サバイバー最弱の俺はハズレスキル『フェイカー』で天使な彼女とSランクを目指す

海翔

文字の大きさ
15 / 92

初めてのオーク戦

しおりを挟む
回数制限の厳しい『ウェイブブレイド』の事を考えると補完する意味で悪い買い物で無いのは間違い無いが、本来であれば1本で十分だったはずだ。
バイヤーズハイとでも言うしかないが感覚の麻痺とお店の人の薦めで思わず買ってしまった。
買った瞬間は何も後悔しなかったが、家に帰りながら徐々に正気に戻った俺は、強烈な後悔に苛まれることとなった。
お金を使い過ぎた……
調子に乗って買いすぎた。
今日だけで二十万円近く使ってしまった。
自分で自分が怖い。必要な物だったとは言え、人間お金を持つと怖い。
数ヶ月前の俺が、今日この日に二十万円使うなどと聞いたら、あり得ないと相手にもしていなかっただろう。
もう買ってしまった物は仕方が無いので明日からは、節約生活に戻りサバイバーとしてもしっかりと活動していきたいと思う。

翌日の昼にロードサイクルが届けられたが、とにかくカッコいい。
今までのボロボロのママチャリと違い、とにかくピカピカだ。
しかも見た目がカッコいい。
言うなればファミリーカーとスポーツカーの違いだろうか?
同じ自転車なのに全く違う乗り物の様な気さえしてしまうが、乗る姿勢も全く違うのでちゃんと乗れるのか心配になって、思わず練習走行してしまった。
最初は感覚が違い、上手く乗れなかったが暫く乗っていると次第にスピードが乗って来た。下手をすると今までの倍ぐらいにスピードは出ているんじゃないだろうか?
こんなに違うのか?
余りの違いにこの日、俺は軽いカルチャーショックを受けてしまったが、新しい自転車にはすぐに活躍の機会が訪れた。ー夕方になり端末に連絡が入った。
Fランクになって最初の討伐なので妙に緊張してしまう。
勿論ゴブリンでも通知が来る様に設定してあるので行ってみたらゴブリンだったなんて言う事もあり得るが、ホブゴブリンやオークの可能性もあるので自然と緊張感が高まって来た。
俺はすぐに昨日買った胸当てを装着し、ナイフ二本を下げてから新品のロードサイクルに跨って現場へ向かう。
何事も形からなんて言う言葉もあるが、装備と自転車が変わっただけで新しい自分に生まれ変わった様な錯覚を覚えてしまう。
勿論、調子に乗ると命に関わるので、モンスターへの対応はしっかりと脳内でシミュレートする。
多分昨日までのママチャリだと三十分はかかる距離だったと思うが今日は20分かからずに現地に到着した。
自転車を置いてから、はやる気持ちを抑えて周囲を見回しながらモンスターを探すが、モンスターはすぐに見つかった。
「グアアアアア~!」と言う大きな叫び声が聞こえていたからだ。
叫び声の方に慎重に近づいて行くと、そこではオークが暴れていた。
心臓の鼓動が早まる。
オークはホブゴブリンと同じFランクのモンスターだ。
勿論俺は戦った事は無いが以前神木さんが一撃で倒しているのは見たことがある。
ただ俺は神木さんとは違う。
俺の劣化版『ライトニング』がどこまで通用するか分からないがやってみるしかない。
俺は、出来るだけ気配を消してオークとの距離を詰め
『ファイアボール』
いつもの様にファイアボールで先制攻撃をかけてから即座に俺の最大の武器である『ライトニング』を発動する。
閃光と爆音が起こり雷がオークに降り注いだ瞬間、オークが消滅した。
「へっ!?」
一撃!?
なんとFランクのモンスターであるオークを一撃で倒せてしまった。
今までGランクのモンスター相手にしか使った事が無かったが『ライトニング』は俺が思っていた以上に強力なスキルだったのか?
劣化版の『ライトニング』でオークを一撃で倒せるって、あの神木さんのオリジナルは一体どれ程の威力があったんだ?
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~

日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!  斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。  偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。 「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」  選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

処理中です...