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第4章『猫耳貴族を復興させる事にした』
甘えの涙と呆れの一喝
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「ユートちゃん、一体何をしたのかしら?」
「ユートちゃんが呼び出したこのE―666っていう奴が不当な審判をしたんじゃないかとも思ったんだけど…遊戯神の加護って事はゲームに関するなら公平なスキルだと思うのよね~」
パサルの言う通り、《公平と不公平の審判》は例え術者であるユートでも不当な判断をする様にする事は出来ない
術者が死んでもE―666は【座】と呼ばれる召喚獣達が集う場所へと帰るだけで、特段ユートに固執する理由はないからだ
「別に何もしてねぇぞ? ゲーム中俺は手を出して無い」
「それはちゃぁんとテノールさんも見ているだろうしな」
まきはテノールの顔を見て、ユートに不振な動きはなかったかアイコンタクトで聞くと…テノールは静かにふるふると首を横に振る
そう、ユート自身は何も手を出していない
ましてやスキル…魔法を用いてすらもいないのだ
「それなら…一体何をしたと言うのですか!!」
「大体、何故『ションベン』の役で私が負けになるのですか!!!」
まきは視線で殺す勢いでユートを睨み付けるが、その視線に気付いたユートはその睨みに対して…ヘラヘラと笑って返す
「あ~…そうだなぁ…先ずお前が負けた原因の大前提を教えてやる」
「お前がゲームを始めた事これこそが敗因だ…始めてしまったからお前は負けたんだ…お前が始めなければお前は勝っていたんだ」
意味不明な言葉を並べたユートに疑問符を浮かべたのは、まきだけではなくテノールを除いたほぼ全員であった
「それから…『ションベン』を役だと思ってるならそれこそ致命的な認識ミスだ」
「『ションベン』は役でも無ければ出目でも無い…言うなればこの『チンチロリン』のゲームに頭1つ浮き出た不出来な手というのが正しいんだ」
「これで分からないんなら、お前は偽物だ」
「だがら…偽物にこのニュクスの長は似合わねぇからこそ、俺は全てを賭けさせたんだ」
ユートは既に興味を失くした様な目線でまきを見下すと…テノールに早く年齢を元に戻せと指示する
ゲームに勝ち、まきが座っていたニュクスの長の座までも手に入れたユートは当然、特別対価で支払ったモノも返還させられる
テノールは懐から触れたら直ぐに割れてしまいそうな白くて小さな球を取り出して、空中に放り投げる
ほわほわと飛んで行った球は、ユートとパサルとクロウディアの目の前で破裂する
「さてと…優勝賞品と賞金を受け取って早く帰ろうぜ」
ユートは伸びをして、その場から立ち去ろうとすると…背後から待てよと威圧する様に声をかけられる
「出てきたか…マキ」
「テメェ…ふざけた真似しやがって…」
パンクでロックな格好に変わったマキは、血管がちぎれそうな程眉間にしわを寄せて、額に血管が浮き出ている
「俺様が偽物だと? ふざけるな!! 俺様はあっちの世界でも一度も敗北は無かったギャンブルの世界の英雄だぞ!!」
「どんな汚い手を使いやがった!! どうして俺様は汚い手を使ったテメェに勝てなかったんだ…どうして…どうしてだ……何でだよ………」
次第に膝から崩れ、徐々に声が枯れていき涙混じりの声へと変わる
【懇願する】【切望する】【庶幾う】
だがしかし、ユートはそんな願うマキを突き放す…【甘えるな】と…
「知りたいか? 知りたきゃ教えてやるよ…で?」
「負けた理由を俺から全て1字1句説明させてお前はそれを鵜呑みにしてあぁ満足ですありがとうございました…なんて引き下がるのか? 違うだろ」
「知りたきゃ願うんじゃない…欲しかったら強請るんじゃない…」
「ここは何の街だ? ここは何をする街だ? ここは誰の街だ? 元はお前の所有物だろ? なら…甘えてんじゃねぇよ…」
「【勝ち取れ】勝って取り返すんだ」
アルカ含め、ユート陣営の全員が驚きに満ちていた
そこにいるのは先程までの様にヘラヘラと相手を嘲笑い舐めてかかるユートでは無かった、そこにいるのは…まるで狩りを教える獅子の様であった
「…なぁマキ、ゲームをしよう」
「正真正銘、悔いが残らないラストゲームだ…」
ユートは涙を流し打ちひしがれているマキに手を伸ばし語り掛ける
マキは立ち上がり、目元の涙を袖口でぐしぐしと拭き取ってルール説明を聞く
「勝負方法は『ジャンケン』」
「俺はグーを出すからお前はチョキを出せ…それだけでさっきのゲームで俺が貰ったお前の持ち物を返してやる」
「お前がパーを出せばさっきのゲームで俺が勝った理由を教えてやるよ…」
「あいこは何も無しで勝負終了…つまりこのまま俺達は帰る」
「何か質問は?」
小難しそうに語っているが…実に単純なゲーム
要するに…負ければ【全ての返還】勝てば【理由のみ】あいこは【現状維持】という訳なのだ
「無いな、それじゃあ始めるぜ…」
________________________
※『ションベン』は役であるとのルールとあるが、今回のゲームでは役ではないというルールの元行っております
「ユートちゃんが呼び出したこのE―666っていう奴が不当な審判をしたんじゃないかとも思ったんだけど…遊戯神の加護って事はゲームに関するなら公平なスキルだと思うのよね~」
パサルの言う通り、《公平と不公平の審判》は例え術者であるユートでも不当な判断をする様にする事は出来ない
術者が死んでもE―666は【座】と呼ばれる召喚獣達が集う場所へと帰るだけで、特段ユートに固執する理由はないからだ
「別に何もしてねぇぞ? ゲーム中俺は手を出して無い」
「それはちゃぁんとテノールさんも見ているだろうしな」
まきはテノールの顔を見て、ユートに不振な動きはなかったかアイコンタクトで聞くと…テノールは静かにふるふると首を横に振る
そう、ユート自身は何も手を出していない
ましてやスキル…魔法を用いてすらもいないのだ
「それなら…一体何をしたと言うのですか!!」
「大体、何故『ションベン』の役で私が負けになるのですか!!!」
まきは視線で殺す勢いでユートを睨み付けるが、その視線に気付いたユートはその睨みに対して…ヘラヘラと笑って返す
「あ~…そうだなぁ…先ずお前が負けた原因の大前提を教えてやる」
「お前がゲームを始めた事これこそが敗因だ…始めてしまったからお前は負けたんだ…お前が始めなければお前は勝っていたんだ」
意味不明な言葉を並べたユートに疑問符を浮かべたのは、まきだけではなくテノールを除いたほぼ全員であった
「それから…『ションベン』を役だと思ってるならそれこそ致命的な認識ミスだ」
「『ションベン』は役でも無ければ出目でも無い…言うなればこの『チンチロリン』のゲームに頭1つ浮き出た不出来な手というのが正しいんだ」
「これで分からないんなら、お前は偽物だ」
「だがら…偽物にこのニュクスの長は似合わねぇからこそ、俺は全てを賭けさせたんだ」
ユートは既に興味を失くした様な目線でまきを見下すと…テノールに早く年齢を元に戻せと指示する
ゲームに勝ち、まきが座っていたニュクスの長の座までも手に入れたユートは当然、特別対価で支払ったモノも返還させられる
テノールは懐から触れたら直ぐに割れてしまいそうな白くて小さな球を取り出して、空中に放り投げる
ほわほわと飛んで行った球は、ユートとパサルとクロウディアの目の前で破裂する
「さてと…優勝賞品と賞金を受け取って早く帰ろうぜ」
ユートは伸びをして、その場から立ち去ろうとすると…背後から待てよと威圧する様に声をかけられる
「出てきたか…マキ」
「テメェ…ふざけた真似しやがって…」
パンクでロックな格好に変わったマキは、血管がちぎれそうな程眉間にしわを寄せて、額に血管が浮き出ている
「俺様が偽物だと? ふざけるな!! 俺様はあっちの世界でも一度も敗北は無かったギャンブルの世界の英雄だぞ!!」
「どんな汚い手を使いやがった!! どうして俺様は汚い手を使ったテメェに勝てなかったんだ…どうして…どうしてだ……何でだよ………」
次第に膝から崩れ、徐々に声が枯れていき涙混じりの声へと変わる
【懇願する】【切望する】【庶幾う】
だがしかし、ユートはそんな願うマキを突き放す…【甘えるな】と…
「知りたいか? 知りたきゃ教えてやるよ…で?」
「負けた理由を俺から全て1字1句説明させてお前はそれを鵜呑みにしてあぁ満足ですありがとうございました…なんて引き下がるのか? 違うだろ」
「知りたきゃ願うんじゃない…欲しかったら強請るんじゃない…」
「ここは何の街だ? ここは何をする街だ? ここは誰の街だ? 元はお前の所有物だろ? なら…甘えてんじゃねぇよ…」
「【勝ち取れ】勝って取り返すんだ」
アルカ含め、ユート陣営の全員が驚きに満ちていた
そこにいるのは先程までの様にヘラヘラと相手を嘲笑い舐めてかかるユートでは無かった、そこにいるのは…まるで狩りを教える獅子の様であった
「…なぁマキ、ゲームをしよう」
「正真正銘、悔いが残らないラストゲームだ…」
ユートは涙を流し打ちひしがれているマキに手を伸ばし語り掛ける
マキは立ち上がり、目元の涙を袖口でぐしぐしと拭き取ってルール説明を聞く
「勝負方法は『ジャンケン』」
「俺はグーを出すからお前はチョキを出せ…それだけでさっきのゲームで俺が貰ったお前の持ち物を返してやる」
「お前がパーを出せばさっきのゲームで俺が勝った理由を教えてやるよ…」
「あいこは何も無しで勝負終了…つまりこのまま俺達は帰る」
「何か質問は?」
小難しそうに語っているが…実に単純なゲーム
要するに…負ければ【全ての返還】勝てば【理由のみ】あいこは【現状維持】という訳なのだ
「無いな、それじゃあ始めるぜ…」
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※『ションベン』は役であるとのルールとあるが、今回のゲームでは役ではないというルールの元行っております
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