異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした

森崎駿

文字の大きさ
97 / 241
第3章『双子の少女を救出する事にした』

女の子の忠告とボールの様な物

しおりを挟む
No.01の指示通りに通路を進むユートとカイト

「薄気味悪いね…僕はこういうの苦手なんだよ…」
カイトはそう言いながら両手を組んで怖がる様子を見せる

「カイトはビビりだな、こんなの見せ掛けだけだろ」
ユートはそんなカイトを置いてスタスタと歩いていく

「あの…すみません…」
歩いていると通路の途中にある扉の中から小さな女の子が少し顔を出して声を掛けてきた

「この先に行くのですか?この先にはマスターが来るなって言われているのですが…」
女の子は見慣れないユート達に怖がりつつも優しく礼儀正しく聞いてくる

「俺達はNo.01とNo.02にこの先に行けって言われたんだけど」
ユートがそう言うと女の子は飛び上がりながら驚く素振りを見せる

「あの…余計な事かもしれませんが…この先には行かない方が良いですよ…」
女の子はさらにユート達に対する警戒を強め扉を閉めて話し掛ける

「この先に行ったら…あなた達も…マスターによって「おーい!お兄さん達そこで何やってるの?」」
女の子が何か言おうとした時に通路の奥の方からNo.02に呼ばれる

「早くこっちに来てよ~、マスターがまだかまだかって急かしてくるんだよ~」
No.02はこっちに駆け寄ってきて飛びついてくる

「あぁこの中にいる女の子に呼び止められてな」
ユートがそう言うとNo.02は一瞬怖い顔をした後すぐに元の顔に戻る

「ちょっとお兄さん達は先に言ってて、私やる事出来たから」
「ほら!早く早く!」
No.02はユートとカイトの背中を押し早く行くように急かす

ユートとカイトはそのまま押された勢いに乗って通路を歩み始めた

No.02はユートとカイトを見送った後にさっきの女の子がいた部屋に入った



「やぁ…初めまして…私はクロガネ、見ての通り天才科学者だ」
通路の奥にあった扉にあった扉に入り出迎えたのは顔や白衣に隠れていない素肌に無傷な場所が無いくらいに手術痕がびっしりと付いた男だった

「お前が俺達を呼んだんだな?」
ユートはクロガネに挨拶をするがはそんなユートを無視してどんどん話を始める

「私は昔ユースティア王国に仕えた王宮魔術師の一人であった…あの頃は良かった…国の税金を好きに使い研究に明け暮れた…それによってユースティア王国は莫大な富と他国に劣らないゴーレム制作の技術を手に入れた…」
「しかし…ユースティア王国は私には何も見返りを寄越さなかった!確かに私は見返りの為に研究を続けていた訳では無い、だから私はある日ディオニスに聞いてみたのだ…だが…奴らは…あのディオニスはなんて言ったと思う!」
「『報酬だと?そんな物必要ない』ふざけるな!私は一体どれだけこの国に尽くしてきたと思う!」
「研究の為に結婚もせず…ユースティア王国の為に幼少期の頃からこの身を捧げてきたのだ!四十年!四十年だ!なのに…そんなのあんまりじゃないか…」
「その時私は誓った!この国を滅ぼしてやる…こんな国消し飛ばしてやるとな…」
クロガネの熱演は場の空気を沸騰させる程の物であった

「で?それが俺やカイトに何の関係があるんだよ、それにカイトはユースティア王国を守る『ユースティア王国騎士団』の団長だぜ?今すぐにでもカイトに逮捕されるぞ」
ユートの言葉を聞いたカイトは頬をかきながら苦笑いをする

「知っているさ…ユースティア王国騎士団長カイト…その実力は四賢者のパーティにいた頃よりは衰えているがその強さは一人でドラゴンを倒せると言うじゃないか…」
クロガネはそう言いながらカイトの方を見るが
当の本人であるカイトは自分の栄光を堂々と語られ頬を赤くして照れている

「私が君をここに呼んだ理由はただ一つだ…私と手を組まないか?」
クロガネはそう言いながらカイトに手を差し伸べる

「ちょっと待て、手を組んだ所で何になるんだ?カイトに至っては良い事なんて無いと思うんだが?」
ユートがそう言った時、クロガネは苦虫を噛み潰した様な形相でユートを睨む

「誰だ君?私はカイトを呼んでくる様に言ったはずだが?」
クロガネは後ろで待機しているNo.01に向かって質問する

「《解答》マスターのご命令はあの場にいる人間の救助と本部への同行との事でしたので」
No.01がそう言うとクロガネは機関銃の様な物を取り出しNo.01の頭を撃ち抜く

「この役立たずめ!誰が一般人を連れてくるようにと言ったのだ!このポンコツが!」
クロガネは罵声を倒れているNo.01に向けて浴びせる

「ピピー…ガガ…《謝罪》申し訳ございません」
No.01は起き上がると顔に受けた銃痕は綺麗に消えており元の美しい顔に戻っていた

「まったく…ポンコツの癖にこの再生能力は達者だからな」
クロガネはブツブツ文句を言いながらカイトの方へ向き直す

「今の行為は頂けないねクロガネさん、あなたの話に同情の余地は無いとは言えない…だけど…あなたに手を貸す程僕は落ちぶれてないのでね、行こうかユート」
カイトは扉を開け外に出ようとした時に空いた扉の隙間から異様な気配を感じ、すぐに後ろへ飛び上がる

「どうしたカイト」
ユートはそんなカイトの行動に疑問を持ち質問をする

すると空いた扉がさらに開き外からNo.02が入ってくる

「あれ?交渉失敗しちゃったのマスター?」
No.02はキョトンと首を傾げてクロガネに質問をする
普通ならこの行動に萌えるが…No.02が持っているボールの様な物によってその可愛らしさは消えてなくなった

「おい…それって…」
ユートはNo.02の持つボールの様な物の正体を聞くがすぐに後悔する事になった

「あぁこれ?この娘はNo.76だったでさっきお兄さん達に話し掛けてた奴だよ?まぁもう話す事も出来ないけどね」
No.02はそう言いながら手に持っていたボールの様な物をユートに向けて放り投げる

ボールの様な物の正体は…先程まで生きていたNo.76の生首であった
その顔に左目は無く右目も恐怖に満ちた目をしている
歯もほとんど折れており舌も引き抜かれている
鼻は折れ曲がり顔もズタズタに切り刻まれていた

「何で…こんな事を…」
カイトはNo.79だった物を見つめながらNo.02に問い詰める

「あぁマスターの命令でね、余計な事を話そうとしたこの娘を殺せってさ、だから殺した」
No.02は先程まで見せていた人を安心させる目から一気に最初に見た獲物を駆る目になる

「もう帰ってしまうのか…ならば仕方ない…」
「No.01,No.02…この二人を殺せ」
クロガネは二人にユートとカイトを殺せと命令を下した
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

処理中です...