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第3章『双子の少女を救出する事にした』
気違いのお茶会と時間殺し
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「砂糖はいくつ入れる?あれ?もしかしてミルク派かな?」
「そうだ!ちょうど新しいクッキーがあるんだ美味しいよ」
「新しい紅茶をこの前仕入れたんだ!飲むかい?」
マッドハッターは俺にどんどんお茶を勧めてきては新しい話題を繰り返す
まるで壊れたレコードのように……
そして、お茶会が始まってから二時間あまりが過ぎ、帰ろうとしたその時
「ちょっと…どこへ行くんだい?お茶会はまだまだ始まったばかりだよ?」
マッドハッターは俺の腕を掴み逃げられない様にする
「用事を思い出したんだ、悪いが後はお前らで茶会を続けてくれ」
俺は掴まれた腕に力を込めるが全く振り解けない
「ダメだよ…茶会に参加したなら終わるまでいなきゃ…ずーっとずっーと…ずっーとずっーと……」
マッドハッターの目付きが変わる
「それで?この茶会が終わるのは後どれくらいだよ…」
「終わり?そうだなぁ…この時計が七時を示したら終わりだよ…それまでこのお茶会はずっ~~~と続くんだ」
6時…
狂った帽子屋の気違いのお茶会か…
「しかし後一時間か…それくらいなら良いかな」
俺はイスに座り茶会の続きを始める
……とは言っても俺はお茶を飲んでない、既に五杯も飲んだのだ…飽きてくるぞ
またマッドハッターの話が始まる
三月うさぎに関してはマッドハッターの話に耳を傾ける様子は無く夢中でクッキーを貪っている
……おかしい
流石にもう一時間はとっくに越したはずだ
念の為に心の中で3600秒数えた…さらに言えばそれを既に三回は繰り返している
しかし…マッドハッターの懐中時計は短針どころか秒針で動いてないじゃないか!
「おい!いい加減にしろマッドハッター!俺は帰るぞ」
俺は席を立ち上がり森の方へ行こうとすると何か見えない壁に立ち塞がれて行けない
「もう出られないのさ、この茶会は来る者は拒まず去る者は許さずなのさ」
なんて理不尽なんだ
「悪いが俺はそんな事気にしないのでな…勝手に帰らせてもらうぜ?」
俺が考えるにこの壁は結界の様な物だろう
ならば…話は簡単…結界の壁を壊せば良い
未知の透明な壁ならいざ知らず…魔力で構成された結界の壁ならば問題ない
俺は右腕に魔力を溜め、一気に拳に乗せて撃ち込む
『龍撃拳』
本来は右腕に気を溜めて相手の骨を粉々に砕く技であるが
その『気』を『魔力』に変えるだけで魔法と魔法を反発させて脆くなった所を拳が崩すという技となった
しかし…見えない壁には当たらず拳を空を斬る
辺りに空気が舞う
マッドハッターは頭の帽子を必死に抑え、三月うさぎはクッキーが飛んでいかない様に覆い被さった
「ユート君凄いね!本当に壁を壊しちゃうかと思ったよ」
マッドハッターが俺に近づき熱い抱擁をする
「次!次頑張ろうかユート君!君の魔力が回復するまでお茶会を続けようか」
マッドハッターはそのまま俺を引きずってテーブルに座らせようとする
「ちょちょ…ちょっと待った!お前ってあれじゃないのか?『このお茶会を抜ける方法は死だけさ』とか言って襲いかかってくる場面だろ!どういう事だ!」
俺がそう言うとマッドハッターは涙ぐむ
「そうか…君も外から来た人なんだね…君もアンナちゃんの能力によって来たんだね」
『アンナ』…それがあの女の子の名前か
「私も昔々…はるか昔…あの女の子と相対してこの能力よって抜け出せなくなった」
マッドハッターは明後日の方向を見て微笑む
「は?じゃああの新しい人が来るのは150年ぶりって言うのは…」
「そうだよ、僕は150年前にこの世界に閉じ込められたのさ」
150年前…相当昔だ
「ん?と言うことは150年間ずっとこの茶会をしているのか!?」
「そうだね、でもまぁ…この姿のおかげで栄養失調になったりとかは大丈夫みたいだよ?」
マッドハッターはさっきまで涙ぐんでいたが急に笑いだす
「マッドハッター、この茶会は本当に七時になったら終わるんだな?」
早く話を進めよう
チェシャ猫の言う通りこいつといると気が滅入る
「ん?そう言えばチェシャ猫ってこの茶会に参加した事あるのか?」
「え?あるけど…それがどうかしたかい?」
「でも彼が抜ける時はいつも私の時計を盗んでその後森の方へ帰って行ったんだ、あっ!その後にちゃんと時計は返してもらったよ?」
こいつ…馬鹿なのか?
「なぁ…その時計が脱出のヒントを持ってそうじゃないか?」
俺はマッドハッターの懐中時計を指差してため息をつく
「……そうか!この時計を持ってる人は出られるのか!よ~し!」
そう言うとマッドハッターは少し後ろへ下がる
次の瞬間、マッドハッターは見えない壁に向かって思いっ切り走り出し…顔面を強打した……
「なんで?!私は時計を持っているよ?」
……ここを出たらこいつと関わるのは辞めておこう
「ちょっと貸せ…」
俺はマッドハッターから懐中時計をぶん取りテーブルの上で分解する
「あっ!私の時計が……」
マッドハッターは後ろでわたわたと慌てているが無視しよう
ふむ…別に壊れてる箇所は無いな…
歯車も正常に動いてるし部品も足りてない訳じゃない…
「なぁマッドハッター、この時計はどこで壊したんだ?」
「え?…確か元の話ではハートの女王が私の事を時間殺しって言ったからこの時計は6時で止まったっていう話だと思うけど…」
マッドハッターは慌てるのをやめじっと探り探り考える
「時間殺し…か…つまりこの時計は意志を持ってるって事で良いんだな?」
「うーん…そう考えても良いと思うよ?」
マッドハッターは考えるのをやめてあっけらかんとした顔をする
「じゃあ試す価値はあるな…」
俺は立ち上がり時計に手をかざす
『ー精霊対話ー』
これは元々命を持たない物に一時的に命を吹き込み動かす事が出来るというものだが話す事は出来ない
元々意志を持つ物ならば話す事も可能だと考えたのだ
「そうだ!ちょうど新しいクッキーがあるんだ美味しいよ」
「新しい紅茶をこの前仕入れたんだ!飲むかい?」
マッドハッターは俺にどんどんお茶を勧めてきては新しい話題を繰り返す
まるで壊れたレコードのように……
そして、お茶会が始まってから二時間あまりが過ぎ、帰ろうとしたその時
「ちょっと…どこへ行くんだい?お茶会はまだまだ始まったばかりだよ?」
マッドハッターは俺の腕を掴み逃げられない様にする
「用事を思い出したんだ、悪いが後はお前らで茶会を続けてくれ」
俺は掴まれた腕に力を込めるが全く振り解けない
「ダメだよ…茶会に参加したなら終わるまでいなきゃ…ずーっとずっーと…ずっーとずっーと……」
マッドハッターの目付きが変わる
「それで?この茶会が終わるのは後どれくらいだよ…」
「終わり?そうだなぁ…この時計が七時を示したら終わりだよ…それまでこのお茶会はずっ~~~と続くんだ」
6時…
狂った帽子屋の気違いのお茶会か…
「しかし後一時間か…それくらいなら良いかな」
俺はイスに座り茶会の続きを始める
……とは言っても俺はお茶を飲んでない、既に五杯も飲んだのだ…飽きてくるぞ
またマッドハッターの話が始まる
三月うさぎに関してはマッドハッターの話に耳を傾ける様子は無く夢中でクッキーを貪っている
……おかしい
流石にもう一時間はとっくに越したはずだ
念の為に心の中で3600秒数えた…さらに言えばそれを既に三回は繰り返している
しかし…マッドハッターの懐中時計は短針どころか秒針で動いてないじゃないか!
「おい!いい加減にしろマッドハッター!俺は帰るぞ」
俺は席を立ち上がり森の方へ行こうとすると何か見えない壁に立ち塞がれて行けない
「もう出られないのさ、この茶会は来る者は拒まず去る者は許さずなのさ」
なんて理不尽なんだ
「悪いが俺はそんな事気にしないのでな…勝手に帰らせてもらうぜ?」
俺が考えるにこの壁は結界の様な物だろう
ならば…話は簡単…結界の壁を壊せば良い
未知の透明な壁ならいざ知らず…魔力で構成された結界の壁ならば問題ない
俺は右腕に魔力を溜め、一気に拳に乗せて撃ち込む
『龍撃拳』
本来は右腕に気を溜めて相手の骨を粉々に砕く技であるが
その『気』を『魔力』に変えるだけで魔法と魔法を反発させて脆くなった所を拳が崩すという技となった
しかし…見えない壁には当たらず拳を空を斬る
辺りに空気が舞う
マッドハッターは頭の帽子を必死に抑え、三月うさぎはクッキーが飛んでいかない様に覆い被さった
「ユート君凄いね!本当に壁を壊しちゃうかと思ったよ」
マッドハッターが俺に近づき熱い抱擁をする
「次!次頑張ろうかユート君!君の魔力が回復するまでお茶会を続けようか」
マッドハッターはそのまま俺を引きずってテーブルに座らせようとする
「ちょちょ…ちょっと待った!お前ってあれじゃないのか?『このお茶会を抜ける方法は死だけさ』とか言って襲いかかってくる場面だろ!どういう事だ!」
俺がそう言うとマッドハッターは涙ぐむ
「そうか…君も外から来た人なんだね…君もアンナちゃんの能力によって来たんだね」
『アンナ』…それがあの女の子の名前か
「私も昔々…はるか昔…あの女の子と相対してこの能力よって抜け出せなくなった」
マッドハッターは明後日の方向を見て微笑む
「は?じゃああの新しい人が来るのは150年ぶりって言うのは…」
「そうだよ、僕は150年前にこの世界に閉じ込められたのさ」
150年前…相当昔だ
「ん?と言うことは150年間ずっとこの茶会をしているのか!?」
「そうだね、でもまぁ…この姿のおかげで栄養失調になったりとかは大丈夫みたいだよ?」
マッドハッターはさっきまで涙ぐんでいたが急に笑いだす
「マッドハッター、この茶会は本当に七時になったら終わるんだな?」
早く話を進めよう
チェシャ猫の言う通りこいつといると気が滅入る
「ん?そう言えばチェシャ猫ってこの茶会に参加した事あるのか?」
「え?あるけど…それがどうかしたかい?」
「でも彼が抜ける時はいつも私の時計を盗んでその後森の方へ帰って行ったんだ、あっ!その後にちゃんと時計は返してもらったよ?」
こいつ…馬鹿なのか?
「なぁ…その時計が脱出のヒントを持ってそうじゃないか?」
俺はマッドハッターの懐中時計を指差してため息をつく
「……そうか!この時計を持ってる人は出られるのか!よ~し!」
そう言うとマッドハッターは少し後ろへ下がる
次の瞬間、マッドハッターは見えない壁に向かって思いっ切り走り出し…顔面を強打した……
「なんで?!私は時計を持っているよ?」
……ここを出たらこいつと関わるのは辞めておこう
「ちょっと貸せ…」
俺はマッドハッターから懐中時計をぶん取りテーブルの上で分解する
「あっ!私の時計が……」
マッドハッターは後ろでわたわたと慌てているが無視しよう
ふむ…別に壊れてる箇所は無いな…
歯車も正常に動いてるし部品も足りてない訳じゃない…
「なぁマッドハッター、この時計はどこで壊したんだ?」
「え?…確か元の話ではハートの女王が私の事を時間殺しって言ったからこの時計は6時で止まったっていう話だと思うけど…」
マッドハッターは慌てるのをやめじっと探り探り考える
「時間殺し…か…つまりこの時計は意志を持ってるって事で良いんだな?」
「うーん…そう考えても良いと思うよ?」
マッドハッターは考えるのをやめてあっけらかんとした顔をする
「じゃあ試す価値はあるな…」
俺は立ち上がり時計に手をかざす
『ー精霊対話ー』
これは元々命を持たない物に一時的に命を吹き込み動かす事が出来るというものだが話す事は出来ない
元々意志を持つ物ならば話す事も可能だと考えたのだ
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