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ダンジョン試験
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初めてダンジョンに登った3日たっていた。2日目には規制をかけられていたため、最初の日以外もぐれなかったが。
自衛隊も入ったそうだが、やはり銃火器の類は効果がなかったらしい。やっぱり俺の考えは正しかったな。硫酸レベルの化学物質は効果があるらしい。なんか酸を出すモンスターとかいそうだからな。
話を戻すが自衛隊が攻略を目指したもののあんまり上手くいかなかったっぽい。噂によると死者も出たらしいよ。そーすると国防的な問題も出るかもしれないらしい。
だから日本では国民にダンジョンを入る権利を与えるようだ。手順で言うと以下のようにするらしい。
1.3ヶ月に1度の試験に申し込む
2.自衛隊が5階層までの情報をまとめて本に出すらしい。それを覚える筆記テストと身体能力を見る実技テストに合格する。
3.晴れて「冒険者」になる。
4.ダンジョンに入ることが出来る。
といった手順だ。国も思い切ったな。国民に死にに行ってくれと言っているようなものだ。最初の試験は1ヶ月後。それまでにやるべき事やっとかないとな。
まず公表されたのが兎の話だ。あの肉は食べることが出来るらしい。しかもかなり美味しいそうだ。魔物が外に出ても一応自給自足できる配慮なのかな。
ってことはオークの肉とかも美味しそう。
この1ヶ月やることをまず決めよう。テストに備えて知識を詰め込むことが最優先だ。その後に大学を休学してMSOの解約など契約してる奴を辞める形でいいか。最初の25日間はN大学の図書館に通うことになりそうだな。
まずは図書館に行くか。
そう言ってダンジョンを横切りながら名古屋駅に入っていく。
うーむ検証したいことが多いがやっぱりダンジョンに入れないときついなぁ。またこっそり忍び込むか?レベル5までは上げておきたいしなぁ。
そんなことを考えていたら大学に着いた。そしてその校門に見知った人がたっていた。
「よぉ、徹」
「よっす悠聖」
こいつはおれの高校時代からのダチだ。ゲームなどの趣味があってつるむようになっていた。そしてこいつもなかなか賢い。
「ちょっと前のダンジョンのことは当然知ってるよな?」
「あぁ」
「俺のばぁちゃんたち大阪に住んでるんだけどさ、連絡がつかんのよ。心配だから戻ってくるわ。あともしかしたらこっちにはもう戻ってこないかもしれねぇ」
「ばあちゃんは大切だしな。気をつけて帰れよ」
短い会話の中だが2人の気持ちは確かに共有されていた。この会話を終えた悠聖は駅の方に向かっていく。
「またそっちに遊びに行ってやるからな!」
そう言うと彼は手をひらひらさせながらこちらを向かずに歩いていった。
そんなこんなでダンジョン試験当日。
こっそりダンジョンに入ったりもして無事レベル5になりました。
名前 神谷徹
職業 中級剣士
レベル 5
スキル 剣技 空刃
この空刃ってスキルすごいんよ。このスキルレアスキルらしいんだけどなんか剣を降ったら風の刃飛んでいくんよね。漫画の世界かよ。かっこよすぎかよっていう。もはや感動したわ。
まぁレベルも上がったから冒険者にはなれるでしょう。
「はいそれじゃあ第1回ダンジョン試験を始めまーす」
綺麗な黒髪ロングのおねいさんが声をかけてくる。なんの職業なんだろう?
周りからワッと歓声が起こった。ガタイのいいやつから高校生ぐらいの歳の子まで。この試験に年齢は関係無いからたくさんの層の人々が受けている。
まずは筆記試験ですね。
「筆記試験を始めますよ~。じゃあ60分です。よーいスタート!」
ふむ、ゴブリンの生態?ゴブリンが鳴いたらどうするべきか?逃げるべきだな。体験した分これは簡単だ。角うさぎ?あいつの事か?剣を持って構えているだけであいつは突進してきて死ぬらしい。さすがに草。
まぁ簡単な問題だったんで余裕でした。次は実技試験。なんか体力テスト的なんさせられた。まぁ余裕。そらレベル高いし余裕だよね。
ここまでは余裕だった。帰り道にあいつに会うまでは。
四ノ宮麗子。まぁすごい。何がすごいって全てがすごい。アニメの世界の容姿端麗、スタイル抜群、才色兼備を併せ持ったかのようなすごい人。どっかの医者の娘らしい。そして圧倒的な負けず嫌いであった。
本来ここまで綺麗な人が絡んできたら純粋な性癖の持ち主なら喜ぶべきなのだろう。しかし俺に絡んでくる時だけなんか違うんだよ。いやおれだけじゃないだろうけども。
なんかさ。あたりきついんだよね。テストの時でもまた私が勝ってしまいましたわねみたいな。休み時間寝ていた学校は勉強するところですわ。ねるところではありません!とか言ったり。腹立つどころの騒ぎじゃないんだよ。
そんでその噂の人が目の前にいると。
おかしい。こいつは日本最高峰のT大学に行ったはずだ。何故ここにいる。わざわざ東京から名古屋に戻ってこなくてもいいだろう。知らんぷりして通り過ぎよ。
「…………」
無視無視。反応するからいけないんだよ、こういうのは。
「………………………」
待って無言の圧力怖過ぎない?
「……………………………………何私を無視しているのですの?」
ひぇっ、チビりそう。
天才と呼ばれる神谷徹ですら、苦手なものはあった。
「は、はい、どなたでしょうか?」
「あなた神谷徹ですわよね?」
「いえ、人違いなので帰ってもいいですか?」
「私が来たらそのキョドキョドする感じあなた以外いないですわ。免許証を見せなさい」
まぁこういうのを絶体絶命って言うんだろうね。無理ゲーだよ無理ゲー。
「はいそうですよ神谷とおるですよ何か用事があるんですか?わざわざこっちまで会いに来てくれたんですか?それはそれはありがとうございます。反対方向向いておかえり下さぁーい!!」
「な、わざわざあなたに会いに来るわけないじゃないですの!そういう冗談は辞めてくれます!?お母様とお父様に会いに来たんですわ!そのついでに少しよっただけですわ!断じて会いに来た訳ではありませんので!断じて!」
微かに頬を染めながらぷんすかとおこってきた。ツンツンしてるなぁほんと。
「はいはい、分かったから用事がないなら退いてくれない?邪魔なんだけど」
「むきぃー!!言われたくてもどきますわよ!神谷徹!両親が心配だから私はこっちで冒険者になることにしましたわ!これからもよろしくお願いしますわね!!!」
そう言い残して去っていった。
「宜しくしなくてもいいんだけどなぁ。」
ぼんやりと呟くと
「そこは冗談でも褒めておくと女子からもてますわよ!馬鹿神谷徹!」
なんか怒られた。理不尽の極み。こんなことがあっていいのだろうかいやダメだろう。
できるだけ避けて生活していこう。
恋愛方面には疎い徹であった。
自衛隊も入ったそうだが、やはり銃火器の類は効果がなかったらしい。やっぱり俺の考えは正しかったな。硫酸レベルの化学物質は効果があるらしい。なんか酸を出すモンスターとかいそうだからな。
話を戻すが自衛隊が攻略を目指したもののあんまり上手くいかなかったっぽい。噂によると死者も出たらしいよ。そーすると国防的な問題も出るかもしれないらしい。
だから日本では国民にダンジョンを入る権利を与えるようだ。手順で言うと以下のようにするらしい。
1.3ヶ月に1度の試験に申し込む
2.自衛隊が5階層までの情報をまとめて本に出すらしい。それを覚える筆記テストと身体能力を見る実技テストに合格する。
3.晴れて「冒険者」になる。
4.ダンジョンに入ることが出来る。
といった手順だ。国も思い切ったな。国民に死にに行ってくれと言っているようなものだ。最初の試験は1ヶ月後。それまでにやるべき事やっとかないとな。
まず公表されたのが兎の話だ。あの肉は食べることが出来るらしい。しかもかなり美味しいそうだ。魔物が外に出ても一応自給自足できる配慮なのかな。
ってことはオークの肉とかも美味しそう。
この1ヶ月やることをまず決めよう。テストに備えて知識を詰め込むことが最優先だ。その後に大学を休学してMSOの解約など契約してる奴を辞める形でいいか。最初の25日間はN大学の図書館に通うことになりそうだな。
まずは図書館に行くか。
そう言ってダンジョンを横切りながら名古屋駅に入っていく。
うーむ検証したいことが多いがやっぱりダンジョンに入れないときついなぁ。またこっそり忍び込むか?レベル5までは上げておきたいしなぁ。
そんなことを考えていたら大学に着いた。そしてその校門に見知った人がたっていた。
「よぉ、徹」
「よっす悠聖」
こいつはおれの高校時代からのダチだ。ゲームなどの趣味があってつるむようになっていた。そしてこいつもなかなか賢い。
「ちょっと前のダンジョンのことは当然知ってるよな?」
「あぁ」
「俺のばぁちゃんたち大阪に住んでるんだけどさ、連絡がつかんのよ。心配だから戻ってくるわ。あともしかしたらこっちにはもう戻ってこないかもしれねぇ」
「ばあちゃんは大切だしな。気をつけて帰れよ」
短い会話の中だが2人の気持ちは確かに共有されていた。この会話を終えた悠聖は駅の方に向かっていく。
「またそっちに遊びに行ってやるからな!」
そう言うと彼は手をひらひらさせながらこちらを向かずに歩いていった。
そんなこんなでダンジョン試験当日。
こっそりダンジョンに入ったりもして無事レベル5になりました。
名前 神谷徹
職業 中級剣士
レベル 5
スキル 剣技 空刃
この空刃ってスキルすごいんよ。このスキルレアスキルらしいんだけどなんか剣を降ったら風の刃飛んでいくんよね。漫画の世界かよ。かっこよすぎかよっていう。もはや感動したわ。
まぁレベルも上がったから冒険者にはなれるでしょう。
「はいそれじゃあ第1回ダンジョン試験を始めまーす」
綺麗な黒髪ロングのおねいさんが声をかけてくる。なんの職業なんだろう?
周りからワッと歓声が起こった。ガタイのいいやつから高校生ぐらいの歳の子まで。この試験に年齢は関係無いからたくさんの層の人々が受けている。
まずは筆記試験ですね。
「筆記試験を始めますよ~。じゃあ60分です。よーいスタート!」
ふむ、ゴブリンの生態?ゴブリンが鳴いたらどうするべきか?逃げるべきだな。体験した分これは簡単だ。角うさぎ?あいつの事か?剣を持って構えているだけであいつは突進してきて死ぬらしい。さすがに草。
まぁ簡単な問題だったんで余裕でした。次は実技試験。なんか体力テスト的なんさせられた。まぁ余裕。そらレベル高いし余裕だよね。
ここまでは余裕だった。帰り道にあいつに会うまでは。
四ノ宮麗子。まぁすごい。何がすごいって全てがすごい。アニメの世界の容姿端麗、スタイル抜群、才色兼備を併せ持ったかのようなすごい人。どっかの医者の娘らしい。そして圧倒的な負けず嫌いであった。
本来ここまで綺麗な人が絡んできたら純粋な性癖の持ち主なら喜ぶべきなのだろう。しかし俺に絡んでくる時だけなんか違うんだよ。いやおれだけじゃないだろうけども。
なんかさ。あたりきついんだよね。テストの時でもまた私が勝ってしまいましたわねみたいな。休み時間寝ていた学校は勉強するところですわ。ねるところではありません!とか言ったり。腹立つどころの騒ぎじゃないんだよ。
そんでその噂の人が目の前にいると。
おかしい。こいつは日本最高峰のT大学に行ったはずだ。何故ここにいる。わざわざ東京から名古屋に戻ってこなくてもいいだろう。知らんぷりして通り過ぎよ。
「…………」
無視無視。反応するからいけないんだよ、こういうのは。
「………………………」
待って無言の圧力怖過ぎない?
「……………………………………何私を無視しているのですの?」
ひぇっ、チビりそう。
天才と呼ばれる神谷徹ですら、苦手なものはあった。
「は、はい、どなたでしょうか?」
「あなた神谷徹ですわよね?」
「いえ、人違いなので帰ってもいいですか?」
「私が来たらそのキョドキョドする感じあなた以外いないですわ。免許証を見せなさい」
まぁこういうのを絶体絶命って言うんだろうね。無理ゲーだよ無理ゲー。
「はいそうですよ神谷とおるですよ何か用事があるんですか?わざわざこっちまで会いに来てくれたんですか?それはそれはありがとうございます。反対方向向いておかえり下さぁーい!!」
「な、わざわざあなたに会いに来るわけないじゃないですの!そういう冗談は辞めてくれます!?お母様とお父様に会いに来たんですわ!そのついでに少しよっただけですわ!断じて会いに来た訳ではありませんので!断じて!」
微かに頬を染めながらぷんすかとおこってきた。ツンツンしてるなぁほんと。
「はいはい、分かったから用事がないなら退いてくれない?邪魔なんだけど」
「むきぃー!!言われたくてもどきますわよ!神谷徹!両親が心配だから私はこっちで冒険者になることにしましたわ!これからもよろしくお願いしますわね!!!」
そう言い残して去っていった。
「宜しくしなくてもいいんだけどなぁ。」
ぼんやりと呟くと
「そこは冗談でも褒めておくと女子からもてますわよ!馬鹿神谷徹!」
なんか怒られた。理不尽の極み。こんなことがあっていいのだろうかいやダメだろう。
できるだけ避けて生活していこう。
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