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番外編 ミカエラ
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ずっと気にしていたんです。
もちろん、浮ついた気持ちではなく…
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
私には婚約者がいた。
彼女は、セシカ゠オランジェット。
オランジェット侯爵家の長女。
彼女には兄が一人。
私の学園の同級生だ。
皇女様の学園卒業をもって彼女の兄との婚約を発表する予定だった。
この彼女の兄、フリードと私は同級生だった。彼とクラスは違ったが、何となく浮ついた感じを受けていた。
妹の婚約者である私ともあまり付き合いがなく、少し不思議に思っていた。
普通、義兄弟になる公爵家の私とは仲良くするものでは?何だかむしろ避けられている気がする。
その彼が皇女様との婚約発表前に、婚約破棄を宣言したようだ。馬鹿だ。
本当に馬鹿だ。
彼は、たくさんのものを失うだろう。
そして、私たちも………
ふざけるな。何やってるんだよ。
セシカはまだ14歳なのに…
彼女は
たくさんのものを背負っていくのだろう。
これから先、彼女と共にあることはできないけれど
心の底から彼女のこれからに少しでも幸せが
笑顔があることを
願う。
❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁
あれから、5年。
私は既に結婚し、二人の子どもにも恵まれている。
それでも
彼女のことはずっと気がかりだった。
その彼女のオランジェット家が最近、素晴らしい食文化を私たちに送ってくれている。
柔らかいパンに感動した。
妻は果物入りの甘いパンを気に入って食べている。
私はピザなるものがお気に入りだ。
ワインとも良く合う。
皇都でしか手に入らないのが、残念だ。
是非、うちの領地にも出店して欲しい。
そして、オランジェット家の皇家とのお茶会招待。
これにてオランジェット家の謹慎が解けたとみなされた。良かった。
これで彼女とも連絡がとれる。
彼女は学園にも通うことなく、嫡女として領地経営に携わっていた。学園も特例として試験のみで卒業資格を許可した。
もちろん、彼女は成績優秀者に名を連ねていた。
実は妻にも相談の上、
そんな彼女が縁遠いことを密かに気にして、我が家門で
彼女に合いそうな、婿入りできる真面目でしっかりした人を探していた。
そして彼には密かに彼女との縁を打診していたのだ。
我がブラッド公爵家の縁戚である伯爵家の次男、
ジェイド
継ぐ爵位がないだけで、本当に優秀な男だ。
ただ、容姿が地味なため女性には人気がないようで婿入りできるような縁談がなかったのだ。
伯爵家も彼もこの話に喜んでくれていた。
あとは、二人が上手く話が合えば良いのだが……
ここから先は、二人に頑張ってもらおう。
願わくは、
彼女の先行きが
明るいものでありますように…
❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁
そうして、二人は婚約を結んだ。
彼女から嬉しそうなお礼の手紙が届いた。
あの頃、何もできなかった私の
あの悔しさに
少し
区切りがつけられそうだ。
そう思い、
私は
家族のいる明るいテラスへと歩みをすすめた。
晴れ晴れとした気持ちで。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
彼女を助けたいと、そう思ってる人がいたんですね。
来週の番外編は兄です。
よろしくお願いいたします。
お気に入り、ハート頂けると嬉しいです。
もちろん、浮ついた気持ちではなく…
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私には婚約者がいた。
彼女は、セシカ゠オランジェット。
オランジェット侯爵家の長女。
彼女には兄が一人。
私の学園の同級生だ。
皇女様の学園卒業をもって彼女の兄との婚約を発表する予定だった。
この彼女の兄、フリードと私は同級生だった。彼とクラスは違ったが、何となく浮ついた感じを受けていた。
妹の婚約者である私ともあまり付き合いがなく、少し不思議に思っていた。
普通、義兄弟になる公爵家の私とは仲良くするものでは?何だかむしろ避けられている気がする。
その彼が皇女様との婚約発表前に、婚約破棄を宣言したようだ。馬鹿だ。
本当に馬鹿だ。
彼は、たくさんのものを失うだろう。
そして、私たちも………
ふざけるな。何やってるんだよ。
セシカはまだ14歳なのに…
彼女は
たくさんのものを背負っていくのだろう。
これから先、彼女と共にあることはできないけれど
心の底から彼女のこれからに少しでも幸せが
笑顔があることを
願う。
❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁
あれから、5年。
私は既に結婚し、二人の子どもにも恵まれている。
それでも
彼女のことはずっと気がかりだった。
その彼女のオランジェット家が最近、素晴らしい食文化を私たちに送ってくれている。
柔らかいパンに感動した。
妻は果物入りの甘いパンを気に入って食べている。
私はピザなるものがお気に入りだ。
ワインとも良く合う。
皇都でしか手に入らないのが、残念だ。
是非、うちの領地にも出店して欲しい。
そして、オランジェット家の皇家とのお茶会招待。
これにてオランジェット家の謹慎が解けたとみなされた。良かった。
これで彼女とも連絡がとれる。
彼女は学園にも通うことなく、嫡女として領地経営に携わっていた。学園も特例として試験のみで卒業資格を許可した。
もちろん、彼女は成績優秀者に名を連ねていた。
実は妻にも相談の上、
そんな彼女が縁遠いことを密かに気にして、我が家門で
彼女に合いそうな、婿入りできる真面目でしっかりした人を探していた。
そして彼には密かに彼女との縁を打診していたのだ。
我がブラッド公爵家の縁戚である伯爵家の次男、
ジェイド
継ぐ爵位がないだけで、本当に優秀な男だ。
ただ、容姿が地味なため女性には人気がないようで婿入りできるような縁談がなかったのだ。
伯爵家も彼もこの話に喜んでくれていた。
あとは、二人が上手く話が合えば良いのだが……
ここから先は、二人に頑張ってもらおう。
願わくは、
彼女の先行きが
明るいものでありますように…
❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁
そうして、二人は婚約を結んだ。
彼女から嬉しそうなお礼の手紙が届いた。
あの頃、何もできなかった私の
あの悔しさに
少し
区切りがつけられそうだ。
そう思い、
私は
家族のいる明るいテラスへと歩みをすすめた。
晴れ晴れとした気持ちで。
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彼女を助けたいと、そう思ってる人がいたんですね。
来週の番外編は兄です。
よろしくお願いいたします。
お気に入り、ハート頂けると嬉しいです。
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