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序章:異世界召喚
2、異世界への順応
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「お待ちしておりました!勇者方!」
「勇者? なんのことだ? ここはどこだ!」
隣にいた古城が叫んだ。
「失礼いたしました。私はこの国の皇帝、プルート・フォン・テスカトル・ガリレイです。この度は我がガリレア帝国の窮地をお助け頂くべく、勇者召喚の義によってあなた方4人を召喚させていただきました。」
「勝手に連れて来て助けろだ?ナメてんのかてめぇ!」
「身勝手なのは重々承知ですじゃ。しかし、何卒お願いいたしますじゃ。こちらの世界の一年はあなた方の世界では1日しかない経ちませぬ。たとえ30年こちらにいたとしても、そちらの世界では1ヶ月ほどしか経たず、また容姿もそのままのはずですじゃ。」
「なにぃ?それは・・・いい暇つぶしになるな」
「おい慎也、なに言ってんだよ?」
「いいじょねえか。こっちで勇者としていい思いして、また元の世界に戻ってもほとんどそのままなんだぜ?」
「そ、そうね、そうよね。それなら私も構わない」
唐橋がくってかかったが、逆に一色も含めて説得されてしまった。
意外と適応力高いな。
「そんなのわからないわ!大体、この国がどんな危機にあるかもわからない。しかももし危機を救ったとしても帰れる保証は何もないわ!」
おおう、小野寺さん凛々しい。
確かにそうだな。帰れる保証は何もない。
「それはすみません。失念しておりました。今この国では、いやこの世界では悪の魔王が目覚めようとしております。すでにこの国以外の国は魔王に屈し、この国を攻めようとしております。そこで何卒、魔王を滅ぼしてほしいのですじゃ。それに、申し訳ございませんが帰るには魔王の心臓を必要とします故何卒・・・」
どっちにしろ魔王を倒さないと帰れないってことか。
「くっ、仕方ないわね。魔王を倒すわ」
お?小野寺さんも順応性高いな?
「他に質問は?・・・よろしい。いきなりですが、明日から訓練を始めさせていただきます。この世界に馴染むのに3日は必要なので、3日後には各々ステータスを確認させていただきます。ではお部屋に案内して・・・」
そう言って皇帝に支持された案内係が、俺たちを各部屋に案内した。
部屋は個室のようだ。
それにしても、なーんでみんなあんなに順応してるんだ?
まあいいや、さて。
いいいいいいやったーーーーーーーー!!!!!!
ついに!異世界に!K・I・T・Aーーー☆!!!
あんな世界おさらばして、魔王討伐しても帰らないでやる!
親?俺に失望してるような親が心配するわけねーだろ?
しかもここではかなーりの高待遇なんだぜ?
この世界に居座り続けるにきまってるだろ?
さーて、今日はゆっくりと・・・
コンコン
ノックが響く。
「ちょっといい?」
小野寺さんかなんだろ。
「どうぞ」
「さ、左京くん、ごめんね?でも、必ず元の世界に帰ろうね」
「あ、ああ。そうだね。僕も頑張るよ!」
「うん、でも古城くんたちには気をつけてね。さっき不穏な話をしていたから。」
「どんな話?」
「左京君が邪魔だとかなんとかって・・・」
ふむう、そうか。まあしょうがないかもしれないことだな。
「そっか、気をつけるよ」
「うん、それだけ!じゃあね!」
バタン
あ、行っちゃった。
まあいいや、明日に備えて今日はねますか。
そう思い俺はベッドに入った。
「勇者? なんのことだ? ここはどこだ!」
隣にいた古城が叫んだ。
「失礼いたしました。私はこの国の皇帝、プルート・フォン・テスカトル・ガリレイです。この度は我がガリレア帝国の窮地をお助け頂くべく、勇者召喚の義によってあなた方4人を召喚させていただきました。」
「勝手に連れて来て助けろだ?ナメてんのかてめぇ!」
「身勝手なのは重々承知ですじゃ。しかし、何卒お願いいたしますじゃ。こちらの世界の一年はあなた方の世界では1日しかない経ちませぬ。たとえ30年こちらにいたとしても、そちらの世界では1ヶ月ほどしか経たず、また容姿もそのままのはずですじゃ。」
「なにぃ?それは・・・いい暇つぶしになるな」
「おい慎也、なに言ってんだよ?」
「いいじょねえか。こっちで勇者としていい思いして、また元の世界に戻ってもほとんどそのままなんだぜ?」
「そ、そうね、そうよね。それなら私も構わない」
唐橋がくってかかったが、逆に一色も含めて説得されてしまった。
意外と適応力高いな。
「そんなのわからないわ!大体、この国がどんな危機にあるかもわからない。しかももし危機を救ったとしても帰れる保証は何もないわ!」
おおう、小野寺さん凛々しい。
確かにそうだな。帰れる保証は何もない。
「それはすみません。失念しておりました。今この国では、いやこの世界では悪の魔王が目覚めようとしております。すでにこの国以外の国は魔王に屈し、この国を攻めようとしております。そこで何卒、魔王を滅ぼしてほしいのですじゃ。それに、申し訳ございませんが帰るには魔王の心臓を必要とします故何卒・・・」
どっちにしろ魔王を倒さないと帰れないってことか。
「くっ、仕方ないわね。魔王を倒すわ」
お?小野寺さんも順応性高いな?
「他に質問は?・・・よろしい。いきなりですが、明日から訓練を始めさせていただきます。この世界に馴染むのに3日は必要なので、3日後には各々ステータスを確認させていただきます。ではお部屋に案内して・・・」
そう言って皇帝に支持された案内係が、俺たちを各部屋に案内した。
部屋は個室のようだ。
それにしても、なーんでみんなあんなに順応してるんだ?
まあいいや、さて。
いいいいいいやったーーーーーーーー!!!!!!
ついに!異世界に!K・I・T・Aーーー☆!!!
あんな世界おさらばして、魔王討伐しても帰らないでやる!
親?俺に失望してるような親が心配するわけねーだろ?
しかもここではかなーりの高待遇なんだぜ?
この世界に居座り続けるにきまってるだろ?
さーて、今日はゆっくりと・・・
コンコン
ノックが響く。
「ちょっといい?」
小野寺さんかなんだろ。
「どうぞ」
「さ、左京くん、ごめんね?でも、必ず元の世界に帰ろうね」
「あ、ああ。そうだね。僕も頑張るよ!」
「うん、でも古城くんたちには気をつけてね。さっき不穏な話をしていたから。」
「どんな話?」
「左京君が邪魔だとかなんとかって・・・」
ふむう、そうか。まあしょうがないかもしれないことだな。
「そっか、気をつけるよ」
「うん、それだけ!じゃあね!」
バタン
あ、行っちゃった。
まあいいや、明日に備えて今日はねますか。
そう思い俺はベッドに入った。
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