日本仙妖譚 ― 現世と幽世のはざまで、かぐや姫と桃太郎の時代に仙人を目指す ―

紅連山

文字の大きさ
9 / 29

第9話 霧獣法流

しおりを挟む
【霧獣法流の威容】

 旅の途上、正雪はいくつもの小妖怪を退けながら歩を進めた。道は険しかったが、その足取りが揺らぐことはなかった。胸に揺れる潮音珠、壺の中で暮らす梨花と翠夏。師・道斎から託された印籠。――それら全てが、正雪を前へと押し出す確かな支えとなっていた。

 梨花から伝授された潮音珠の呼吸法は、満月時に体を蝕む痛みを和らげるだけでなく、正雪の霊力循環を飛躍的に高めていた。波のリズムを体内に刻むような呼吸。それは仙術の発動を安定させ、彼の霊気に海のような広がりと余裕をもたらしていた。

 潮風の香りが薄れ、代わりに山の深い息吹が肌を刺す。空気は澄み、霊気は濃く、全身の毛穴が喜びの声を上げるようだった。

 やがて――霧が層を成し、光がその間を縫う中、目的の地が姿を現した。

 霧獣法流(むじゅうほうりゅう)。

 鋭い峰々が雲を突き刺すように連なり、奥深くからは獣と禽の鳴き声が鳴り響く。それは自然の響きではない。山そのものが巨大な生き物であるかのような霊威。雪解け水が流れる川は透き通り、陽光を反射しながら静かに山裾を走っていた。

 木々の影、その奥に。

 ひっそりと佇む大きな鳥居と山門。

 古びてはいるが、朽ちてはいない。まるで幾千年もの風雪と霊気を受け止め続けた老樹のように、静かでありながら圧倒的な威圧感を放っている。鳥居の左右には獅子に似た獣と、翼を拡げた霊鳥の石像が対となり、正雪を無言で見下ろしていた。魂が宿るかのごとき鋭い霊圧。

 正雪の胸が期待と緊張で静かに震えた。

(……ここだ。師匠が心血を注ぎ、修行した場所)

 深く息を吸い、正雪は鳥居を踏み越えた。

 瞬間、視界を閉ざしていた霧が裂けるように薄れ、岩と巨木の間から数多の殿宇が現れた。落ち着いた道服に身を包んだ修験者たちが往来し、巨大な霊獣が音もなく歩を進めていく。活気が満ちているのに、山のように重い静寂が根底に息づいていた。

「……ここが、霧獣法流か」

 言葉は自然に漏れた。まるで師の人生そのものへ触れたような重い実感に、胸が締めつけられる。

 正雪は印籠を慎重に取り出し、山門前の修験者へ差し出した。

 修験者は鋭い目で紋様を読み取り、霊気を流して確認すると――静かに頭を垂れた。

「確かに――道斎殿の印籠。少しお待ちを」

 短い時間の後、正雪は門の奥へ案内された。

 最初の殿を越えると視界はさらに広がる。山肌に寄り添うように建てられた殿宇、霊獣が眠る岩穴、修行者がその魂を磨く試練の塔。そして常に濃霧を纏う修練場――。

 ここが、道斎が歩いた修行の地。胸の奥で何かが震えた。


【心魂灯】

 「ようこそ、霧獣法流へ」

 柔らかくも重みのある、深く響く声が降りてきた。

 正雪は急いで振り返った。そこには、落ち着いた色の羽織を纏い、銀の髪を肩に流す年取った男が立っていた。師匠より若いが、大差がないようだ。眼差しは優しく、その奥には、巨大な霊獣をも屈服させるほどの強い霊威が宿っている。その気勢には、彼が宗門内でどれほど高い地位にあるかが、無言で示されていた。

 「……そなたが、正雪か」

 「はい。道斎師匠の弟子――常盤正雪と申します」

 男は静かに目を伏せ、深い息を吐いた。

 「道斎殿の――最後の弟子よ。ひとつ、聞かせてほしい。道斎殿の死因を」

 その問いに、正雪の心臓が跳ねた。まだ誰にも語っていない。あの夜のことを。

 「師匠の死は、すでにご存知だったのですか?」

 男はゆっくりと語り始めた。

 「驚かせてすまぬ。道斎殿が宗門を出た時、我々は彼の霊力を監視するために、宗門に心魂灯(しんこんとう)を残した」

 「……心魂灯?」

 「うむ。修仙者が死した時、霊力が途絶え、灯は消える。――そして数日前、道斎殿の灯は静かに消えた。だが、それは寿命ではない。急激な霊力断絶――無理やり魂を絶たれた痕跡だった」

 正雪の脳裏に、黄色い衣をまとった男女の姿が蘇る。
 傷ついた師。 血の匂い。 笑う者たち。 消えていく灯火。

 心の底から昇る憎悪が、手を震わせた。


【肆階の誓いと長老の盟約】

 銀糸のような髪を肩に流す長老――早波川蓮司(はやなみがわ・れんじ)は、正雪の瞳に宿る激しい憎火を静かに見つめていた。その眼差しは嵐を映しながらも、深い湖のような静寂を湛えている。

 「……すべて語れ。胸に溜めた炎を隠すな。」

 その言葉に、正雪は堰を切ったように語り始めた。師を襲った黄色い道服の男女――鋭い霊符、殺気、そして無慈悲な一撃。怒りと悔恨を噛みしめながら、ひとつ残らず伝えた。

 蓮司はしばらく沈黙し、それから低く呟くように言った。

 「妖の仕業かと思っていたが……まさか同じ人間とはな。」

 長老の声には怒りも驚愕もなく、ただ厳しい現実を告げる冷徹さがあった。

 「君の話から察するに――心当たりはある。だが、今は言えん。」

 「なぜですか。」正雪は拳を握りしめた。「師匠を殺した相手です。知る権利が――」

 「権利ではなく、実力だ。」

 蓮司の声が鋭く、空気が震える。

 「彼らは――《肆階》の者。仙途の中でも“強者”と呼ばれる領域だ。君はまだ遠い。無謀な知識は、死に繋がる。」

 正雪はなおも食い下がる。

 「それでも――!」

 蓮司は手を上げて遮った。

 「断る。これは宗門の深部に関わるもの。今の君に背負わせるには重すぎる。」

 そして、少し声を落とし、静かに続けた。

 「――だが、誓おう。君が《肆階》へ至ったその時、すべてを教える。名も、理由も、仇として刻むべき真実も。」

 その言葉には嘘がなかった。山を裂く霊獣すら屈服させるほどの霊威と誓いが宿っていた。

 正雪は息を詰め、静かに頭を垂れた。

 「……必ず辿り着きます。その誓い、決して忘れません。」

 蓮司はうなずき、名を告げた。

 「我は、霧獣法流・副宗主――早波川蓮司。道斎とは修行を共にした旧友だ。今日より、君の導師となろう。」

 その瞬間、正雪の胸に燃える炎は、復讐の衝動から――修仙者の誓いへと形を変えた。


【朔夜と朔月】

 蓮司の隣には二人の若き修行者が控えていた。

 一人は冷月のように静かな青年――早波川朔夜(さくや)。鋭い眼光と腰に帯びた細剣は、彼が一本の刃として鍛え上げられている証だった。

 もう一人は、柔らかな風を思わせる娘――早波川朔月(さつき)。その微笑は霊泉のように澄み、正雪の心に張り詰めた緊張をそっと溶かした。

 「朔夜、朔月。正雪の先輩となれ。彼を見守り、導け。」

 蓮司の言葉に、二人は同時に礼を取った。

 「――これより共に修行する者として、よろしく。」

 正雪は深く頭を下げた。

 「こちらこそ……よろしくお願いします。」


【朔夜の案内と霧獣の気配】

 早波川朔夜は笑顔で、正雪を連れて居住区へと歩き出した。

 「正雪、案内しよう。住まいからだ。」

 彼の歩みは静かだが速い。正雪はその背を追いながら、宗門の広さと霊力の濃さに息を呑んだ。

 霧が立ち込める巨大な修練場。霊獣の吼えが響き渡る森。石畳の道を通り抜ける修験者たちの気配。すべてが実戦と修行のために築かれた世界だった。

 朔夜は高くそびえる塔を指した。

 「ここは『玉泉寮(ぎょくせんりょう)』だ。主に弐階以下の下位の修験者が暮らしている。君の部屋は二階だ。」

 朔夜は親切に説明した。石造りの寮は古いが清掃が行き届いており、窓からは遠くの峯々が見える。

 寮を出ると、朔夜は宗門の主要な施設を指し示した。

 「あれが、『霧獣の修練場』。霧獣法流の真髄、霊獣を飼い、操ることを学ぶ場所だ。常に濃い霧が立ち込めているだろう。あれは霊力の霧だ」

 霧の奥からは、巨大な獣が地を這うような唸り声がかすかに聞こえてくる。

 「次に、『万象の試練塔』。宗門で最も霊気の濃い場所だ。階層ごとに異なる試練があり、参階から肆階への突破、つまり王者の座を目指す者が挑む」

 朔夜はそこで初めて、正雪の方を向いた。 「道斎様の仇を打ちたいなら、そこが君の目指す場所だ。宗門内の競争は激しい。道斎殿の弟子として、恥じることのないように」

 朔夜の言葉には、激励というよりも、試練の圧力が込められていた。

 最後に案内されたのは、居住区の裏にある静かな岩場だった。

 「ここは『白龍の滝』。霊脈が通る場所で、瞑想に適している。夜には霊獣が水を飲みに来ることもある。他言無用だ」

 朔夜は案内を終えると、正雪に鍵を手渡した。

 「疲れただろう。今日はゆっくり休め。修行は明日からだ」

 玉泉寮の二階、自分の部屋に入った。窓から見えるのは、修行者の往来と、遠くで吠える霊獣の影。

 扉が閉ざされ、静寂が落ちた。正雪は荷を下ろし、床に座り込んだ。師の仇は「肆階の強者」。その仇を討つためには、自分も同じ、あるいはそれ以上の高みへ到達しなければならない。

 正雪は河童の壺をそっと床に置き、深く呼吸した。潮音珠のリズムが身体に広がり――海の波のように静かに燃える決意が芽吹く。

 心の底から、ひとつの言葉が浮かぶ。──必ず追いつく。必ず倒す。必ず証す。

 師の死、誓い、そして宿命。彼の心に、新たな闘志の波が打ち寄せた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

魔力ゼロの俺だけが、呪いの装備を『代償なし』で使い放題 ~命を削る魔剣も、俺が持てば『ただのよく切れる剣』~

仙道
ファンタジー
現代日本で天才研究者だった相模登(さがみ のぼる)は、ある日突然、異世界へ転移した。  そこは『スキル』と『魔力』が全てを決める世界。   しかし登には、ステータス画面もなければ、魔力も、スキルも一切存在しなかった。   ただの一般人として迷宮に放り出された彼は、瀕死の女騎士と出会う。彼女の前には、使う者の命を瞬時に吸い尽くす『呪いの魔剣』が落ちていた。   武器はそれしかない。女騎士は絶望していたが、登は平然と魔剣を握りしめる。 「なぜ……生きていられるの?」  登には、剣が対価として要求する魔力は存在しない。故に、魔剣はデメリットなしの『ただのよく切れる剣』として機能した。   これは、世界で唯一「対価」を支払う必要がない登が、呪われた武具を次々と使いこなし、その副作用に苦しむ女騎士やエルフ、聖女を救い出し、無自覚に溺愛されていく物語。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

無能勇者の黙示録~勝手に召喚されて勝手に追放されたので勝手に旅に出ます~

枯井戸
ファンタジー
力も強くない、足も速くない、魔法も使えないし、頭も大してよくない、どこにでもいるちょっとオタク趣味の主人公・東雲真緒が白雉国に勇者として転生する。 同期の勇者はそれぞれ力が強かったり、魔法が使えたり、回復ができたりと各々の才能を開花させ頭角を現していくのだが、真緒に与えられた才能は異世界転生モノでよく見る〝ステータスオープン〟のみだった。 仲間には使えないと蔑まれ、ギルドには落第勇者の烙印を押され、現地人には殺害されかけ、挙句の果てに大事な人を亡くし、見ず知らずの土地の最底辺で生きていくことになった真緒だったが、彼女はまだ〝ステータスオープン〟の可能性に気づいていないだけだった。 ───────────── ※投稿時間は多少前後しますが毎日投稿は続けていくつもりです。 ※タイトルは予告なしにガラリと変わる場合があるのでご了承ください。 ※表紙は現在の主人公のイメージ図です。もしまた別の国へ行く場合、彼女の装いも変化するかもしれません。

 社畜のおじさん過労で死に、異世界でダンジョンマスターと なり自由に行動し、それを脅かす人間には容赦しません。

本条蒼依
ファンタジー
 山本優(やまもとまさる)45歳はブラック企業に勤め、 残業、休日出勤は当たり前で、連続出勤30日目にして 遂に過労死をしてしまい、女神に異世界転移をはたす。  そして、あまりな強大な力を得て、貴族達にその身柄を 拘束させられ、地球のように束縛をされそうになり、 町から逃げ出すところから始まる。

処理中です...