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第9話
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インターホンが鳴った瞬間、俺は既に来訪者が誰なのかを悟っていた。ここ数日の出来事を考えれば、答えは一つしかない。
ドアを開けると、案の定、雪乃が立っていた。今回もパジャマ姿だ。睡眠のための衣服をまとった雪乃の姿は、学校では見られない柔らかさを醸し出している。そして俺も、以前ほど驚かなくなっている自分に、少し戸惑いを覚える。
「んっ。……こ、こんばんは」
学校だとお嬢様のように流麗に友達と挨拶を交わしている雪乃は、なぜか俺の部屋に来ると、オタクのように第一声が掠れる。しかも、雪乃の目は俺の顔を直視せず、玄関のタイルを見つめている。
「おぅ」
雪乃は小さな紙袋を手に持っていた。その中身からは、かすかに甘い香りが漂ってくる。焼き菓子のような香りだ。
「これ」
雪乃は廊下を見ているのかと思うぐらい、完全に顔を横にそらして紙袋を差し出してきた。
「作りすぎちゃった」
なんてベタな。そういうの、好きなのか?
「ぁ、ありがと」
言葉少なに礼を言う。雪乃と互いに真剣な表情である。
玄関先で立ち尽くす二人。何か話さなければと思いつつ、適切な言葉が見つからない。沈黙が重く、不自然に感じられる。俺は視線を泳がせ、雪乃の表情を盗み見る。彼女も同じように落ち着かない様子で、俺の方を「たすけてー」と言わんばかりに見る。お前はコミュニケーション強者だろうが。頑張れ。
「い、いよいよ、明日が文化祭ですね」
結局、雪乃が口を開いた。
その言葉には、会話を続けたいという気持ちと、早く帰りたいという矛盾した感情が混ざっているように聞こえた。なんでこの部屋に来たんだよ。
「ああ、そうだな」
俺の返事は素っ気ない上に、会話らしい会話にならない。再び沈黙が続く。雪乃の目が、ちらりと俺の部屋の中を窺う。その仕草に、何かを期待しているような、でも自分からは言い出せないような雰囲気が感じられた。……気がした。俺が童貞だからかもしれない。
「では、私はこれで」
だから、というわけではないのだが。雪乃が身を翻したその直後、俺の口から思いがけない言葉が飛び出した。
「よよっよかったら、入らないか?」
自分でも驚いた。こんな勇気、どこから湧いてきたのだろう。雪乃は固まっている。そして、いつぞや見たロボットのような動きでターンし、戻ってきた。
「そこまで言うのでしたら」
ずいぶんと偉そうな態度だった。
雪乃はまるでさっきまで帰ろうとしていたことなど忘れたかのように俺の部屋に入ってきた。靴を脱ぎ、おずおずと中に入る。
雪乃は遠慮がちに辺りを見回している。その目は、本棚やデスク、壁に貼られたポスターを丹念に追っていく。そして、何かを発見したように目を細める。
俺は何をすればいいのか分からず、ただ立ち尽くしていた。雪乃の存在が、普段の自分の部屋の空気を変えてしまったかのように感じる。
(そうか、招いたのは俺だった)
しばらくしてようやく気づく。何かをしなければ。でも、何を? 頭の中が真っ白になる。
「あの、座って」
ぎこちない言葉で雪乃を促す。彼女は小さく頷き、テーブルの前に座る。その動作には、どこか慣れない感じがあった。俺も向かい側に座った。
また沈黙。時計の秒針の音だけが、妙に大きく聞こえる。雪乃は落ち着かない様子で、髪をかき上げたり、服の袖をいじったりしている。その仕草に、俺は妙に魅入ってしまう。
「えっと、趣味とか……何かある?」
俺はやっとのことで口を開くことができた。雪乃は少し考え込むような表情を見せた。その目が、俺の顔を捉えては逸れる。
「趣味……ですか」
雪乃の目つきが、いつものように険しくなる。でも、俺はもう知っている。これは怒りの感情でもなければ虫を見る目でもない。俺も以前なら一緒に緊張してしまっていただろうが、今はもう慣れた。むしろ、この表情こそが雪乃らしいと思えるようになっていた。
「音楽を聴くのは好きです」
意外な答えだった。いや、俺が雪乃のことを何も知らなすぎるだけか。いきあたりばったりな会話を始めてしまったけど、雪乃の意外な一面を知ったような気がして、どこか嬉しくなる。
「へえ。どんな音楽?」
「クラシックとか、あとは……」
雪乃は言葉を濁す。その仕草に、何か裏の意図を感じた。
「……アニソン、とか」
小さな声で言う雪乃。その言葉に、俺は思わず身を乗り出した。雪乃の目が、期待に満ちた様子で俺を見つめている。これは──誘われている。てか、間違いない。会話が続かないと思ったときの切り札として用意していたものだ。俺から会話を引き出すための。
なんという、コミュ障みたいな姑息な手段よ。いっつもどうやって外面を発揮してるんだお前は。
「な、マジで!? 俺も好きなんだ」
雪乃の目が少し輝いたように見えた。その表情に、俺は心臓が高鳴るのを感じる。せっかく上げてくれたトスだ。全力で打ち込まないわけにはいかない。
「本当? どんなの聴くの?」
そこから会話が弾み始めた。好きなアニメの話、印象に残った曲、声優の話。気がつけば、俺たちは熱心に語り合っていた。
時間が過ぎるのも忘れて、俺たちは話し続けた。アニメの話題から、学校の話、そして少しずつ、打ち解けていった。
「そ、そういえばさ。なんか、いい匂いがするけど、この袋の中身、開けても良い?」
「まあ、その、実は、趣味って言えるほどの趣味って、そんなになくて。適当に始めてみたお菓子作りだから、ものすごく恥ずかしいものなんだけど。よければ、と思って」
雪乃が持ってきた物は、クッキーだった。ものすごく恥ずかしいぐらい慣れていない手料理を、俺なんかに持ってきてくれたのだ。もう、これって、純愛だろ。交際経験にカウントしてもいいよな?
それからも、俺たちの会話は続く。甘さと香ばしさが口の中に広がる。雪乃の手作りという事実に、妙にドキドキする。食べるのがもったいないのに、食べないともったいない。まだ雪乃の手のぬくもりがあるうちにと、そこそこの量があるクッキーを完食してしまった。こんな夜遅くに。罪悪感を幸福感が遥かに上回っていた。雪乃が、嬉しそうにしてくれていたからだ。
「ねえ、佐藤くん」
ふと、雪乃が真剣な表情で俺を見た。その目には、何か言いたいことがあるような色が浮かんでいる。だから、俺もその先を待った。そして、きっと、雪乃は別のことを言いたかったのだと思ったのに──
「もう、こんな時間」
雪乃も時計に目をやり、少し慌てた様子で立ち上がる。その動作には、名残惜しさと、何か決意したような強さが混ざっていた。
「ごめん、つい長居しちゃって」
「い、いや、ごめん。俺こそ、こんな時間まで引き止めて」
玄関まで雪乃を見送る。靴を履き、ドアに手をかけた瞬間、雪乃が振り返った。その目には、何か言いたげな思いが浮かんでいる。
「佐藤くん」
「ん?」
「明日、頑張ろうね」
その言葉に、俺は小さく頷いた。雪乃の表情には、期待と、少しばかりの焦りのようなものが見えた。
それから、ドアを開けて、雪乃は外に行って、俺はドアを押さえるという形で、見送った。とても短い、しかし、決して無駄にはできない数歩の距離だった。
「あの」
雪乃は自室の前で立ち止まって、またと俺と正面で相対する。そして、例のごとく、俺のことを睨んでいた。せっかくお喋りして打ち解けたのに、またこの表情。
……ということは、緊張しているんだな。あれだけお喋りをした後にもかかわらず、それでもなお言い出しづらい言葉。それは、雪乃の本音として出てくる、俺にとっても大切な話だった。
「また、来てもいいですか」
その一言に、俺は心臓を撃ち抜かれた。何度目の死だろう。
恋のキューピットというものがいるのなら、間違いなくいま俺を狙撃したことだろう。それも弓矢なんて生易しいものではなく、捻じれ貫通し肉を抉るライフルのようなものでだ。
「いっ……いつでも、大歓迎だ……! いつでもっ、また、明日の夜だって……!」
もう訳がわからなくなって、オーバーな身振り手振りと、柄にもない大きな声になった。だいぶキショかったと思う。でも、雪乃は安心した様子で、微笑ってくれた。
「では、また」
ドアが閉まり、雪乃の足音が遠ざかっていく。
俺は、雪乃の玄関から物音が聞こえなくなった後も、剥製化されたクマのように、変な体勢で固まっていた。
ドアを開けると、案の定、雪乃が立っていた。今回もパジャマ姿だ。睡眠のための衣服をまとった雪乃の姿は、学校では見られない柔らかさを醸し出している。そして俺も、以前ほど驚かなくなっている自分に、少し戸惑いを覚える。
「んっ。……こ、こんばんは」
学校だとお嬢様のように流麗に友達と挨拶を交わしている雪乃は、なぜか俺の部屋に来ると、オタクのように第一声が掠れる。しかも、雪乃の目は俺の顔を直視せず、玄関のタイルを見つめている。
「おぅ」
雪乃は小さな紙袋を手に持っていた。その中身からは、かすかに甘い香りが漂ってくる。焼き菓子のような香りだ。
「これ」
雪乃は廊下を見ているのかと思うぐらい、完全に顔を横にそらして紙袋を差し出してきた。
「作りすぎちゃった」
なんてベタな。そういうの、好きなのか?
「ぁ、ありがと」
言葉少なに礼を言う。雪乃と互いに真剣な表情である。
玄関先で立ち尽くす二人。何か話さなければと思いつつ、適切な言葉が見つからない。沈黙が重く、不自然に感じられる。俺は視線を泳がせ、雪乃の表情を盗み見る。彼女も同じように落ち着かない様子で、俺の方を「たすけてー」と言わんばかりに見る。お前はコミュニケーション強者だろうが。頑張れ。
「い、いよいよ、明日が文化祭ですね」
結局、雪乃が口を開いた。
その言葉には、会話を続けたいという気持ちと、早く帰りたいという矛盾した感情が混ざっているように聞こえた。なんでこの部屋に来たんだよ。
「ああ、そうだな」
俺の返事は素っ気ない上に、会話らしい会話にならない。再び沈黙が続く。雪乃の目が、ちらりと俺の部屋の中を窺う。その仕草に、何かを期待しているような、でも自分からは言い出せないような雰囲気が感じられた。……気がした。俺が童貞だからかもしれない。
「では、私はこれで」
だから、というわけではないのだが。雪乃が身を翻したその直後、俺の口から思いがけない言葉が飛び出した。
「よよっよかったら、入らないか?」
自分でも驚いた。こんな勇気、どこから湧いてきたのだろう。雪乃は固まっている。そして、いつぞや見たロボットのような動きでターンし、戻ってきた。
「そこまで言うのでしたら」
ずいぶんと偉そうな態度だった。
雪乃はまるでさっきまで帰ろうとしていたことなど忘れたかのように俺の部屋に入ってきた。靴を脱ぎ、おずおずと中に入る。
雪乃は遠慮がちに辺りを見回している。その目は、本棚やデスク、壁に貼られたポスターを丹念に追っていく。そして、何かを発見したように目を細める。
俺は何をすればいいのか分からず、ただ立ち尽くしていた。雪乃の存在が、普段の自分の部屋の空気を変えてしまったかのように感じる。
(そうか、招いたのは俺だった)
しばらくしてようやく気づく。何かをしなければ。でも、何を? 頭の中が真っ白になる。
「あの、座って」
ぎこちない言葉で雪乃を促す。彼女は小さく頷き、テーブルの前に座る。その動作には、どこか慣れない感じがあった。俺も向かい側に座った。
また沈黙。時計の秒針の音だけが、妙に大きく聞こえる。雪乃は落ち着かない様子で、髪をかき上げたり、服の袖をいじったりしている。その仕草に、俺は妙に魅入ってしまう。
「えっと、趣味とか……何かある?」
俺はやっとのことで口を開くことができた。雪乃は少し考え込むような表情を見せた。その目が、俺の顔を捉えては逸れる。
「趣味……ですか」
雪乃の目つきが、いつものように険しくなる。でも、俺はもう知っている。これは怒りの感情でもなければ虫を見る目でもない。俺も以前なら一緒に緊張してしまっていただろうが、今はもう慣れた。むしろ、この表情こそが雪乃らしいと思えるようになっていた。
「音楽を聴くのは好きです」
意外な答えだった。いや、俺が雪乃のことを何も知らなすぎるだけか。いきあたりばったりな会話を始めてしまったけど、雪乃の意外な一面を知ったような気がして、どこか嬉しくなる。
「へえ。どんな音楽?」
「クラシックとか、あとは……」
雪乃は言葉を濁す。その仕草に、何か裏の意図を感じた。
「……アニソン、とか」
小さな声で言う雪乃。その言葉に、俺は思わず身を乗り出した。雪乃の目が、期待に満ちた様子で俺を見つめている。これは──誘われている。てか、間違いない。会話が続かないと思ったときの切り札として用意していたものだ。俺から会話を引き出すための。
なんという、コミュ障みたいな姑息な手段よ。いっつもどうやって外面を発揮してるんだお前は。
「な、マジで!? 俺も好きなんだ」
雪乃の目が少し輝いたように見えた。その表情に、俺は心臓が高鳴るのを感じる。せっかく上げてくれたトスだ。全力で打ち込まないわけにはいかない。
「本当? どんなの聴くの?」
そこから会話が弾み始めた。好きなアニメの話、印象に残った曲、声優の話。気がつけば、俺たちは熱心に語り合っていた。
時間が過ぎるのも忘れて、俺たちは話し続けた。アニメの話題から、学校の話、そして少しずつ、打ち解けていった。
「そ、そういえばさ。なんか、いい匂いがするけど、この袋の中身、開けても良い?」
「まあ、その、実は、趣味って言えるほどの趣味って、そんなになくて。適当に始めてみたお菓子作りだから、ものすごく恥ずかしいものなんだけど。よければ、と思って」
雪乃が持ってきた物は、クッキーだった。ものすごく恥ずかしいぐらい慣れていない手料理を、俺なんかに持ってきてくれたのだ。もう、これって、純愛だろ。交際経験にカウントしてもいいよな?
それからも、俺たちの会話は続く。甘さと香ばしさが口の中に広がる。雪乃の手作りという事実に、妙にドキドキする。食べるのがもったいないのに、食べないともったいない。まだ雪乃の手のぬくもりがあるうちにと、そこそこの量があるクッキーを完食してしまった。こんな夜遅くに。罪悪感を幸福感が遥かに上回っていた。雪乃が、嬉しそうにしてくれていたからだ。
「ねえ、佐藤くん」
ふと、雪乃が真剣な表情で俺を見た。その目には、何か言いたいことがあるような色が浮かんでいる。だから、俺もその先を待った。そして、きっと、雪乃は別のことを言いたかったのだと思ったのに──
「もう、こんな時間」
雪乃も時計に目をやり、少し慌てた様子で立ち上がる。その動作には、名残惜しさと、何か決意したような強さが混ざっていた。
「ごめん、つい長居しちゃって」
「い、いや、ごめん。俺こそ、こんな時間まで引き止めて」
玄関まで雪乃を見送る。靴を履き、ドアに手をかけた瞬間、雪乃が振り返った。その目には、何か言いたげな思いが浮かんでいる。
「佐藤くん」
「ん?」
「明日、頑張ろうね」
その言葉に、俺は小さく頷いた。雪乃の表情には、期待と、少しばかりの焦りのようなものが見えた。
それから、ドアを開けて、雪乃は外に行って、俺はドアを押さえるという形で、見送った。とても短い、しかし、決して無駄にはできない数歩の距離だった。
「あの」
雪乃は自室の前で立ち止まって、またと俺と正面で相対する。そして、例のごとく、俺のことを睨んでいた。せっかくお喋りして打ち解けたのに、またこの表情。
……ということは、緊張しているんだな。あれだけお喋りをした後にもかかわらず、それでもなお言い出しづらい言葉。それは、雪乃の本音として出てくる、俺にとっても大切な話だった。
「また、来てもいいですか」
その一言に、俺は心臓を撃ち抜かれた。何度目の死だろう。
恋のキューピットというものがいるのなら、間違いなくいま俺を狙撃したことだろう。それも弓矢なんて生易しいものではなく、捻じれ貫通し肉を抉るライフルのようなものでだ。
「いっ……いつでも、大歓迎だ……! いつでもっ、また、明日の夜だって……!」
もう訳がわからなくなって、オーバーな身振り手振りと、柄にもない大きな声になった。だいぶキショかったと思う。でも、雪乃は安心した様子で、微笑ってくれた。
「では、また」
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