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神木 仁
サバイバーである俺に退避通知が出ると言うことはGランクより上のモンスターであると言う事だ。
「これって、誰か他の人が退治しに来るんだよな……」
残念ながら俺のランクを超えているので、俺が直接戦う事は無理だが俺よりも上位のサバイバーが討伐に来るはずなので、これは願っても無いチャンスだ。
俺は急いでモンスターの表示のある場所へ向かって駆け出した。
今迄仮パーティの時に同ランクのサバイバーと遭遇する事はたまにあったが、上位ランクのサバイバーには遭遇した事は無かった。
五分ほど走って現場に着くとまだ他のサバイバーが戦っている様子は無いので、モンスターから見つからない様に十分な距離をとってから、動きを探る。
様子を窺いながら、しばらく待っていると後方からバイクのエンジン音が聞こえて来た。
来た!
この状況でモンスターの方に向かって行くので、まず間違いなくサバイバーだ。
俺は戦闘の現場を目視する為に急いでバイクの後を追いかけて行くが、すぐにバイクは停止した。
バイクの止まった先にいるモンスターを確認するとそこにいたのはオークだった。
ホブゴブリンと同じFランクのメジャーモンスターだが、ずっとGランクだった俺には、初めて見るモンスターだ。
ゴブリンに負けず劣らずで醜悪な容姿をしているが、ホブゴブリンと比べてもかなりでかい。
今回は俺が戦う訳ではないが、俺の短い『ウェイブブレイド』でこの巨体を倒せるだろうかと考えるとちょっと不安になってしまった。
「なんだオークか。雑魚だな。急いで来て損したぜ」
バイクから降りてヘルメットを取った厳つい男がオークに向かおうとしている。
年齢は二十歳ぐらいだろうか? オークも怖いがこの男も絶対にお近づきにはなりたく無いタイプの人間だ。
「それじゃあ、早速死にやがれ! 『ライトニング』」
男がスキルを発動すると同時に閃光が走り、その瞬間オークは完全に焼け焦げてしまっていた。
正に一撃必殺だ。
『ライトニング』と言っていたので雷系のスキルだろうが『ファイアボルト』と比較しても格段に威力が高い。
「こんなの反則だろ……」
俺は初めて見る上位のサバイバーのスキルに圧倒されてしまった。
「おい、お前もサバイバーか?」
「あ、はい。そうです」
どうやら俺の事に気付いていたらしい。
「俺が一番近いのかと思って来たんだが、お前の獲物だったか?」
「いえ、僕はたまたまいただけです。倒して頂いて助かりました」
「そうか、俺は神木仁だ。エリアが被ってるならまた会うかもしれね~な」
「僕は山沖凛と言います。また会う事が有ればよろしくお願いします」
「おう、じゃあ、またな」
オークを一撃で葬り去った神木仁と名乗るサバイバーはそのままバイクに跨って去っていった。
神木仁が去ったのを確認してから、俺はすぐにさっき見たスキルを模倣してみた。
『ライトニング』
今までのスキルよりも格段に強力なスキルなので本当に模倣できるのか心配だったが、何も発動しない。
慌ててステータスを確認すると
山沖凛
サバイバーLV3
スキル 『フェイカー』《ウェイブブレイド2》《ファイアボール3》《ライトニング0》
どうやら『ライトニング』を無事模倣出来てはいるようだが、使用上限回数が0となっている。
「これって………」
普通に考えてスキルのランクが高いので、今の俺のレベルでは一回も使えないと言う事だろう。
これでは正に宝の持ち腐れだ。
正直がっかりしてしまったが、模倣出来たと言う事は俺にも使える可能性があると言う事だ。
しかも高ランクのスキルを偶然にも模倣出来たのだからラッキーでしかない。俺は気を取り直して自分の部屋へと戻る事にした。
「これって、誰か他の人が退治しに来るんだよな……」
残念ながら俺のランクを超えているので、俺が直接戦う事は無理だが俺よりも上位のサバイバーが討伐に来るはずなので、これは願っても無いチャンスだ。
俺は急いでモンスターの表示のある場所へ向かって駆け出した。
今迄仮パーティの時に同ランクのサバイバーと遭遇する事はたまにあったが、上位ランクのサバイバーには遭遇した事は無かった。
五分ほど走って現場に着くとまだ他のサバイバーが戦っている様子は無いので、モンスターから見つからない様に十分な距離をとってから、動きを探る。
様子を窺いながら、しばらく待っていると後方からバイクのエンジン音が聞こえて来た。
来た!
この状況でモンスターの方に向かって行くので、まず間違いなくサバイバーだ。
俺は戦闘の現場を目視する為に急いでバイクの後を追いかけて行くが、すぐにバイクは停止した。
バイクの止まった先にいるモンスターを確認するとそこにいたのはオークだった。
ホブゴブリンと同じFランクのメジャーモンスターだが、ずっとGランクだった俺には、初めて見るモンスターだ。
ゴブリンに負けず劣らずで醜悪な容姿をしているが、ホブゴブリンと比べてもかなりでかい。
今回は俺が戦う訳ではないが、俺の短い『ウェイブブレイド』でこの巨体を倒せるだろうかと考えるとちょっと不安になってしまった。
「なんだオークか。雑魚だな。急いで来て損したぜ」
バイクから降りてヘルメットを取った厳つい男がオークに向かおうとしている。
年齢は二十歳ぐらいだろうか? オークも怖いがこの男も絶対にお近づきにはなりたく無いタイプの人間だ。
「それじゃあ、早速死にやがれ! 『ライトニング』」
男がスキルを発動すると同時に閃光が走り、その瞬間オークは完全に焼け焦げてしまっていた。
正に一撃必殺だ。
『ライトニング』と言っていたので雷系のスキルだろうが『ファイアボルト』と比較しても格段に威力が高い。
「こんなの反則だろ……」
俺は初めて見る上位のサバイバーのスキルに圧倒されてしまった。
「おい、お前もサバイバーか?」
「あ、はい。そうです」
どうやら俺の事に気付いていたらしい。
「俺が一番近いのかと思って来たんだが、お前の獲物だったか?」
「いえ、僕はたまたまいただけです。倒して頂いて助かりました」
「そうか、俺は神木仁だ。エリアが被ってるならまた会うかもしれね~な」
「僕は山沖凛と言います。また会う事が有ればよろしくお願いします」
「おう、じゃあ、またな」
オークを一撃で葬り去った神木仁と名乗るサバイバーはそのままバイクに跨って去っていった。
神木仁が去ったのを確認してから、俺はすぐにさっき見たスキルを模倣してみた。
『ライトニング』
今までのスキルよりも格段に強力なスキルなので本当に模倣できるのか心配だったが、何も発動しない。
慌ててステータスを確認すると
山沖凛
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どうやら『ライトニング』を無事模倣出来てはいるようだが、使用上限回数が0となっている。
「これって………」
普通に考えてスキルのランクが高いので、今の俺のレベルでは一回も使えないと言う事だろう。
これでは正に宝の持ち腐れだ。
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しかも高ランクのスキルを偶然にも模倣出来たのだからラッキーでしかない。俺は気を取り直して自分の部屋へと戻る事にした。
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