2 / 36
1.異世界転生!?
しおりを挟む
いつか、元の世界へ帰れる───そう思っていた。
俺は、佐久間 秋都。25才。
身長は170センチ、普通体型…と、まぁ若くは見られるが、なかなか良い出会いも無く、仕事に明け暮れる毎日をおくっていた。
幼い頃に両親が離婚し、母と高校までは二人で暮らしていたが、大学を卒業後、高校からの友人、九条 雪夜と同居をすることになった。
母は再婚をして第二の人生を楽しむのだと言う。最近は、あまり連絡を取っていない。
「雪夜!遅くなって、ごめん!!仕事が長引いて…」
見慣れたスーツ姿の男性に声をかける。
雪夜は俺と違って身長も高く、メガネをかけたスーツの似合う男だ。モテるはずなのに、彼女がいないのが不思議すぎる。俺なんかと一緒に住んでるから、出会いが無いのかもしれない…。
ちなみに、大学時代は一人暮らしをしていて お互い彼女がいた時期もあったが、卒業前には二人とも別れてしまい、会社も近く、家賃半額という雪夜の素敵な提案に乗ってしまった。
休みの日には一緒に買い物へ行ったり、家でゲームをしたり…。とにかく気が楽というか、今はまだ彼女は いいか、と思ってしまっている。
「俺も今 着いたところ。」
嬉しそうに雪夜は笑った。
普段は早く帰れる方が夕食を作っているのだが、土曜の夜は一緒に外食しようと決めている。
「明日はお互い休みだし、今日はお酒も飲んで帰ろーぜ!」
「あぁ。そのつもりだ。」
食事と、バーで少しお酒を飲んで、帰る頃には0時を回ろうとしていた。ふと、目に入った帰り道の公園へと寄り道をして帰ることにした俺たちは、人影のない公園へと入り、ベンチに腰を下ろす。
心地よい風を感じて、背伸びをした。
「ふぁ~っ、今日も疲れた!あとは帰って風呂入って寝るだけだな!」
「風呂入る前に寝るなよ。」
クスっと笑った雪夜を見て俺も笑顔になる。
前回、お風呂を溜めてる間に寝てしまい、起こすのが大変だったのだと言っていた。
口数は少ないが、面倒見の良いところは、雪夜の良いとろだと思う。
「さぁ!帰ろっか。」
立ち上がると、少し先の方に黒い球体のようなものが見えた。
「あれ、なんだろう?よく見えないけど、何か浮いてない?」
「?見てくるから、そこにいて。」
雪夜が立ち上がり、その何かに近づく。
すると……
「!!?」
急に、その黒い球体のようなものが大きくなり、雪夜を引っ張るように取り込もうとしていた。
「雪夜!!!」
「秋都、逃げ…」
慌てて雪夜に駆け寄るが手は届かず、雪夜が「にげて」と言い終わる前に雪夜を、次に俺を引っ張りこんだ。
◇◇◇◇
長い夢を見ていた気がする……
目を開けると、見慣れない天井が目に入った。
ゆっくりと体を起こすと、ズキンと頭が痛んだ。
「…っ」
「アルフィ!?」
ベッドの横には知らない女性が座っていた。
三つ編みをした茶色い髪に灰色の瞳。片手には本を持っている。
(アルフィって俺に言ったのか?)
「え、誰…?」
「…!?先生!!アルフィが…!」
青ざめた女性はスクっと立ち上がり、
パタパタと扉へと かけていった。
(いったい、なんなんだ…。雪夜は?俺は どうなったんだ?)
知らない部屋だが、ここは、どこなんだ?
俺の部屋の倍はある広さ、西洋風のセミダブル ベッドがあり、窓際に机と椅子が置いてある。
ふと、壁に掛けてある鏡をチラッと見ると、知らない青年が映っていた。
茶色い髪に綺麗な青い瞳、年齢は20才前後くらいだろうか。
「…え!俺??!」
両頬に手を当て鏡に映った自分の顔を凝視する。
いつもの自分の顔の面影はあるものの、別人である。
ここは、どこ?俺は誰?状態に、取り乱していると、さっきの女性と白衣を着た男性が部屋へ入ってきた。
「目が覚めて良かったよ、アルフィくん。」
白衣を着た男性は深緑の髪にメガネをかけている。
二人とも40才代といった印象だ。
瞳の色、髪色から察するに ここが日本じゃないのは明らかだ。
「アルフィと言うのは、俺の名前ですか?ここは、いったい…」
「…っ、やっぱり記憶が…」
女性の方は今にも泣き出しそうである。
「君の名前はアルフィ・ルイス。20才。彼女は母親のソフィア・ルイス。僕は医者のルーベン・ウォード。君は3日間、高熱が出て生死を彷徨っていたんだよ。やっと昨日熱が下がったんだけど…覚えていないかい?」
白衣の男性ルーベンが説明してくれるが、もちろん全く身に覚えはなく、首を横に振ることしか出来なかった。
沈黙を破るように、バタバタと こちらへ走ってくる音とともに、バンッと扉が開いた。
「アルフィ!!」
ドアを開けたのは、金色の髪、灰色の瞳の男性だった。俺より少し年上そうな彼は、スラッとしていて、イケメンと言ってもいいくらい整った顔をしていた。軍服のような服装がとてもよく似合っているが、肩が少し破れ、肌から血をにじませていた。
「目が覚めて良かった!!」
ツカツカとベッドへ駆け寄り、ガバッと俺を抱きしめた。
「もう、レオン!勤務中に抜けてきたでしょ!」
ソフィアが呆れた顔で彼を見ていた。
「だって、母さん、アルフィが目を覚ましたって聞いて、待ってられないよ!」
「??」
(今度は誰?状況についていけない…)
ふと、肩の傷に目がいった
「あの、傷が…」
「あぁ。かすり傷だよ、ちゃんと倒してきたから安心して。」
もう一度、きゅっと抱きしめられる。
温かい…
誰かに抱きしめてもらうなんて、いつぶりだろうか。
(なにか流れてくる感じだ。ほっとするというか……なんだろう?)
そっと彼の背中に手をまわす。
「…!?」
パッと、引き離され、彼は驚いた顔をした。
「アルフィ、ガイド能力が?!肩の傷が癒えてる」
肩を見ると、さっきまで血がにじんでいた傷が綺麗になっていた。
「え?!俺は何も…」
みんなが驚いた顔をして俺を見ていた。
俺は、佐久間 秋都。25才。
身長は170センチ、普通体型…と、まぁ若くは見られるが、なかなか良い出会いも無く、仕事に明け暮れる毎日をおくっていた。
幼い頃に両親が離婚し、母と高校までは二人で暮らしていたが、大学を卒業後、高校からの友人、九条 雪夜と同居をすることになった。
母は再婚をして第二の人生を楽しむのだと言う。最近は、あまり連絡を取っていない。
「雪夜!遅くなって、ごめん!!仕事が長引いて…」
見慣れたスーツ姿の男性に声をかける。
雪夜は俺と違って身長も高く、メガネをかけたスーツの似合う男だ。モテるはずなのに、彼女がいないのが不思議すぎる。俺なんかと一緒に住んでるから、出会いが無いのかもしれない…。
ちなみに、大学時代は一人暮らしをしていて お互い彼女がいた時期もあったが、卒業前には二人とも別れてしまい、会社も近く、家賃半額という雪夜の素敵な提案に乗ってしまった。
休みの日には一緒に買い物へ行ったり、家でゲームをしたり…。とにかく気が楽というか、今はまだ彼女は いいか、と思ってしまっている。
「俺も今 着いたところ。」
嬉しそうに雪夜は笑った。
普段は早く帰れる方が夕食を作っているのだが、土曜の夜は一緒に外食しようと決めている。
「明日はお互い休みだし、今日はお酒も飲んで帰ろーぜ!」
「あぁ。そのつもりだ。」
食事と、バーで少しお酒を飲んで、帰る頃には0時を回ろうとしていた。ふと、目に入った帰り道の公園へと寄り道をして帰ることにした俺たちは、人影のない公園へと入り、ベンチに腰を下ろす。
心地よい風を感じて、背伸びをした。
「ふぁ~っ、今日も疲れた!あとは帰って風呂入って寝るだけだな!」
「風呂入る前に寝るなよ。」
クスっと笑った雪夜を見て俺も笑顔になる。
前回、お風呂を溜めてる間に寝てしまい、起こすのが大変だったのだと言っていた。
口数は少ないが、面倒見の良いところは、雪夜の良いとろだと思う。
「さぁ!帰ろっか。」
立ち上がると、少し先の方に黒い球体のようなものが見えた。
「あれ、なんだろう?よく見えないけど、何か浮いてない?」
「?見てくるから、そこにいて。」
雪夜が立ち上がり、その何かに近づく。
すると……
「!!?」
急に、その黒い球体のようなものが大きくなり、雪夜を引っ張るように取り込もうとしていた。
「雪夜!!!」
「秋都、逃げ…」
慌てて雪夜に駆け寄るが手は届かず、雪夜が「にげて」と言い終わる前に雪夜を、次に俺を引っ張りこんだ。
◇◇◇◇
長い夢を見ていた気がする……
目を開けると、見慣れない天井が目に入った。
ゆっくりと体を起こすと、ズキンと頭が痛んだ。
「…っ」
「アルフィ!?」
ベッドの横には知らない女性が座っていた。
三つ編みをした茶色い髪に灰色の瞳。片手には本を持っている。
(アルフィって俺に言ったのか?)
「え、誰…?」
「…!?先生!!アルフィが…!」
青ざめた女性はスクっと立ち上がり、
パタパタと扉へと かけていった。
(いったい、なんなんだ…。雪夜は?俺は どうなったんだ?)
知らない部屋だが、ここは、どこなんだ?
俺の部屋の倍はある広さ、西洋風のセミダブル ベッドがあり、窓際に机と椅子が置いてある。
ふと、壁に掛けてある鏡をチラッと見ると、知らない青年が映っていた。
茶色い髪に綺麗な青い瞳、年齢は20才前後くらいだろうか。
「…え!俺??!」
両頬に手を当て鏡に映った自分の顔を凝視する。
いつもの自分の顔の面影はあるものの、別人である。
ここは、どこ?俺は誰?状態に、取り乱していると、さっきの女性と白衣を着た男性が部屋へ入ってきた。
「目が覚めて良かったよ、アルフィくん。」
白衣を着た男性は深緑の髪にメガネをかけている。
二人とも40才代といった印象だ。
瞳の色、髪色から察するに ここが日本じゃないのは明らかだ。
「アルフィと言うのは、俺の名前ですか?ここは、いったい…」
「…っ、やっぱり記憶が…」
女性の方は今にも泣き出しそうである。
「君の名前はアルフィ・ルイス。20才。彼女は母親のソフィア・ルイス。僕は医者のルーベン・ウォード。君は3日間、高熱が出て生死を彷徨っていたんだよ。やっと昨日熱が下がったんだけど…覚えていないかい?」
白衣の男性ルーベンが説明してくれるが、もちろん全く身に覚えはなく、首を横に振ることしか出来なかった。
沈黙を破るように、バタバタと こちらへ走ってくる音とともに、バンッと扉が開いた。
「アルフィ!!」
ドアを開けたのは、金色の髪、灰色の瞳の男性だった。俺より少し年上そうな彼は、スラッとしていて、イケメンと言ってもいいくらい整った顔をしていた。軍服のような服装がとてもよく似合っているが、肩が少し破れ、肌から血をにじませていた。
「目が覚めて良かった!!」
ツカツカとベッドへ駆け寄り、ガバッと俺を抱きしめた。
「もう、レオン!勤務中に抜けてきたでしょ!」
ソフィアが呆れた顔で彼を見ていた。
「だって、母さん、アルフィが目を覚ましたって聞いて、待ってられないよ!」
「??」
(今度は誰?状況についていけない…)
ふと、肩の傷に目がいった
「あの、傷が…」
「あぁ。かすり傷だよ、ちゃんと倒してきたから安心して。」
もう一度、きゅっと抱きしめられる。
温かい…
誰かに抱きしめてもらうなんて、いつぶりだろうか。
(なにか流れてくる感じだ。ほっとするというか……なんだろう?)
そっと彼の背中に手をまわす。
「…!?」
パッと、引き離され、彼は驚いた顔をした。
「アルフィ、ガイド能力が?!肩の傷が癒えてる」
肩を見ると、さっきまで血がにじんでいた傷が綺麗になっていた。
「え?!俺は何も…」
みんなが驚いた顔をして俺を見ていた。
22
あなたにおすすめの小説
性技Lv.99、努力Lv.10000、執着Lv.10000の勇者が攻めてきた!
モト
BL
異世界転生したら弱い悪魔になっていました。でも、異世界転生あるあるのスキル表を見る事が出来た俺は、自分にはとんでもない天性資質が備わっている事を知る。
その天性資質を使って、エルフちゃんと結婚したい。その為に旅に出て、強い魔物を退治していくうちに何故か魔王になってしまった。
魔王城で仕方なく引きこもり生活を送っていると、ある日勇者が攻めてきた。
その勇者のスキルは……え!? 性技Lv.99、努力Lv.10000、執着Lv.10000、愛情Max~~!?!?!?!?!?!
ムーンライトノベルズにも投稿しておりすがアルファ版のほうが長編になります。
猫になった俺、王子様の飼い猫になる
あまみ
BL
車に轢かれそうになった猫を助けて死んでしまった少年、天音(あまね)は転生したら猫になっていた!?
猫の自分を受け入れるしかないと腹を括ったはいいが、人間とキスをすると人間に戻ってしまう特異体質になってしまった。
転生した先は平和なファンタジーの世界。人間の姿に戻るため方法を模索していくと決めたはいいがこの国の王子に捕まってしまい猫として可愛がられる日々。しかも王子は人間嫌いで──!?
*性描写は※ついています。
*いつも読んでくださりありがとうございます。お気に入り、しおり登録大変励みになっております。
これからも応援していただけると幸いです。
11/6完結しました。
呪われ竜騎士とヤンデレ魔法使いの打算
てんつぶ
BL
「呪いは解くので、結婚しませんか?」
竜を愛する竜騎士・リウは、横暴な第二王子を庇って代わりに竜の呪いを受けてしまった。
痛みに身を裂かれる日々の中、偶然出会った天才魔法使い・ラーゴが痛みを魔法で解消してくれた上、解呪を手伝ってくれるという。
だがその条件は「ラーゴと結婚すること」――。
初対面から好意を抱かれる理由は分からないものの、竜騎士の死は竜の死だ。魔法使い・ラーゴの提案に飛びつき、偽りの婚約者となるリウだったが――。
助けたドS皇子がヤンデレになって俺を追いかけてきます!
夜刀神さつき
BL
医者である内藤 賢吾は、過労死した。しかし、死んだことに気がつかないまま異世界転生する。転生先で、急性虫垂炎のセドリック皇子を見つけた彼は、手術をしたくてたまらなくなる。「彼を解剖させてください」と告げ、周囲をドン引きさせる。その後、賢吾はセドリックを手術して助ける。命を助けられたセドリックは、賢吾に惹かれていく。賢吾は、セドリックの告白を断るが、セドリックは、諦めの悪いヤンデレ腹黒男だった。セドリックは、賢吾に助ける代わりに何でも言うことを聞くという約束をする。しかし、賢吾は約束を破り逃げ出し……。ほとんどコメディです。 ヤンデレ腹黒ドS皇子×頭のおかしい主人公
溺愛の加速が尋常じゃない!?~味方作りに全振りしたら兄たちに溺愛されました~
液体猫(299)
BL
毎日投稿だけど時間は不定期
【《血の繋がりは"絶対"ではない。》この言葉を胸にクリスがひたすら愛され、大好きな兄と暮らす】
アルバディア王国の第五皇子クリスは冤罪によって処刑されてしまう。
次に目を覚ましたとき、九年前へと戻っていた。
巻き戻す前の世界とは異なるけれど同じ場所で、クリスは生き残るために知恵を振り絞る。
かわいい末っ子が過保護な兄たちに可愛がられ、溺愛されていく。
やり直しもほどほどに。罪を着せた者への復讐はついで。そんな気持ちで新たな人生を謳歌する、コミカル&シリアスなハッピーエンド確定物語。
主人公は後に18歳へと成長します(*・ω・)*_ _)ペコリ
⚠️濡れ場のサブタイトルに*のマークがついてます。冒頭のみ重い展開あり。それ以降はコミカルでほのぼの✌
⚠️本格的な塗れ場シーンは三章(18歳になって)からとなります。
⚠️若干の謎解き要素を含んでいますが、オマケ程度です!
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
魔力ゼロの無能オメガのはずが嫁ぎ先の氷狼騎士団長に執着溺愛されて逃げられません!
松原硝子
BL
これは魔法とバース性のある異世界でのおはなし――。
15歳の魔力&バース判定で、神官から「魔力のほとんどないオメガ」と言い渡されたエリス・ラムズデール。
その途端、それまで可愛がってくれた両親や兄弟から「無能」「家の恥」と罵られて使用人のように扱われ、虐げられる生活を送ることに。
そんな中、エリスが21歳を迎える年に隣国の軍事大国ベリンガム帝国のヴァンダービルト公爵家の令息とアイルズベリー王国のラムズデール家の婚姻の話が持ち上がる。
だがヴァンダービルト公爵家の令息レヴィはベリンガム帝国の軍事のトップにしてその冷酷さと恐ろしいほどの頭脳から常勝の氷の狼と恐れられる騎士団長。しかもレヴィは戦場や公的な場でも常に顔をマスクで覆っているため、「傷で顔が崩れている」「二目と見ることができないほど醜い」という恐ろしい噂の持ち主だった。
そんな恐ろしい相手に子どもを嫁がせるわけにはいかない。ラムズデール公爵夫妻は無能のオメガであるエリスを差し出すことに決める。
「自分の使い道があるなら嬉しい」と考え、婚姻を大人しく受け入れたエリスだが、ベリンガム帝国へ嫁ぐ1週間前に階段から転げ落ち、前世――23年前に大陸の大戦で命を落とした帝国の第五王子、アラン・ベリンガムとしての記憶――を取り戻す。
前世では戦いに明け暮れ、今世では虐げられて生きてきたエリスは前世の祖国で平和でのんびりした幸せな人生を手に入れることを目標にする。
だが結婚相手のレヴィには驚きの秘密があった――!?
「きみとの結婚は数年で解消する。俺には心に決めた人がいるから」
初めて顔を合わせた日にレヴィにそう言い渡されたエリスは彼の「心に決めた人」を知り、自分の正体を知られてはいけないと誓うのだが……!?
銀髪×碧眼(33歳)の超絶美形の執着騎士団長に気が強いけど鈍感なピンク髪×蜂蜜色の目(20歳)が執着されて溺愛されるお話です。
転生したらスパダリに囲われていました……え、違う?
米山のら
BL
王子悠里。苗字のせいで“王子さま”と呼ばれ、距離を置かれてきた、ぼっち新社会人。
ストーカーに追われ、車に轢かれ――気づけば豪奢なベッドで目を覚ましていた。
隣にいたのは、氷の騎士団長であり第二王子でもある、美しきスパダリ。
「愛してるよ、私のユリタン」
そう言って差し出されたのは、彼色の婚約指輪。
“最難関ルート”と恐れられる、甘さと狂気の狭間に立つ騎士団長。
成功すれば溺愛一直線、けれど一歩誤れば廃人コース。
怖いほどの執着と、甘すぎる愛の狭間で――悠里の新しい人生は、いったいどこへ向かうのか?
……え、違う?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる