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第3章『双子の少女を救出する事にした』
もう一人の俺と最後の晩餐
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「クローノが随分と世話になった、たっぷりとお礼をさせてもらおう」
ユートは深く呼吸をして目を閉じる
そして意識を己の奥底に眠るあいつの場所まで潜っていく
「起きろ、少しだけお前の力借りるぞ」
奥底に眠っている…いや繋がれているもう一人のユートと言えば正しいのだろうか
眠っているのはユートに似て非なる者
その姿は正に憎悪の塊であり世に出たら世界を滅ぼさんとする者
『何だ…もう俺の力が必要となったか』
もう一人のユートは全身に巻き付けられた鎖は互いに擦れ合い重い音を発する
「いや…正直お前をどれだけ制御できるか調べたいからな、勝手な事をやろうとしたらスグにまたここに戻すからな」
「まぁあのNo.91って奴が死んだらどの道ここに戻すけどな」
ユートはそう言って指を弾くともう一人のユートの右腕を捕らえていた鎖が粉々になり外れる
『おいおい、まさか俺の体の一部だけを持ってくのかよ』
もう一人のユートは文句有り気な目でユートを睨む
「お前を全部出せる訳ないだろうが、少しは考えろ」
「正直お前の右腕だけでも制御しきれるか不安なんだからな?」
ユートはそう言うと奥底の世界から姿を消した
『はぁ~…早く始まらねぇかな…』
そう言うともう一人のユートは目を閉じ眠りについた
「ユート…その腕は何だい?凄くおぞましい感じだけど…」
カイトが変わりゆくユートの右腕を指差し若干引き気味でユートに尋ねる
「あ?別に何でもねぇよ、俺の右腕だ」
ユートの右腕はどんどん変化していく
着ていた服の袖は膨張した筋肉を抑えきれずビリビリに引き裂かれ、その肌は黒く赤い鮮血が流れるのが見える
その変化は右腕だけで収まらず顔や胴に少しだけその黒い肌と血管が浮き出ている
「何とか…出す事は成功みたいだな」
ユートは右腕が完全に変化しきった後片膝を着いて肩で息をする
「何?その腕、醜い…汚らわしい…いけしゃあしゃあと喧嘩を売ってきた割には体を変化させるだけで疲弊するなんて…やる気あるの?」
No.91はユートを嘲笑する
「俺的には早く決着つけたいからな…御託はそこまでにしてかかってこいよ」
ユートは左手でNo.91に対してかかってこいのハンドシグナルを出し煽る
「何をやってるの?既に私様の攻撃は始まっていてるのよ」
No.91はニヤリと笑いながらユートの後ろを指さす
ユートは後ろを向くと先程リョフの肉を食べていた小No.91がユートの体にしがみついた
「ばいばいこのまま死んぢゃえ」
小No.91は口を大きく開けてユートの体に噛み付く
「っ……離れろ!!」
ユートは右腕を大きく振り小No.91を振りほどく
小No.91は大きくその右腕をNo.91の近くまで飛んで避ける
「どうしたのよ?さっきから黙り込んでるけど」
No.91がさっきからうずくまり黙り込む小No.91に話し掛ける
「…お」
小No.91は小さく呟く
「おいちいれす!!こんなの母体の中にいた時も食べた事ないれす」
小No.91は口いっぱいに広がる甘美な美味さを逃がさない様に頬を手で抑える
「そ…そんなに美味いの…あの男…私様も一口食べたくなってきたわ」
そんな愛くるしい仕草をする小No.91を見ていたNo.91はユートを見る目付きが変わる
「たく…どいつもこいつも俺の事を何だと思ってるんだか…いや待てよ…」
ユートはある事を思い付き右腕で左腕を引きちぎる
流石にそのまま引きちぎった訳ではない
新たなスキル『神経離脱処置』によってその部分の神経の電気信号を遮断し痛みを脳に伝わる痛みを無くしているのだ
まぁ正直こんなの使う奴は正気の沙汰では無いがユートとしてはスグに治せるからどうでも良いのだ
そして引きちぎった腕をNo.91に放り投げる
「これは…一体何の真似よ」
当然No.91は警戒し受け取った腕を地面に落とす
「いや別に最後の晩餐ってやつだ、味わって食いな」
蜘蛛は本来人間は食べないが先程までのNo.91の行動から人食をするという事は解っている
そして小No.91の情報ではユートの肉は美味いらしい
「まぁ毒は私様には効かないからね、ありがたく頂くとするわ♪」
No.91はユートの言葉を聞いた後落とした腕を糸で包み食べる
「!?…これは…」
No.91は食事を中断してうずくまる
「美味しいじゃない…今まで食べてきた人間の中で最高級の味よ!こんなの一度食べたら病み付きになっちゃうじゃない!」
No.91は夢中でユートの腕を食べるが気が付いたら手に持っていた腕は消えていた
「あれ?もう食べ終わっちゃった…ねぇ…もっとちょうだい…」
No.91は顎が分裂しさらに昆虫の様な姿へと変わる
「ん?食べ終わったか、そうかそうか…じゃあ思い残す事は無いな?」
ユートがそう言った瞬間、場の空気が凍り付きそこにいるリョフ達を含めた全員が動けなくなる
『処刑魔法ー最後に魅せるは美しき氷ー』
闇属性魔法と水属性魔法の合成魔法
この氷は決して解ける事も壊す事も出来ない
死ぬまで永遠に生き続けるのだ
だがしかし、細胞の一つ一つが凍らされている為老いる事も死ぬ事も無い
これはいわゆる終わる事なき終身刑なのだ
辺りに散っている毒もこれで凍らせて打ち消した
「これで全母体殺せただろ…流石に俺も何十億って数を一気に殺せる魔法は持ってないからな、あいつに頼る事になっちまった」
「ぐっ…収まれ…俺の右腕……」
ユートはNo.91に魔法をかけ終えると右腕に力を込めて先程の鎖にまた右腕を封じ込める
そして、抉れた左肩や無くなった腕は超速再生で治した
「ユート、なぜこの魔法を選んだんだ?」
カイトが再生し終えたユートに近寄る
「いや…俺は選んでねぇよ、あいつが選んだんだ」
そう言いながらユートは右腕を抑え込む
「それじゃあ帰りますか…なんか疲れたな」
ユートは立ち上がり村を出ようとすると
「いやユート、まだ僕達には黒龍の討伐が残ってるよ」
カイトが村を出ようとするユートの肩を掴む
「あっ…完全に忘れてた」
ユートは深く呼吸をして目を閉じる
そして意識を己の奥底に眠るあいつの場所まで潜っていく
「起きろ、少しだけお前の力借りるぞ」
奥底に眠っている…いや繋がれているもう一人のユートと言えば正しいのだろうか
眠っているのはユートに似て非なる者
その姿は正に憎悪の塊であり世に出たら世界を滅ぼさんとする者
『何だ…もう俺の力が必要となったか』
もう一人のユートは全身に巻き付けられた鎖は互いに擦れ合い重い音を発する
「いや…正直お前をどれだけ制御できるか調べたいからな、勝手な事をやろうとしたらスグにまたここに戻すからな」
「まぁあのNo.91って奴が死んだらどの道ここに戻すけどな」
ユートはそう言って指を弾くともう一人のユートの右腕を捕らえていた鎖が粉々になり外れる
『おいおい、まさか俺の体の一部だけを持ってくのかよ』
もう一人のユートは文句有り気な目でユートを睨む
「お前を全部出せる訳ないだろうが、少しは考えろ」
「正直お前の右腕だけでも制御しきれるか不安なんだからな?」
ユートはそう言うと奥底の世界から姿を消した
『はぁ~…早く始まらねぇかな…』
そう言うともう一人のユートは目を閉じ眠りについた
「ユート…その腕は何だい?凄くおぞましい感じだけど…」
カイトが変わりゆくユートの右腕を指差し若干引き気味でユートに尋ねる
「あ?別に何でもねぇよ、俺の右腕だ」
ユートの右腕はどんどん変化していく
着ていた服の袖は膨張した筋肉を抑えきれずビリビリに引き裂かれ、その肌は黒く赤い鮮血が流れるのが見える
その変化は右腕だけで収まらず顔や胴に少しだけその黒い肌と血管が浮き出ている
「何とか…出す事は成功みたいだな」
ユートは右腕が完全に変化しきった後片膝を着いて肩で息をする
「何?その腕、醜い…汚らわしい…いけしゃあしゃあと喧嘩を売ってきた割には体を変化させるだけで疲弊するなんて…やる気あるの?」
No.91はユートを嘲笑する
「俺的には早く決着つけたいからな…御託はそこまでにしてかかってこいよ」
ユートは左手でNo.91に対してかかってこいのハンドシグナルを出し煽る
「何をやってるの?既に私様の攻撃は始まっていてるのよ」
No.91はニヤリと笑いながらユートの後ろを指さす
ユートは後ろを向くと先程リョフの肉を食べていた小No.91がユートの体にしがみついた
「ばいばいこのまま死んぢゃえ」
小No.91は口を大きく開けてユートの体に噛み付く
「っ……離れろ!!」
ユートは右腕を大きく振り小No.91を振りほどく
小No.91は大きくその右腕をNo.91の近くまで飛んで避ける
「どうしたのよ?さっきから黙り込んでるけど」
No.91がさっきからうずくまり黙り込む小No.91に話し掛ける
「…お」
小No.91は小さく呟く
「おいちいれす!!こんなの母体の中にいた時も食べた事ないれす」
小No.91は口いっぱいに広がる甘美な美味さを逃がさない様に頬を手で抑える
「そ…そんなに美味いの…あの男…私様も一口食べたくなってきたわ」
そんな愛くるしい仕草をする小No.91を見ていたNo.91はユートを見る目付きが変わる
「たく…どいつもこいつも俺の事を何だと思ってるんだか…いや待てよ…」
ユートはある事を思い付き右腕で左腕を引きちぎる
流石にそのまま引きちぎった訳ではない
新たなスキル『神経離脱処置』によってその部分の神経の電気信号を遮断し痛みを脳に伝わる痛みを無くしているのだ
まぁ正直こんなの使う奴は正気の沙汰では無いがユートとしてはスグに治せるからどうでも良いのだ
そして引きちぎった腕をNo.91に放り投げる
「これは…一体何の真似よ」
当然No.91は警戒し受け取った腕を地面に落とす
「いや別に最後の晩餐ってやつだ、味わって食いな」
蜘蛛は本来人間は食べないが先程までのNo.91の行動から人食をするという事は解っている
そして小No.91の情報ではユートの肉は美味いらしい
「まぁ毒は私様には効かないからね、ありがたく頂くとするわ♪」
No.91はユートの言葉を聞いた後落とした腕を糸で包み食べる
「!?…これは…」
No.91は食事を中断してうずくまる
「美味しいじゃない…今まで食べてきた人間の中で最高級の味よ!こんなの一度食べたら病み付きになっちゃうじゃない!」
No.91は夢中でユートの腕を食べるが気が付いたら手に持っていた腕は消えていた
「あれ?もう食べ終わっちゃった…ねぇ…もっとちょうだい…」
No.91は顎が分裂しさらに昆虫の様な姿へと変わる
「ん?食べ終わったか、そうかそうか…じゃあ思い残す事は無いな?」
ユートがそう言った瞬間、場の空気が凍り付きそこにいるリョフ達を含めた全員が動けなくなる
『処刑魔法ー最後に魅せるは美しき氷ー』
闇属性魔法と水属性魔法の合成魔法
この氷は決して解ける事も壊す事も出来ない
死ぬまで永遠に生き続けるのだ
だがしかし、細胞の一つ一つが凍らされている為老いる事も死ぬ事も無い
これはいわゆる終わる事なき終身刑なのだ
辺りに散っている毒もこれで凍らせて打ち消した
「これで全母体殺せただろ…流石に俺も何十億って数を一気に殺せる魔法は持ってないからな、あいつに頼る事になっちまった」
「ぐっ…収まれ…俺の右腕……」
ユートはNo.91に魔法をかけ終えると右腕に力を込めて先程の鎖にまた右腕を封じ込める
そして、抉れた左肩や無くなった腕は超速再生で治した
「ユート、なぜこの魔法を選んだんだ?」
カイトが再生し終えたユートに近寄る
「いや…俺は選んでねぇよ、あいつが選んだんだ」
そう言いながらユートは右腕を抑え込む
「それじゃあ帰りますか…なんか疲れたな」
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