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狩り初め
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「さあ、私が言ったのですから凛くんもお願いします」
「あ~、俺も一緒だよ」
「一緒ですか?」
「そう。葵と今年も一緒にいれる様にお願いした」
「本当ですか?」
「うん」
「凛くんもそう思ってくれているとは嬉しいです。でも、そのお願いは今日で叶いますね」
「え? どう言う意味?」
「だってもう今年一年一緒にいるのは確定ですから」
「あ、ああ、そうなんだ……」
葵の真っ直ぐな言葉と真っ直ぐにこちらを見ている大きな瞳が俺には眩しい。
その後、横の売店のようなところに進み二人でおみくじを引いた。
これも多分人生初おみくじだと思うが、葵は大吉で俺は小吉だったので、残念ながらこれは同じでは無かった。
葵が大吉なのは納得だが、俺の引いた小吉には欲張らなければ幸せが来ると書かれていた。
これからの1年が良い年だったらいいなと思いながら他の人の真似をして紐におみくじをくくりつけて帰ってきたが、帰ってくると既に夜中の二時を回っていたのですぐに眠る事にした。
この日の夢はよく覚えていないが目覚めがすっきりとしていたので多分良い夢だったのだと思う。
流石にこの三ヶ日は勉強も無いだろうからゆっくりと過ごしたい。そう思っていたのに朝起きて準備をする間も無くサバイバーの端末が鳴った。
『ピピッ』
正月の朝からモンスター狩りか。昨年の今頃は仮パーティに属していたので、他のメンバーの都合で正月に稼働する事は無かった。
なので本当の意味で、一月一日に狩り初めを行うのはこれが初めてだ。
ある意味縁起がいい気もするのでしっかりと頑張ろうと思う。
身支度を済ませて装備を整えてから、葵の部屋のインターホンを鳴らすとすぐに葵も出てきた。
「あけましておめでとうございます」
「今年もよろしくお願いします」
モンスター討伐の前には相応しくないやり取りだが、一月一日の朝という事を考えると朝の挨拶はこれしか無い。
神社に引き続いて新年の挨拶を済ませてからロードサイクルで現場に向かうが、やはり一月一日の朝は、街にほとんど人がいない。ちらほらと初詣に行こうとしている人たちがいるだけでいつもより静かだ。
「葵はお正月から討伐に出た経験ってあるの?」
「いえ、今回が初めてです。今までは家族と住んでいたのでお休みしていました。でも今までも誰かがこうして討伐を担当してくれていたかと思うと、今こうして活動しているのも悪くありませんね」
「確かにそうかもな。見てないところで誰かがやってくれてるんだよな」
こうして元旦の朝からモンスター討伐に出ている事で知らない誰かの役に立っているのかも知れない。そう考えると確かに悪くない。
「今日はいつもより距離があるな」
「多分依頼を受ける人がいなかったんじゃないですか?」
「ああ……それでか」
前に乗っていたママチャリだとこのぐらいの移動時間は普通にあったが今のロードサイクルになってからはスピードアップしたおかげであまり長い時間を移動する事は減っていた。
それが今日は既に四十分以上移動している。
「でも、そろそろですよ」
「じゃあ、狩り初めといこうか」
「凛くん、ところで狩り初めって何ですか?」
「それは一年の最初の狩りだから狩り初めだろ」
「書き初めとかはよく聞きますけど、狩り初めは、初めて聞きました」
「一般的かと思ってたけど、もしかして俺だけ?」
「多分、それは凛くんのオリジナルだと思います」
てっきり、年の初めにやる事には何でも初めがつくのかと思っていたが、狩り初めとは言わないのか。どうやら狩り初めという言葉はサバイバーでも一般的ではなかったらしい。
「あ~、俺も一緒だよ」
「一緒ですか?」
「そう。葵と今年も一緒にいれる様にお願いした」
「本当ですか?」
「うん」
「凛くんもそう思ってくれているとは嬉しいです。でも、そのお願いは今日で叶いますね」
「え? どう言う意味?」
「だってもう今年一年一緒にいるのは確定ですから」
「あ、ああ、そうなんだ……」
葵の真っ直ぐな言葉と真っ直ぐにこちらを見ている大きな瞳が俺には眩しい。
その後、横の売店のようなところに進み二人でおみくじを引いた。
これも多分人生初おみくじだと思うが、葵は大吉で俺は小吉だったので、残念ながらこれは同じでは無かった。
葵が大吉なのは納得だが、俺の引いた小吉には欲張らなければ幸せが来ると書かれていた。
これからの1年が良い年だったらいいなと思いながら他の人の真似をして紐におみくじをくくりつけて帰ってきたが、帰ってくると既に夜中の二時を回っていたのですぐに眠る事にした。
この日の夢はよく覚えていないが目覚めがすっきりとしていたので多分良い夢だったのだと思う。
流石にこの三ヶ日は勉強も無いだろうからゆっくりと過ごしたい。そう思っていたのに朝起きて準備をする間も無くサバイバーの端末が鳴った。
『ピピッ』
正月の朝からモンスター狩りか。昨年の今頃は仮パーティに属していたので、他のメンバーの都合で正月に稼働する事は無かった。
なので本当の意味で、一月一日に狩り初めを行うのはこれが初めてだ。
ある意味縁起がいい気もするのでしっかりと頑張ろうと思う。
身支度を済ませて装備を整えてから、葵の部屋のインターホンを鳴らすとすぐに葵も出てきた。
「あけましておめでとうございます」
「今年もよろしくお願いします」
モンスター討伐の前には相応しくないやり取りだが、一月一日の朝という事を考えると朝の挨拶はこれしか無い。
神社に引き続いて新年の挨拶を済ませてからロードサイクルで現場に向かうが、やはり一月一日の朝は、街にほとんど人がいない。ちらほらと初詣に行こうとしている人たちがいるだけでいつもより静かだ。
「葵はお正月から討伐に出た経験ってあるの?」
「いえ、今回が初めてです。今までは家族と住んでいたのでお休みしていました。でも今までも誰かがこうして討伐を担当してくれていたかと思うと、今こうして活動しているのも悪くありませんね」
「確かにそうかもな。見てないところで誰かがやってくれてるんだよな」
こうして元旦の朝からモンスター討伐に出ている事で知らない誰かの役に立っているのかも知れない。そう考えると確かに悪くない。
「今日はいつもより距離があるな」
「多分依頼を受ける人がいなかったんじゃないですか?」
「ああ……それでか」
前に乗っていたママチャリだとこのぐらいの移動時間は普通にあったが今のロードサイクルになってからはスピードアップしたおかげであまり長い時間を移動する事は減っていた。
それが今日は既に四十分以上移動している。
「でも、そろそろですよ」
「じゃあ、狩り初めといこうか」
「凛くん、ところで狩り初めって何ですか?」
「それは一年の最初の狩りだから狩り初めだろ」
「書き初めとかはよく聞きますけど、狩り初めは、初めて聞きました」
「一般的かと思ってたけど、もしかして俺だけ?」
「多分、それは凛くんのオリジナルだと思います」
てっきり、年の初めにやる事には何でも初めがつくのかと思っていたが、狩り初めとは言わないのか。どうやら狩り初めという言葉はサバイバーでも一般的ではなかったらしい。
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