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それは一週間前での王家主催の夜会での出来事だった。
その夜会に婚約者のリュートは宣言通り義姉のエレーナ・ハスラー男爵夫人を伴って出席した。
この夜会は特別な意味合いのもので、新興貴族、所謂子爵以下の貴族は出席不可
そう、今この国は三年に一度のシンポジウムでホスト国として選ばれた。
だから、当然他国の王族達がわんさかいる。
そんな事も気にならない彼らは堂々と不義の行いを仄めかす行為をしている。
玉座に座る両陛下と王太子殿下の侮蔑の眼差しにも傷付ける気付かずに
気のせいでなければ顔に青筋がたってる。
「あら、フローレン様、今宵はリュートちゃんを貸して頂いてありがとう」
リュートちゃん?いい年をした大人の対応がそれなの
「いえ、私はこれで」
気持ち悪い程の甘ったるい声でリュートの腕に胸を押し付けながら話しかけてくる。
誰が見ても娼婦の様な出で立ちに私は眉根を寄せた
勝ち誇った仕種に怒りを覚えたが、最早どうでもいい。
馬鹿馬鹿しい、いつまでも相手にしていられない
嘲笑うかのような視線を交わして、私は父とレオの所に向かった。
場違いな雰囲気を漂わせながら、その場での叱責を王家はしなかった。
国の恥を他国に知らしめる行為を避けたかったのだと、周りは悟っていたのだが、本人らはそんな事もお構いなしで他の貴族にも話しかけていた。
周りはドン引きだ。
寧ろ、こんなに周りに引かれているのに気づかないのは、ある意味才能なのだろうか
夜会が無事、終了した後、国王陛下に呼ばれ、私と父は事と次第を出来るだけ簡潔に話した。
「公爵、婚約破棄はこちらで受理する。罰則は後で知らせる」
「はい、国王陛下」
幸せ絶頂の彼らは一週間後には、足元から崩れ落ちるのだった。
その夜会に婚約者のリュートは宣言通り義姉のエレーナ・ハスラー男爵夫人を伴って出席した。
この夜会は特別な意味合いのもので、新興貴族、所謂子爵以下の貴族は出席不可
そう、今この国は三年に一度のシンポジウムでホスト国として選ばれた。
だから、当然他国の王族達がわんさかいる。
そんな事も気にならない彼らは堂々と不義の行いを仄めかす行為をしている。
玉座に座る両陛下と王太子殿下の侮蔑の眼差しにも傷付ける気付かずに
気のせいでなければ顔に青筋がたってる。
「あら、フローレン様、今宵はリュートちゃんを貸して頂いてありがとう」
リュートちゃん?いい年をした大人の対応がそれなの
「いえ、私はこれで」
気持ち悪い程の甘ったるい声でリュートの腕に胸を押し付けながら話しかけてくる。
誰が見ても娼婦の様な出で立ちに私は眉根を寄せた
勝ち誇った仕種に怒りを覚えたが、最早どうでもいい。
馬鹿馬鹿しい、いつまでも相手にしていられない
嘲笑うかのような視線を交わして、私は父とレオの所に向かった。
場違いな雰囲気を漂わせながら、その場での叱責を王家はしなかった。
国の恥を他国に知らしめる行為を避けたかったのだと、周りは悟っていたのだが、本人らはそんな事もお構いなしで他の貴族にも話しかけていた。
周りはドン引きだ。
寧ろ、こんなに周りに引かれているのに気づかないのは、ある意味才能なのだろうか
夜会が無事、終了した後、国王陛下に呼ばれ、私と父は事と次第を出来るだけ簡潔に話した。
「公爵、婚約破棄はこちらで受理する。罰則は後で知らせる」
「はい、国王陛下」
幸せ絶頂の彼らは一週間後には、足元から崩れ落ちるのだった。
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