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皇宮にて
俺、正式に
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目を開けたら、真っ白い天井だった。
ここはどこなんだろう?
「っ。」
体が痛い。そうだ、俺、あの時……。
レオ様に会ったような気がする。でも、それと同時に、自分がしてしまった失態がとても恥ずかしい。
いくら怖かったからといって、レオ様に会えた嬉しさで、はしたなく抱きついてしまった。引かれたかな?うううう。
扉が開く音が聞こえた、みると、リアンとレオ様がいた。美形コンビだ。
「良かった。アカネ様、目が覚めたんですね?」
「うん、心配かけてごめんね?俺、どのくらい寝てたの?」
「1日ほどです。………申し訳ありません、アカネ様。私が傍を離れたばかりに……。」
「気にしないで?俺も悪かったし。直ぐに逃げれればよかったんだ。」
「アカネ様は悪くありません。そして、安心してくだい。アカネ様をこのような目に合わせた輩は、全員成敗してみせます。地獄を見せてやりますから。」
そ、そんなに張り切らなくてもいいんじゃないかな?なんか、美人が本気で怒るとめっちゃ怖い気がする……。
「んー、そんなに頑張らなくてもいいんじゃない?確かに怖かったけど。」
「アカネ?そんな事言わないで。もう、君一人の体ではないんだ。私たちはアカネのことを大切に思っている。だからこそ、しかるべき対応を取らなくてはならない。」
な、なんか、レオ様、黒いオーラを纏っている。うーん、そう言ってくれるのは嬉しいんだけど、俺、みんなに何も返せないのに。
「それと同時に、ユーキとレーガのどちらかを常に付ける。どちらも無理なら、ある人をつけるから、安心してくれ。リアンもいるし、もう、怖い目に遭わないようにするから。」
「え、そ、そこまでして頂かなくても。俺なんかに、レオ様の護衛を務める方なんか付けなくても。」
「”俺なんか?”」
あ、やばい。
「へー、”俺なんか”って思ってるんだ。ふーん。」
…………………レオ様、怒ってらっしゃる。
「そんなこと言って欲しくないなー。”俺”の何より大切な人が、自分を卑下するようなこと言うのは。」
「ご、ごめんなさい。」
「謝って欲しいわけじゃないんだよ。ただ、アカネには自分を大切にして欲しいだけなんだ。」
「は、はい。」
「ま、これから気をつけてくれればいいよ。あ、そうだ。1週間後にあるパーティーがあるんだ。リアンに素敵にしてもらってね。」
パーティー?なんの?
てか、俺、いなしきゃダメなの?そういう場所、苦手なんだよ。うーん。
うーん、と思っていたら、もう1週間。パーティーです。キラキラだよ。
「素敵ですよ、アカネ様。」
「はは、ありがとう。」
俺、場違いな気がする。なんか、すごいんだよ。 みんながキラキラしてる。人も、料理も、音楽も、すごいの。
どんなパーティーなんだろう?
あ、ちなみに俺は、レオ様色で染まってます。銀と深緋が、そこらじゅうにちりばめられてます。うう、、恥ずかしい。でも、俺だけじゃなかったんだよ。
なんでか知らないけど、似たような色合いの人が多いんだ。あ、レオ様の色は俺だけね。みんな、再現出来なかったみたい。レオ様の色は綺麗すぎて。
ちなみに、この衣装、リアンが選んでくれました!すごいね、レオ様の色そのままなんだもん。
ところで、レオ様はどこにいるんだろ?
お、会場が騒がしくなった。何かあったのかな?
「キャー、かっこいい!」
「素敵ねー。」
「お近付きになれないだろうか。」
????なんだろう?
何があったのかな?みると、レオ様がいた。どうしたのかな?
「あ、アカネ、そこにいたんだ。ちょっとこっちにおいで。」
「?なんですか?」
レオ様に呼ばれて近づくと、急に腕を引かれた。
「わっ。」
「皆の者、よく聞け!ここにいるのは、アカネ・アル・ヴェリタ。ヴェリタ公爵家子息であり、私、レオンハルト・フォン・グラディウスの正式な婚約者である。よって、アカネに危害を加えるものは、何人たりとも許さないので、覚悟しておくんだな。」
え、こんなところで婚約発表?は、恥ずかしい。心構えまだできてないのに……。
てか、俺、レオ様の正式な婚約者になったんだ。う、嬉しいけど、ちゃんとできるかな?
不安だらけだけど、頑張らないとね。
ここはどこなんだろう?
「っ。」
体が痛い。そうだ、俺、あの時……。
レオ様に会ったような気がする。でも、それと同時に、自分がしてしまった失態がとても恥ずかしい。
いくら怖かったからといって、レオ様に会えた嬉しさで、はしたなく抱きついてしまった。引かれたかな?うううう。
扉が開く音が聞こえた、みると、リアンとレオ様がいた。美形コンビだ。
「良かった。アカネ様、目が覚めたんですね?」
「うん、心配かけてごめんね?俺、どのくらい寝てたの?」
「1日ほどです。………申し訳ありません、アカネ様。私が傍を離れたばかりに……。」
「気にしないで?俺も悪かったし。直ぐに逃げれればよかったんだ。」
「アカネ様は悪くありません。そして、安心してくだい。アカネ様をこのような目に合わせた輩は、全員成敗してみせます。地獄を見せてやりますから。」
そ、そんなに張り切らなくてもいいんじゃないかな?なんか、美人が本気で怒るとめっちゃ怖い気がする……。
「んー、そんなに頑張らなくてもいいんじゃない?確かに怖かったけど。」
「アカネ?そんな事言わないで。もう、君一人の体ではないんだ。私たちはアカネのことを大切に思っている。だからこそ、しかるべき対応を取らなくてはならない。」
な、なんか、レオ様、黒いオーラを纏っている。うーん、そう言ってくれるのは嬉しいんだけど、俺、みんなに何も返せないのに。
「それと同時に、ユーキとレーガのどちらかを常に付ける。どちらも無理なら、ある人をつけるから、安心してくれ。リアンもいるし、もう、怖い目に遭わないようにするから。」
「え、そ、そこまでして頂かなくても。俺なんかに、レオ様の護衛を務める方なんか付けなくても。」
「”俺なんか?”」
あ、やばい。
「へー、”俺なんか”って思ってるんだ。ふーん。」
…………………レオ様、怒ってらっしゃる。
「そんなこと言って欲しくないなー。”俺”の何より大切な人が、自分を卑下するようなこと言うのは。」
「ご、ごめんなさい。」
「謝って欲しいわけじゃないんだよ。ただ、アカネには自分を大切にして欲しいだけなんだ。」
「は、はい。」
「ま、これから気をつけてくれればいいよ。あ、そうだ。1週間後にあるパーティーがあるんだ。リアンに素敵にしてもらってね。」
パーティー?なんの?
てか、俺、いなしきゃダメなの?そういう場所、苦手なんだよ。うーん。
うーん、と思っていたら、もう1週間。パーティーです。キラキラだよ。
「素敵ですよ、アカネ様。」
「はは、ありがとう。」
俺、場違いな気がする。なんか、すごいんだよ。 みんながキラキラしてる。人も、料理も、音楽も、すごいの。
どんなパーティーなんだろう?
あ、ちなみに俺は、レオ様色で染まってます。銀と深緋が、そこらじゅうにちりばめられてます。うう、、恥ずかしい。でも、俺だけじゃなかったんだよ。
なんでか知らないけど、似たような色合いの人が多いんだ。あ、レオ様の色は俺だけね。みんな、再現出来なかったみたい。レオ様の色は綺麗すぎて。
ちなみに、この衣装、リアンが選んでくれました!すごいね、レオ様の色そのままなんだもん。
ところで、レオ様はどこにいるんだろ?
お、会場が騒がしくなった。何かあったのかな?
「キャー、かっこいい!」
「素敵ねー。」
「お近付きになれないだろうか。」
????なんだろう?
何があったのかな?みると、レオ様がいた。どうしたのかな?
「あ、アカネ、そこにいたんだ。ちょっとこっちにおいで。」
「?なんですか?」
レオ様に呼ばれて近づくと、急に腕を引かれた。
「わっ。」
「皆の者、よく聞け!ここにいるのは、アカネ・アル・ヴェリタ。ヴェリタ公爵家子息であり、私、レオンハルト・フォン・グラディウスの正式な婚約者である。よって、アカネに危害を加えるものは、何人たりとも許さないので、覚悟しておくんだな。」
え、こんなところで婚約発表?は、恥ずかしい。心構えまだできてないのに……。
てか、俺、レオ様の正式な婚約者になったんだ。う、嬉しいけど、ちゃんとできるかな?
不安だらけだけど、頑張らないとね。
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