異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした

森崎駿

文字の大きさ
139 / 241
第3章『双子の少女を救出する事にした』

愛情の大福と防衛開始

しおりを挟む
「え?私が国を…って…え?」
困惑している土方を置き去りにしてユートは話を進める

「それじゃあ終わった後のことも決めたし…本題である『ヘルヘイムから来てる魔族の種類や数』について話すとするか」
ユートはレイカを起こし手を取って二人用のイスに二人で座る
それを見た梨華は先程まで座っていたイスをユートの隣まで持っていき座った

梨華の観測している部下からの報告によると…
敵の数はそう多くはなく精々800程度だと言うが観測している者はある程度なら敵の強さを測れる遺伝粒子アーツを持っている
そんな者からの報告では歴史的に考えても数は大した事は無いが強さは桁外れだと言っていたのだ

「少数ながらもその一体づつが驚異的に強くなってるか…」
「だが…そんな風に個々を強く出来るならもっと1000だか2000揃うまで待てば良かったのにな…何か待てなき事情でもあるのか…まぁ俺達には関係ない話か…」

ユートはそこまで言うとテーブルの大福を食べようと手を伸ばすがいつの間にか無くなっていた
そしてユートの目の前にいるNo.01の口の横には大量の上新粉がべっとりと付いていた

「ゴクン…《美味》美味し過ぎて全部食べてしまいました…すみませんユート」
とりあえずの謝罪をしているがその顔は口角を上げてユートに対しての嘲りの目をしていた

「No.01…まぁあれだ…美味かったんなら仕方ないよな…」
ユートは伸ばした手を引っ込めて密かに拳を作るが行き場の無い悲しみは収まらなかった

「旦那様?旦那様は甘い物が好きなのだな?少し待ってくれ!」
梨華はそんなユートの心情を読み取り立ち上がりどこかへ行ってしまった


それから数十分後、扉が勢いよく開いて梨華が帰ってきた
その手には大福が大盛りに乗った大皿を持っている

「ほら旦那様!作ってきたぞ!俺が!この俺が!」
その大皿をテーブルの上に置き食べるように促す

「あぁ…ありがとう梨華…頂くよ」
ユートは手を伸ばし口に運ぶ

口に入れた瞬間に口いっぱいに広がるこしあんの甘さと滑らかさは何時までも食べていたくなる程の心地良さ
生地は薄く良く伸びるがそれもまたこしあんの邪魔をせず見事な味わいを生んでいる

「…確かにこれは美味いな…この国の『食の文化』は一つ一つが絶品だな」
ユートはまた二つ目、三つ目と大福に手を伸ばす
大福を楽しんでいるとレイカも大福に手を伸ばす

「ほら、ユート君あ~ん」
レイカは自分も食べつつもユートに大福を差し出す

「あ…ありがとう…」
ユートは自分が食べていた分を飲み込みレイカの大福を食べる

「レイカに食べさせて貰ったからな格別に美味いぜ」
ユートはちょうどレイカに食べさせて貰った時に満腹になってきたので手を休めようと茶に手を伸ばすと今度は梨華がレイカに対抗するように差し出す

「旦那様、俺の大福も食べろ!こっちのも美味しそうだからな」
梨華の情熱的な目に負けてユートは食べる

「す…凄く美味いぞ、ありがとう梨華」
ユートは感謝の言葉を言うと梨華は頬を赤く染めて嬉しそうに微笑む

その光景を見たレイカはまた大福をユートに差し出す
ユートは正直お腹がいっぱいだったが…レイカの期待の眼差しには流石のユートも無下には出来ずまた食べる

結局その様なやり取りは大皿の大福全てをユートが食べ尽くす事によって終わった…


「旦那様!まだ食べたりないよな!また作ってこよう!」
梨華はまた立ち上がり大福を追加しようとするがユートは梨華を引き止めた
これ以上食べたらユートのダムは決壊してしまうからだ

次の瞬間
国中にサイレンが鳴り響いた

「何事だ?」
ユートは立ち上がり海の方を見ると…ヘルヘイムの方角から魔族達が見えた

「なるほど…俺達でも視認できる距離に近づいた事を国民に知らせる物か…」
「それで?まさか国の中に招き入れてから戦闘開始か?」
ユートは梨華にそう聞くと梨華は自信ありげにまさかと答え窓から魔族達に向かって飛んでいく


「よく来たな魔族共!侵攻してきた理由は知らないが…ここで食い止めさせてもらう!」
『国を仇なす罪人達に天罰を…我が望むは殲滅ではない…唯一無二の守護なり』
神の御業ゴッドノーツー大氷河結界ー』

梨華の詠唱の後
見渡す限りの海は全て凍りつき海中にいた魔族は死滅しさらにユート達が戦うための足場も出来上がった

「海の水を凍らせるか…まぁ今更もう突っ込まないがな」
ユートはまだ頭の中が混乱している土方に質問をする

「なぁ、新選組も勿論あそこに向かうんだよな?」

「え?あぁはい、実力が低い隊士達は向かわせませんが隊長以上の者は全員サイレンを合図に向かったと思われます」
土方の答えを聞いた後にユートはレイカ達の手を取り窓から飛び降りる


「ユート君!私飛ぶ魔法は無いんだけど!」
「《報告》私とNo.02も流石に飛行魔法は覚えておりません」
「お兄さん…無茶しすぎだよ…」
三人からの言葉をほとんど聞き流したユートは飛翔フライの魔法を使って飛んでいった

「随分と分厚い氷だな…これなら多少無理しても割ることはないか」
ユートはとりあえず魔族達とある程度の距離を置いて着地する

レイカ達も着地と同時に気持ちを入れ替え戦闘態勢をとる

「さぁ…始めよう……俺を退屈させるなよ?」
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

処理中です...