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こんなにも虚しい
しおりを挟む「頑張って」
その言葉は
ゆうくんじゃなくて
別の人に向けては
言えたのに
なんで
なんで
あなたの前では
私は声が出なくて
ゆうくんが
後ろから
きているのに
言えば
言って
言いたかったのに
走って
走って
走り続けて
なんだか
汗と
涙が
出てきて
後悔したんだ
悔いているんだ
明日大会に行く人には
応援したのに
ゆうくんだけ
出来なくて
なんて
なんて
虚しい
ゆうくんが
クラスの女子と
楽しく話すところ
私は知っているよ
でもね
きっと
「頑張って」の一言が
言えなかったのは
そんなことのせいじゃない
嫉妬とか
諦めとか
そんなんじゃない
ただ
声が
出なかった
私の声が
届かなかっただけ
結局
私の恋は
ゆうくんには届くわけもなく
届けようと努力もしない私が
何をしているんだと
夜空の星が輝いている空に
向かって叫んだ
叫んだ
叫んだ
「頑張れ」
「どうかゆうくんの試合が勝てますように」
「頑張れ」
泣きながら
汗をかきながら
夜の暗い道を
走って
走って
走って
走り疲れたんだ
いつまでもこのペースは持たないのに
いつまでこのペースで走り続けるのかな
多分
もう
私は
変わろうとする努力もしないで
情けなくて
悔しくて
悔しくて
ただ
走るんだ
いつもなら
嫌いなのに
もう月が輝いている
暗くなってきた
心配した部活仲間の男子が
私に声をかけた
でも「大丈夫だよ」
そう言って
嘘をついた
でも
あいつは
「バカだなぁ」
そう言って
「バカなくせに、後悔してんじゃねーよ」
失礼なやつだ
本当に失礼なやつだ
でも知っているんだ
そうやって
励ましてること
どんなに
私の顔は
今酷いんだろう
ああ
ただ
とても
こんなにも
すべてが
虚しい
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