異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした

森崎駿

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第2章『エルフの姫様を助ける事にした』

ユートの初敗北と計画の失敗

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ふぅ~…しかしやはり王城はだだっ広いな
人っ子一人探すのも骨が折れる

俺は『気配察知サーチ』の魔法を発動させながら進む
世界地図マップ』は使えない、まだこの王城には1度も来た事ないからな


ここでアルカ達には内緒にしていた作戦を説明しよう
恐らく、既にイリーナ達とこの国の王トリスタンとの交渉が始まっている頃だと思う
その間に俺がリーザスを探すのだ
なぜそうしたかと言うと…イリーナじゃ太刀打ち出来ない様な奴がリーザスを見張ってたらこの作戦は失敗だからな
俺が行けば、そんな問題は起きないだろうという事だ


捜索を始めて数分経つが……全然見つかる気がしないな

そんな事を考えていると、不意に後ろから地面をえぐる様な拳が俺を襲ってきた
「シ…侵入者……ハ…発見…」

バカな!俺の気配察知サーチにこんな奴表示されてなかったぞ!

その姿はまさに化け物と言える
背丈は3m程だろうか、その体は黒く染まっている、しかしまだかろうじて肌色っぽいのがある所から推測するに……
返り血が黒く変色しているのだろう
「シ…侵入者は……ハ…排除の……メ…命令……」

不味いな……反応が少し遅れていたら殺られていた
こいつ一体何者だ……だが……今はそんな事はどうでも良い
とにかく…

『上位魔法ー超高圧電磁砲レールガンー』
光属性魔法『雷属性』の上位魔法
右腕に電力を溜めて一気に放出する事でまぁ…物凄く熱い光線が出るという魔法だ
細かい説明を続けたら時間が無くなるので色々と省く
この魔法が上位魔法に認定されている理由
それは術者の右腕、又は左腕がぶっ壊れない限り、限度なく威力を高める事が出来るからだ
現在の威力はこの光線に触れたら一瞬で蒸発する程だ

デメリットとして右肩が外れるが後で治せば良い!

「ふぅ~…やったか?」
……あっ…俺、今言っちゃ駄目な事を言ったような

「無駄…ダ……」
ですよね~、「やったか!?」はやってないフラグですもんね~

しかし…無傷というのはどういう事だ? 
お前の周りにある壁や床は溶けかかってるのに……

「オ…オデの身体に……マ…魔法は効かない……」
まじかよ……言うなれば『完全魔法耐性』ってやつか

「それじゃあ物理攻撃は効くって事だよな!」
俺は飛び上がり回転を加えて、かかと落としをキメる

「脳天への一撃だ!流石にしばらくは動けないだろ!」
しかし、かかと落としをキメた所にあったのは大男の頭では無く、小柄な男の腕でガードされていた

「ボ…僕に物理攻撃は…キ…効かないんです…ハイ」
こっちは『完全物理体制』かよ!

すると小柄な男がガードしていない左腕を手刀の形にして俺の喉元を掻っ切りにくる

「そんか攻撃効くかよ!『ー鋼鉄化ヘビメター』」
俺は直ぐに鋼鉄化ヘビメタを発動させる

しかし、大男の拳が俺の腹部を思いっきり殴る

バキバキバキ
俺の鋼鉄化させてる腹部を体の外から内部にかけて破壊する様な拳が俺の身体に響き渡る

「グフッ……」
その衝撃で鋼鉄化ヘビメタが解ける

当然、小柄な男の手刀が俺の喉を掻っ切った

血がとめどなく溢れてくる
意識が遠のいていく

殺られるとは思わなかった
俺は生まれて初めて負けたのだ…勝負に負けたのだ

俺は慢心していたのかもな
俺なら大丈夫…俺なら余裕だ……
だが……世界は俺を嘲笑うかの様に俺を否定した殺した

「ご…めんな……イリー…ナ……約束…守れなかった……」
その瞬間、小柄な男の手刀が俺の首と胴を分かれさせた






ーイリーナ視点ー

「白金貨二十枚、これ以上は譲歩はしないぞ」
ユート殿…流石にこれ以上の時間稼ぎは不信に思われるぞ

「………解った、お主らのその条件飲も…」
トリスタンが折れかけたその時だった

『お待ちくだされトリスタン王!』
部屋全体に響き渡る一人の声

「どうかしたか?ブルータス大臣」
部屋の人間全員がその声の主、ブルータスの方へ視線を向ける

「その男、ユート殿は何者かの偽物です!」
部屋がザワつく

まさかユート殿…しくじったのか……ここから逃げ出す方法を考えなければ

「なぜなら…本物のユート殿はこの王城内で我が駒によって殺されたのですからなぁ」
そう言い指を鳴らすと、小柄な男が何かボールの様な物を持ってきた

そしてそのボールの様な物をよく見ると…
それは私達が見慣れた男…ユート殿の首であった

「ユート!!」
アルカが立ち上がる
その目には涙が溢れている

ドーラも立ち上がる
「ユート様!あれ?では今ドーラ達の前にいるユート様は誰っすか?」

あまりの動揺に私はつい変化魔法を解いてしまう

「なっ!イリーナ様!?でも…なんでっすか?」
ドーラの反応も当然、計画では私がリーザス様を探しに行ってたはずだからだ

「なっ!あの娘は…」「一体どういう事だ…」
骸の王リッチーめ…我々に始末したと報告していたのは虚偽であったか」
部屋にいる貴族共が声を上げる
それもそうだ、始末したと思っていたエルフ族の娘が目の前にいるのだから

「この者達を捕らえろ!」
トリスタンが声を荒らげる

アルカとドーラは成す術もなく捕まる
アルカはそもそも動く気配すらない
それも当然か…目の前にいきなり愛している男の首が現れたのだ
 
ドーラはユート殿に武器であるハンマーを預けているのだ抵抗すら出来ない

「こんな所で捕まる訳には…」
そう言いかけた私は大男によって2m程殴り飛ばされた後に気絶した

「トリスタン王、この者らをどう致しますか?」
ブルータスがニヤけながらトリスタンにどうするか問いかける

「愚問だブルータス」

『この者達は三日後の13時に公開斬首をする』
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