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転生?前世?偽聖女をざまぁせよ
意味不明な言動の偽聖女
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「もう、やめてください。ニミヤさん。こんなことしたって、何もなりません…!」
「はあ!?あんたみたいないい子ちゃんに何がわかるわけ!?あんたみたいな泥水啜ってきた可哀想な女の子ですなんて顔しながら甘い汁を啜って生きてきた女がイチゴは大嫌いなの!!!」
なんだかよくわからないが、現場に到着してみれば思っても見ない方向に話が進んでいる。
俺はお嬢様と右側の生け垣に身を隠しているんだが、左側の生け垣に王立騎士団の制服を着た一人の男がじっと偽聖女カーディナルを見つめているのだ。
聖騎士ティトマスと聖女メロリーチェは、中央の広場にはいるがすでに当事者達の話に割って入ることができず傍観者と化している。
「せっかく惨めになる方法使って痛めつけてやったのに!死んだはずのあんたがなんで別人の姿で生きているの!?何がリコリス・ネクロフィリカよ!あんたはネギシリョーコ!男に襲われて、穢らわしい存在になったことを苦に自殺したんでしょ!?」
「やめてください…!」
「どうして!?どうして今更そんなこと言うんですか!わたしは、わたしはリコリスさんにならなきゃいけないんです!ネギシリョーコは存在してはいけないの!この身体をリコリスさんにお返しする!そのためだけに、わたしは生きているのに…っ!どうして!?こんな所まで追いかけてきて!わたしが貴女に何をしたと言うんですか!謂れのない暴力を受けるほど、わたしは貴女に何かをしたつもりはありません!」
「ーーあんたの存在自体が目障りなのよ…っ!」
偽聖女カーディナルが足元に魔術式を展開した。
あいつ、偽聖女のくせに魔術式を詠唱なしで展開できるほど魔術式の才能があったのか。
聖女さんはティトマスに庇われていたが、絶対防壁が使えると噂のリコリスは強く偽聖女を睨むだけで、一向に魔術式を展開するつもりがない。
「おい、あれ」
「リコリスさんは魔術式を展開せずとも、自動で発動するタイプですの。あの程度なら‥!」
「この世界って良いよねえ?心臓を叩き割る前に魔石を破壊すれば、生きたまま蹂躙できる!今度こそ、二度と転生なんてできないよう、細切れになればいい…!アハハハ!」
「ーーあるじさま。あれ、神の力。避けられない」
「えっ」
スピカは今木製椅子状態だ。
声が聞こえるのは俺とお嬢様しか居ないはずなのだが、偽聖女からぐるりとこちらに目を合わせた男は、驚愕に目を見開き俊敏な動きで広場に向けて駆け出して行った。
反対側の生け垣に隠れて待機していた王立騎士団員だ。
「あの王立騎士団員…」
「今度こそ…!全部イチゴが壊してあげる!」
パリン、と。何かが割れる音がした。
広場に目を向ければ、恐らく展開した魔術式で簡易の魔術砲を作り出した偽聖女が、神の矢を放ったのだろう。
その矢はリコリスを庇った王立騎士団員に辺りーー魔石が砕け散った。
「ーーーライオネット、さん…?」
リコリスは呆然と倒れ伏した王立騎士団員を見つめることしかできないようだ。
噂の魔術防壁も展開されなかった。
これはまずいんじゃないかと思わず腰を浮かせれば、再びスピカの声が響く。
「あるじさま、あの子、危険」
あの子ってどっちだよ。
偽聖女か?リコリスか?お嬢様と聖女さんは口元を抑え、ティトマスは聖女さんに危険が及ばぬ限り動く気はないらしい。
現状動けるのは俺だけなのに、スピカは動くなと囁いてくる。
「いやあっ!ライオネットさん!ライオネットさ…っ!」
「あんたもあの世に送ってあげるわ!」
2発目が発射される。
リコリスは魔術防壁を展開したが、貫通した矢がリコリスの胸を貫いた。
パリンと音がして、先程の光景が繰り返される。
隠れて見ている間に、2人も犠牲になった。
この状況に怒り出してもいいはずなのに、何故かお嬢様はカタカタと震えている。
「お嬢様?」
「あ、ありえませんわ…っ。あのお二人、魔石を破壊されているにも関わらず、全身にまだ魔力が循環していますの…っ」
「魔力循環?」
「わたくしのように適合する魔石を複数身につけているだけならば、危機を感じた身体が生きるため破壊された魔石の変わりに体内へ埋め込まれることないわけではありませんわ…。しかし、新たな魔石が埋め込まれたにしては、魔力循環速度が早すぎますの!新たに魔石が埋め込まれたなら、最低でも切り替え作業の為5分間は魔力反応が途切れる…っ」
「いやあっ!リコリスさん!リコリスさん!」
だらりと一度は魔石を割られ脱力したはずのリコリスは再び立ち上がり悲鳴を上げた。
リコリスの名を叫びながら。
先程まで「わたし」と自らを称していたはずのリコリスが自らの名前にさん付けし、錯乱している。
何故かピンピンしているリコリスに魔術式を解除し恐怖で後退った偽聖女を見て、お嬢様は叫んだ。
「聖女さま!魔力暴発ですわ!」
「…っ!」
まじかよと口にする暇もない。
ティトマスが聖女さんを抱き抱え、懐から取り出したイビルバイコーンの魔石に魔力を込めたのと、俺がスピカの木製椅子を掴んでお嬢様と共に後方へ走り出したのはほぼ同時だった。
「いやあああ!」
イビルバイコーンの背に乗った聖女さんがついでとばかりに俺達を回収し、眩い光に包まれながら俺たちは広場から距離を取った。
「はあ!?あんたみたいないい子ちゃんに何がわかるわけ!?あんたみたいな泥水啜ってきた可哀想な女の子ですなんて顔しながら甘い汁を啜って生きてきた女がイチゴは大嫌いなの!!!」
なんだかよくわからないが、現場に到着してみれば思っても見ない方向に話が進んでいる。
俺はお嬢様と右側の生け垣に身を隠しているんだが、左側の生け垣に王立騎士団の制服を着た一人の男がじっと偽聖女カーディナルを見つめているのだ。
聖騎士ティトマスと聖女メロリーチェは、中央の広場にはいるがすでに当事者達の話に割って入ることができず傍観者と化している。
「せっかく惨めになる方法使って痛めつけてやったのに!死んだはずのあんたがなんで別人の姿で生きているの!?何がリコリス・ネクロフィリカよ!あんたはネギシリョーコ!男に襲われて、穢らわしい存在になったことを苦に自殺したんでしょ!?」
「やめてください…!」
「どうして!?どうして今更そんなこと言うんですか!わたしは、わたしはリコリスさんにならなきゃいけないんです!ネギシリョーコは存在してはいけないの!この身体をリコリスさんにお返しする!そのためだけに、わたしは生きているのに…っ!どうして!?こんな所まで追いかけてきて!わたしが貴女に何をしたと言うんですか!謂れのない暴力を受けるほど、わたしは貴女に何かをしたつもりはありません!」
「ーーあんたの存在自体が目障りなのよ…っ!」
偽聖女カーディナルが足元に魔術式を展開した。
あいつ、偽聖女のくせに魔術式を詠唱なしで展開できるほど魔術式の才能があったのか。
聖女さんはティトマスに庇われていたが、絶対防壁が使えると噂のリコリスは強く偽聖女を睨むだけで、一向に魔術式を展開するつもりがない。
「おい、あれ」
「リコリスさんは魔術式を展開せずとも、自動で発動するタイプですの。あの程度なら‥!」
「この世界って良いよねえ?心臓を叩き割る前に魔石を破壊すれば、生きたまま蹂躙できる!今度こそ、二度と転生なんてできないよう、細切れになればいい…!アハハハ!」
「ーーあるじさま。あれ、神の力。避けられない」
「えっ」
スピカは今木製椅子状態だ。
声が聞こえるのは俺とお嬢様しか居ないはずなのだが、偽聖女からぐるりとこちらに目を合わせた男は、驚愕に目を見開き俊敏な動きで広場に向けて駆け出して行った。
反対側の生け垣に隠れて待機していた王立騎士団員だ。
「あの王立騎士団員…」
「今度こそ…!全部イチゴが壊してあげる!」
パリン、と。何かが割れる音がした。
広場に目を向ければ、恐らく展開した魔術式で簡易の魔術砲を作り出した偽聖女が、神の矢を放ったのだろう。
その矢はリコリスを庇った王立騎士団員に辺りーー魔石が砕け散った。
「ーーーライオネット、さん…?」
リコリスは呆然と倒れ伏した王立騎士団員を見つめることしかできないようだ。
噂の魔術防壁も展開されなかった。
これはまずいんじゃないかと思わず腰を浮かせれば、再びスピカの声が響く。
「あるじさま、あの子、危険」
あの子ってどっちだよ。
偽聖女か?リコリスか?お嬢様と聖女さんは口元を抑え、ティトマスは聖女さんに危険が及ばぬ限り動く気はないらしい。
現状動けるのは俺だけなのに、スピカは動くなと囁いてくる。
「いやあっ!ライオネットさん!ライオネットさ…っ!」
「あんたもあの世に送ってあげるわ!」
2発目が発射される。
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パリンと音がして、先程の光景が繰り返される。
隠れて見ている間に、2人も犠牲になった。
この状況に怒り出してもいいはずなのに、何故かお嬢様はカタカタと震えている。
「お嬢様?」
「あ、ありえませんわ…っ。あのお二人、魔石を破壊されているにも関わらず、全身にまだ魔力が循環していますの…っ」
「魔力循環?」
「わたくしのように適合する魔石を複数身につけているだけならば、危機を感じた身体が生きるため破壊された魔石の変わりに体内へ埋め込まれることないわけではありませんわ…。しかし、新たな魔石が埋め込まれたにしては、魔力循環速度が早すぎますの!新たに魔石が埋め込まれたなら、最低でも切り替え作業の為5分間は魔力反応が途切れる…っ」
「いやあっ!リコリスさん!リコリスさん!」
だらりと一度は魔石を割られ脱力したはずのリコリスは再び立ち上がり悲鳴を上げた。
リコリスの名を叫びながら。
先程まで「わたし」と自らを称していたはずのリコリスが自らの名前にさん付けし、錯乱している。
何故かピンピンしているリコリスに魔術式を解除し恐怖で後退った偽聖女を見て、お嬢様は叫んだ。
「聖女さま!魔力暴発ですわ!」
「…っ!」
まじかよと口にする暇もない。
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