剣と魔法と愛と

御夢

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出会い

俺、皇子様と友達になりました?!

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 なんやかんやで、家に帰ってきました。
 馬車の中でも、リアンが笑っていたのが気になるけどね。何か面白いことあったのかな?

 聞いてもはぐらかされるし。あ、そういえば、

 「ねぇ、リアン。俺、魔力量少ないけど、魔法の授業どうするの?」

 「あぁ、アカネ様は、魔導具を使って魔力量を上げて受けるんだよ。誰でも魔法が使えるが、学園の魔法の授業のモットーだから。」

 「へぇ。じゃぁ、俺もカッコいい、魔法っぽい魔法使えるの?」

 氷とか雷とか作ってぶっ放してみたい。
 ワクワクだよね。魔法は、憧れだもの。

 「魔導具はそこまで万能じゃないよ。まぁ、精々支援魔法とか、探知魔法とかじゃない?治癒魔法とか使えるかも。でも、それくらいだよ。アカネ様が、想像している魔法は使えないね。」

 「えー、そんなー。」

 残念。使いたかったなー。



 まぁ、気持ちの切り替えって大事だよね。
 ということで、学園です。
 俺のお気に入りの庭園です。

 今日もリアンの美味しいご飯を食べてます。
 え、話の展開が早いって?細かいことは気にしちゃダメだよ。

 みんなも、面倒くさい説明は省くでしょう?
 おんなじだよ!多分ね。

 「あー、今日も美味しい☆」

 「ありがとうございます、アカネ様。本日は、アカネ様の好きなものを入れさせていただきました。お気に召しましたか?」

 「うん♪それよりリアン、二人きりの時は敬語なしって言ったよね。」

 「申し訳ございません。しかしながら、二人きりではございませんので。」

 「え、どう言うこと?」

 はっ、もしかして誰かいるの?
 と思ったけど、誰もいない。????

 「そろそろ出てきてはいかがですか?レオンハルト様。」

 
レオンハルトさん?どこ?

 「やはり、リアンには隠すことはできないな。」

 ………、どこから出てきたんだろう?
 急にパッと、どこからともなく現れたよ。

 魔法かな?俺も使ったみたい。

 「やぁ、アカネ。今日も美味しそうなご飯を食べているね。」

 「アカネ様を呼び捨てにしないでください。レ・オ・ン・ハ・ル・ト・さ・ま。」

 「すまない、アカネくん。私も君の仲間に入れていただけないかな?そして、私と友達になって欲しい。どうかな?」

 えー、どうしよう。まぁ、昨日会ったから、知らない人ということではないかな?

 うーん。ま、いっかな?友達欲しかったし。
 うん。いいか。

 「いいですよ。一緒に食べても。友達になってもいいです。」

 「おや?今日は知らない人だからと追い返さないのかい?」

 「昨日会いましたから。それに、俺、リアンの他に友達ほしかったし。」

 悪い人ではなさそうだし。
 ………これで悪い人だったらどうしよう。
 その時は、その時かな?

 「フフ、ありがとう。では改めて、私の名前は、レオンハルト。レオンハルト・フォン・グラディウス。よろしくね、アカネくん。」

 へー、レオンハルトさんって、本当はレオンハルト・フォン・グラディウスなんだー。

 へー、美形は名前もかっこいいんだなー。
 レオンハルト・フォン・グラディウス。
 ん?グラディウス?

 あれ、この国の名前って、グラディウス皇国だよな。あれ?

 ということは、レオンハルトさんって皇族の人?!つまり、俺は皇族の人の誘いを断ったの?!失礼なことをしてしまった。どうしよう……。

 「あ、あのー、もしかしてなんですけど、レオンハルトさんって皇族の方ですか?」

 「?あぁ、そうだよ。もしかして、今気づいたのかな?」

 やっぱり……。て、そうだ!!そういえば、陛下に会った時、銀を持つものは、この国の皇族しかいないって教えてもらったんだ。

 この人、思いっきり銀髪じゃん。俺のばか。

 「ふふ、可愛いね。そう、私は、グラディウス皇国皇太子、レオンハルト・フォン・グラディウスだ。」

 間違いであってほしかったなー。
 うーん。皇太子殿下と友達。なんかすごいな。ついこの間まで、俺平民だったのに。

 「じゃぁ、さっき言った通りに、私と友達になって?アカネ。」

 どうしよう、俺、皇太子殿下と友達になりました。
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