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プロローグ
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それは、ある晴れた日、厳かな結婚式は誓いを済ませ最後の口付けをすれば終わるはずだった。
ああ、今日から私はこの人の妻になるんだわ。
喜びとこれからの幸せへの期待で胸が膨らんでいたコーネリアは夫となったアレクセイ・ギャロットからの口付けを目を閉じて待っていた。
ベールを上げて段々彼の顔が近づいてくるのがわかる。体全身が震えるほど彼を待っていて、紅潮しているのが自身でも感じる程だった。
もうすぐお互いの唇が重なり合おうかという時に、突然神殿の正面扉が勢いよく開け放たれた。
バァァァァ―ーーーン!
出席していた人も本日の主役である新郎新婦も全員が扉に一斉に集中した。
「その結婚は無効よ!だって、私のお腹には彼の子供がいるんだから」
突然突撃来襲してきた女性は、新郎の子供を宿していると言い放ち、式場は混乱の渦に巻き込まれた。
神聖な儀式の最中に不貞の発覚で神官からは『一年間の白い結婚』を言い渡される。夫アレクセイは
「こんな女見たこともないし、会ったこともない。何かの間違いだ!」
「君の言い分は、後日聞くことにする」
冷たく妻の父親に言い渡され、そのまま式は中断となり、開かれる予定の披露宴は中止された。これ以上恥の上塗りはごめんだと両家の話し合いで決定した事だった。
その後、会場予定の自宅の大広間でコーネリアは嗚咽を漏らしながら、一人で泣き崩れていた。傍には双子の兄夫婦が痛々しい妹にどう慰めの言葉をかければいいのか迷っている。
その後、彼女は領地に人目を避ける様に出発して引き籠った。社交界には出席しなくなると、彼女の事を面白おかしく噂した。
【お飾りの伯爵夫人】
と不名誉な渾名をつけて揶揄っていた。
ああ、今日から私はこの人の妻になるんだわ。
喜びとこれからの幸せへの期待で胸が膨らんでいたコーネリアは夫となったアレクセイ・ギャロットからの口付けを目を閉じて待っていた。
ベールを上げて段々彼の顔が近づいてくるのがわかる。体全身が震えるほど彼を待っていて、紅潮しているのが自身でも感じる程だった。
もうすぐお互いの唇が重なり合おうかという時に、突然神殿の正面扉が勢いよく開け放たれた。
バァァァァ―ーーーン!
出席していた人も本日の主役である新郎新婦も全員が扉に一斉に集中した。
「その結婚は無効よ!だって、私のお腹には彼の子供がいるんだから」
突然突撃来襲してきた女性は、新郎の子供を宿していると言い放ち、式場は混乱の渦に巻き込まれた。
神聖な儀式の最中に不貞の発覚で神官からは『一年間の白い結婚』を言い渡される。夫アレクセイは
「こんな女見たこともないし、会ったこともない。何かの間違いだ!」
「君の言い分は、後日聞くことにする」
冷たく妻の父親に言い渡され、そのまま式は中断となり、開かれる予定の披露宴は中止された。これ以上恥の上塗りはごめんだと両家の話し合いで決定した事だった。
その後、会場予定の自宅の大広間でコーネリアは嗚咽を漏らしながら、一人で泣き崩れていた。傍には双子の兄夫婦が痛々しい妹にどう慰めの言葉をかければいいのか迷っている。
その後、彼女は領地に人目を避ける様に出発して引き籠った。社交界には出席しなくなると、彼女の事を面白おかしく噂した。
【お飾りの伯爵夫人】
と不名誉な渾名をつけて揶揄っていた。
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