4 / 4
暖かなひかり
しおりを挟む
「んふんふーんふーんーーふふふん、ふんふーん、ふーー~、、」
朝早くから朝食のお手伝いをする子供たちの中をすり抜けて走る子供がひとり。
このクラーン教会の最年少組と呼ばれる13人の子供達をまとめる新しいリーダーになったばかりのランである。
1週間前、新しい子がこの教会にきたことに伴ってランが新しく最年少組のリーダーとなることとなった。その報告を聞いた時ランは飛び上がってとても喜んだ。ずっとリーダーになることを目標としてお手伝いも毎日頑張ってきたからだ。
そして今日、その新しくきた子と顔合わせができる日。
ご機嫌に鼻歌交じりのスキップをしながらクラーン教会の中で最高権力者であるミネル先生がいる部屋へと向かう。食堂を少し通り過ぎた階段前の廊下で高めの明るいが咎めるような声がランを呼び止めた。
「あっ、、ちょっと!ラン!、、あんまり走らないでよね~、、前みたいに、ぶつけて朝食がダメになったらどうするのよ」
焦茶色の髪に橙色の目、そばかすがチャームポイントのレニーだ。数年前は正義感がありすぎて、今は結構強気な性格に変わり、ランが得意ではないタイプとなってしまった。
毎日ご飯を教会の全員で食べる際、調理場からその日の食事当番の子が総出で出来上がった料理を教会にいる人全員が余裕で入る大きな食堂に食事の時間に間に合うように運び入れるのだ。その運び入れる作業は毎回大忙しで、もし、そんな急いでる食事当番の誰かにぶつかってしまったらと、、考えるだけで恐ろしい。
(レニーは元々あんまり好きじゃないけど、、、ミネル先生に色々告げ口するからなぁ、、)
レニーに聞こえないようにちょっとため息をついて、くるりとランは振り返った。
「なんだよ、良いじゃないか。俺がリーダーになってから初めての新しい子との顔合わせだよ?」
俺の心情も知らないで、注意する資格なんぞないだろうと呆れた顔をしてレニーを見やる。
「知ってるわよ?でもね、朝っぱらからなにはしゃいでるのよ、リーダーだったらどっしりかまえているくらいできないの?」
俺の呆れ顔に反抗してため息をつき首をゆっくりと左右に振りこちらを見てくる。
実に余計なお世話だ。俺がリーダーになったのだから俺のやりたいようにするんだと言いたいけど、、我慢だ、、1週間前の俺とは違うからな、、俺はリーダーだからな、そんなことで言い返すことなんてしないんだ、、
ぷるぷると身体を震わせて反論したいのを必死に我慢していたとき、爽やかな朝の風と共にあいつがきた。
サラサラな焦茶の髪に優しげな濃い緑色の目をしてる、最年長組のリーダーでみんなに尊敬されてるリースだ。
にこやかな笑顔を浮かべ周りの子に挨拶をしながらこっちに向かってきた。
「おはよう、どうしたんだい?こんなところで話して、、レニーは今日の食事当番だろう?みんなが君を探していたよ」
その彼の笑顔はさっきまであった険悪な雰囲気を少しの会話で霧散させてしまった。
「え、ええ。分かったわ、行ってくるわ。」
リースがこちらにきて自分たちを注意すると思わなかったのか少し気まずそうに目を伏せ足早に去っていった。まぁ、最後にリースに気づかれないように俺をひと睨みして行ったけど、、、
(リースみたいなこういうやつがいいとこのお貴族様に引き取られるんだろうな、、)
焦茶の髪を風になびかせ笑顔でレニーを見送る頭ひとつ分背の高いリースを見てふとそう思った。
「、、ん?そういえば、ランはミネル先生の元に行くのだったよね?」
こちらを向きまたあの笑顔だ。俺はリースの笑顔は好きじゃない。性格は悪いやつじゃないが作ってる笑顔で胡散臭いからな。そんな笑顔作ったって意味ないだろ。
ふんっと鼻を鳴らし自慢げに胸を逸らしリースを見上げた。
「そうだ!俺はリーダーだからな!今からミネル先生のとこに行ってくるんだ!」
「そうだね、じゃ、僕も一緒に行こうかな、、、顔合わせでしょう?」
リースもミネル先生に顔合わせの約束をされているなんて知らなかった、、そんなの聞いてない、、で、でも、まあ、顔合わせができるのはリーダーの特権だからな、、リースもリーダーだから、、、ま、まぁ、いいだろう、、、
しばらくしゃがみ込み眉をひそめて考え込むランはうんうんと自分を納得させるように何度も頷きバッと顔を上げた。そしてその姿を微笑ましく見ていたリースと思いがけずばっちり目が合う。
「、!?、、、、、な、なんだよ、、?、もう行くぞ、、?ほら、ミネル先生のところに、、」
「ふふ、そうだね、行こうか」
耳まで真っ赤にさせ一刻も早くこの場を立ち去りたくて足早で歩くランとそれを嬉しげに見つめて満足そうに後ろを歩くリースの2人がミネル先生の元へ向かう様子を微笑ましく周りの子達は暖かい目で見守っていた。
、
、
、
、
コン、コン、コン、、、
「ランです、ミネル先生いますか?」
重厚感のある木でできた扉をゆっくりと開け姿を見せたミネルは白髪が多く混じったくすんだ茶髪をしており優しげな目は深い焦茶色をしていた。そしてランとリースを見る目は慈しみに満ちており温かい。
「おはようございます、ラン、リース。ささ、お入りなさいな。」
身体で扉を押さえてミネルは2人を部屋の中へ入れ、執務室から繋がる部屋へ案内した。
その部屋には大きな窓のすぐそばに小さな、赤子用のベットがそっと置かれていた。
暖かな朝の日差しで照らされているベットは温かみのあるクリーム色でシーツなどが揃えられており中にいる赤子のための優しい手触りの素材でできていた。
「さぁ、あの子が新しくこのクラーン教会にきた子よ。やっと、数日前からこの子の体調が安定して今日、顔合わせができたの。これから、共に暮らしていくのだからよろしくね。」
小さなベットで寝ている赤子はランとリースが近づいてきた物音でほんのり色付いた頬に影をさす長いまつ毛をふるりと揺らしゆっくりと瞼を開けた。大きなつり目がちな菫色の目は柔らかな日によって潤み、きらきらと輝き美しい白銀の髪はさらりと風に揺れる。
大きく目を見開き赤子を凝視してしまうほど美しい。まさに神の園から舞い降りし天使のようだった。
暖かなひかりが籠る静寂の中、ミネルは言った。
「この子の名前はエルよ」
こんばんは、ノリたまです!読んでくださりありがとうございます!保存するのを忘れてデータが消えてしまい、更新が遅くなりました。申し訳ありませんm(_ _)m 保存は大切な作業ですね、、、、。
さて、新しい人生をスタートしてから初めて教会の子供達とのご対面でした~この子供達と一緒に育っていく予定です、、どんな子に育っていくのでしょうか~?次回から数年経ってのお話になりますのでいつのまにか大きくなってます笑 お楽しみに~
朝早くから朝食のお手伝いをする子供たちの中をすり抜けて走る子供がひとり。
このクラーン教会の最年少組と呼ばれる13人の子供達をまとめる新しいリーダーになったばかりのランである。
1週間前、新しい子がこの教会にきたことに伴ってランが新しく最年少組のリーダーとなることとなった。その報告を聞いた時ランは飛び上がってとても喜んだ。ずっとリーダーになることを目標としてお手伝いも毎日頑張ってきたからだ。
そして今日、その新しくきた子と顔合わせができる日。
ご機嫌に鼻歌交じりのスキップをしながらクラーン教会の中で最高権力者であるミネル先生がいる部屋へと向かう。食堂を少し通り過ぎた階段前の廊下で高めの明るいが咎めるような声がランを呼び止めた。
「あっ、、ちょっと!ラン!、、あんまり走らないでよね~、、前みたいに、ぶつけて朝食がダメになったらどうするのよ」
焦茶色の髪に橙色の目、そばかすがチャームポイントのレニーだ。数年前は正義感がありすぎて、今は結構強気な性格に変わり、ランが得意ではないタイプとなってしまった。
毎日ご飯を教会の全員で食べる際、調理場からその日の食事当番の子が総出で出来上がった料理を教会にいる人全員が余裕で入る大きな食堂に食事の時間に間に合うように運び入れるのだ。その運び入れる作業は毎回大忙しで、もし、そんな急いでる食事当番の誰かにぶつかってしまったらと、、考えるだけで恐ろしい。
(レニーは元々あんまり好きじゃないけど、、、ミネル先生に色々告げ口するからなぁ、、)
レニーに聞こえないようにちょっとため息をついて、くるりとランは振り返った。
「なんだよ、良いじゃないか。俺がリーダーになってから初めての新しい子との顔合わせだよ?」
俺の心情も知らないで、注意する資格なんぞないだろうと呆れた顔をしてレニーを見やる。
「知ってるわよ?でもね、朝っぱらからなにはしゃいでるのよ、リーダーだったらどっしりかまえているくらいできないの?」
俺の呆れ顔に反抗してため息をつき首をゆっくりと左右に振りこちらを見てくる。
実に余計なお世話だ。俺がリーダーになったのだから俺のやりたいようにするんだと言いたいけど、、我慢だ、、1週間前の俺とは違うからな、、俺はリーダーだからな、そんなことで言い返すことなんてしないんだ、、
ぷるぷると身体を震わせて反論したいのを必死に我慢していたとき、爽やかな朝の風と共にあいつがきた。
サラサラな焦茶の髪に優しげな濃い緑色の目をしてる、最年長組のリーダーでみんなに尊敬されてるリースだ。
にこやかな笑顔を浮かべ周りの子に挨拶をしながらこっちに向かってきた。
「おはよう、どうしたんだい?こんなところで話して、、レニーは今日の食事当番だろう?みんなが君を探していたよ」
その彼の笑顔はさっきまであった険悪な雰囲気を少しの会話で霧散させてしまった。
「え、ええ。分かったわ、行ってくるわ。」
リースがこちらにきて自分たちを注意すると思わなかったのか少し気まずそうに目を伏せ足早に去っていった。まぁ、最後にリースに気づかれないように俺をひと睨みして行ったけど、、、
(リースみたいなこういうやつがいいとこのお貴族様に引き取られるんだろうな、、)
焦茶の髪を風になびかせ笑顔でレニーを見送る頭ひとつ分背の高いリースを見てふとそう思った。
「、、ん?そういえば、ランはミネル先生の元に行くのだったよね?」
こちらを向きまたあの笑顔だ。俺はリースの笑顔は好きじゃない。性格は悪いやつじゃないが作ってる笑顔で胡散臭いからな。そんな笑顔作ったって意味ないだろ。
ふんっと鼻を鳴らし自慢げに胸を逸らしリースを見上げた。
「そうだ!俺はリーダーだからな!今からミネル先生のとこに行ってくるんだ!」
「そうだね、じゃ、僕も一緒に行こうかな、、、顔合わせでしょう?」
リースもミネル先生に顔合わせの約束をされているなんて知らなかった、、そんなの聞いてない、、で、でも、まあ、顔合わせができるのはリーダーの特権だからな、、リースもリーダーだから、、、ま、まぁ、いいだろう、、、
しばらくしゃがみ込み眉をひそめて考え込むランはうんうんと自分を納得させるように何度も頷きバッと顔を上げた。そしてその姿を微笑ましく見ていたリースと思いがけずばっちり目が合う。
「、!?、、、、、な、なんだよ、、?、もう行くぞ、、?ほら、ミネル先生のところに、、」
「ふふ、そうだね、行こうか」
耳まで真っ赤にさせ一刻も早くこの場を立ち去りたくて足早で歩くランとそれを嬉しげに見つめて満足そうに後ろを歩くリースの2人がミネル先生の元へ向かう様子を微笑ましく周りの子達は暖かい目で見守っていた。
、
、
、
、
コン、コン、コン、、、
「ランです、ミネル先生いますか?」
重厚感のある木でできた扉をゆっくりと開け姿を見せたミネルは白髪が多く混じったくすんだ茶髪をしており優しげな目は深い焦茶色をしていた。そしてランとリースを見る目は慈しみに満ちており温かい。
「おはようございます、ラン、リース。ささ、お入りなさいな。」
身体で扉を押さえてミネルは2人を部屋の中へ入れ、執務室から繋がる部屋へ案内した。
その部屋には大きな窓のすぐそばに小さな、赤子用のベットがそっと置かれていた。
暖かな朝の日差しで照らされているベットは温かみのあるクリーム色でシーツなどが揃えられており中にいる赤子のための優しい手触りの素材でできていた。
「さぁ、あの子が新しくこのクラーン教会にきた子よ。やっと、数日前からこの子の体調が安定して今日、顔合わせができたの。これから、共に暮らしていくのだからよろしくね。」
小さなベットで寝ている赤子はランとリースが近づいてきた物音でほんのり色付いた頬に影をさす長いまつ毛をふるりと揺らしゆっくりと瞼を開けた。大きなつり目がちな菫色の目は柔らかな日によって潤み、きらきらと輝き美しい白銀の髪はさらりと風に揺れる。
大きく目を見開き赤子を凝視してしまうほど美しい。まさに神の園から舞い降りし天使のようだった。
暖かなひかりが籠る静寂の中、ミネルは言った。
「この子の名前はエルよ」
こんばんは、ノリたまです!読んでくださりありがとうございます!保存するのを忘れてデータが消えてしまい、更新が遅くなりました。申し訳ありませんm(_ _)m 保存は大切な作業ですね、、、、。
さて、新しい人生をスタートしてから初めて教会の子供達とのご対面でした~この子供達と一緒に育っていく予定です、、どんな子に育っていくのでしょうか~?次回から数年経ってのお話になりますのでいつのまにか大きくなってます笑 お楽しみに~
11
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
前世で超有名だったBLゲーに転生してた
明瑠
BL
同性愛も異性愛も当たり前にある世界なのでチラチラとNLやGLも出てくる予定ですがBLメインのお話です
趣味に全振り
忙しい合間にちまちま書き進めていこうと思っています。たまに読み返しておかしな所があったらぼちぼち直していきます。
恋を知ってる青年と、まだ恋をした事がない彼らのお話
拾った異世界の子どもがどタイプ男子に育つなんて聞いてない。
おまめ
BL
召喚に巻き込まれ異世界から来た少年、ハルを成り行きで引き取ることになった男、ソラ。立派に親代わりを務めようとしていたのに、一緒に暮らしていくうちに少年がどタイプ男子になっちゃって困ってます。
✻✻✻
2026/01/10 『1.出会い』を分割し、後半部分を『2.引き取ります。』として公開しました。
僕、天使に転生したようです!
神代天音
BL
トラックに轢かれそうだった猫……ではなく鳥を助けたら、転生をしていたアンジュ。新しい家族は最低で、世話は最低限。そんなある日、自分が売られることを知って……。
天使のような羽を持って生まれてしまったアンジュが、周りのみんなに愛されるお話です。
転生したが陰から推し同士の絡みを「バレず」に見たい
むいあ
BL
俺、神崎瑠衣はごく普通の社会人だ。
ただ一つ違うことがあるとすれば、腐男子だということだ。
しかし、周りに腐男子と言うことがバレないように日々隠しながら暮らしている。
今日も一日会社に行こうとした時に横からきたトラックにはねられてしまった!
目が覚めるとそこは俺が好きなゲームの中で!?
俺は推し同士の絡みを眺めていたいのに、なぜか美形に迫られていて!?
「俺は壁になりたいのにーーーー!!!!」
イケメンダブルセンターとアンチ>ファンな平凡な俺
スノウマン(ユッキー)
BL
アイドルグループ【オーバーウェルミング】は圧倒的な歌唱力の深山影月、圧倒的なパフォーマンス力の漣陽太、そして圧倒的な平凡力な俺間桐真緒の3人で結成されている。
大人気の二人と違いアンチしかいない俺だが、メンバーからもファンからも愛される日が果たしてくるのか!?
コンビニごと異世界転生したフリーター、魔法学園で今日もみんなに愛されます
ひと息
BL
コンビニで働く渚は、ある日バイト中に奇妙なめまいに襲われる。
睡眠不足か?そう思い仕事を続けていると、さらに奇妙なことに、品出しを終えたはずの唐揚げ弁当が増えているのである。
驚いた渚は慌ててコンビニの外へ駆け出すと、そこはなんと異世界の魔法学園だった!
そしてコンビニごと異世界へ転生してしまった渚は、知らぬ間に魔法学園のコンビニ店員として働くことになってしまい・・・
フリーター男子は今日もイケメンたちに甘やかされ、異世界でもバイト三昧の日々です!
真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~
水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。
アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。
氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。
「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」
辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。
これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる