私、今とっても幸せです!

シンフジ サイ

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1話

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 常夜灯のみが灯っているこの薄暗い寝室に、バスローブ姿の1組の男女がダブルベッドの縁に並んで座っている。和弥と私だ。

「……じゃあ」
「……ぅん」

 恥ずかしそうにそう言った和弥が顔を近付けてきた。私も目を瞑って彼を受け入れる。CDコンポからゆったりとしたピアノの曲が響いているこの寝室に、徐々に興奮を高めている私達の呼吸音も合わさってきて身体の奥から熱くなってきた。
 さらに、心臓の鼓動が早鐘を打つようで、緊張とこれからの情事への期待感すらも私の中で高まって来る。
 彼の気配が極限まで近付いてきて、遂に和弥の唇と私の唇が優しく触れた。触れ合っている右半身以外からも彼の体温が伝わってきて、真っ暗闇な私の世界に彼の存在を認識させる。また、普段私が使っているシャンプーやボディソープの匂いが彼から漂ってきて変な気分になる。
 キスをしながら和弥が体勢を変えて両腕で私を抱きしめてきた。私も彼を抱きしめ返す。私よりも背が高い和弥に抱擁されて、彼に守られている気分になる。
 さっきよりも更に密着して、彼の心臓の鼓動が私にも伝わってきた。凄くドクドクしてる。きっと彼にもわたしの心臓の鼓動が同じくらい伝わっていることだろう。和弥も私との行為を楽しみにしているんだと思うと何だか愛おしくなる。
 和弥の唇が私から離れていく。名残惜しくなった私はうっすらと目を開くと、顔が赤くなっている彼が私を優しく見下ろしていた。

「好きだよ、茜」
「うん、私も……。和弥」

 彼の優しい言葉に返事をすると、再び和弥は顔を近付けてきて唇同士が触れ合った。徐々に荒くなっている彼の鼻息がなんだかこそばゆく、彼が興奮している様子が伝わってくる。私で興奮してくれてるんだ、と思ったら身体の奥が更に熱くなってくる。私の"女"の部分が求めだしてきているのが分かった。
 深い口づけをしている中、彼の舌が私の口の中に入ってこようと探っているのが分かり、私も彼を迎え入れる為に少し口を開く。すると、彼は優しく、でも強引に私の口をこじ開けて私の舌へ絡みついてきた。
 私の体温とは少し違う彼の体温が舌から伝わって、呼吸が苦しくなる。

「っん」

 長い口づけを交わしている途中、上手く息継ぎ出来なくて酸素を求めて唇を離した。すると、私の艶めかしい吐息が鼻から漏れ、私と和弥の間に唾液で出来た1本の糸が繋がっているのが見えた。
 私は三度和弥の瞳を覗き込む。彼の目には理性と本能が拮抗しているのが分かった。今すぐにでも私を目茶苦茶にしてやりたいと本能が叫んでいるようで、呼吸も苦しそうだ。でも、彼は本能に打ち勝ち、大きく息を吸って一度落ち着く。そして、彼はもう一度キスをして抱きしめたまま私と一緒にベッドへ倒れ込む。
 私達がベッドに倒れこむとベッドが軽くきしむ。静寂な雰囲気の中でその音は酷く歪に聞えた。
 和弥は横向けになっている私を器用に仰向けにする。そして、私が苦しくないようにベッドに体重を預けながら、私と密着するように抱きしめる。
 彼の体温が身体の前身から大きく伝わってくる。また、密着したことでバスローブが興奮している私の乳首に引っかかり、甘い快感を私の全身に届ける。その気持ちよさで思わず声に出てしまいそうだったけど、なんとか押し殺すことが出来た。
 彼は口づけを止め、私達はお互いの瞳をのぞき込めるような状態で見つめ合う。和弥は少し微笑みながら、右手で私の左手を求めて探ってきた。 
 あっという間に和弥の右手は私の左手を見つけ出した。手のひら同士が密着するように肌が重なる。更に指が絡められてじんわりとした心地よさが伝わってくる。

「触って良い……?」
「…………ん」

 しばしそんな状態でお互いの体温やら興奮やらを堪能していたら、和弥がそう呟いた。
 そんなの私が求めているみたいじゃん……!
 そんな風に思いつつも彼の問いに私は小さく頷く。すると、彼は恋人つなぎをしている右手を離して、そのまま私の左腕から肩に向けてその右手を滑らせる。触れるか触れないかを狙っている彼の手は私の快楽への道を一直線に導く。既にこの情事への期待感が最大限に高まっている私には効果てきめんで思わず小さくよがってしまった。
 私のこの声が起点になったかのように和弥の愛撫が本格的に始まった。
 彼の右手が私のバズローブの中に潜り込んできて、お腹を摩ってきた。それだけですら悦楽に負けそうな私は歯を食いしばる。勝手に甘い声が漏れてしまいそうだからだ。
 でも、優しくも苛烈化した右手の攻撃が私のお腹や脇腹、太ももといったあらゆる場所に及んできた。胸や内股にはまだ及んでいないもののすぐに触ってくるに違いない。

「っん! ……あっ!」

 彼の愛撫に耐えきれず、私は次第に艶めかしい声を出してしまう。和弥は私の下半身に跨がって膝をつくように体勢を変えて、両手で私の全身をまさぐるようになった。
 さっきの倍以上の快楽が私を襲い、声が出ないように手で口を押さえることしか出来ない。それに、めくれたバスローブから彼の筋肉質な身体が見え隠れして、彼の身体を堪能したいとどこか楽しみにしている私がいる。チラリと見えた彼のペニスもまた興奮を示していた。

「もっと声だして良いんだよ?」
「(そんなの……!)」

 和弥の問いに答えたくても口を開けば甘い声が出てしまう。私は口を押さえながらも声にならない声が喉で鳴っている。彼はそんな私の様子を意地悪く見ながらも私を快楽の道へと導いていくのを止めない。私の全身はピクピクと震えている。
 私の呼吸は既に荒く、そして不規則なものだ。彼が触ってくる部分からの快楽が神経を通って脳に伝わり、その後全身に伝わる。私の身体は彼の愛撫に為す術無く負けてしまっている。
 でも、それにも関わらず、和弥は私の乳首を触ろうとはしない。せいぜい乳輪付近を撫でるだけだ。乳首への愛撫を散々待たされている私は触って欲しいとは思うものの懇願することは理性が邪魔して未だに出来ない。

「どうした? なんか苦しそうだけど?」
「…………!」

 彼は意地悪く問いかけてきた。原因は分かっている癖にそれを聞いてくるのが妙にムカつく。私は口を押さえながら必死に深呼吸をして彼の愛撫と自分の理性に負けないように努力する。
 私の耐えている様子を見て、何やら思案顔をしていた和弥ははだけている私のバスローブから手を引き抜き、今度は私の胸辺りのバスローブを掴んだ。そして、優しく上下左右に動かしてくる。
 何をするのか分からずにいた私にとって彼の意図に気がついた瞬間には遅かった。バスローブが私の乳首に擦れて、快楽を産み出してくる。不意に現われた悦楽に思わず嬌声をあげてしまう。和弥はそんな私を見てしてやったりと思っているような顔をして満足そうだ。

「っん! ……っあ! ……っそれ、駄目ぇ!」

 全身への愛撫で十分に高められていた私は乳首への新しい愛撫に負けてしまう。先程よりも強い感覚が身体全体に行き渡り強制的に喘がされてしまう。勝手に出るよがり声を止めようと口を押さえても効果は現われない。それどころか、和弥はその行為を激しくして私を弄ぶ。散々じらされていた私はこれを待っていた。とても気持ちいい。
 遂に私の理性は負けてしまった。自分の理性がどこへいってしまったのか分からないくらい本能が叫ぶ。

「っねぇ、お願い! 触って!」
「え? 十分触ってると思うけど? どこを?」

 分かっている癖に、Sっ気を出している和弥は届かない。自分で言え、と言わんばかりだ。私の理性はどこへ行ったのやら、もっと気持ちよくなりたいという本能が勝手に和弥に伝える。口が勝手に開く。

「っ分かって、る、癖に! 乳首! 私の乳首だって!」
「うーん、分かった」

 和弥は私のバスローブを手放した。元の位置に戻ろうとしたバスローブが乳首に触れて再び快楽を産み出す。でも、彼の手はバスローブを押し上げている私の乳首に向かっていって……。

「っんぁ!!」

 和弥の右手が私の左胸に、そして、左手が私の右胸を触る。より細かく言うのならば、彼は手のひらで胸を揉み、親指と人差し指で私の乳首を摘まんだ。今まで以上の快楽が私の身体の中を巡っていく。私はその快楽の本流に飲み込まれていった。
 和弥は優しく私の乳首を弾く。  私の中の何かが高まる。
 和弥は優しく私の乳首を摘まむ。 私の中の何かが再び高まる。
 和弥は優しく私の乳首を押し込む。私の中の何かが更に高まる。
 和弥は優しく私の乳首を捏ねくる。私の中の何かがそれ以上に高まる。
 和弥の私の乳首への様々な愛撫は私を弄ぶ。私の中で大きく膨らんだ何かが極限まで高まった状態でも続く。何か途轍もないものが私の中で込み上がってくる。私の中の何かはそのまま膨れ上がって、遂にはポップコーンのようにはじけ飛んだ。我慢することが出来なかった。

「っんんん! っはぁ……!!」

 私は大きく喘ぐ。意識がどこかへ飛んでいってしまったようで、体中がふわふわとする。身体の五感が鈍くなっている割に神経は鋭く研ぎ澄まされていてなんだか心地良い。何度か大きく深呼吸をすることでやっとのこと意識が戻ってきた。
 じんわりと汗をかいているのが分かるし、私の女の部右がさっき以上にヌルッとしていることも分かった。でも、私の記憶が飛んでいたかもしれない。それ位の衝撃だった。

「ごめん、やり過ぎたかな?」
「ううん、だいじょーぶ。さいこーだった」
「それなら良かった、続けるぞ?」
「ぅん、きて?」

 彼の心配そうな問いにさっきよりも少しだけ怠くなった身体で答える。和弥は心配そうな顔だったものの、私の返事を聞いて"男"の顔を見せた。
 あ、この顔、好き。そんな風に思ってしまう。
 和弥は先程のように開けている私のバスローブへと手を伸ばし、辛うじて結ばれているバスローブの紐を解く。そして、彼は私の産まれた姿を見られるようにバスローブを大きく剥いだ。私の全身が彼に見られる。彼の視線が私の至る所に飛んでいるのを私は見て恥ずかしくなった。また、先程よりも熟成した女の匂いが私の下半身から漂ってくる。気がついていたけれど、強制的に認知させられた。

「……いつみても綺麗だよ、茜」
「……ゃん」

 和弥はそんな言葉を言い放った。更に顔が熱くなる。全身火照っているけれど、そんな褒め言葉は私にとって薬のようで毒だった。私の顔は風邪を引いたときのように熱くなっている。

「ほら、またシて?」

 そんな恥ずかしさを隠すためにも私は両腕を和弥に差しのばす。彼は恋人つなぎを出来る様に真っ正面から私の手を取る。その一方で彼の顔は私の左胸へと近付いてきた。
 あ、来る。私の予想通り、和弥は私の乳首を口に含んだ。温かく滑った感触が私の左乳首を襲う。十分気持ちいいものの先程までの猛攻撃よりは耐えられそうだ。

「っん! あ、それぇっ、すきぃ!!」

 和弥の愛撫に耐えられそう、とは言ったもののその気持ちよさは格別なものだ。さっきの高まりのおかげで自分の感情を吐露することに躊躇が無くなった私は素直にそれを伝える。和弥はその私の声を聞いて、乳首への愛撫を更に激しくする。
 強く舌で弾かれたり、押し込まれたり。思い切り吸われたり、唇で軽く咥えられたり。
 彼の愛撫の悉くが私の何かを大きく高めさせる。それに加えて、さっきよりも汗をかいたのか、和弥も男の匂いを強く発するようになった。私の好きな彼の匂いが鼻腔に漂ってきて性的快楽を一層高めてくる。

「っかずやって、ほんとうにっ、わたしのむねぇ、すきだよね、なんでぇ?」

 気持ちよさに勝ちながら私は和弥に問いかける。すると、彼は一旦私の胸から顔を上げて私と目を合わせてにこりと微笑む。そして、私の問いに答える。

「だって好きな女だよ? それ以上に何かある?」
「……っあ」

 そう言った和弥の顔は真剣なもので私が好きなことが明らかなものだ。私への強い愛情を見せつけてきて私の女の部分がキュンと鳴った気がする。再びじんわりとした気がした。照れくさい、でも私も彼のことが大好きだ。
 私の乳首への愛撫を止めた和弥は私の顔へと近付いてくる。私も彼を受け入れるために目を瞑った。そして、今まで以上の荒々しいキスを交わす。只ひたすらに自分の欲求を見たさんとするそのキスは、和弥の"男"を感じさせた。
 私と彼の唇や舌がお互いを求めて濃厚に絡み合う。呼吸すらも愛おしい。獣のような呼吸はお互いの性的欲求を十分高めているのが分かる。

「下、触るよ?」
「ぅん……」

 長いディープキスで息が苦しくなった私達は酸素を求めて唇を一旦離す。その隙に彼は口を開いた。私も彼の問いに答えて、私の女の部分に彼の新しい愛撫がくるのを待った。
 彼の右手が私の左耳から首、胸、お腹、そして陰毛を通って女の象徴へと向かっていく。触れるか触れないかギリギリのラインをせめる彼の手の軌道が私を更に興奮させる。彼に触れられた部分がざわついた。まるでもっと触って欲しい! とでも言わんばかりだ。そして、遂に待ち焦がれていた時は来る。
 クチュリ……。
 そんな湿った音が私の下半身の方から聞えてくる。その音と共に私は今までの快楽とは違うものが全身を襲った。和弥が私の下半身を触った感想を告げる。

「凄い、目茶苦茶濡れてる」
「ぃや……、ぃわないでよ……」

 今までの快楽や期待感、羞恥心。それら諸々が高まったものが今の私の状況を作った。
 ……うん、素直に認めよう。私は彼のペニスが欲しい。和弥が私の中に彼のペニスを挿れて、突いて抜いて突いて抜く。そうして私を気持ちよくさせて欲しいし、さっきみたいに絶頂をむかえたい。それに、和弥にも絶頂をむかえて私の中にその精を放出して孕ませて欲しい。今はこれしか考えられない。そこまで私は負けてしまっている。

「指、挿れるよ?」
「……ぅん」
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