知らなかった、、そんなの聞いてない、、で、でも、まあ、顔合わせができるのはリーダーの特権だからな、、リースもリーダーだから、、、ま、まぁ、いいだろう、、、
 
 しばらくしゃがみ込み眉をひそめて考え込むランはうんうんと自分を納得させるように何度も頷きバッと顔を上げた。そしてその姿を微笑ましく見ていたリースと思いがけずばっちり目が合う。
 
 「、!?、、、、、な、なんだよ、、?、もう行くぞ、、?ほら、ミネル先生のところに、、」
  
 「ふふ、そうだね、行こうか」
 
 耳まで真っ赤にさせ一刻も早くこの場を立ち去りたくて足早で歩くランとそれを嬉しげに見つめて満足そうに後ろを歩くリースの2人がミネル先生の元へ向かう様子を微笑ましく周りの子達は暖かい目で見守っていた。




 コン、コン、コン、、、
 
 「ランです、ミネル先生いますか?」

重厚感のある木でできた扉をゆっくりと開け姿を見せたミネルは白髪が多く混じったくすんだ茶髪をしており優しげな目は深い焦茶色をしていた。そしてランとリースを見る目は慈しみに満ちており温かい。
 
 「おはようございます、ラン、リース。ささ、お入りなさいな。」
 
 身体で扉を押さえてミネルは2人を部屋の中へ入れ、執務室から繋がる部屋へ案内した。
 
 その部屋には大きな窓のすぐそばに小さな、赤子用のベットがそっと置かれていた。
暖かな朝の日差しで照らされているベットは温かみのあるクリーム色でシーツなどが揃えられており中にいる赤子のための優しい手触りの素材でできていた。
 
 「さぁ、あの子が新しくこのクラーン教会にきた子よ。やっと、数日前からこの子の体調が安定して今日、顔合わせができたの。これから、共に暮らしていくのだからよろしくね。」
 
 小さなベットで寝ている赤子はランとリースが近づいてきた物音でほんのり色付いた頬に影をさす長いまつ毛をふるりと揺らしゆっくりと瞼を開けた。大きなつり目がちな菫色の目は柔らかな日によって潤み、きらきらと輝き美しい白銀の髪はさらりと風に揺れる。
 
 大きく目を見開き赤子を凝視してしまうほど美しい。まさに神の園から舞い降りし天使のようだった。
 
 暖かなひかりが籠る静寂の中、ミネルは言った。

 「この子の名前はエルよ」
 
 
 
 
 
 
 









 
 こんばんは、ノリたまです!読んでくださりありがとうございます!保存するのを忘れてデータが消えてしまい、更新が遅くなりました。申し訳ありませんm(_ _)m  保存は大切な作業ですね、、、、。
  さて、新しい人生をスタートしてから初めて教会の子供達とのご対面でした~この子供達と一緒に育っていく予定です、、どんな子に育っていくのでしょうか~?次回から数年経ってのお話になりますのでいつのまにか大きくなってます笑 お楽しみに~
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