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第4話
しおりを挟むあの男の子に会いたい。
会ってたくさん話を聞いてもらいたい。
どこにいるの?なんでみんな分からないの?
彼氏と別れたばかりだと言うのに、今の私の頭は男の子のことでいっぱいだった。
私は名前すら知らない。
あの子のことが知りたいのに。
それから毎晩男の子のことを思い枕を濡らした。
—————————————
「どうしたの?
なんで泣いてるの?」
今宵も枕を濡らしていると、どこからか声がした。
顔を上げると、あの男の子が困った顔でこちらを見ていた。
私は男の子の元へ駆け寄り、男の子に抱きついた。
「会いたかった…!」
男の子は何も言わず私の髪を撫でた。
「今までどこにいたの?
なんで会いに来てくれなかったの?」
「君のところに来るのはこれが最後だよ。
本当は今日だって来ないつもりだったんだ。
でも、泣いてる君をどうしても放って置けなくて。」
男の子はまた困った顔で見ていた。
「これ以上僕が君の側にいると、君は人としての幸せを手に入れられなくなる。君の成長の邪魔をしたくないんだ。」
「どういうこと…?」
「僕は天使なんだ。赤子の君をこの家の夫婦に託し、君の成長をずっと見守ってきたんだよ。」
知らなかった。
私はずっと前、生まれてすぐの頃からこの天使に守られてきたのだ。
そうなれば今まで過ごしてきた人生で、彼に相談したことが全て自分の良い方に解決していたことも納得だ。
「これからもずっと見守っているからね。
幸せになるんだよ、レイチェル。」
これでさよならなんて嫌だ!
「嫌だ!ずっと一緒にいたい!!」
「だめだよ。
僕は天使で、君は人間だ。時間の流れも、種族も違う。なにより君は僕を好きではないだろう?一緒にはいられないよ。」
確かに私たちは違うのかもしれない。
それに私は彼のことをほとんどなにも知らない。
でも、少なくとも私たちが共有してきた時間は確かにあった。私はこんなにもこの男の子を求めているし、愛している。
「愛しているから一緒にいたいの」
彼はハッとした顔で私を見た。
「分かった。では、一緒に行こう。」
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