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第3章『双子の少女を救出する事にした』
館に響く電子音と愛妻家
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ユースティア王国を少し出た所にあるユートの館内ではイリーナの指示のもと館の大改装が進んでいた
「ドーラ殿はこのベッドを二階の寝室に置いて…アルカ殿は館内の掃除を頼む」
アルカは持ち前のスピードを活かして館内の細かな部分を掃除して回っている
ドーラはドワーフ族特有の怪力で重い物を外から運び入れたり微調整をしたりする
イリーナも指示を出すだけでは無く一つ一つの部屋の内装や壁紙を張り替えたりなどをしている
「やはりこの館は広いな…まだまだ時間が掛かりそうだ」
現在イリーナは二階にあるユートの部屋の内装を決めていていた
イリーナが額の汗を拭った時
ジリリリリリリリン…ジリリリリリリリン…
館内に甲高い電子音が鳴り響く
「な…何だ!何事だ!」
イリーナはすぐに弓を構え辺りを警戒する
「イリーナ様!この音は一階から鳴ってるっす!」
ドーラもハンマーを手に持ち何時でも戦闘に入れるという構えになっている
二人は恐る恐る一階に降りるとそこには腰が抜けているアルカの姿があった
「あ…あぁ…ドーラ…イリーナ…あの黒い物体から音が…助けて…」
アルカが指さした方には全体的に黒く中央に銀色のダイヤルが取り付けられ0~9までの数字が埋め込まれている
「これは…何かのトラップか…それとも私達に対する何者かの攻撃か…」
イリーナはアルカを抱き抱え3人は遠くに離れる
「ドーラ!あれぶっ壊してきてよ!」
アルカはドーラの服を掴み泣きながら壊すようお願いする
「え!?無理無理無理っす!あんな未知の物体に近づくなんて自殺行為っす!」
ドーラは手を出して左右に思いっきり振り拒否する
「私が…ここから狙撃する…」
イリーナは覚悟を決めて弦を弾き黒い物体に標準を合わせる
「できる…私は…できる…」
イリーナは自らを暗示するようにできると呟く
いざ弦を離し矢を放とうとしたその時
玄関の扉が開き外から一人の男が入ってくる
「おーい、誰かいるかな?クローノちゃんを届けに来たんだけどって…そこで何やってるの?」
カイトが入ってきたがイリーナは矢を放つ動作を止めることが出来ずそのまま放ってしまう
「うぉ!危ないなぁ」
カイトは一瞬驚くが飛んできた矢を時計を持っていない手で止める
「あぁ…カイト殿…実はその黒い物体から妙な音が発せられているのだ…」
イリーナはそう言いながら指を指す
「ん?これって…黒電話じゃないか…本物は生まれて初めて見るけど…あぁユートの仕業か…とりあえず出たら?」
カイトはイリーナ達を手招きし黒電話に近づかせる
「この受話器を耳元に持っていって、もしもし、と言ってごらん」
カイトに言われた通り受話器を持ち上げる
「も…もしもし…」
イリーナがそう言うと耳元にユートの声が聞こえてきた
『おぉやっぱイリーナが出たか!でもよく直ぐに電話に出る方法がわかったな、もしもしって所謂挨拶も出来てたし』
「ユユ…ユート殿!?なんでユート殿の声が…」
イリーナは受話器を耳から離し辺りを見るが当然ユートの姿はない
『ははっ…予測通りの反応ありがとよ』
ユートの声は手に持っている受話器の片方の穴から聞こえてきており耳に近づけるとより鮮明に聞こえる
「ユート?!私にも聞かせてください!」
アルカはイリーナから受話器を貰い耳に近づける
「も…もしもし…」
アルカは恐る恐る受話器に語り掛けるとユートの声が聞こえてきた
『この声はアルカだな?お前がいるって事はドーラもいるな?』
ユートがそう言うとドーラは元気よく返事をする
「はいっす!ドーラはここにいるっすよユート様!ところでこれは何なんっすか?」
ドーラは見た事の無い道具にドワーフとしての血が騒ぎ、黒電話の本体をひっくり返したり受話器をまじまじと見つめたりしている
『これは電話って言ってな遠くの人に声を届ける道具だ、今回はお前らに伝えたい事があるから電話した』
ユートがそう言うと3人はその場に正座して受話器を黒電話に立て掛けて聞き入る
『黒龍は死んだが…ちょっとした野暮用が出来てな…またしばらく帰れなくなった…心配かけてごめんな…』
ユートがそう言うとイリーナが話し始める
「大丈夫だ…私達はいつまでもユート殿の事を家で待っているからな…すべての事を済ませたら大手を振って帰ってきてくれれば良い…私達にとってはそれが何よりの願いだ」
イリーナのその言葉にアルカとドーラも頷き賛同する
『ありがとな…アルカ…ドーラ…イリーナ…』
ユートがそう言うと3人は顔を赤くする
目の前にユートはいないのにまるで目の前で語りかけてくれていると感じ
その事だけで3人は心から安心するのだ
『そう言えば…なんでイリーナは電話に出る方法がわかったんだ?』
ユートがそう言うとカイトはクローノの時計をイリーナに渡し受話器を持つ
「やぁユート、元気そうじゃないか聞いてたよ」
「黒龍討伐お疲れ様」
カイトがそう言うと深い溜息が受話器から漏れてくる
『はぁ~…カイト…お前そこで何やってんだよ…』
「クローノちゃんを届けに来たんだけど…余計なお世話だったかな?僕が来なかったらこの電話イリーナちゃんの矢で射抜かれてたけど?」
カイトはニヤニヤと笑いながら返答する
『そうだったのか…ならいいが…』
ユートのその言葉を聞いて変な緊張をしていたカイトは肩の力が抜ける
『だが…もし俺がいない所でアルカ達に何かしたら…俺が殺すからな…』
カイトは電話越しでもわかる鋭く…そして飲み込まれるようなドス黒い殺気を感じ取る
『それじゃあ切るぞ…』
ユートは電話を切ろうとした時
「あっ!待ってユート!」
カイトに電話を切るのを静止される
「あのさ…態々電話じゃなくてユートがこっちに転移を使って戻ってくれば良かったんじゃないかな?」
カイトがそう言うと一瞬場の空気が固まるがすぐに動き出す
『そうか…じゃあな…俺がいない間…アルカ達を頼んだぜ』
ユートはそう言い残し電話を切った
「……とんだ愛妻家だね」
カイトはニヤニヤと笑いながら受話器を黒電話に置いた
「ドーラ殿はこのベッドを二階の寝室に置いて…アルカ殿は館内の掃除を頼む」
アルカは持ち前のスピードを活かして館内の細かな部分を掃除して回っている
ドーラはドワーフ族特有の怪力で重い物を外から運び入れたり微調整をしたりする
イリーナも指示を出すだけでは無く一つ一つの部屋の内装や壁紙を張り替えたりなどをしている
「やはりこの館は広いな…まだまだ時間が掛かりそうだ」
現在イリーナは二階にあるユートの部屋の内装を決めていていた
イリーナが額の汗を拭った時
ジリリリリリリリン…ジリリリリリリリン…
館内に甲高い電子音が鳴り響く
「な…何だ!何事だ!」
イリーナはすぐに弓を構え辺りを警戒する
「イリーナ様!この音は一階から鳴ってるっす!」
ドーラもハンマーを手に持ち何時でも戦闘に入れるという構えになっている
二人は恐る恐る一階に降りるとそこには腰が抜けているアルカの姿があった
「あ…あぁ…ドーラ…イリーナ…あの黒い物体から音が…助けて…」
アルカが指さした方には全体的に黒く中央に銀色のダイヤルが取り付けられ0~9までの数字が埋め込まれている
「これは…何かのトラップか…それとも私達に対する何者かの攻撃か…」
イリーナはアルカを抱き抱え3人は遠くに離れる
「ドーラ!あれぶっ壊してきてよ!」
アルカはドーラの服を掴み泣きながら壊すようお願いする
「え!?無理無理無理っす!あんな未知の物体に近づくなんて自殺行為っす!」
ドーラは手を出して左右に思いっきり振り拒否する
「私が…ここから狙撃する…」
イリーナは覚悟を決めて弦を弾き黒い物体に標準を合わせる
「できる…私は…できる…」
イリーナは自らを暗示するようにできると呟く
いざ弦を離し矢を放とうとしたその時
玄関の扉が開き外から一人の男が入ってくる
「おーい、誰かいるかな?クローノちゃんを届けに来たんだけどって…そこで何やってるの?」
カイトが入ってきたがイリーナは矢を放つ動作を止めることが出来ずそのまま放ってしまう
「うぉ!危ないなぁ」
カイトは一瞬驚くが飛んできた矢を時計を持っていない手で止める
「あぁ…カイト殿…実はその黒い物体から妙な音が発せられているのだ…」
イリーナはそう言いながら指を指す
「ん?これって…黒電話じゃないか…本物は生まれて初めて見るけど…あぁユートの仕業か…とりあえず出たら?」
カイトはイリーナ達を手招きし黒電話に近づかせる
「この受話器を耳元に持っていって、もしもし、と言ってごらん」
カイトに言われた通り受話器を持ち上げる
「も…もしもし…」
イリーナがそう言うと耳元にユートの声が聞こえてきた
『おぉやっぱイリーナが出たか!でもよく直ぐに電話に出る方法がわかったな、もしもしって所謂挨拶も出来てたし』
「ユユ…ユート殿!?なんでユート殿の声が…」
イリーナは受話器を耳から離し辺りを見るが当然ユートの姿はない
『ははっ…予測通りの反応ありがとよ』
ユートの声は手に持っている受話器の片方の穴から聞こえてきており耳に近づけるとより鮮明に聞こえる
「ユート?!私にも聞かせてください!」
アルカはイリーナから受話器を貰い耳に近づける
「も…もしもし…」
アルカは恐る恐る受話器に語り掛けるとユートの声が聞こえてきた
『この声はアルカだな?お前がいるって事はドーラもいるな?』
ユートがそう言うとドーラは元気よく返事をする
「はいっす!ドーラはここにいるっすよユート様!ところでこれは何なんっすか?」
ドーラは見た事の無い道具にドワーフとしての血が騒ぎ、黒電話の本体をひっくり返したり受話器をまじまじと見つめたりしている
『これは電話って言ってな遠くの人に声を届ける道具だ、今回はお前らに伝えたい事があるから電話した』
ユートがそう言うと3人はその場に正座して受話器を黒電話に立て掛けて聞き入る
『黒龍は死んだが…ちょっとした野暮用が出来てな…またしばらく帰れなくなった…心配かけてごめんな…』
ユートがそう言うとイリーナが話し始める
「大丈夫だ…私達はいつまでもユート殿の事を家で待っているからな…すべての事を済ませたら大手を振って帰ってきてくれれば良い…私達にとってはそれが何よりの願いだ」
イリーナのその言葉にアルカとドーラも頷き賛同する
『ありがとな…アルカ…ドーラ…イリーナ…』
ユートがそう言うと3人は顔を赤くする
目の前にユートはいないのにまるで目の前で語りかけてくれていると感じ
その事だけで3人は心から安心するのだ
『そう言えば…なんでイリーナは電話に出る方法がわかったんだ?』
ユートがそう言うとカイトはクローノの時計をイリーナに渡し受話器を持つ
「やぁユート、元気そうじゃないか聞いてたよ」
「黒龍討伐お疲れ様」
カイトがそう言うと深い溜息が受話器から漏れてくる
『はぁ~…カイト…お前そこで何やってんだよ…』
「クローノちゃんを届けに来たんだけど…余計なお世話だったかな?僕が来なかったらこの電話イリーナちゃんの矢で射抜かれてたけど?」
カイトはニヤニヤと笑いながら返答する
『そうだったのか…ならいいが…』
ユートのその言葉を聞いて変な緊張をしていたカイトは肩の力が抜ける
『だが…もし俺がいない所でアルカ達に何かしたら…俺が殺すからな…』
カイトは電話越しでもわかる鋭く…そして飲み込まれるようなドス黒い殺気を感じ取る
『それじゃあ切るぞ…』
ユートは電話を切ろうとした時
「あっ!待ってユート!」
カイトに電話を切るのを静止される
「あのさ…態々電話じゃなくてユートがこっちに転移を使って戻ってくれば良かったんじゃないかな?」
カイトがそう言うと一瞬場の空気が固まるがすぐに動き出す
『そうか…じゃあな…俺がいない間…アルカ達を頼んだぜ』
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カイトはニヤニヤと笑いながら受話器を黒電話に置いた
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