先生、これは18禁乙女ゲームじゃありません。

bara10jisya

文字の大きさ
13 / 42
変身。

先生、これは18禁乙女ゲームじゃありません。

しおりを挟む
人の成長には、個人差がある。

  私は成長が遅いのか、それとも早過ぎて成長をすでに完遂させてしまったのか―――――。
  はっきり言うと、私のスリーサイズは、12歳から16歳の現在まで増減0%である。全く変わっていない。体重も。身長もだ。信じられない。
  と、言うことは、12歳で成長を完了した私の身体は、熟女の肉体をすでに12歳の時に獲得していたと言う事になるだろう。
  と、同時に、私は、先生と出会った4年前のプリプリ乙女の頃より外見上は全く変わっていないと言うことだから、『先生の奥様は12歳!』と断言できる。年齢詐称でマスコミにすっぱ抜かれることもない。別の所で捕まりそうだが。

  爆乳を志す私にとっては大問題であったが、幸いにして私の愛しのマイダーるぇン・ユーリウス・玲人・神崎先生は(この体形の)私の事が大好きだし、そうすると、先生のロリコン疑惑も浮上しそうだが、私が先生の嗜好の体形のヒエラルキーにおいて、トップに君臨していられるのなら、むしろ『Thank God!』と言えるだろう。




   ―――・・・と、思っていたこともありました。



  先程、兄達が何故か鼻血を吹きぶっ倒れたので、若いって大変。と、ニヤついていたら、私はふと胸元に違和感を感じ、視線を下げた。

  な、な、な、なんと!私の胸にお尻が生えていたのである!!
  人面瘡なら聞いたことはあるが、お尻瘡もあるんだろうか?!
  顎にお尻が付着しているカウボーイが居るんだから、そう言う事もありえるだろう!

  どうやってパンツを履くんだーーーーー!!
  ―――――と、パンツを買いに走ると思ったら大間違いである。そんな事ある訳がない。
  良く見るとお尻ではなく、セーラー服の三角胸当てのスナップをブチ破って隆々とした「お胸様」がご光臨下さっていたのである。キラリ。



  それだけでは、無かった。
  頭が冴え渡っているのを感じる。
  脳の血管の遮断された部分が取り除かれ、血液が清流のように流れ、脳髄に酸素が行き渡る。
  脳が深呼吸をしている。いままで、靄のかかって澱んでいた部分が晴れ渡り視界さえも広がった気がする。

  そして、湧き水のように知識が湧き出し、やがて幾万年育まれた神秘の森に佇む知識の泉となった―――――――。

  
 *******


 天利は、葵の姿を頭の天辺から足の爪先まで、見上げて見下ろした。

  さっきまで、とても16歳とは思えない、美しいが、可愛い天使のような子供だった葵が、一瞬のうちに、魅惑的な美女に変わっていた。
  スラリとしたしなやかな肢体、豊満な胸、引き締まったウエスト、腰だけはまだ16歳の少女に似つかわしい、華奢な腰をしている。
  極上の美貌は相変わらずだが、その上に神秘的な知性を紫紺の瞳に映し込み、全てを包み込むようにやわらかく輝いている。

  これは、もう人ではない。女神だ!!

  天利は、全身を不思議な畏怖が隙間なく取り囲まれていくのを呆然と感じていた。




 *******


 ――――――・・・ふと足元を見ると、天利が私に跪いている。それを寂しく感じながら、天利に声をかける。

  「天利ちゃん・・・・一緒に王宮について来てくれる?」

  「はい。次期女王の御心のままに。」

  天利は、意志の強い瞳を輝かせて、眩しげに私を見上げている。
  私は、思わず目頭を熱くし目を覆った!
  目を覚ませ天利!!
  お前の女王は、真面目くさった顔をしているが、頭の中では、突然生えてきた「おっぱい」に浮かれ、 マラカスを振り回して『マンボ』を踊り狂っているんだぞ!!と。

  「ウッ・マンボ!!」






 ちょっと、落ち着いたころ、南の大講堂の方から、カッカッカッ・・・・っと、軍人のような足音が近付いて来た。

 『天利。ここに居たのか。私を人探しに駆り出させるとは良い度胸だな。君が来るのが遅いせいで、その分葵に逢える時間が著しく損失したんだ。早く来たまえ』

 ものすごく聞いたことのある、足音とバリトンだが、冷然とした口調だったので直ぐには分からなかった。私の知っている人物はもっと温かみのある声音だ。

 「?」

 不思議に思って声のする方向を見ると、すらりとした長身に銀髪。天利に良く似た怜悧な青い目。すっきりした面立ちで銀縁眼鏡にブルーグレーのスーツが良く似合う私の養父がこちらに、きびきびと歩いてくる。

 「ゲッ親父!」

 「ぱぱ!」

 私は、すぐさま父に駆け寄り抱き付いた。

 「葵?!葵なのかい?ど~して気が付かなかったんだろう?!ぱぱ逢いたかったよ~。葵もぱぱに会えなくて寂しかったんだね?かわいそうに~ごめんよ葵~」

 父もガッシと私を抱き締めて頭に頬摺りしてくれる。

 「ぱぱ、3日も来ないから、もう葵のこと忘れちゃったのかと思った・・・」

 「そんな事ある訳無いだろう?!ぱぱも、この逢えなかった3日間が3万年に感じたぐらいだったんだよ?!」

 「どんだけ長かったんだよ!!―――・・親父、勘弁してくれ!私はさっきから鳥肌が止まらない・・・!!」

 「あで?親父来でだどかよ。」

 やっと土論が鼻を押さえつつも復活を遂げたようだ。

 「そでより父ざん大変だんでず!!葵が!!」

 鼻を押さえた亜蘭もヨロヨロと、起き上がって言った。

 「ん?お前達どうしたんだ?!血塗れじゃないか?!葵がどうかしたのか?!」

 「パパ,見て見て!葵のお・む・ね・さ・ま」

 そのとき初めて父は私をまともに見た。
 反射的に下を向いた父が目を、「カッ!!」っと見開いたかと思うと、即座に私を隠す様に抱きこみ、
 鷹のような眼差しで辺りを睥睨する。
 目から高性能ビーム砲が発射される勢いだ。私の姿が見える半径50m圏内を一瞬で焼け野原にするだろう。


********************


 実はこの学園には多数の秘密結社「葵たんを観察し隊」「女王様に踏まれ隊」などのマニア達が暗躍し、この辺に潜んでいたのである。
 因みに、皆様は忘れているかもしれないが、かの金太 五郎少年は、観察し隊のナンバー7である。8人しかいないが。

********************



 父はバッと自分のジャケットを脱ぎ私に羽織らせ袖でぎゅうぎゅう縛る。

 
 
 そして―――――・・・・

 父だった人がコツッと靴音を響かせ私から一歩離れ、
 初めて私に向かって厳かに跪いた。

 「お待ち申し上げておりました。次期女王陛下。わたくしは、これより、あなたの忠実な臣下の一人となりましょう」


 別れの言葉のように聞こえた。

 




 「え?・・・ぱぱ、やっぱり葵のぱぱじゃなくなっちゃうの?・・・」

 「そ~んな訳ないじゃないか!!ハハハ・・葵が王宮に行く事にしたのなら、ぱぱも遠慮せずに葵に逢いに行けるよ~」

 「遠慮してたの(かよ)?!」
 
 「鳥肌が~~~!!」



 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

転生した世界のイケメンが怖い

祐月
恋愛
わたしの通う学院では、近頃毎日のように喜劇が繰り広げられている。 第二皇子殿下を含む学院で人気の美形子息達がこぞって一人の子爵令嬢に愛を囁き、殿下の婚約者の公爵令嬢が諌めては返り討ちにあうという、わたしにはどこかで見覚えのある光景だ。 わたし以外の皆が口を揃えて言う。彼らはものすごい美形だと。 でもわたしは彼らが怖い。 わたしの目には彼らは同じ人間には見えない。 彼らはどこからどう見ても、女児向けアニメキャラクターショーの着ぐるみだった。 2024/10/06 IF追加 小説を読もう!にも掲載しています。

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。

柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。 詰んでる。 そう悟った主人公10歳。 主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど… 何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど… なろうにも掲載しております。

乙女ゲームのヒロインに転生したのに、ストーリーが始まる前になぜかウチの従者が全部終わらせてたんですが

侑子
恋愛
 十歳の時、自分が乙女ゲームのヒロインに転生していたと気づいたアリス。幼なじみで従者のジェイドと準備をしながら、ハッピーエンドを目指してゲームスタートの魔法学園入学までの日々を過ごす。  しかし、いざ入学してみれば、攻略対象たちはなぜか皆他の令嬢たちとラブラブで、アリスの入る隙間はこれっぽっちもない。 「どうして!? 一体どうしてなの~!?」  いつの間にか従者に外堀を埋められ、乙女ゲームが始まらないようにされていたヒロインのお話。

転生メイドは貞操の危機!

早桃 氷魚(さもも ひお)
恋愛
クララは乙女ゲームの世界に転生した、モブのメイド。 最推しキャラの公爵令息、ロルフのメイドとして、不幸フラグを折りながら、天使のように愛らしい推しを守ってきた。 ロルフはクララに懐き、魔法学園に入学するときも、離ればなれになるのを嫌がるほど。 「帰ってきたら、ずっと一緒だからね?」 ロルフとそう約束してから三年後。 魔法学園を卒業したロルフが、ついに屋敷へ戻ってきた! だが、クララの前に現れたのは、 かつての天使ではなく、超イケメンの男だった! 「クララ、愛している」 え!? あの天使はどこへ行ったの!? そして推し!! いま何て言った!? 混乱するクララを、ロルフはベッドに押し倒してきて……!? ----- Kindle配信のTL小説 『転生メイドは推しを甘やかしまくった結果、貞操の危機です!』 こちらは番外編です! 本編よりずっと前の、推しがまだ天使だった頃のお話です。 本編を知らなくても読めます。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

処理中です...