異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした

森崎駿

文字の大きさ
55 / 241
第2章『エルフの姫様を助ける事にした』

作戦開始と時間稼ぎ

しおりを挟む
体の節々がいたい
それもそうだ
毎日毎日ほとんど体を拘束されてる様な状態で寝てるのだ

「アルカ、ドーラそろそろ起きろ」
しかし起きない

仕方ないな…
『ー凍り付く空間アイスルームー』
冷却フリーズの応用魔法
これにより指定した範囲内を氷点下にまで下げる

当然二人は飛び起きる

「さ…寒いです……」
アルカが歯をかちかちと鳴らしている
そう言えばアルカは猫型の獣人族だったな

「うー…こんな空間にいたら風邪をひくっす」
ドーラは白い息を吐きながら話す

「ユート!酷いじゃないですか!せっかく気持ち良い夢を見ていたのに……」
アルカが地団駄を踏みながら俺に文句を言う

「お前らが早く起きないのが悪い」
俺はそんなアルカの言葉を切り捨てる様に言い放つ

「おはようユート殿、昨日はよく眠れたか……なんだこの部屋は…寒すぎる………」
イリーナを見習って欲しいものだ
ちゃんと自分に用意された部屋で寝ているぞ

「そろそろ行くぞ」
イリーナが逃げる様に部屋から出ていく



宿屋を出た俺達の目に飛び込んで来たのは、とても豪華な馬車であった

「冒険者ユート御一行様、お待ちしておりました早速出発いたしましょう」
黒いタキシードの様な服を着た紳士が俺たちを見るなり一礼をし馬車へと先導する

「ユート!このソファー凄いです!とてもフカフカです!」
アルカがソファーの上で飛び跳ねる

「む!アルカ様本当っすか!ドーラもやるっす!」
それを見たドーラ背に持つハンマーを俺に預け、ソファーの上で飛び跳ねる

そんな二人の姿をモジモジと体を捩らせながら見ているイリーナに
「お前もやって来たらどうだ?」と言ってみる

「そ…そんなはしたない真似が出来るか!」
イリーナにも少しはプライドという物があるのだろう

「ん?そうか?なら俺はやってこよう」
俺もアルカとドーラ程では無いがソファーの上に飛び乗り感触を楽しむ
……これは人をダメにするな、たまらん

「……ずるいぞ!私も交ぜろぉぉ!」
イリーナも我慢出来なくなったのかソファーの上に飛び乗る



そんな感じでソファーの感触を楽しむ事十数分
馬車の扉が開く

「冒険者ユート御一行様、到着でございます」

男の声が聞こえるとイリーナはハッと我に返り馬車を降りる
「……私とした事がはしたない事を」
さっきまでの自分の行為振り返ると頬を赤らめる

それに続いて俺も馬車から降りるが…
アルカとドーラが降りてこない

「何やってんだアルカ、ドーラ」
馬車の中を覗くとアルカとドーラはソファーの上で寝てしまっている

……あいつらフェーリに会ってからほとんど寝てるな

だからと言って置いていく訳にも行かないので二人に近づき囁く

「……凍り付く空間アイスルーム使うぞ」
そう囁くと二人は飛び起き馬車を降りる
流石にもうあんな思いは懲り懲りな様だ



そして執事風な男に連れられて大きな扉の前に来た
私達はイリーナと別れる、作戦の決行だ

『冒険者ユート御一行の入場』
中からそう声が聞こえる
すると目の前の大きな扉が開き私達の前に大きなレッドカーペットが布かれている

私達はそのレッドカーペットの上を歩き王らしき人の前まで行きひざまずく

「そなた等が此度のヴィクトリア王国の危機を退けた英雄達か見事な働きであった」
「その報酬に白金貨五枚と感謝の念を込めて金貨十枚を授ける」
王がそう言うと執事風の男が今回の報酬が入った袋を持ってくる

「少し待ってくれ『トリスタン王』」
私は立ち上がりトリスタンの目の前まで行き睨みつける

「なんだあの男は」 「なんと無礼な」
「たたっ斬ってしまえ!」
そんな貴族達の声をトリスタンは手を挙げ御す

「よい、どうかしたか冒険者ユートよ報酬に対して何か不服があるのか?」
トリスタンが睨み返す
……こいつ普通の王ではないな、殺気を感じる

「私はユースティア王国のギルドからこのクエストを受けた理由は今回のクエスト報酬を4倍するという事で来たんだ」
「だから今回の報酬は白金貨五枚、金貨十枚では無くて…」
「『白金貨二十四枚』にして頂きたい」
辺りがザワつく

それも当然だろう
日本円にして24000000円?(二十四千万)らしい

「正気か?冒険者ユートよ、その様な法外な報酬を本気で受け取れると思っているのか?」
トリスタンの殺気がより一層濃くなる

「逆に言えば少ないくらいだ、俺はヴィクトリア王国…さらに言えば今後ユースティア王国の危機を救ったのだ、それくらい受け取るのは当然であろう?」
私はトリスタンの殺気に飲まれない様に反論する

しばしの静寂が部屋全体を包み込む
そんな空気の中最初に口を開けたのはトリスタンであった

「駄目だ、せめて白金貨十枚だ」

「断る、下げるのであれば白金貨二十枚だ」
トリスタンの言葉をバッサリ切り捨てる

「こちらにも都合という物があるんだ…白金貨十二枚」

「断る、お前らの都合など知った事ではない白金貨二十枚、これを下げる事は決してしない」
そしてまた静寂の空間になる


そう…これで良い
このまま少しでも多くリーザス様を探す時間をつくる!
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

処理中です...