異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした

森崎駿

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第3章『双子の少女を救出する事にした』

和食とカイトの迎え

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翌朝
久しぶりに朝から体を動かす事が出来る

「おはよう主様、何故朝から準備体操などしているのじゃ?」
クローノは大あくびをしながら寝ぼけ眼を擦りながら目覚める

「いや…朝起きてすぐに体が動かせる実感を噛み締めたくてな」
それから数分の間、俺は手足をばたつかせたりその場で跳躍する

「ユート殿朝ごはんが出来ているぞ…朝から体を動かすとは珍しいな」
イリーナが俺を呼びに来た
その手には何故かフライパンを持っている

「これか?ユート殿がまだ寝ていたらこれで起こそうと思ってな」
「だがドーラ殿が来ていたらハンマーで起こすと言っていたぞ?」
おちおち寝てる暇もねぇ!


「はぁ~…やっぱりイリーナの紅茶は上手いなぁ…」
シオンと一緒に飲んだお茶も不味くは無かったんだろうが…流石に何時間も飲み続けたら飽きと吐き気により細かい味など覚えている訳ない

「ユート君、この娘のごはんは中々上手いじゃないか!良いお嫁さんを貰ったな」
ソプラノはご飯粒を飛び散らせながら俺に話し掛ける

「なんでソプラノがここにいるんだ…」
「いや…そんな事よりも…これは見る限り俺が知る和食じゃないか」
食卓に並んでいるのが日本の食卓の定番と言えるだろう『白米』『味噌汁』『焼き鮭』…いったいどういう事だ?

「あぁ、これはシオン殿が「ユート君が前まで食べていた物だからきっと驚くよ」と言って置いていったんだ」
あいつ…まぁ久しぶりの和食だ…ゆっくり堪能しよう

「あ!そう言えば」
アルカは食事を食べる手を止め俺に一通の封筒を持ってくる

「アルカ…この手紙はなんだ?」
まだ一口も食べていないんだが…

「朝に私とドーラで辺りの探索をして帰ってきた時に扉の前にユースティア王国騎士団の鎧を着た男の人がユートに渡してくれって預かったのですが」
王国騎士団の奴が持ってきた手紙か…

封筒を開けると一通の手紙が入っていた

『冒険者ユートに★Ⅸ黒龍ブラックドラゴンの討伐を命ず』

「遂に来ちゃったか…はぁ…もっとゆっくりしていたかったな」
仕方ない…これ食べたら行くか…

「あれイリーナ、俺の分は?」
今さっきまで俺の目の前にあったご飯は?

「あ…ユート殿…それが…」
イリーナは申し訳なさそうにソプラノを指さす
その先でソプラノは俺の分を美味しそうに頬張っていた

「早い者勝ちだぜユート君」
ソプラノは勝ち誇った顔で俺の顔を見る
ぶっ飛ばしてぇ…

「ほらほら、早く行ってきなよ外で迎えの奴が待ってるぜ?」
窓を見ると外には鎧を着た人達が待っていた

「はぁ…しょうがない…みんな、またしばらく行ってくるから留守番頼んだぞ」
俺は館を出る、すると俺は鎧の奴らに取り囲まれる

「待ってたよユートくん、さぁ行こっか」 
カイトも来ていたのか…随分と暇なんだな騎士団長様は

「暇なんかじゃないよ、僕も王様に強制的に駆り出されたのさ」
カイトの顔が引きつっている
こいつも大変だな

「ユート!気をつけるのですよーー!!」
アルカが二階から俺に飛び込んでくる
俺は服を錬成士アルケミストでモコモコの綿に変えてアルカを受け止める

「アルカ…無茶しすぎだ」
まぁ俺を信頼しているからこんな事が出来るんだろうな
嬉しい様な悲しい様な…

「あっ、ドーラとイリーナも来ますよ」
アルカは上を見上げ手を振る
すると二人が落下してくる

「こっちの方が早いと思ったっす!」
「ユート殿なら受け止めてくれると信じたからだぞ」
二人は誇らしげな顔をしている

「お・ま・え・ら~~!!」
俺は両手の骨をボキボキと鳴らす

はぁ…まったく…仕方の無い奴らだ
「行ってくるよ」
俺は三人を降ろしカイトの馬車に乗り込んだ



「そう言えば何でカイトが迎えに来たんだ?」
俺とカイトは馬車に揺られながら王城へ向かっている

「ユートくんなら逃げ出しかねないからって王様が寄越したんだよ」
カイトの額に青筋が入る
ごめん…本当にごめん…

「まぁでもユートくんが★Ⅸのクエストに行くって聞いた時は何考えてるんだあいつって思ったけど…ちゃんと理由があったんだね」
カイトは馬車の窓から外を見渡す

「俺だって行かなくて住むならそれに越した事は無いが仕方ないだろ?そうやって言っちゃったんだからさ…あ~あ…他の条件にしとけば良かったぜ」
二人でそんな会話を続けているとユースティアの国門が見えてきた

「そろそろ着きそうだね…御者さん、もっとスピード早めてくれ」

「了解ですカイト様!」
御者はカイトに命令されるや全速力で街の中を突っ切っていく

「おいカイト…街の中でこのスピードは危険じゃないか?」
普通に50kmは超えてるが…

案の定、道の角から子どもが飛び出してきた
「おい!子どもを轢き殺すつもりか!」
しかしカイトは口にしたのは

「関係ない、行け」
どうしたんだカイト…まるで某吸血鬼みたいじゃあないか!このままだとあの子が死ぬぞ

「俺が何とかしろってかよ!」
俺は窓から身を乗り出し子どもに向かって魔法を唱える

『ー空気の鎧エアバックー』
風属性魔法
使用者や対象者に空気で作った鎧をまとわせる
その強度は弾丸さえも跳ね返す

「その魔法だとこの馬車が弾き飛ばされるじゃないか」
カイトがそう言い指を弾くと空気の鎧エアバックが四方に散っていった

「何やってんだカイト!」
子どもに衝突する!

………あれ?ぶつかった感触無いぞ?

俺は窓から後ろを見ると子どもは元気にボールを追いかけている

「あははは…いや~ユートくんがテンパってる所を見れるなんてレアだね」
カイトは腹を抱えて笑っている

「いやぁあはは…この馬車はね、誰かがこの馬車の中に入ってる間は生物をすり抜けるんだ」
「まぁ正確に言えば生物がこの世界に入ると三次元から四次元に移動してそれから…」
カイトの長話が始まりそうな所で城が見えてきた

「あ…あー!着いたぞ!いやー残念だなぁもっと聞きたかったのになぁ!」
俺は話を逸らす事にした

「そうか…残念だ、それじゃあこの話はまた後で」
カイトがそう言うとちょうど馬車の扉が開く

「それじゃあ行くか…ぱぱっとこんなディオニスとの話を終わらせてぱぱっとクエストをクリアさせるか」
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