異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした

森崎駿

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第3章『双子の少女を救出する事にした』

夢の世界はアリスの世界

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「くっ…ケールちゃん!殺っちゃえ!」
ケルベロスが俺に飛びかかる

「馬鹿だな…隙だらけだぜ」
俺は居合の構えをとる

『金剛流剣闘術ー影舞踊ー』
俺の刀の師範が考案した技
その刀速が速すぎて影が追い付いていない所からこの名前を付けたらしい
…そんな事ありえる訳ないが師範はそれをやってのけるらしい
もう故人だから見る事は出来ないけどな

ケルベロスの三つの首と銅が真っ二つに斬れる
…いや真っ四つか?

「ケールちゃん!」
女の子がケルベロスの名前を呼ぶ
すると…一つの首がずるずると女の子に近寄り涙を舐めとる
『ガルルルルルル……』
ケルベロスは灰になって消えていった

「よくも…よくもケールちゃんを!許さない!」
女の子が立ち上がり本棚から一冊の本を取り出す

「私が直接相手になってあげる!」
「開いて!『ー私だけの夢の世界ドリーム・ワンダーランドー』」
女の子が本を開くと本が光り出す

「まずっ……」
俺と女の子は本の中へと消えていった




目が覚めるとそこは森の中だった
「ってて…俺って森と縁があるよな…」
俺は立ち上がり足にかかってる土を払う

「大変だ!遅刻しちゃう!」
目の前を服を着た白うさぎが通り抜ける

「……なんか見覚えがあるんだよな…なんだっけな…」
俺はその白うさぎを追いかける事にした
と言うより…体が勝手に動くのだ

「今は従っておくか」
そのまま白うさぎは巨大な穴に入っていき、追いかけていた俺も穴に入ると真っ逆さまに落ちていった
「遅刻しそうなうさぎ…それを追いかけたら穴に落ちた…これってまさか…」
「『不思議の国のアリス』じゃないか!?この話は最後どうなるんだっけな…あれ?思い出せない…いや…思い出そうとすると頭が痛くなる…」

まぁ所詮童話だ…最後はハッピーエンドだろうな
恐らくこの能力は持っていた本の内容を体験する能力だろう
そして最後まで進めないとこの世界から出られないという事か…しかし童話ならば問題ない
バッドエンドの童話ならいざ知らずこれは不思議の国のアリスだ
最後らへんは思い出せないがそうそう危険な目には会わないだろう

そして穴の一番下に到着した
「…穴の下も森とか地形どうなってるんだよ」

目の前にはテーブルがありその上には液体の入ったビンと「私を飲んで」と書かれた紙が置いてある
「飲まなきゃ話は進まないんだろうな…」
俺は液体を飲み干す

「うっ…体が熱い…」
俺の体がどんどん小さくなっていき体が4cm位になった

「1/45スケールって感じか?こんなに小さくなるのか…」
「今敵に会ったら少し面倒かもな」
しかし、何か行動しない事には始まらないので俺は森の奥の方へと歩いていく事にした


「しっかし…暗い森だな…木の根に足を掛けて転びそうだ」

しばらく歩くと気の上から声を掛けられる
「どちらまで行くんだい?」

口が大きくて紫色の猫…
「お前はチェシャ猫か?」

「如何にも…僕はチェシャ猫という、君は僕の名前を知っているのか…変な奴だ」
チェシャ猫は大口開けて笑う

この後は確か…変な帽子屋と三月うさぎのお茶会に行くんだっけな?
「ここの近くでお茶会はやってないか?あれば案内して欲しいんだが」

するとチェシャ猫は
「彼等の所に自分から行く物好きがいるんだねぇ、いいよこっちさ」
チェシャ猫は木から降りて俺を先導する

数分歩いた頃
視界が一気に明るくなる
「やぁチェシャ猫!君が自らこのお茶会に来るなんて珍しいね」
赤い大きな帽子を被ったピエロのメイクをした男が出迎える

「僕が自ら君達の茶会に参加する訳ないだろう?この男が君達に用があるらしいから道案内をしてただけさ」
チェシャ猫がそう言うと帽子の男はこちらへ走ってくる

「初めまして少年よ!私はマッドハッターと呼ばれている、まぁ好きに呼びたまえ」
マッドハッターは俺の手を取りぶんぶんと音が出そうな程勢いの強い握手をする

「俺はユートだ、よろしく狂った帽子屋マッドハッター
俺は苦笑いする
と言うよりも…この空気は苦笑いするしかない

「おいでおいで!あ~、新メンバーなんて久しぶりだよ…ざっと150年ぶりかなチェシャ猫!」
マッドハッターは振り返りチェシャ猫に同意を求める

「僕に話しかけないでくれよ、馬鹿が移る」
チェシャ猫は尻尾でハエを払う仕草をする

「失礼な!私は断じて馬鹿では無いぞ!はははは!……ところで馬鹿とは何の事だ?」
…馬鹿だ…典型的な馬鹿だ

「早く茶会を再開しようよハッター、お茶が冷えちゃうよ」
向こうの方から黒いうさぎが二足歩行で歩いてくる

「ごめんごめん三月うさぎ、さぁユート君も交えて再開しようか」
マッドハッターは俺の手を引く
俺は手を離そうとするが…力が強くて離せそうにない

「ほら、チェシャ猫も行くだろ?」
マッドハッターはニコニコと笑いながらチェシャ猫を見る

「冗談じゃない、君達と一緒にいるのは精神的に滅入るよ」
チェシャ猫はすぅと姿を消した

「ノリが悪いなチェシャ猫は…」
俺はマッドハッターに連れられて、さらに奥の方へと誘われた
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