18 / 38
皇宮にて
”俺”の何より大切なもの sideレオンハルト
しおりを挟む
”俺”には、何より大切なものがある。
一目惚れだったんだ。コロコロ変わる表情は、とっても可愛くて、守ってあげたくなった。
その子は、『誰も寄り付かないような庭園』にいたんだ。その庭園は、”人を選ぶ”と言われている。
しかも、好き嫌いが激しく、気に入った相手しか入れてくれない、なんとも変な庭園。
もちろん、私は自由に入れるが、表立ってついている護衛は嫌われており、庭園では、1人である。そんな庭園に、入り、可愛い笑顔を浮かべている子にとても惹かれたんだ。
すぐに気づいた。その子は私のいとこなのだと。リアンがついていたからね。
父上から、いとこの存在は聞いていた。だが、実際に会ったことはなかったから、これほどまでに可愛いことを知らなかった。
すぐに心を開いてくれたのは良かったんだけど、初めて会った時に、一緒に食事をさせて欲しいと頼んだのだが、
「えっ、無理です。俺、知らない人とは食べないので。」
そう言われ、すごくショックだった。それと同時にますます惹かれた。だって、自分で言うのもあれだけど、私は、見た目がいいし、皇太子ということもあって、これまで媚びる奴しか言いよってこなかった。
だからこそ、私に対して気さくな態度で接してきた彼に好意を抱くようになった。
庭園で話をしているうちに、彼も私に好意をもってくれてるのではないかと思った。
たまに顔が真っ赤になって、とっても可愛かった。
私の事をもっと意識してくれるまで待とうかと思ったけど、可愛すぎて待てなかった。婚約の打診をして、身分を明かしたら、すごく驚いてた。可愛かったけど。
少しずつ、少しずつ、もっと好きになって貰えるように、接してきたわけだけど、頼ってもらえるのは嬉しいよね。
そんな可愛い可愛い”俺”のものに手を出したのは誰だ?
俺は、皇太子としての仕事があったために、今日は早めに出て、少し長引いたが、何とか終わらせた。いつもの食事に間に合うように。
早足で庭園に向かった。そしたら、何かがぶつかった。
俺の何より大切な子だった。驚いた。
俺を認識した途端、一心不乱に抱きついてきた。俺としては、嬉しいんだけど、様子が変だった。
何かあったのかと思えば、衣服が乱れ、頬がはれ、ところどころ怪我をしているようだった。
許せなかった。”俺のモノ”に手を出すなんて。
俺の愛しい子に話を聞くと、どうやら、急に空き部屋に連れ込まれ、汚されそうになったらしい。必死に抵抗して、逃げてきたと。
…………腹立たしい。
俺のモノに触れるなんて。
どうやら、俺の愛しい子は疲れて眠ってしまったらしい。安心してくれたのかな?
さて、俺の大切な人をこんな目に遭わせたやつを野放しにはしておけないよね。
「レーガ、ユーキ、調べろ。」
「はい。」
「了解っと。」
「それと、しばらくの間、どちらかがアカネにつけ。どちらもつけない時は、あの方に頼め。現役のようにはいかないかもしれないが、今でも十分に強いだろ。」
「承りました。」
「へいへい。レオ、まだ怒るなよ?これから、色々判明するだろうからな。」
「わかっている。が、割り切れるものでは無い。お前たちだって、リアンが同じ目にあったら、許せる訳では無いだろう?」
「あ゛?当たり前だろ。そんなことする奴がいたら、殺してやるよ。」
「はぁ、気持ちはわかりますが、殺気を抑えてください。そして、仕事しますよ。」
「分かってるって。」
さぁ、俺は、俺のモノを傷つけたやつに与える罰を考えなくては。苦しんでもらわなくては意味が無い。
「どうやら、支持したのは、クリア伯爵家、次男のボイール・クリアですね。頼まれてやった人たちも身元が割れていますが、そこそこの家柄ですね。」
「ただ、気になるのは、本当にこのボイールってやつができるのかどうかだ。調べてみると、貴族にしては臆病者で、流されやすく、思い込みが激しいらしい。つまり、誰かに唆されたと見ていいと思う。」
「そうか、なら、その黒幕を見つけろ。調べがついたやつには、罰を受けてもらう準備をするからな。」
「どんな罰ですか?」
「気になるのか?」
「えぇ、まぁ。貴方が本気で怒っているのなんて、久しぶりに見たので。」
「見てのお楽しみにしておけ。それより、アカネとの婚約を発表する準備をしておけ。アカネの皇太子妃教育が済むまで待てと言われたが、もう、待てるわけがないだろう?」
さぁ、早く準備を済ませて、アカネに会いに行かないと。
大丈夫、アカネの敵はスペで俺が排除してあげるから。だって、”俺の何より大切なもの”に手を出したんだからね。
一目惚れだったんだ。コロコロ変わる表情は、とっても可愛くて、守ってあげたくなった。
その子は、『誰も寄り付かないような庭園』にいたんだ。その庭園は、”人を選ぶ”と言われている。
しかも、好き嫌いが激しく、気に入った相手しか入れてくれない、なんとも変な庭園。
もちろん、私は自由に入れるが、表立ってついている護衛は嫌われており、庭園では、1人である。そんな庭園に、入り、可愛い笑顔を浮かべている子にとても惹かれたんだ。
すぐに気づいた。その子は私のいとこなのだと。リアンがついていたからね。
父上から、いとこの存在は聞いていた。だが、実際に会ったことはなかったから、これほどまでに可愛いことを知らなかった。
すぐに心を開いてくれたのは良かったんだけど、初めて会った時に、一緒に食事をさせて欲しいと頼んだのだが、
「えっ、無理です。俺、知らない人とは食べないので。」
そう言われ、すごくショックだった。それと同時にますます惹かれた。だって、自分で言うのもあれだけど、私は、見た目がいいし、皇太子ということもあって、これまで媚びる奴しか言いよってこなかった。
だからこそ、私に対して気さくな態度で接してきた彼に好意を抱くようになった。
庭園で話をしているうちに、彼も私に好意をもってくれてるのではないかと思った。
たまに顔が真っ赤になって、とっても可愛かった。
私の事をもっと意識してくれるまで待とうかと思ったけど、可愛すぎて待てなかった。婚約の打診をして、身分を明かしたら、すごく驚いてた。可愛かったけど。
少しずつ、少しずつ、もっと好きになって貰えるように、接してきたわけだけど、頼ってもらえるのは嬉しいよね。
そんな可愛い可愛い”俺”のものに手を出したのは誰だ?
俺は、皇太子としての仕事があったために、今日は早めに出て、少し長引いたが、何とか終わらせた。いつもの食事に間に合うように。
早足で庭園に向かった。そしたら、何かがぶつかった。
俺の何より大切な子だった。驚いた。
俺を認識した途端、一心不乱に抱きついてきた。俺としては、嬉しいんだけど、様子が変だった。
何かあったのかと思えば、衣服が乱れ、頬がはれ、ところどころ怪我をしているようだった。
許せなかった。”俺のモノ”に手を出すなんて。
俺の愛しい子に話を聞くと、どうやら、急に空き部屋に連れ込まれ、汚されそうになったらしい。必死に抵抗して、逃げてきたと。
…………腹立たしい。
俺のモノに触れるなんて。
どうやら、俺の愛しい子は疲れて眠ってしまったらしい。安心してくれたのかな?
さて、俺の大切な人をこんな目に遭わせたやつを野放しにはしておけないよね。
「レーガ、ユーキ、調べろ。」
「はい。」
「了解っと。」
「それと、しばらくの間、どちらかがアカネにつけ。どちらもつけない時は、あの方に頼め。現役のようにはいかないかもしれないが、今でも十分に強いだろ。」
「承りました。」
「へいへい。レオ、まだ怒るなよ?これから、色々判明するだろうからな。」
「わかっている。が、割り切れるものでは無い。お前たちだって、リアンが同じ目にあったら、許せる訳では無いだろう?」
「あ゛?当たり前だろ。そんなことする奴がいたら、殺してやるよ。」
「はぁ、気持ちはわかりますが、殺気を抑えてください。そして、仕事しますよ。」
「分かってるって。」
さぁ、俺は、俺のモノを傷つけたやつに与える罰を考えなくては。苦しんでもらわなくては意味が無い。
「どうやら、支持したのは、クリア伯爵家、次男のボイール・クリアですね。頼まれてやった人たちも身元が割れていますが、そこそこの家柄ですね。」
「ただ、気になるのは、本当にこのボイールってやつができるのかどうかだ。調べてみると、貴族にしては臆病者で、流されやすく、思い込みが激しいらしい。つまり、誰かに唆されたと見ていいと思う。」
「そうか、なら、その黒幕を見つけろ。調べがついたやつには、罰を受けてもらう準備をするからな。」
「どんな罰ですか?」
「気になるのか?」
「えぇ、まぁ。貴方が本気で怒っているのなんて、久しぶりに見たので。」
「見てのお楽しみにしておけ。それより、アカネとの婚約を発表する準備をしておけ。アカネの皇太子妃教育が済むまで待てと言われたが、もう、待てるわけがないだろう?」
さぁ、早く準備を済ませて、アカネに会いに行かないと。
大丈夫、アカネの敵はスペで俺が排除してあげるから。だって、”俺の何より大切なもの”に手を出したんだからね。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
66
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる