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第2章:王都の雑貨店と夜の鴉
2−4:夜風の匂いと消毒液
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王都の朝は、石畳を叩く馬車の音と、広場から流れてくるパンの香りで幕を開ける。
とある雑貨店の店主、リヒトはいつものように開店の一時間前にはカウンターに立ち、真鍮の秤を磨き上げていた。かつての名残か、彼の所作には埃っぽい市民街の空気さえも少しだけ澄ませてしまうような、独特の気品が宿っている。
カラン、と。
開店前の裏口のドアが、遠慮がちな音を立てて開いた。現れたのは、この店で下働きをしている青年、カイトだ。彼は店主のリヒトとは対照的に、野性味のある鋭い目つきと、粗野だがどこか人懐っこい雰囲気を持っている。
「……おはよう、店主。」
カイトの声は、いつもより一段低く、どこか湿り気を帯びていた。リヒトは秤を磨く手を止めず、視線だけを入り口へ向ける。
「おはよう、カイト。今日は随分と慎重な入店ですね。いつもなら、孤児院の元気な子供たちの声をそのまま引き連れてくるような、遠慮のなさですが。」
「……うるせえよ。ちょっと寝不足なだけだ。」
カイトは顔を背け、足早に掃除用具の入った棚へと向かった。だが、リヒトの目は誤魔化せない。彼の「鑑定眼」は、古美術品の真贋を見分けるためだけのものではない。目の前の人物の重心の揺らぎ、呼吸の浅さ、そして空気中に漂う微かな「違和感」を、瞬時に情報として処理してしまうのだ。
カイトは左手だけで箒を取り出そうとし、不自然に右肩を落としている。彼が隠そうとしている右腕の袖口からは、微かに、だが確実に鉄錆のような匂いが立ち上っていた。
「カイト。掃除を始める前に、少しこちらへ来てください。」
「あー、今忙しいんだよ。後にしてくれ。」
「店主の命令ですよ。それとも、私が君の『職場放棄』を孤児院の院長に報告してもいいのですか?」
リヒトの穏やかな、しかし拒絶を許さない声に、カイトは露骨に顔をしかめた。彼はしぶしぶとカウンターの前まで歩み寄り、右腕を背後に隠したまま立ち止まる。
「……なんだよ。」
「右腕を見せてください。」
「……はあ? なんでだよ、別に普通だぜ。」
「嘘を鑑定するのは私の本職だと言ったはずですよ。君のその不自然な立ち姿、そして右側のエプロンの紐が結べていないこと。これらすべてが、君の『不具合』を証明しています。」
リヒトはカウンターの裏から一歩踏み出し、カイトの右腕をそっと、だが力強く掴んだ。
「っ……!!」
カイトが悲鳴を噛み殺し、顔を白く染める。
リヒトは無言のまま、カイトを店の奥の居住スペースへと促した。そこには、鑑定用の拡大鏡や精密な道具の他に、常に清潔に保たれた救急箱が置かれている。椅子に座らされたカイトの右袖を、リヒトは迷いなく捲り上げた。
そこには、二の腕から肘にかけて、鋭利な刃物で一文字に切り裂かれた深い傷跡があった。止血が甘かったのか、布切れで縛られた傷口からは、まだ赤黒い血が滲み出している。
「……野良犬と喧嘩でもしたのですか? それにしても、最近の王都の番犬は、貴族の護衛並みに洗練された斬撃を放つよう訓練されているのでしょうか?」
「…………。……悪い。石畳の角で、ちょっとな。」
「なるほど。石畳の角が、わざわざ君の袖を切り裂き、さらに皮膚の真皮層まで正確に断ち切ったというのですか。それは随分と意思を持った石畳ですね。」
リヒトは冷ややかな皮肉を言いながらも、手際よく傷口を洗浄し始めた。脱脂綿に染み込んだアルコールが傷を焼く。カイトは奥歯を鳴らし、椅子の肘掛けを白くなるほど強く握りしめた。
「いいですか、カイトくん。君は孤児院の子供たちの『兄貴分』なのでしょう? ヒーローがこんな無様な傷を作っていては、子供たちが不安になります。彼らにとって君は、雨風を凌ぐ屋根よりも頼りになる存在のはずです。」
「……分かってんだよ、そんなこと。だからこうして、隠してんだろ。」
「隠しきれていないから、私が手当てをしているんです。……君の体は、君一人のものではない。私の店の大切な従業員であり、一点物の『逸品』です。鑑定士として、預かった商品が傷つくのを見るのは、実に不愉快です。」
リヒトの指先は驚くほど繊細だった。かつて礼法を学び、極細の筆で鑑定書を綴ってきたその指は、今、カイトの無骨な腕に迷いなく包帯を巻いていく。
「……カイトくん。最近の泥棒……特に義賊なんて呼ばれる連中は、捕まらないために刃物を使うことも躊躇わないらしいです。君のような善良な市民が、そんな連中の縄張り争いに巻き込まれるのは忍びない。……次からは、もっと『空気の揺らぎ』に敏感になりなさい。」
リヒトは、カイトの顔を覗き込むようにして言った。
「君が狙った……おっと、君が通りかかった場所の警備は、君が想定していたよりもずっと厳重だったのでしょう。だが、事前に情報を知っていれば、わざわざ近寄ることなく避けられたはずです。」
カイトは目を見開いた。リヒトの言葉は、まるで昨夜の自分の失敗を、天窓から覗いていたかのような具体性を持っていた。
「店主……あんた、まさか。」
「さて、手当ては終わりです。今日は店番はしなくていいです。その腕では重い荷物も持てないだでしょう? 奥の部屋で、新しく入荷したコインの磨き作業でもしていてください。左手だけでもできる、根気のいる仕事ですよ。」
リヒトは薬箱を閉じると、何事もなかったかのようにカウンターへと戻っていった。残されたカイトは、自分の右腕に巻かれた、隙のない完璧な包帯を見つめた。いつもは冷たく、皮肉ばかり言ってくる店主の手は、驚くほど温かかった。
「……ちっ。食えねえ奴。」
カイトは小さく毒づきながらも、その瞳には、昨夜の失敗で失いかけていた自信と、リヒトへの得体の知れない信頼が混ざり合っていた。
一方、表のカウンターに戻ったリヒトは、窓の外をじっと見つめていた。街の角には、カイトを追ってきたであろう怪しげな男たちの影があったが、リヒトが店を開ける直前に、ある「手配」を済ませておいた。今頃、彼らの元には偽の目撃情報が届き、見当違いの方向へ走らされているはずだ。
「……鴉の羽を整えるのも、飼い主の仕事というわけですね。」
リヒトは微かに苦笑し、再び真鍮の秤を磨き始めた。朝の光が、二人の住む雑貨店を優しく照らし出していた。
とある雑貨店の店主、リヒトはいつものように開店の一時間前にはカウンターに立ち、真鍮の秤を磨き上げていた。かつての名残か、彼の所作には埃っぽい市民街の空気さえも少しだけ澄ませてしまうような、独特の気品が宿っている。
カラン、と。
開店前の裏口のドアが、遠慮がちな音を立てて開いた。現れたのは、この店で下働きをしている青年、カイトだ。彼は店主のリヒトとは対照的に、野性味のある鋭い目つきと、粗野だがどこか人懐っこい雰囲気を持っている。
「……おはよう、店主。」
カイトの声は、いつもより一段低く、どこか湿り気を帯びていた。リヒトは秤を磨く手を止めず、視線だけを入り口へ向ける。
「おはよう、カイト。今日は随分と慎重な入店ですね。いつもなら、孤児院の元気な子供たちの声をそのまま引き連れてくるような、遠慮のなさですが。」
「……うるせえよ。ちょっと寝不足なだけだ。」
カイトは顔を背け、足早に掃除用具の入った棚へと向かった。だが、リヒトの目は誤魔化せない。彼の「鑑定眼」は、古美術品の真贋を見分けるためだけのものではない。目の前の人物の重心の揺らぎ、呼吸の浅さ、そして空気中に漂う微かな「違和感」を、瞬時に情報として処理してしまうのだ。
カイトは左手だけで箒を取り出そうとし、不自然に右肩を落としている。彼が隠そうとしている右腕の袖口からは、微かに、だが確実に鉄錆のような匂いが立ち上っていた。
「カイト。掃除を始める前に、少しこちらへ来てください。」
「あー、今忙しいんだよ。後にしてくれ。」
「店主の命令ですよ。それとも、私が君の『職場放棄』を孤児院の院長に報告してもいいのですか?」
リヒトの穏やかな、しかし拒絶を許さない声に、カイトは露骨に顔をしかめた。彼はしぶしぶとカウンターの前まで歩み寄り、右腕を背後に隠したまま立ち止まる。
「……なんだよ。」
「右腕を見せてください。」
「……はあ? なんでだよ、別に普通だぜ。」
「嘘を鑑定するのは私の本職だと言ったはずですよ。君のその不自然な立ち姿、そして右側のエプロンの紐が結べていないこと。これらすべてが、君の『不具合』を証明しています。」
リヒトはカウンターの裏から一歩踏み出し、カイトの右腕をそっと、だが力強く掴んだ。
「っ……!!」
カイトが悲鳴を噛み殺し、顔を白く染める。
リヒトは無言のまま、カイトを店の奥の居住スペースへと促した。そこには、鑑定用の拡大鏡や精密な道具の他に、常に清潔に保たれた救急箱が置かれている。椅子に座らされたカイトの右袖を、リヒトは迷いなく捲り上げた。
そこには、二の腕から肘にかけて、鋭利な刃物で一文字に切り裂かれた深い傷跡があった。止血が甘かったのか、布切れで縛られた傷口からは、まだ赤黒い血が滲み出している。
「……野良犬と喧嘩でもしたのですか? それにしても、最近の王都の番犬は、貴族の護衛並みに洗練された斬撃を放つよう訓練されているのでしょうか?」
「…………。……悪い。石畳の角で、ちょっとな。」
「なるほど。石畳の角が、わざわざ君の袖を切り裂き、さらに皮膚の真皮層まで正確に断ち切ったというのですか。それは随分と意思を持った石畳ですね。」
リヒトは冷ややかな皮肉を言いながらも、手際よく傷口を洗浄し始めた。脱脂綿に染み込んだアルコールが傷を焼く。カイトは奥歯を鳴らし、椅子の肘掛けを白くなるほど強く握りしめた。
「いいですか、カイトくん。君は孤児院の子供たちの『兄貴分』なのでしょう? ヒーローがこんな無様な傷を作っていては、子供たちが不安になります。彼らにとって君は、雨風を凌ぐ屋根よりも頼りになる存在のはずです。」
「……分かってんだよ、そんなこと。だからこうして、隠してんだろ。」
「隠しきれていないから、私が手当てをしているんです。……君の体は、君一人のものではない。私の店の大切な従業員であり、一点物の『逸品』です。鑑定士として、預かった商品が傷つくのを見るのは、実に不愉快です。」
リヒトの指先は驚くほど繊細だった。かつて礼法を学び、極細の筆で鑑定書を綴ってきたその指は、今、カイトの無骨な腕に迷いなく包帯を巻いていく。
「……カイトくん。最近の泥棒……特に義賊なんて呼ばれる連中は、捕まらないために刃物を使うことも躊躇わないらしいです。君のような善良な市民が、そんな連中の縄張り争いに巻き込まれるのは忍びない。……次からは、もっと『空気の揺らぎ』に敏感になりなさい。」
リヒトは、カイトの顔を覗き込むようにして言った。
「君が狙った……おっと、君が通りかかった場所の警備は、君が想定していたよりもずっと厳重だったのでしょう。だが、事前に情報を知っていれば、わざわざ近寄ることなく避けられたはずです。」
カイトは目を見開いた。リヒトの言葉は、まるで昨夜の自分の失敗を、天窓から覗いていたかのような具体性を持っていた。
「店主……あんた、まさか。」
「さて、手当ては終わりです。今日は店番はしなくていいです。その腕では重い荷物も持てないだでしょう? 奥の部屋で、新しく入荷したコインの磨き作業でもしていてください。左手だけでもできる、根気のいる仕事ですよ。」
リヒトは薬箱を閉じると、何事もなかったかのようにカウンターへと戻っていった。残されたカイトは、自分の右腕に巻かれた、隙のない完璧な包帯を見つめた。いつもは冷たく、皮肉ばかり言ってくる店主の手は、驚くほど温かかった。
「……ちっ。食えねえ奴。」
カイトは小さく毒づきながらも、その瞳には、昨夜の失敗で失いかけていた自信と、リヒトへの得体の知れない信頼が混ざり合っていた。
一方、表のカウンターに戻ったリヒトは、窓の外をじっと見つめていた。街の角には、カイトを追ってきたであろう怪しげな男たちの影があったが、リヒトが店を開ける直前に、ある「手配」を済ませておいた。今頃、彼らの元には偽の目撃情報が届き、見当違いの方向へ走らされているはずだ。
「……鴉の羽を整えるのも、飼い主の仕事というわけですね。」
リヒトは微かに苦笑し、再び真鍮の秤を磨き始めた。朝の光が、二人の住む雑貨店を優しく照らし出していた。
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