サバイバー最弱の俺はハズレスキル『フェイカー』で天使な彼女とSランクを目指す

海翔

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翌日になると雪はすっかりとあがっていたが、昨日降った雪が溶け足下はぬかるんでぐちゃぐちゃだ。

「昨日はきつかったな~。寒いし、見えないし、雪がこんなに大変だとは思わなかったよ」
「わたしも雪空で戦ったのは初めてでしたけど、どうしても攻撃のタイミングが遅れてしまいますね」

昨日は、行き帰りも含めて思いの外疲れてしまい、いつもより早く眠ってしまったが、朝は葵がいつも通り起こしに来てくれたので遅刻する事無く学校へ向かう事ができている。
昨日は葵も俺と同じだけ疲れたはずだが、葵を見ているとそんなふうには微塵も感じさせない。
いつものように学校に着いて自分の席に向かう。

「おぅ」
「あぁ」

三学期初日に謝って来てから、本田は毎日俺に挨拶してくるようになった。
「おぅ」「あぁ」
という短いやり取りだけで、特にそれ以上会話するわけでもないが、今まで誰とも挨拶していなかったボッチの俺からすると大きな変化だ。
そして三学期になり俺は授業をこれまでよりも真剣に聞いている。
葵に次のテストは三十番以内を目指すように厳命されているからだ。葵は、この類の冗談は言わないので、もし俺が目標を達成できなかった時の事を考えると、間違っても手を抜く事は出来なかった。
なんとなく過ごしていた学園生活も、今までよりも充実して過ごしていたが1ヶ月程経過する頃に俺はレベル10へと達し遂にEランカーのサバイバーへと昇格した。

「今の戦いでレベルが上がったみたいだ」
「凛くんおめでとうございます。これでお揃いのEランカーですね」
「葵もレベルが上がってるから、なかなか追いつけないけどね」
「いえ、この短期間でEランクまであがるのは凄い事です」
「葵だって、レベル13は凄いよ」

はっきり言って葵のレベルアップのしかたも尋常では無い。
俺とパーティを組んで三ヶ月足らずでレベルが2も上がった事になる。
葵もレイドバトルでDランクのモンスターを二体倒しているし、俺と組んでから、日々かなりの数のモンスターを倒しているので加速度的にレベルアップしている。
自分で言うのもあれだが、一年生で二人共Eランクのパーティというのはかなり優秀なのではないだろうか。
これで来年度の特待制度も確定したので、本当によかった。
少し早すぎるが、なにも無ければ、お金の心配無く卒業を迎える事が出来そうなので一安心だ。
レベル10になった今のステータスがこれだ。

サバイバーLV10

スキル  『フェイカー』《エクスプロージョン8》《ボルテックファイア3》《ライトニング6》《《アイスジャベリン8》《ウィンドカッター7》

レベル10になってもスキルゲージが増える事は無く、スキルの回数がそれぞれ増えたが、ボルテックファイアの使用上限が増える事は無かった。
今まで気にしていなかったが、どうやらレベルアップによるスキルの回数増加は一律では無かったらしい。
そしてレベル10になった事でもう一つ思いもよらなかったような変化があった。
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