異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした

森崎駿

文字の大きさ
208 / 241
第4章『猫耳貴族を復興させる事にした』

正々堂々と【盟約に誓って】!!

しおりを挟む
「改めて初めまして、私は遊戯神の加護を得た四賢者の一人です」
「名前を《鬼龍院きりゅういん希樹まき》といいます……先程の質問でゲームはどうなったかというと……」

「実は、もうカルタは続行できないのでどうしようか悩んでいるのですよ…」

まきの続行はできないという発言に、ユート含めその場の全員が頭に疑問符を浮かべていた

「あ~、俺がまた暴走するんじゃないかっていう心配なら大丈夫だ、ここで他のみんなを応援するのに徹すれば良い話だからな」

ユートの提案に違うと答えるまきはあわあわと落ち着かない表情をしており、なぜか突然涙を浮かべて泣き始める

「すみません……《十二神獣》はのスキルであって私のスキルじゃないんですよ……それで十二人全員は呼べないんです……」
「だから選手が足りなくて……すみません…出来損ないですみません……」

まきは目にも止まらぬ速さでユート達の前に滑り込み、血に頭を擦りつける
その潔さは正しく四賢者の名に値する【土下座】であった……多分

「じゃあどうすんだ?このまま何もせず俺等が優勝ってことで良い「あ、それは無理ですね」」

ユートのその質問にまきは間髪入れずに拒否する、その反応の良さは正しく四賢者の名に相応しいと言えるだろう

「ユートさんは…ハッキリと明言してたじゃないですか……マキからマイクを受けとって………」

『…良いだろう…その勝負受けてやる…勝負のルールもそっちが考えた物で構わない…俺は逃げも隠れもしない!正々堂々とお前を叩き潰してやるぜ!!!』

まきはノドをトントンと指で叩き、ユートの声質に似せていきながら先程ユートが行ったマイクパフォーマンスのセリフを一字一句間違えずに話す

「それは……何かのスキルか?」

ユートは何かに気付き話を逸らそうとするが、まきは違うと一言だけ言って話を戻す

「ユートさんはマキに対して、正々堂々と叩き潰すと言っていますが……私達は正確には負けていません……すみません…生意気なことを言ってすみません……」

まきの言い分に不満ありげなアルカは反論しようと口を開くが、ユートがアルカの口を手で塞ぎ話し始める

「成程…それもそうだな、それで?どうしろと?」

ユートは挑発気味にまきにそう言うと、まきは懐からゴソゴソとサイコロを取り出す

「私はあまり運動は出来ませんし……大掛かりなスキルや魔法も使えません……」
「ですが、私の最も得意なこのゲーム…『チンチロリン』で戦ってもらえますか?」


『チンチロリン』
最低でもサイコロ三つと茶碗があれば何処ででも出来るゲームである
サイコロを茶碗の中に投げ入れ、例えば【一】【三】【一】となれば出目は【三】となる
この出目の大きさで競うのだ、その他にも『ヒフミ』や『アラシ』や『シゴロ』といった『役』と呼ばれるものも存在する

『ヒフミ』を出せば無条件で負けとなり、『シゴロ』か『アラシ』と呼ばれる役を出せば無条件で勝ちとなる
『ヒフミ』【一】【二】【三】
『シゴロ』【四】【五】【六】
『アラシ』ゾロ目の数字
賽をふった際に茶碗から賽が出てしまった場合も『シゴロ』よりも弱くなる、これを『ションベン』という

『アラシ』>『シゴロ』>出目の数字>『ヒフミ』>『ションベン』

①一ゲーム毎に参加料としてチップを一枚を支払う 
※この時に参加料を支払わなかった場合はそのゲームには参加出来ず、次ゲームに参加することを強制される、なおその際にゲームに不参加だった場合は問答無用でそのは敗北とみなす
②親は鬼龍院きりゅういん希樹まきからとする
③賭けるチップを決め、ゲーム開始後にチップを指定された箇所に出す
※勝負を降りる場合はこの時に宣言する、これ以降のタイミングでは認められない
④親から賽を振る、その際に『シゴロ』等の役があっても子も振る
⑤勝敗が決まった一ゲーム毎にチップの受け渡しが行われる


「そして、私は一人…ユートさん達は全員でかかってきても構いません」

まきはそう言って手を叩くと、突然ユートとまきを挟んだ辺りの中間の地面が開き、木で出来たテーブルと七脚のイスが表れた

「そして、皆様には現在出せる金貨の枚数を先に申告してもらい、その申告された枚数分だけチップをお配りします」
「『金貨100万枚』につきチップ一枚となります」

まきがそう言うと、十二神獣の子が用紙を持ってくる

「その他のルールについて何か質問とかは…ありますか?」

まきはビクビクと挙動不審になりながらも、これから対峙する相手に隙を見せぬようなるべく虚栄しながら声を出す

すると、パサルが手を挙げて質問をした

「申告したチップ以上の負けかチップが無くなってもゲームは続行……ていうかそのままゲームに参加するのは出来るのかしら?」

まきは少しう~ん……と頭を悩ませた後、パサルの質問に答える

「結論から言うと可能です……ですが、もし続行する場合は金貨以外の対価を支払ってもらいます、ですが…その対価はまだお教えできません」
「仮に、この対価を聞いてゲームはしないと言われては困りますからね……

まきのその言葉には……本当に微量のが込められていた
まきの意図はこうだろう…(このまま金の持ち逃げされたら遊戯神の四賢者として他の人たちに顔向けができない)

「わかった、だが最後に一つだけ頼みがある」

まきはユートのその言葉に疑問符を浮かべながらも何かを尋ねる

「始める前にな、これを言って欲しいんだ……あ、みんなもよろしく」

ユートはそう言って『無限収納アイテムボックス』から一冊の本を取り出しみんなに見せる

「別に構いませんが……これになんの意味があるのですか?」

まきは何かの魔法の言葉やスキルの類を疑うが……それは取り越し苦労というものだ
なぜなら、この言葉はとある世界の、とある神様が創った、とある盟約があって初めて効力を発揮する言葉であり、この世界では特に効力は持たないからだ


「それでは、始めますよ…五つの盟約に誓って……」
「「「「「【盟約に誓ってアッシェンテ】」」」」」
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

処理中です...